東京国際映画祭 『四つの壁』バフマン・ゴバディ監督インタビュー (咲)  

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コンペティション部門 
『四つの壁』 The Four Walls *ワールドプレミア

監督/プロデューサー/脚本/音楽:バフマン・ゴバディBahman Ghobadi
出演:アミル・アガエイ、ファティヒ・アル、フンダ・エルイイト
2021年/トルコ/トルコ語、クルド語/114分/カラー

★最優秀男優賞受賞:アミル・アガエイ、ファティヒ・アル、バルシュ・ユルドゥズ、オヌル・ブルドゥ

*物語*
家族と離れイスタンブルで暮らすクルド人の音楽家ボラン。海を見たことのない妻のために海の見えるアパートの部屋を購入し、妻子を呼び寄せる日を楽しみにしながら部屋のローンを返済するために働いている。
いよいよ東部の町マルディンに妻と息子を迎えにいく。車に荷物を積んで、妻カニに自分の新しい曲を聴かせながらイスタンブルに向かう。窓の外に海が広がる景色をみせようと、カニにしばらく目を瞑ってと手でふさいだ時、悲劇が起こる。無謀な運転をしていた車がぶつかり、妻子は即死。ボランが目覚めたのは5か月後だった。アパートに帰ると、目の前に建物ができて海が見えなくなっていた。
警察に盗難届を出すと、警官がエレベーターのない上の階・・・とぼやきながら上がってきて、靴にカバーをして部屋に入ってくる。
警官「盗難届が出ているが、何を盗まれた?」
ボラン「盗まれたのは、海の眺め」
警官「建てる前に文句を言えばよかったのに」
ボラン「5か月意識不明の間に建った」
5人の署名を集めれば考えてくれるといわれたが、隣人たちは海が見えなくなったことを気にも留めていない。
中年の女性が親戚を訪ねてきたといって居座っている。実は、事故を起こした車を運転していた青年の母親。息子を釈放させるためにサインをしてくれと懇願される・・・


◎バフマン・ゴバディ監督インタビュー

11月2日(火)17:30~

来日の叶わなかった監督と、リモートでインタビューの時間をいただきました。
通訳はショーレ・ゴルパリアンさん。

◆イランを追われ13年。母との間に大きな壁
― 前回、『サイの季節』で来日されたときにお会いしたのが、2015年6月。10年ぶりの来日でした。2009年、『ペルシャ猫を誰も知らない』を政府の許可なく撮影したとして、イランを追い出されましたが、もう10年以上、イランに帰れないでいるのでしょうか? ボランが12年家族と離れているのが、監督がイランを離れている年数に重なりました。

ゴバディ:13年前、テヘランから海外に出ました。ボランはクルド人で家族と離れてイスタンブルで仕事をしていますが、時々会いに帰っていますから、ずっと離れているわけではありません。でも、僕自身とどこかで気持ちが重なっているかもしれません。

― ボランは海の見える部屋にこだわっていますが、監督ご自身が2か月イスタンブルを離れている間に、部屋から海が見えなくなったということから、この映画を発想されたとのこと。どのような思いで作られたのか、もう少し詳しくお聞かせください。

ゴバディ:生まれてから、いつも壁を見てきました。イランのクルドとイラクのクルド等々。今は母に会えないという壁があります。4年前に母はパスポートを取られて国から出られないので、会えないでいます。心の中に壁があることが頭にあって、この企画をたてました。

◆四つの壁は、どこに?
― 『サイの季節』でお会いした時に、自分の子どもである映画には印象的な題を付けるとおっしゃっていました。これまで、馬、亀、猫、サイと動物の名前が付けられてきましたが、今回の「四つの壁」というタイトル、何を暗示しているのだろうと考えさせられました。

ゴバディ:題名をみて、壁はどこにあるかなと観客は考えると思います。モスクのムアッジン(お祈りの時間を知らせるアザーンを詠唱する人)と、警官と、ボランと、事故を起こした青年の母親の4人、それぞれに壁があることを語っています。

― ムアッジンや、禁煙していてタバコを人からもらう警官が、ユーモアもあって和ませてくれましたが、彼らも心に壁を抱えているわけですね。
(注:ボランは、「妻が片頭痛で、モスクから聞こえてくるアザーンがうるさいから、音を抑えるとか、携帯で告知するとか、なんとかしてもらえないか」とムアッジンにお願いしにいきます。その後、ムアッジンに会ったら、オンラインにしたらクビになって仕事を探しているというので、ボランたちの音楽グループで歌ってみないか?と誘います。 警官は、自分がやりたいこともあったのに、父親の希望で仕方なく警官になったという不満を抱えています。ボランに誘われて、楽しそうに打楽器を叩いています。)

ゴバディ:人生は暗いばかりでなく、食べているものにうま味があるように、人生にも甘い部分があります。観客を暗い中に座らせて、自分の痛みばかり見せても申し訳ないので、ところどころ明るくなる場面も入れようと思っています。映画を作るときには、バランスをとらないといけません。コロナがこんなにはびこるとわかっていたら、もっとユーモアのある場面を入れたのですが。今、コロナのため世界中で2年近く、皆、苦しんでいます。次に作る映画は、悲劇を撮るつもりだったけれど、喜劇の部分を多くしたほうがいいと考えています。

◆いつ後ろから襲われるかという恐怖
― 最初のほうで映し出されるイスタンブルの街の全景が、暗雲が立ち込めたものでボランの運命を暗示しているようでした。私自身イスタンブルは大好きな町で、もっと明るいイメージなのですが。

ゴバディ:イスタンブルの全景が暗かったのは、ボランの気持ちより、私自身の気持ちが反映していると思います。雪は好きですし、寒い場所も好きで、イスタンブルも素敵な町だと思うのですが、歩いていると、いつも誰かに襲われるのではないかという恐怖があります。後ろを振り返りながら歩いています。それはイラクのクルディスタンの人かもしれないし、イランの人かもしれない。そういう暮らしをイスタンブルで送っていましたから暗いイメージなのです。今度はノルウェーかアメリカに拠点を置いて仕事をしようと考えています。トルコには戻らないつもりでいます。

― 今日はどこにいらっしゃるのですか?

ゴバディ:ロンドンにいます。

― トルコは出られたのですね?

ゴバディ:もし母が国を出て来られるとなったら、トルコに会いに行くと思います。
母はアルツハイマーになっていて、電話したときに、「夕べ早く帰ったね」と言われたことがあって、4年も会ってないのに母の頭の中ではそうでもなくて、それはかえってよかったかもしれないと感じています。トルコに行けば友達に会うことも可能だけれど、いつも誰かに襲われたらという恐怖がつきまといます。


― お母さまに早く会えるといいですね。

ゴバディ:子どものとき、毎日、母から日記を書きなさいと言われていたのに、怠け者でまったく書きませんでした。今は、エグザイルとしてイラクやトルコやドイツやイギリスなどいろいろなところに行っているので、携帯の中に一日5分くらい日記のように声で残しています。いつかセルフドキュメンタリーが作れるのではないかと思っています。

― それも楽しみですが、故郷に帰れないつらさを今日はすごく感じました。

◆土地勘のない外国で良い映画を作れると証明したい
ゴバディ:一人でいて、本や詩や絵や音楽は作れるけれど、映画は一人では作れません。映画を作るときには言語が大事ですし、ロケーションも大事。トルコ語は20位の単語しか知りません。ロケーションも深いところを知らないとほんとに良い映画は作れません。スタッフとのいい関係も作らないといけません。大変なのです。『四つの壁』は、イランからスタッフをできるだけ呼んで作りました。皆とたくさん会話もして、安心して作ることができました。27日間で作ったのですが、目が見えないのを手を引いてもらってロケ地に連れていってもらった感じでした。海外で映画を作る監督は、なかなか良い映画が作れないと言われるけれど、ちゃんと良い映画ができると証明したいのです。『四つの壁』は『サイの季節』よりはよかったと思うのですが、ロケーションもよく知らなくて言語もできないところで映画を作るのは、ある意味、拷問だなと思いました。

― トルコ語がかなりできるようになったのかと思ってました。

ゴバディ:もちろん、前よりはわかるようになりました。「壁」ですが、私と隣の人だけでなく、私とイランという国、イラク、ドイツ・・・色々な壁があります。言語や宗教がいろいろな壁を作ってしまいます。人類は、一つの言語で一つの宗教で愛を求めて生きていくべきだと思います。
今はアジアから遠くにいるのですが、日本、中国、韓国などの悪いニュースを聞くと、大丈夫かなと心配になります。日本の方も中東の悪いニュースを聞くと心を痛めると思います。人間は皆、同じだと思います。人間として、恥を知るべきだと思っています。教育や地球を助けるためにお金を使わずに、武器や軍隊を強くすることに力を入れているのは恥だと思うのです。地球を悪くしているからコロナに襲われたりしているのではないかと思います。

***★**★**★***


2015年に『サイの季節』公開の折に来日された時には、「国は追い出されたけれど、お母さんには会えるから大丈夫」と語っていたゴバディ監督。今回のインタビューでは、お母さまに会えないつらさを、ずっしりと感じさせられました。

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『サイの季節』バフマン・ゴバディ監督来日レポート

演じた俳優さんたちのこと、特に主演のアミル・アガエイさんがイランの俳優なので、起用した経緯など色々お伺いしたかったのですが、時間切れで諦めました。
30分時間をいただいていたのですが、通訳のショーレ・ゴルパリアンさんの音声が時々聞こえなくなるというトラブルもあった次第です。

また、今回のインタビューは、TIFFトークサロンを聴く前に行ったため、かなりの部分が重なってしまいました。聴いてからインタビューができたなら、違う質問ができたのにと残念です。

取材: 景山咲子



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バフマン・ゴバディ監督TIFFトークサロンは、こちら!

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東京国際映画祭  アジア交流ラウンジ バフマン・ゴバディ×橋本 愛  (咲)
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/484801759.html


<第34回東京国際映画祭>
■開催期間:2021年10月30日(土)~11月8日(月)
■会場:日比谷・有楽町・銀座地区 ■公式サイト:http://www.tiff-jp.net


東京国際映画祭 『四つの壁』バフマン・ゴバディ監督 TIFFトークサロン (咲) 

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©MAD DOGS & SEAGULLS LIMITED

コンペティション部門 
『四つの壁』 The Four Walls *ワールドプレミア

監督/プロデューサー/脚本/音楽:バフマン・ゴバディBahman Ghobadi
出演:アミル・アガエイ、ファティヒ・アル、フンダ・エルイイト
2021年/トルコ/トルコ語、クルド語/114分/カラー

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映画のストーリーは、バフマン・ゴバディ監督インタビューに記載しています。

★TIFFトークサロン 
11月2日(火) 18:30~

人間は壁を壊すのが上手になってほしい

登壇者:バフマン・ゴバディ(監督/プロデューサー/脚本/音楽)
モデレーター:市山尚三

市山:ワールドプレミアの機会を与えていただきありがとうございます。

ゴバディ:こちらこそ心からお礼を申し上げます。この話を日本で撮りたかったで、日本で上映されて嬉しいです。

市山:どのようにこの物語を思いついたのでしょうか?

ゴバディ:生まれたときからいろいろな壁を感じていました。最初に見た壁は母と父の間の壁。クルド人なので、クルドと政府の壁。革命があったので、革命前と革命後の壁。戦争が起こったのでイランとイラクの間の壁、その後、国を出たので自分と家族の間に壁が存在しています。
イスタンブルで住んでいた家から海が見えていたのですが、2か月ほどイラクのクルディスタンに行って帰ってきたら、窓から見える木が倒れました。作業している人たちがクルドの人たちだったので、聞いてみたら、ここに建物が建つと言われました。見えていた海が見えなくなるとわかって、アパートの部屋は借りていたので、買ってなくてよかったと思いました。いつも自分のまわりには壁があったので、そこからこの物語は生まれたと思います。
小さいとき、日本人、中国人、韓国人のちがいはわからなくて、大きくなって、中国人ですか?というと日本人ですと怒られたり、日本人ですか?と聞くと韓国人だと怒られたりして、壁ができたと感じています。人と人、国と国、どんどん壁ができていて、人類は壁を作るのはとても優秀だなと思います。壁を壊す才能があればいいなと思います。

市山:『四つの壁』というタイトル、具体的に主人公が4つの壁を経験しているということなのでしょうか? それとも抽象的な壁なのでしょうか?

ゴバディ:シンボリック的な壁と捉えたほうがいいと思います。主役のボランの話だけを語るのでなく、脇役のこともいろいろ語りたい。モスクのモアッジンのことや、警官のこと。父親の意向で警察に入った警官は私にも通じるところがあります。私の父は厳しくて医者になるべきだとプレッシャーを感じていましたので。愛の壁や憎しみの壁がボランと事故を起こした青年の母親との間にあります。

市山:非常に美しいロケーションでした。なぜそこを選ばれたのでしょうか?

ゴバディ:ロケ地はイスタンブルです。映画を作るとき、ロケーションをほんとに心から知らないと作るのは難しいです。言語もとても大切。私はイスタンブルのこともあまり知らないし、トルコ語もほとんど知りません。27日間で撮影したのですが、あまりよく知らない地で、80人くらいのスタッフで作るのはとても苦しかったです。今、ロケーションが美しかったといわれて、とても嬉しかったです。私はイスタンブルに住んでいたとき、空港からアパートまで車でまっすぐ移動していて、アパートからあまり出なかったので、町をほとんど知りませんでした。知らないところで映画を作るのがいかに大変かは、映画を作る人にはわかっていただけると思います。

市山:ピンクフロイドの ロジャー・ウォーターズさんがプロデューサーに名前を連ねていますが、どのようにしてこの映画に関わったのでしょうか?

ゴバディ:BBCのインタビューを聴いていたら、映画をたくさん観ていて、バフマン・ゴバディの映画も観たことがあるというので、興味を持ちました。ハンブルグでコンサートがあった時に、お会いしてお話したところ、クルディスタンのISISから逃れた女性や子供を助けていると知りました。
アメリカのラスベガスで撮る企画があったのですが、まだ時間がかかりそうなので、トルコで先に撮ることにしたもののファンドを待っているといったら、支援してくださいました。27日間で撮るのは大変だったのですが、ロジャーさんの助けはほんとに役に立ちました。

市山:ロジャーさんは撮影現場にもいらしたのですか?

ゴバディ:はい、一度、プライベートの飛行機でいらしてくださいました。24時間、そばにいてくださいました。エネルギッシュな方で、映画のことをよく知っていて、本もよく読んでいらして、中東のことイランのことも興味があってよくご存じでした。素晴らしい方です。

市山:主演の俳優さんがロバート・デニーロを思わせるパワフルな演技で圧倒されました。どのようにキャスティングされたのでしょうか?
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©MAD DOGS & SEAGULLS LIMITED

ゴバディ:とても幸運でした。アミール・アガエはイランの俳優です。実は、先にオーディションで選んだトルコの役者が、1か月位リハをしていたのですが、ある朝、突然、「ごめんなさい、自分には大きすぎる役なのでさよなら」と言われて、あと3日で撮影しないといけないので、どうしようかと思ったら、アシスタントから、アミール・アガエはイラン人だけどトルコ語もできるからどうでしょう?と言われました。前にトルコでたまたま会ったことがあって、脚本も書いている素晴らしい役者なので、もし空いていたらと連絡したら、来てくださって、2日間だけのリハで撮影に入ってくれました。脚本もよく理解してくれて、キャラクターも理解してくださって、助かりました。

市山:途中から出てくる事故を起こした青年の母親アラル役の女優さんも素晴らしかったですが、トルコの方ですか?
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©MAD DOGS & SEAGULLS LIMITED

ゴバディ:はい、Funda Eryigitさんというトルコの方です。今はとても有名になって、テレビドラマにも出ています。ボランに負けない強い表情をもっていました。

市山:冒頭、空港で鳥を撃ち落とす人たちが出てきますが、実際、仕事として行われているものなのでしょうか?

ゴバディ:5年くらい前にイランの空港でそういう仕事をしている写真を観ました。私の故郷近くのサナンダジの空港も谷間にあって、離陸する飛行機に鳥が巻き込まれないようにする仕事をしている人たちがいると聞いたこともあります。イスタンブルの新しい空港は森に囲まれているので、おそらくこういう仕事をしていると思います。隠れてやっているので、私たちの目に触れないし、飛行機の爆音の中で銃の音も聴こえないと思います。

市山:音楽は、トルコの音楽でしょうか? それともクルドの音楽なのでしょうか?

ゴバディ:8曲のうち6曲はクルドの音楽です。自分で作ったものです。クルドのものも歌詞はトルコ語に訳してもらっています。トルコで作っている映画の中で、クルド人を題材にしたものは少ないのですが、トルコで暮らしてみて、クルド人がたくさん住んでいて、トルコ人とクルド人の間でにらみ合いもあるのを感じました。トルコに暮らしているクルド人の話を作ろうと思いました。トルコのプロデューサーから、クルド語で作ると上映の時に問題が起こるかもしれないと言われたので、トルコ語で作りました。
Vedat Yildirimさんというトルコの有名な音楽家にもお世話になりました。イスタンブルという音楽は彼の作ったもの。イランの音楽家ホセイン・アリーザーデもとても好きなので、彼にも作ってもらいました。

市山:パワフルでシリアスな映画ながら、あちこちにユーモアがありました。意図的に入れたのでしょうか?

ゴバディ:苦しみや悲しみのバランスをとらないといけないと、自分の人生の中でも思っています。故郷を離れて見知らぬところに住んでいて、自分にもバランスが必要です。心の中の子どもの部分を大事にしたいと思っています。今、51歳ですが、イランを出て13年ですので、自分は13歳のようと言っています。悲しみがあっても、それを微笑みに変えたいと思います。
私の映画を観にいらっしゃる観客の方たちに、暗い中で苦しみや悲しみだけを観るのでなく、食事にうま味があるように、映画にも甘いところを入れないといけないと思っています。
アメリカで次のプロジェクトがあるのですが、コロナで苦しい時代を過ごした人たちにもっと明るい部分を入れたいと思っています。
私たち映画を作る人間には、二つの人間が入っていると思います。20時間くらいは映画監督ですが、ほかは普通の人間です。自分の人生は悲劇ばかり。クルド人のことを映画にするなら、自分の人生を映画にすればいいというくらい。20時間、映画を作っているときに、あまり自分の悲しいい部分を入れないようにしています。今、ほかの国にいて、いつ誰に襲われるかわからない人生を歩んでいます。イランの政府やイラクのクルディスタンの人に殺されるのではと。そういうことはあえて皆さんにシェアしないで、もう少しユーモアを交えて描いたほうがいいと思っています。

市山:主人公の方たちが演奏している音楽がとても素敵でしたが、俳優の中には音楽の出来る方もいたのでしょうか?

ゴバディ:皆さん、ほんとの音楽バンドです。目がみえない男性で、ボランにアパートを紹介した方はほんとは弁護士なのですが、楽器の演奏ができます。ボラン役のアミール・アガエも演奏ができます。

*スクリーンショット・タイム*
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市山:最後に日本の観客にメッセージを!

ゴバディ:日本と日本の方は大好きですので、遠くから日本の美しさがなくならないよう祈っています。隣の国と争いが起きないように心配しています。愛は一番の宗教。愛がいつも皆さんを囲っていますように。私たちが二つの手をもっているのは握手するためですが、今の世界では、手を使って、スマホなどで憎しみを流しているのは、手の使い方を間違っています。日本と韓国、中国、北朝鮮の間には壁ができている気がしますが、人間は皆、同じ。壁を作るのでなく、壁を壊して、音楽や文化でつながっていくことが私の願いです。

まとめ:景山咲子



最優秀男優賞受賞者:アミル・アガエイ、ファティヒ・アル、バルシュ・ユルドゥズ、オヌル・ブルドゥ『四つの壁』©2021 TIFF
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最優秀男優賞 代表してアミル・アガエイさんよりリモートで喜びの言葉
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放浪監督のバフマンが祖国に帰って自分の好きな映画を作れますように。イラン人である私を仲間に入れてくれた『四つの壁』の俳優チームに感謝します。トルコ語を勉強していた頃にはまさかこんなに貴重に使える日が来るとは思わなかった。賞をトルコのすべての俳優たちに捧げたい。
(受賞者の声:SIMONE K 写真撮影:宮崎暁美)


<第34回東京国際映画祭>
■開催期間:2021年10月30日(土)~11月8日(月)
■会場:日比谷・有楽町・銀座地区 ■公式サイト:http://www.tiff-jp.net


映画祭カレンダー2022

2022年度の主な映画祭の予定です。
順次、情報を増やしていきます。
行動予定のご参考に!

2022年1月20日更新

◆終了した映画祭は、末尾に掲載しています。

早くも、東京国際映画祭の日程が発表されています。
東京フィルメックスと、ほんの少しずれています。
「声」が届いたようです。
そうはいっても、5日間、重なっていますが・・・


マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル
2022年1月14日〜2月14日
https://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/


CROSSCUT ASIA おいしい!オンライン映画祭
2022年1月21日(金)~2月3日(木)
視聴 :無料 
https://crosscutonline.jfac.jp


よこはま若葉町多文化映画祭2021
2022年1月22日(土)~30日(日)
会場:シネマ・ジャック&ベティ
https://www.facebook.com/ParadiseFes


ジョージア映画祭2022
2022年1月29日(土)~2月25日(金)
会場:東京 岩波ホール 全国順次開催予定 
http://georgiafilmfes.jp/


第14回恵比寿映像祭「スペクタクル後 AFTER THE SPECTACLE」
2022年2月4日(金)~2月20日(日)《15日間》月曜休館
会場:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
https://www.yebizo.com/


第13回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル
2022年2月9日~13日
会場:座・高円寺
http://zkdf.net/


映画のまち調布 シネマフェスティバル2022
2022年2月11日(金)~3月6日(日)
会場:調布市文化会館たづくり、イオンシネマ シアタス調布
https://chofucinemafestival.com/


イスラーム映画祭7
渋谷ユーロスペース 2022年2月19日(土)~25日(金)
名古屋シネマテーク 2022年春
神戸・元町映画館 2022年4月30日(土)~5月6日(金)
http://islamicff.com/index.html


第11回江古田映画祭 「3.11福島を忘れない」
2022年2月26日(土)~3月11日(金)
会場:武蔵大学江古田キャンパス1号館地下1階1002シアター教室、ギャラリー古藤 ふるとう
https://www.facebook.com/ekodaeigasai/


東京アニメアワードフェスティバル 2022
日程:2022年3月11日(金)~14日(月)
会場:東京都・豊島区池袋
https://animefestival.jp/ja/


第17回大阪アジアン映画祭
2022年3月10日(木)~20日(日)
http://www.oaff.jp/


第35回東京国際映画祭
2022年10月24日(月)~11月2日(水)【10日間】
http://www.tiff-jp.net


TIFFCOM2022
2022年10月24日(月)~26日(水)【3日間】
http://www.tiffcom.jp


第23回東京フィルメックス
2022年10月29日(土)~11月6日(日)
有楽町朝日ホールほかにて
https://filmex.jp/2021/


********終了した映画祭*********

難病克服支援MBT映画祭2021 
2022年1月8日(土)12時30分~19時30分
会場:奈良県 橿原文化会館 大ホール 
https://mbt-filmfes.com/




第 2 回 True Colors Film Festivalをオンラインで開催

“多様性”への理解、知識、対話を深めるための映像作品を世界中から集めたオンライン映画祭「第2回True Colors Film Festival(トゥルー・カラーズ・フィルム・フェスティバル)」が国際障害者デーである12/3(金)から12/12(日)まで10日間に渡って開催されます。

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今回の映画祭のコンセプトは“Perspectives / 視点”。
COVID-19によるパンデミックで、これまで“当たり前”とされていた世界中のさまざまな価値観が変化する中、どのように “多様性”と向き合い、受け入れ、前に進んでいくのか?―観る人の“視点と目線”を広げるようなドキュメンタリーやドラマ、アニメーションなど世界中から集められた作品がオンライン上映、一部の作品では製作者や監督自身によるトークセッションなども配信されます。

本年度のプログラムは、長編・短編作品を合わせた31本を予定。長編はアジア域を中心とした世界45の国と地域で、短編は一部の国を除いた世界各国全てで、無料でオンライン上映されます。
初の“盲ろうの俳優”を起用、2021年アカデミー賞にノミネートもされた『Feeling Through』や2014年アカデミー賞短編実写映画賞受賞、天国を信じない病状末期の少年・アルフレッドを主人公に描かれた、美しく感動的な短編映画『Helium』、2017年のアカデミー賞 短編映画賞を受賞、国内外映画祭でも25賞受賞及び8賞ノミネートされた、耳の聞こえない6才の少女が手話を学ぶことで新しい世界への扉を開く『The Silent Child』のほか、制作スタッフの過半数が障害のある人で構成された初のミュージカル『Best Summer Ever』など、初めて日本語訳付きで鑑賞することのできる貴重な作品もあります。

日本からは、<True Colors Festival>のために作られ、本年のニューヨーク映画賞を受賞、ロンドン・ファッション映画祭のオフィシャル・セレクションにも選ばれたオリジナル・ドキュメンタリー『対話する衣服』と、著名アーティストの作品も手がける“ろう”の写真家・斉藤陽道が、嫌いだった「うた」と出会うための記録を辿ったドキュメンタリー『うたのはじまり』などの河合宏樹監督による2作品や、父の再婚を祝うために実家に戻った娘を待っていた“花嫁”はなんと父親だった…!?独特の視点で多様性を描いたふくだももこ監督の短編『父の結婚』など、いずれも観る人の視点と目線を広げることを重要なテーマに添えた、合計12カ国から集まった珠玉の作品群が上映されます。

「True Colors Film Festival」とは?
https://truecolorsfestival.com/jp/
パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむことを目的に2019年より始まった芸術祭「True Colors Festival」。「True Colors Film Festival」はコロナ禍に自宅から参加できるイベントとして昨年より実施しています。

<配信エリアについて>
・長編映画
アフガニスタン、バーレーン、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、キプロス、朝鮮民主主義人民共和国、香港、インド、インドネシア、イラン、イラク、日本、ヨルダン、カザフスタン、クウェート、キルギスタン、ラオス、レバノン、マレーシア、モルディブ、モンゴル ミャンマー、ネパール、オマーン、パキスタン、フィリピン、カタール、大韓民国、サウジアラビア、シンガポール、スリランカ、シリア・アラブ共和国、台湾、タジキスタン、タイ、東ティモール、トルコ、トルクメニスタン、アラブ首長国連邦、ウズベキスタン、ベトナム、イエメン ※45の国と地域を予定

・短編映画:世界各地
(※中国、キューバ、香港、インドネシア、イラン、朝鮮民主主義人民共和国、スーダン、シリア・アラブ共和国 は除く※予定)

上映作品ラインナップ

<長編部門・ドラマ>
1: 『My Feral Heart』
たくましく自立したダウン症の青年・ルークは、家族との突然の死別によって新しい環境に放り込まれます。そこで彼は通りすがりの介護者と、トラブルメーカーでもある地元の御曹司から予期せぬ協力を得ることになり・・。友情、秘密、そして危険への覚悟。独特な撮影方法と情感的な音楽、そして確かな演技によって、3人のキャラクターが鮮やかに描かれる。
監督:ジェーン・グル/イギリス/2015/83分 
※日本語字幕:あり

2: 『Best Summer Ever』
サマーキャンプで恋に落ち、最高の夏を過ごしたセージ(シャノン・デヴィード)とアントニー(リッキー・ウィルソン・ジュニア)。そして秋の新学期に、セージは思いがけずアントニーと同じ高校へ編入します。二人は生徒同士の派閥や意地悪なチアリーダー、それにセージの家族が引越しを繰り返す秘密と対面し、恋愛関係を続けるかどうか考えなくてはなりません。
このミュージカルは、8曲のオリジナル曲をフィーチャーし、役者を含めた制作スタッフには障害の有無の差別なく、多様な人が起用されています。
監督:マイケル・パークス・ランド、ローレン・スミテリ/アメリカ/2020年/80分
※日本語字幕:あり

3: 『Redha』
息子のダニエルが、理解しがたい疾患・自閉症であることを知った、アリナとラズランの両親としての旅。厳しい現実や、学びへの険しい道のり、優しさとチームワークを経て、彼らはダニエルの生活をより良くする術を見つけることができたのか?
監督:トゥンク・モナ・リザ/マレーシア/2016年/115分
※日本語字幕:あり

<長編部門・ドキュメンタリー>
1:『うたのはじまり』
齋藤陽道は“ろう”の写真家。20歳で補聴器を捨てカメラを持ち、「聞く」ことよりも「見る」ことを選んだ彼が、ずっと嫌いだった「うた」と出会うまでをみつめた記録。
"ろう"の写真家・盛山麻奈美と結婚し、生まれた幼い“聴者”のわが子をあやしていた時に、自分の口からふとこぼれた子守歌をきっかけに、齋藤にある変化が訪れる。
監督:河合宏樹/日本/2020年/86分

2: 『対話する衣服-6組の“当事者”との葛藤-』
気鋭の若手ファッションデザイナーを世界に輩出し続ける私塾「ここのがっこう」。「ここのがっこう」の卒業生と在校生から選抜された6人のデザイナーが、6人の異なるモデルと向き合って作品制作に挑んだ。完成までの数ヶ月、悪戦苦闘しながらもそれぞれの個性に向き合う姿を記録した。
監督:河合宏樹/日本/2021/90分

3: 『草間彌生∞INFINITY』
今では世界で最も売れている芸術家の一人である草間彌生。その過激な視点が国際的に認められるまではいくつもの困難を乗り越えてきた。数十年もの間、彼女は既存の表現へ挑戦し、それは彼女を芸術仲間や、トップアートディーラーから遠ざけることにつながりました。彼女のヴィジョンと自己への強い信念に迫ります。
監督:ヘザー・レンズ/アメリカ/2018年/76分
※日本語字幕:あり

4: 『The R Word』
あなたはこれまで何度、「R」ワード(Retarded:知恵遅れ、知的障害者の蔑称)を耳にしたことがあるでしょうか?家族や障害当事者へのインタビューにアニメ映像を交え、この単語の驚くべき成り立ちや、この言葉をかけられた人に引き起こされるネガティブな作用を解明していくドキュメンタリー。
監督:アマンダ・ルッコフ/アメリカ/2020年/65分
※日本語字幕:あり

5: 『Vision Portraits』
視覚と聴覚に障害のあるアーティストたちのクリエイティブな軌跡を体験しましょう。カメラは写真家(ジョン・ダグデイル)、ダンサー(カイラ・ハミルトン)、作家(ライアン・ナイトン)、その他アーティスト、そして監督本人を追いかけます。
監督:ロドニー・エヴァンス/カナダ・ドイツ・アメリカ/2019年/78分
※日本語字幕:あり

<短編部門・ドラマ>
1:『父の結婚』
愛する母を亡くした父が、再婚するという。化粧品店に勤める美容部員の笹野青子は帰省する前の晩、結婚を意識した彼にフラれる。仕事は最悪。恋も失う。最悪の状態。青子は実家で束の間の安らぎを得られると思っていた。だが実家の台所に立つ“新しい母”に初めての挨拶をすると、振り返った彼女はなんと…!?さらに再婚相手として紹介されたのは、兄の親友でバツ2の子持ち!?まさかの展開続きに青子は反発する。父の結婚はどうなる?
監督:ふくだももこ/日本/2016年/30分

2:『Feeling Through』
第93回 アカデミー賞 短編映画賞ノミネート (2021) 国内外映画祭にて53賞受賞/9賞ノミネート。
夜も老けたニューヨークの路上。偶然の出会いが、貧困に喘ぐティーンエージャーと盲ろう者との深いやり取りへと繋がっていきます。『Feeling Through』は盲ろうの俳優を主役に起用した世界初の映画です。
監督:ダグ・ローランド/アメリカ/2021年/18分
※日本語字幕:あり

3:『Feet in the Sand』
浜辺に住む車椅子の少年、彼の両親、そして彼らを取り巻く傍観者たちのストーリー。誰もが自分の世界だけしか見ていないような日々でしたが、ある時、視覚と認知の仕方に大転換が起こり、お互いが他者の人生をどう認識するか、大きく変化します。
監督:マニ/インド/2015年/6分
※日本語字幕:あり

4:『Helium』
第87回アカデミー賞短編実写映画賞受賞(2014)。天国を信じない病状末期の少年・アルフレッドを主人公に描かれた、美しく感動的な短編映画。清掃員が天国の代わりに「ヘリウム」という場所を思いつきます。
監督:アンダース・ウォルター/デンマーク/2013年/23分
※日本語字幕:あり

5:『The Present』
広い世界を探検するよりも、ビデオゲームで遊んでいたい男の子。ある日、そんな気持ちを一新させるプレゼントが、彼の元に届けられます。
監督: /ドイツ/2014年/4分
※日本語字幕:あり

6:『The Silent Child』
第90回アカデミー賞 短編映画賞 受賞(2017) 、国内外映画祭にて25賞受賞/8賞ノミネート。
耳の聞こえない6才の少女、リビーの世界は全くの静けさに包まれていました。しかし、優しいソーシャルワーカーから手話を学び、新しい世界への扉を開きます。
監督:クリス・オーバートン/イギリス/2017年/20分
※日本語字幕:あり

<短編部門・ドキュメンタリー>
1:『A Web of Hope』
マレーシア在住の難民の希望の扉を開けるために、ある非営利団体では、マイノリティコミュニティが国を問わずに働けるリモートワークの機会を見つけられるように支援しています。
監督:イブティセム・ベン・ナシブ/マレーシア/2021年/8分

2:『Bigger Than Us』
『Best Summer Ever』の舞台裏を記録したドキュメンタリー。『Best Summer Ever』は世界初のSAG*認定された長編映画で主に障害のある役者や制作スタッフが起用されています。
*Screen Actors Guild - 役者を含めた様々な映画業界で働く人の権利と平等を守る団体です。
監督:マヤ・アルバネス/アメリカ/2021年/16分
※日本語字幕:あり

3:『Connecting The Dots: The Story of Feeling Through』
『Feeling Through』の撮影現場と、制作そのもののインスピレーションとなった盲ろうの役者と出会うまでを記録したドキュメンタリー。
監督:ダグ・ローランド/アメリカ/2021年/25分
※日本語字幕:あり

4:『Freedom Within』
世界では約12億人の女性が生理用品の入手に困難を感じています。シンガポールの三人姉妹はこの状況を「フリーダムカップ」で変えようと動き出しました。月経カップは最長15年使用でき、費用と二酸化炭素の排出を抑えることができます。
監督:クリスタル・フー/フィリピン/2018年/4分

5:『Full Picture』
役者、コメディアン、そして活動家の顔を持つサンティーナ・ムハさんは6歳の時から車椅子を使っています。会議や談話、講義などがオンラインに移行したコロナ渦で、彼女には今までにない選択の自由ができました——自らの障害を相手に伝えるのか、どのタイミングで伝えるのか、という意思決定です。
監督:ジェイコブ・リード/アメリカ/2020年/12分
※日本語字幕:あり

6:『Invisible Heroes』
シンガポールの団体「Caregivers Alliance Limited (CAL)」 は精神障害者向けケアワーカーを支援すべく2011年に設立されました。ケアワーカーの技術向上サポートに加え、感情面のニーズにも答えられるよう互助会を開催しています。現在まで、Caregivers-to-Caregivers プログラム (C2C / 介護士から介護士へ)はシンガポール在住のケアワーカー約5000人を支援してきました。通常は非公開のサポートミーティングですが、彼らが立ち向かう困難、そして彼らが最愛の人たちを助ける過程に受けたサポートについて、耳を傾けてみることができました。
監督:クリス・オーバートン/シンガポール/2020年/8分

7:『On Beauty』
ファッションフォトグラファーのリック・グイドッティは、ファッション業界の限定的な美の基準に縛られることに不満を感じ業界を去りました。遺伝的疾患であるアルビノの女性に出会ったことで、リックは影に追いやられがちな人々にレンズを向け、美の見方を変えようとします。本作の中心人物はリックの被写体、サラとジェインの二人です。サラは、顔と脳にあるアザのせいでひどいいじめを受け、中学2年生のときに公立学校を退学しました。アルビノのジェインは東アフリカに住んでいますが、そこでは彼女が必要とする健康面・安全面のニーズは理解されず、いまだに存在する魔術医が彼女のような身体の持ち主を狩り、身体を売り捌く一面もあります。この二人の素晴らしい女性の力を借り、リックはレンズ越しに社会的な慣習とメディアの狭まった姿勢を変えようと奮闘します。
監督:ジョアンナ・ラドニック/アメリカ/2015年/31分
※日本語字幕:あり

8:『The Brightness of the Arts』
「アートは国家の魂である。」この言葉は、カンボジアの非営利団体「Phare Ponleu Selpak」の理念の基盤です。「Phare Ponleu Selpak」はアートの力を使い、恵まれない若者がより良い人生を目指すチャンスを見出し、また、戦争に傷ついた国家が立ち直る手助けになることを目的としています。
監督:ジュリアナ・タン/カンボジア/2019年/5分

9:『The Future is Now! ダイバーシティ・ファッションショー』
モデルの身体を起点につくられたファッションから、義足、車椅子など、テクノロジーとファッションがアップデートする身体の挑戦を見つめ、個々の身体に耳を澄まし、誰しもがもつ身体の多様性に呼応するアダプティブな装いのあり方を考えるオンライン・ファッションショー。
監督:落合陽一/日本/2021年/21分
※日本語字幕、日本手話:あり

10:『Women with Wheels』
デリーを拠点とする非営利団体「Azad Foundation」は低所得層で生まれた女性たちに車の運転など、これまでは「非伝統的」と考えられていた技能スキルの教習を提供しています。
監督:マムタ・シン/インド/2020年/8分

11『Violin Scratches』
音楽家で障害当事者の活動家でもあるゲイリン・リーへのインタビュー。骨形成不全症のあるゲイリンが美についての詐欺性や世の中にある「美しさ」の定義に負けないこと、そして自分自身を受け入れることについて語る。
監督:ロシェル・スミス/アメリカ/2019年/3分
※日本語字幕:あり

12:『Bend or Break』
ミッチ・マートウの人生を取り上げたドキュメンタリー。突然、慢性的な痛みに悩まされるようになった若者が、何度もの誤診を経て「エーラス・ダンロス症候群」という自らの病名に辿り着くまでの道のりを描く。
監督:カラン・シャルマ、シダント・シャルマ/カナダ/2020年/40分
※日本語字幕:あり

13:『Between the Veils』
障害のある人がコロナ禍(COVID-19)を乗り越えるということはどういうことなのか。カメラはひきこもりで不安を抱える一人の若者を追う。
監督:サンディープ・ラメッシュ/インド/2021年/4分
※日本語字幕:あり

14: 『AHMAD』
イランのアフマド・ババエイ・ラドは20歳の若者。身体障害のある彼は、限界を知りつつも母のために自分の能力を高めようとする。パラリンピックへの夢とSNSでつながったスポーツ仲間たちに支えられながら…。
監督:ゼイナブ・フェイジ/イラン/1980年/7分



中央アジア今昔映画祭

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1991年12月、ソビエト連邦が崩壊。ユーラシア大陸中央部の内陸地域に位置する中央アジアではカザフスタン、キルギス(クルグズスタン)、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの5カ国が独立。それから30年が経ちました。
この度開催される中央アジア今昔映画祭では、中央アジア5か国とも関係の深いアフガニスタンも含めて、9作品が上映されます。

2021年12月11日~ 渋谷・ユーロスペース他
https://trenova.jp/centralasia

渋谷 ユーロスペース 12/11(土) - 12/31(金)
横浜 シネマリン 12/11(土) - 12/24(金)
名古屋 シネマテーク 12/11(土) - 12/17(金)
京都 出町座 12/10(金) - 12/16(木)
大阪 第七藝術劇場 12/18(土) - 12/24(金)
兵庫 元町映画館 12/4(土) - 12/10(金)

各劇場のタイムテーブルなど詳細はこちらで!
https://trenova.jp/centralasia/#theater


*上映作品*

テュベテイカをかぶった天使
Angel v tyubeteyke
監督・脚本:シャケン・アイマノフ 脚本:ヤコフ・ジスキント
出演:アミナ・ウルムザコワ、アリムガズィ・ラインベコフ、ビビグリ・トゥレゲノワ、ビケン・リモワ
ソ連/1968年/ロシア語、カザフ語/カラー/88分


ジャミリャー
Dzhamillya
監督:イリーナ・ポプラフスカヤ 脚本:チンギス・アイトマートフ
出演:ナタリヤ・アリンバサロワ、スイメンクル・チョクモロフ、ボロト・ベイシェナリエフ
ナレーション:チンギス・アイトマートフ
ソ連/1969年/ロシア語、キルギス語/モノクロ+カラー/78分


少年、機関車に乗る
Bratan
監督・脚本:バフティヤル・フドイナザーロフ 脚本:レオニード・マフカモフ
出演:ティムール・トゥルスノフ、フィルス・サブザリエフ、ナビ・ベクムラドフ、アロヴッディン・アブドゥラエフ
ソ連/1991年/ロシア語、タジク語/モノクロ/98分
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/424999974.html


黄色い雄牛の夜
The Night of the Yellow Bull / The Children of the Earthquake
監督:ムラド・アリエフ 脚本:ブラート・マンスーロフ、アシルムラド・マミリエフ
出演:マクサト・ポラトフ、アクゴゼル・ヌリィエワ、タチマメド・マメドヴェリエフ、ロラン・ブィコフ
トルクメニスタン、ロシア/1996年/ロシア語、トルクメン語/カラー/121分


海を待ちながら
Waiting for the sea
監督:バフティヤル・フドイナザーロフ 脚本:セルゲイ・アシケナージ
出演:エゴール・ベロエフ、アナスタシア ・ミクリチナ、デトレフ・ブック、ドニムハメド・アヒモフ
ロシア、ベルギー、フランス、カザフスタン、ドイツ、タジキスタン
2012年/ロシア語/カラー/110分


40日間の沈黙
40 Days of Silence
監督・脚本:サオダート・イスマイロワ 脚本:ウルグベク・サディコフ
出演:ルシャナ・サディコワ、バロハド・シャクロワ、サオダート・ラフミノワ、ファリダ・オリモワ
ウズベキスタン、オランダ、ドイツ、フランス/2014年/タジク語、アラビア語/カラー/88分


彼女の権利
Her Right
監督:サオダート・イスマイロワ
ウズベキスタン/2020年/モノクロ+カラー/15分


アイカ
Ayka
監督・脚本:セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ 脚本:ゲンナージイ・オストロフスキー
出演:サマル・エスリャモワ、ジィパルグリ・アブディラエワ、セルゲイ・マズル、ダヴィド・アラヴェルジャン
ロシア、ドイツ、ポーランド、カザフスタン、中国、フランス
2018年/ロシア語、キルギス語/カラー/114分
作品提供:キノフィルムズ
★第19回東京フィルメックス(2018年) 最優秀作品賞
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/463026879.html


カーブルの孤児院
The Orphanage
監督・脚本:シャフルバヌ・サダト
出演:クドラトラ・カディリ、セディカ・ラスリ、マシフラ・フェラージ、ハシブラ・ラソーリ
デンマーク、フランス、ルクセンブルク、アフガニスタン
2019年/ダリー語、ロシア語、ヒンディー語、ウルドゥー語/カラー/90分


★中央アジアとは
中央アジアはユーラシア大陸中央部の内陸地域で、カザフスタン、キルギス(クルグズスタン)、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの5カ国が該当する。加えて、中国の新疆ウイグル自治区は中央アジアと不可分の関係にあり、タタルスタンやバシコルスタンといったロシアのムスリム地域、アフガニスタンとも非常に深いつながりを持っている。
東アジアと西のイスラーム・西欧世界の交点にあった中央アジアは、テュルク系遊牧集団による征服やイスラーム化といった歴史を経て、複雑に文化が交わる場所として長い道のりを歩んできた。20世紀は長くソビエト連邦の支配下にあって社会主義体制をとってきたが、1991年のソ連崩壊と前後して5カ国が独立国となり、以後、国際社会での存在感を増している。現在、資源や観光、そして文化など様々な観点から大きな注目を集めているエリアである。
(映画祭公式サイトより)