第23回東京フィルメックス 受賞結果

11/5(土)に行われた授賞式で、各賞の発表が行われました。

◆コンペティション 受賞結果

【最優秀作品賞】 
『自叙伝』Autobiography
監督:マクバル・ムバラク(Makbul MUBARAK)
インドネシア、フランス、シンガポール、ポーランド、フィリピン、ドイツ、カタール / 2022 / 116分

【審査員特別賞】 
『ソウルに帰る』Return to Seoul
監督:ダヴィ・シュー(Davy CHOU)
ドイツ、フランス、ベルギー、カタール / 2022 / 116分

【審査員特別賞】 
『Next Sohee(英題)』
監督:チョン・ジュリ(JUNG July)
韓国 / 2022 / 138分
配給:ライツキューブ

【スペシャル・メンション】 
『ダム』The Dam
監督:アリ・チェリ(Ali CHERRI)
フランス、スーダン、レバノン、ドイツ、セルビア、カタール / 2022 / 80分

☆第23回東京フィルメックス コンペティション審査員:
リティ・パン ( Rithy PANH / フランス・カンボジア / 映画監督 )
キム・ヒジョン ( KIM Hee-Jung / 韓国 / 映画監督 )
キキ・ファン ( Kiki FUNG / 香港 / 映画プログラマー )

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◆観客賞
『遠いところ』A Far Shore
監督:工藤将亮(KUDO Masaaki)
日本 / 2022 / 128分
配給:ラビットハウス

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◆学生審査員賞
『地中海熱』Mediterranean Fever
監督:マハ・ハジ(Maha HAJ)
パレスチナ、ドイツ、フランス、キプロス、カタール / 2022 / 108分

学生審査員:
はるおさき(HARUO Saki / 東京藝術大学大学院)、山辺愛咲子(YAMABE Asako / 武蔵野美術大学)、高野志歩(TAKANO Shiho / 立教大学)

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タレンツ・トーキョー

◆タレンツ・トーキョー・アワード2022
「Forte」(ソン・ヘソン(SON Heui Song)/韓国)

◆スペシャル・メンション
「Future Laobans」(マウン・サン(Maung Sun)/ミャンマー)

「TROPICAL RAIN, DEATH-SCENTED KISS」(シャルロット・ホン・ビー・ハー(Charlotte HONG Bee Her)/シンガポール)

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受賞理由など詳細は、こちらで!
https://filmex.jp/2022/program/competition


祝・30周年記念回! フランス映画祭2022 横浜 

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1993年に始まり、今年で記念すべき30回目を迎えるフランス映画祭。
今年は12月1日(木)から4日(日)の4日間、クリスマスシーズンの祝祭感溢れる冬の横浜で開催されます。

フランス映画祭2022 横浜   
Festival du film français au Japon 2022      

期間:2022年12月1日(木)~12月4日(日) 全4日間

会場:みなとみらい21地区を中心に開催

主催:ユニフランス
共催:横浜市、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
特別協賛:日産自動車株式会社
公式サイト:https://www.unifrance.jp/festival/2022/
★チケット発売中★ https://unifrance.jp/festival/2022/ticket/


11月7日、フランス大使館 大使公邸で行われた記者会見には、ユニフランス代表のダニエラ・エルストナーをはじめ、フィリップ・セトン駐日フランス大使、山中竹春横浜市長、日産自動車の田川丈二専務執行役員 チーフサステナビリティオフィサーらが出席。フランス映画祭2022 横浜の作品ラインアップが発表されました。
今年のフェスティバル・ミューズに決定した石田ゆり子さんも登壇し、「ボンジュール。石田ゆりこです」と、心を込めたフランス語で挨拶。好きなフランス映画のことや、2018年に『マチネの終わりに』という映画の撮影で3週間モンパルナスに滞在した思い出などを語られました。

記者会見の模様はこちらで!
https://unifrance.jp/festival/2022/news/info/1218/


◆上映作品◆

『フルタイム』À PLEIN TEMPS
監督:エリック・グラベル
出演:ロール・カラミー、アンヌ・スアレス、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ

『EIFFEL(原題)』EIFFEL
監督:マルタン・ブルブロン
出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アルマンド・ブーランジェ

『幻滅』Illusions Perdues
監督:グザヴィエ・ジャノリ
出演:バンジャマン・ヴォワザン、セシル・ド・フランス、ヴァンサン・ラコスト、グザヴィエ・ドラン

『イヌとイタリア人、お断り!』Interdit aux chiens et aux Italiens
監督:アラン・ウゲット

『The Passengers of the Night (英題)』LES PASSAGERS DE LA NUIT
監督:ミカエル・アース
出演:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、エマニュエル・ベアール

『あのこと』L'événement
監督:オードレイ・ディヴァン
出演:アナマリア・ヴァルトロメイ、ケイシー・モッテ・クライン、ルアナ・バイラミ、ルイーズ・オリー=ディケロ

『メグレ(仮)』MAIGRET
監督:パトリス・ルコント
出演:ジェラール・ドパルデュー、メラニー・ベルニエロデオ

『ロデオ』Rodeo
監督:ローラ・キヴォロン
出演:ジュリー・ルドルー、ヤニス・ラフキ、アントニア・ブレシ、コディ・シュローダー

『ワン・ファイン・モーニング(仮)』UN BEAU MATIN
監督:ミア・ハンセン=ラブ
出演:レア・セドゥ、パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー

『VORTEX』VORTEX
監督:ギャスパー・ノエ
出演:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ、キリアン・デレ

フランスのストップモーション・アニメーションの世界
短編映画6作品
『くすんだ海』À la mer poussière
『風の娘たち』Les Filles du vent
『崩れる関係』Les Liaisons Foireuses
『記憶』Mémorable
『レイモンド、もしくは縦への逃避』Raymonde ou l’évasion verticale
『姉妹』Sororelle


◆来日ゲスト一覧(予定)◆
マルタン・ブルブロン(監督) 『EIFFEL(原題)』
ロマン・デュリス(俳優) 『EIFFEL(原題)』
エリック・グラヴェル (監督) 『フルタイム 』
バンジャマン・ヴォワザン(俳優) 『幻滅』
アラン・ウゲット(監督) 『イヌとイタリア人、お断り!』
オードレイ・ディヴァン(監督) 『あのこと』
アナマリア・ヴァルトロメイ(俳優)『あのこと』
ミカエル・アース(監督) 『The Passengers of the Night (英題)』
パトリス・ルコント(監督) 『メグレ(仮)』
ローラ・キヴォロン(監督) 『ロデオ』
パスカル・グレゴリー(俳優) 『ワン・ファイン・モーニング(仮)』
メルヴィル・プポー(俳優) 『ワン・ファイン・モーニング(仮)』
ギャスパー・ノエ(監督) 『VORTEX』
エロイーズ・フェルレ(監督) 短編『くすんだ海』『風の娘たち』
クロエ・アリエズ(監督) 短編『崩れる関係』
ヴィオレット・デルヴォワ(監督)短編『崩れる関係』
ブリュノ・コレ(監督) 短編『記憶』
サラ・ヴァン=デン=ブーム(監督)短編『レイモンド、もしくは縦への逃避』
ルイーズ・メルカディエ(監督) 短編『姉妹』
フレデリック・エヴァン(監督) 短編『姉妹』



◆フランス映画祭の変遷◆
1993年、当時のユニフランス会長で映画プロデューサーのダニエル・トスカン・デュ・プランティエにより横浜で誕生。2006年に会場を東京に移し、2011年より2016年まで、有楽町朝日ホール及びTOHOシネマズ日劇で開催。2012年からは、アンスティチュ・フランセ日本の協力により、地方での開催を実施。
第25回の2017年には、フランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーヴが団長として来日。フランスでも人気の高い北野武監督が親善大使を務めた。
2018年に13年ぶりに横浜へ場所を移した。

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★これまでにWeb版シネマジャーナルに掲載したフランス映画祭関連記事★

第12回 フランス映画祭横浜2004
〜華麗に軽やかに♪〜
http://www.cinemajournal.net/special/2004/france/index.html

フランス映画祭2009 記者会見&オープニングレポート
http://www.cinemajournal.net/special/2009/france/index.html

フランス映画祭2010 オープニングイベントレポート
http://www.cinemajournal.net/special/2010/fffj2010/index.html

フランス映画祭2011『セヴァンの地球のなおし方』
ジャン=ポール・ジョー監督、古野隆雄さん 舞台挨拶レポート
http://www.cinemajournal.net/special/2011/severn/index.html

フランス映画祭2019 横浜
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/466890900.html

フランス映画祭2019横浜 『カブールのツバメ』 ザブー・ブライトマン監督&エレア・ゴべ・メヴェレック監督インタビュー
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/467418249.html

フランス映画祭2019横浜 『マイ・レボリューション』ジュディス・デイビス監督 インタビュー
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/467414956.html

フランス映画祭2019横浜  『シノニムズ』
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/467418028.html

フランス映画祭2020 横浜
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/478862399.html

フランス映画祭 2020 横浜 中東絡みの作品たち  (咲)
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/478868949.html




東京国際映画祭 イラン映画『蝶の命は一日限り』モハッマドレザ・ワタンデュースト監督 Q&A報告(咲)

アジアの未来部門 作品賞受賞
『蝶の命は一日限り』
Butterflies Live Only One Day
[Parvaneha Faqat Yek Rouz Zendegi Mikonand]

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監督:モハッマドレザ・ワタンデュースト
出演:マンザル・ラシュガリ、マルヤム・ロスタミ、ネダ・ハビビ
(注:カタカナ表記は映画祭サイトに掲載のものです。
 ワタンデュースト監督は、ワタンドゥーストと表記した方が発音に近いと思います。)
78分カラーペルシャ語、マーザンダラーン語2022年イラン
作品公式サイト:http://vatandoust.art/

戦争の傷跡、老女の執念
イラン北部のダムに沈んだ村の近くで独り暮らす老女。イラン・イラク戦争で死んだ息子の墓はダム湖に浮かぶ小島にあるが、入島は禁じられている。意を決して彼女はある行動に出る。静かな長回しが印象的。(公式サイトより)

*物語*
湖。鳥の声。
「生きる場所は、すべて湖の底に沈んだ。でも、私はここに残った。あの子も寂しくない」と語る老いた女性。

視力検査をするおばあさん。視力が落ちている。
女医さんがこけて、視力検査の道具が散らばる。
1本の義足が投げ出される。戦争の置き土産。

殉教者の写真が並ぶ廊下。役所らしい。
おばあさんの陳情は今となっては無理と言われ、知事室への紹介状を渡される。

林の中の岩場を降り、ゴミ捨て場で鏡のかけらを拾ってくる。
壁に鏡を貼り、湖がいくつも鏡に映る。
「これで、あの子をいつでも見れる」とつぶやくおばあさん。

役所の階段をあがって途中で倒れる。
「なぜ上がってきたの? 受付に紹介状を見せればよかったのに」と言われる。
「あなたの件は、すでに国に報告している。上司も協力すると言ってる」

大きなダム。
ボートで島に渡りたいというが、「管理者として許可できない」と言われる。

元の村の隣人が訪ねてくる。
「あなたは村の誇り。13年も一人で立ち退きを拒んで、ここにいる。一人にしておけない。
皆、村を出たくなかったけど、移住した。あなたの家も建てた。春になったら、また戻ればいい。近くにいてくれれば、皆、安心する」

おばあさんが湖に入ろうとするところが鏡に映る

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こたつの上に食べ物や果物が並んでいる。
ダフにあわせて、手を叩きながら踊る。

ペットボトルで筏を作って湖に出るが溺れそうになる・・・
倒れたおばあさんに差し伸べる手

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島にある祠。
棺に寄り添うおばあさん
息子の墓。
湖ができることを政府から言われ許さなかった。
丘の上に埋葬することは、息子の遺言だったから。
1996年、ダムができることになり、ラフラク村は湖に沈む。
丘は島となって見えているが、島に入る許可は出ない・・・

20万人がイラン・イラク戦争で殉教。

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映画を観終わって、ロビーにショーレ・ゴルパリアンさん! そして、モハッマドレザ・ワタンデュースト監督もいらして、お話することができました。
緑の多い小高い山の雰囲気から、「マーザンダラーン州ですか?」とお聞きしたら、大当たり。監督の故郷の町サーリーの近くだそうです。サーリーには、20数年前に行ったことがあるとお伝えしたら、監督、嬉しそうになさっていました。

映画の最後に「亡き兄アリレザ(2021年没)に」とあったので、お伺いしたところ、去年、コロナで亡くなられたとのこと。この映画にも手助けしてくださっていたそうです。


◆1回目のQ&A
10月26日(水)21:10からのTOHOシネマズ シャンテ1での上映後
(YouTubeより抜粋)

監督:いつかインデペンデントな東京国際映画祭に来たいと思っていた夢が叶いました

石坂:実話からできた映画とのこと。100%実話なのか、映画的に場所など創作した部分もあるのでしょうか?

監督:ストーリーは現実に基づいていますが、夢の中で出てくる場面は創作です。
島は現実にあるものです。ただし、洞窟のようなところを歩く場面は映画のために創作したものです。
最初、新聞で読んだニュースは、「おばあさんが小さな船を作って息子に会いにいきます」という見出しでした。とても興味を持って、調べました。もともとドキュメンタリー映画の監督ですので。この話を映画にした方がいいと思いました。

*会場からの質問*
― (男性)撮影の手法が面白かったです。横にカメラがパンすると人がフレイムアウトして、次の人が入ってくる。

監督:クラシックな撮り方を望んでなくて、この映画も立ち位置を考えました。特別なフォームがストーリーに合わないといけないので、考えて実現させました。時間と一緒に流れていって、夢の中からリアリティに近づくようにしたかったのです。時間がカットなしで変わっていくように工夫しました。
二つ目に考えたのは、主役のおばあさん以外は顔を見せていません。主役だけが大事で、ほかの人は表情を見せなくてもいいと考えました。

― (女性)美しくて、悲しくて、エンディングでは涙が止まりませんでした。圧倒されました。タイトルの意味合いについて教えてください。

監督:脚本を書いていて、最後のシーンでお墓でたくさんの蝶々を飛ばそうと、実際にその場面を撮りました。あとから考えたら、この場面はいらないと決めました。脚本を書く時に調べたら、ある種の蝶々は一日しか生きてない。私たちも蝶々じゃないかと。生まれて飛んで飛んで人生が終わってしまう。まるで、一瞬、一日のよう。蝶々の場面はなくしましたが、タイトルに残して、私たちの人生も一日のように短いということを表しました。

― (男性)美しい映画で感動しました。ラストで長回ししていて、女優さんはかなりタフな方だと思いました。ほかの方は顔は出ないのですが、手だけで演技している方は役者さんでしょうか?
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監督:主役は、最初、有名な女優のゴラーブアディネさんにオファーしたのですが、コロナ禍で、ご自身の舞台と重なって無理だと言われました。撮影監督から、CMに出ている女優さんに会ってみませんかと言われ、会ってみたら、声や歩き方がイメージしていた通りだったので、その場でオファーしました。彼女は舞台役者でフランスのソルボンヌ大学を卒業しています。ロケ地のドキュメンタリー映像や、実際のおばあさんの映像を見せて、彼女に演じてもらいました。
書いた時には手は絶対自分でやると言っていたのですが、実際、監督しながら演技するのは不可能で、アートデザイナーが私がやってもいいですかというので、やらせてみたら、私の柔らかい手より、彼の手は百姓のようで、ぴったりで、彼のために書いた脚本のように思いました。


◆2回目のQ&A
10月28日(金)11:30からの丸の内TOEI Screen1での上映後
(景山咲子取材)

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石坂:監督、客席で一緒にご覧になっていました。

監督:2回、会場で一緒に観ることができました。

石坂:一回目のQ&Aの内容をお伝えしておきます。こだわりが二つあって、一つは長回し。現実と夢をスムーズに移行させています。母親以外は、手だけを映すことにより、母親を強調させています。タイトルですが蝶々は一日で死ぬ、人間の命もはかないことを表しています。最後に蝶々を飛ばす場面を撮ったのですがやめたとのことです。タイトルだけ充分に思いが伝わると。

会場より
― (男性)ユニークで、映像も凄い。場所が独特でしたが、場所ありきで脚本を書いたのでしょうか? シンメトリー的な表現も面白かった。

監督:長回しを使ったのは、一つのシーンで場所と時を移動させ、現実から夢に旅する感じで使いました。ロケ地は現実に基づいていて、実際に島のあるところで撮りました。写真家としてもいろいろな国で撮ってきましたので、ストーリーに合わせて使いました。お墓は実際、ダムを造る時に、住民の許可を得て場所を変えたのですが、遺言で丘の上にと言われていたので、おばあさんは移すことを許可しませんでした。ほかの方のお墓は移されています。

― 鏡が多用されています。
階段の上からとか、手と手が触れ合うなどユニークな撮り方でした。


監督:私のアイディアは、おばあさんも含め、一つのゴールに向けて闘っていくけれど、いろいろな障害にぶつかります。現実に手に入らないと、夢の中で目的にたどり着きます。蝋燭をもってお祈りすることで願いに近づきます。川にペットボトルが流れてきて、これでなんとか船を造って島に渡ろうとするけれど、溺れそうになります。
今まで、たくさん撮ってきましたが、ロングショットはロケーションと人の関係を表せます。キャラクターの詳細を見せたいときには、クローズアップを使います。ミディアムショットは中途半端なので使いません。

― 主役の女性が素晴らしかった。どのようにして見つけたのでしょう?
それまでの人生を表したような顔の表情が素晴らしかったです。台詞は、ほとんどありませんが、感情を感じました。

監督:今のイラン映画では、台詞の多いものが流行っているのですが、沈黙を大事にしたいと思っています。
主役の方は舞台の役者で、映画にはあまり出ていません。舞台の演出もされています。撮影した地域の出身なので、あの地域の服を着て、役に入り込んでくれました。あの地域の女性の気持ちを伝えてくれました。

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クロージングセレモニー

*アジアの未来部門 作品賞受賞を受けて
コンバンハ。アリガトウゴザイマス。
映画祭、審査員の方々に心からお礼を申し上げます。一緒に映画を作った皆さんにもお礼を申し上げます。
東京国際映画祭の方々に特にお礼を申し上げたい理由があります。
賞をいただくととてもインスパイアされるのですが、今は芸術性の高い映画は、ほかの映画祭になかなか招聘されません。東京国際映画祭がアート系の映画を大事にしてくれることは、とても私たちにとって心強いことです。
私たちは監督として一つの社会問題を映画という言語で表現することはとても重要だと思っています。この場を借りて、この賞をイランの強くて素晴らしい女性たちに捧げたいと思います。世界の平和、戦争のない社会を願って、私の言葉を終わります。

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左:アジアの未来 審査委員 ソーロス・スクム氏(タイ、プロデューサー) 右:モハッマドレザ・ワタンデュースト監督
撮影:宮崎暁美


*受賞者記者会見
― 見ていくごとにおばあさんの目的がわかっていく、そして美しい景色と愛に満ちた作品でした。最初から、このような構成にしようと思ったのでしょうか?

監督:その通りです。ワンラインで説明すると、シネマティックな魅力がなくなるので、少しずつサスペンスを入れて、島には何があるのかを徐々に描いていきました。サスペンスを入れなければ、ワンシーンで終わってしまう物語です。

― アジアの未来部門作品賞受賞、あらためて落ち着いてみて、どんなお気持ちでしょうか?

監督:二つ、説明しておきたいと思います。
私は9歳から舞台や映画でたくさんの賞を受賞してきました。作った作品で82回も受賞していますので、映画学校で教えているのですが、学生には賞をもらったらギフトだと思ってください。ギフトをもらったら自分の作った作品は正しかったと。お正月のお年玉のように、翌日に起きた時には、嬉しさが残るだけで、また日常に戻ります。もう一つ、日本の映画祭で賞をもらったことにはとても大きな意味があります。日本は、私たちから見ると、ファンタジアの国。憧れがあります。我々の文化はとても似ています。芸術、文学や詩、絵など、日本人と我々は奥深くでつながっていると思います。日本からいただいたことは意味があります。友達は私にもう少し商業的な映画を作った方がいいのではというのですが、私は自分の心から出てくるものを作りたい。賞をいただいて、自分の道は正しかったと思いました。

― サラーム。シャブベヘイル(こんばんは)。共同通信の加藤さん(ここからは日本語でと)
授賞式に登壇されたときに「強くて素晴らしいイランの女性たちに捧げたい」とおっしゃっていました。今、イランは大変なのかなと想像しているのですが、いろいろ工夫されたり、何か規制があるから芸術性が高くなるのかなと思っているのですが・・・


監督:とても鋭いご質問ありがとうございます。
イランの歴史をさかのぼってみると、文明的に優れた国で、女性の立場はとても大切でした。力をもっていて、決め事は女性がして、聖なる母に特別な場所を与えていました。歴史として心の中に今も持っているのですが、近代、まるで女性にカバーをかぶせたようになっています。けれども、イランの男性は、すべての力は、母や妻、女性たちからもらっていると思っています。女性の立場を理解しています。体制の都合で、家の中にいたりしますが。
もう一つ、検閲があったりすると、もっとクリエイティブになるかというご質問だと解釈しました。女性を自由に描けないときがあるのですが、表現の仕方を変えれば、私たちが考えている女性を描けると思います。検閲はいいことではないのですが、あると、表現の仕方を変えて確かにクリエイティブになると思います。クリエイティブな人は検閲は嫌いで、言われると反発します。


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モハッマドレザ・ワタンデュースト監督には、私にとっての東京国際映画祭初日の10月25日、一番最初に観た『蝶の命は一日限り』のP&I上映の後にお会いして以来、いくつかの映画の上映後にお会いしました。その度に、「今の映画どう思った?」と聞かれ、「よかったけど、もちろん、あなたの映画が一番!」と言い続けていたのでした。(お世辞じゃなく、本心です♪)
作品賞受賞、ほんとうにおめでとうございます!



報告:景山咲子




第35回東京国際映画祭(2022) 受賞作

10月24日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催された「第35回東京国際映画祭」が、11月2日(水)に閉幕。東京国際フォーラムにてクロージングセレモニーが開催され、各部門における受賞作の発表・授与が行われた。
小池百合子東京都知事も会場に駆け付け、【東京グランプリ/東京都知事賞】を受賞した『ザ・ビースト』へのトロフィー授与をおこなった。

東京グランプリ/東京都知事賞
『ザ・ビースト』監督:ロドリゴ・ソロゴイェン
最優秀監督賞(ロドリゴ・ソロゴイェン)、最優秀男優賞(ドゥニ・メノーシュ)も受賞!


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© Arcadia Motion Pictures, S.L., Caballo Films, S.L., Cronos Entertainment, A.I.E, Le pacte S.A.S.


受賞結果
コンペティション
東京グランプリ/東京都知事賞 
『ザ・ビースト』監督:ロドリゴ・ソロゴイェン

審査委員特別賞 『第三次世界大戦』監督:ホウマン・セイエディ

最優秀監督賞 ロドリゴ・ソロゴイェン『ザ・ビースト』

最優秀女優賞 アリン・クーペンヘイム『1976』

最優秀男優賞 ドゥニ・メノーシュ『ザ・ビースト』

最優秀芸術貢献賞『孔雀の嘆き』
監督:サンジーワ・プシュパクマーラ

観客賞『窓辺にて』監督:今泉力哉

アジアの未来 作品賞
『蝶の命は一日限り』 
監督:モハッマドレザ・ワタンデュースト

Amazon Prime Videoテイクワン賞 該当なし

詳細はまた、特別記事にまとめます(暁)。

2022東京・中国映画週間

期間:10月18日(火)~10月25日(火) 
上映会場 : TOHOシネマズ日本橋 スクリーン1

 今年は日本と中国が国交正常化して50年。日中映画祭実行委員会は第35回東京国際映画祭の提携企画として、今年で17回目開催の「2022 東京・中国映画週間」が10月18日(火)から10月25日(火)まで開催。  
 オープニング作品にはデレク・クォック(郭子健)監督の最新作、謎が謎を呼ぶサスペンス映画『アンティークゲーム(原題:古董局中局)』を上映。また、三谷幸喜監督『ザ・マジックアワー』のリメイク作品『トゥ・クール・トゥ・キル(原題:這箇殺手不太冷静)や、中国で興行収入30億元越え大ヒットのSFコメディ『月で始まるソロライフ(原題:独行月球)が日本初公開など、計11作品をTOHOシネマズ日本橋店にて上映。  
 また、最終日の10月25日(火)には、クロージングイベントとして、第7回ゴールドクレイン賞の発表式・授賞式が有楽町朝日ホールにて開催される 。

ゴールドクレイン賞授賞式&クロージング映画上映『奇跡の眺め』
日時:10月25日(火) 15:00~19:00
会場:有楽町朝日ホール

一般上映  
日時:10月18日(火)~10月24日(月)
会場:TOHOシネマズ 日本橋

●アンティークゲーム(原題:古董局中局)
監  督:郭子健(デレク・クォック )
脚  本:朱炫(ジュー・シュエン)、範文文(ファン・ウェンウェン)、
     黄海(ホァン・ハイ)、王亜鶴(ワン・ヤーフー)、
     潘依然(パン・イーラン)、常小琥(チャン・シャオフー)
キャスト:雷佳音(レイ・ジャーイン)
     李現(リー・シエン)
     辛芷蕾(シン・ジーレイ)
     葛優(グー・ヨウ)
     郭濤(グォ・タオ)

ジャンル:ヒューマンドラマ/サスペンス/冒険 上映時間123分

あらすじ:日本から来た木戸佳奈は、唐代武則天・明堂仏頭の中国返還を申し出る。返還にあたり、木戸が希望したのは中国文物界の権威五脈”四代目当主・許一城(シュー・イーチェン)の子孫による引き取り。ところが五脈はすでに没落しており、許家の子孫は行方知れずとなっていた。事態が緊迫する中、五脈の家元である黄克武の孫娘黄煙煙(ファン・イェンィエン)が、許家の末裔を探す方法があるという。  
 かつて仏頭を日本へ送ったことから裏切り者の汚名を着せられた白字門家当主許一城(シュー・イーチェン)。彼の孫である許願(シュー・ユェン)は、古美術鑑定の才能に恵まれていたものの、その意欲は消え去り、今や電化製品の転売をしてかろうじて生計を立てていた。 許願は幼い頃、火事で母親を亡くし、父である許和平とはそれ以来、疎遠になっていた。  
 そんな中、黄煙煙が商談を持ちかける。気の進まない五脈との交渉に臨む中、許は仏頭が贋作であることに気づく。長年、苦難続きの人生を歩んできたせいで、逃げ癖がついてしまっていた許。黄の依頼、父の奇怪な死、五脈の天才・薬不然と謎の男・老朝奉に追われ、打つ手がなくなるほど追い込まれる。糸が複雑に絡み合う中から、突き止めた真相は……。

監督:郭子健(デレク・クォック)
 第28回香港電影金像奨の新人監督賞を受賞、香港電影金像奨の最優秀監督賞に2度ノミネート。鄭思傑(クレメント・チェン)と共同監督を手掛けた映画『燃えよ!じじいドラゴン(原題:打擂台)』は、第17回香港映画評論学会賞の最優秀作品賞、第30回香港映画金像奨の最優秀作品賞を含む4つの賞を受賞した。
上映情報
10月18日(火) アンティークゲーム 13:00~
10月23日(日) アンティークゲーム 11:00~

●奇跡の眺め(原題:奇迹・笨小孩)
監  督:文牧野 (ウェン・ムーイエ)
脚  本:周楚岑(チョウ・ジューチェン)
     修夢迪(シュウ・モンディー)
     文牧野(ウェン・ムーイエ)
     韓曉邯(ハン・シャオハン)
     鐘偉(ジョン・ウェイ)
キャスト:易烊千璽(イー・ヤンチェンシー)
     田雨(ティアン・ユー)
     陳哈琳(チェン・ハーリン)
     齊溪(チー・シー)
     公磊(コン・レイ)

ジャンル:ヒューマンドラマ 上映時間:106分

あらすじ:幼い妹と二人で暮らすために深圳へとやってきた二十歳の景浩 (ジン・ハオ、易烊千玺演)。二人は貧しいながらも楽しい毎日を送っていた。ところがある時、妹の病気が見つかる。病に苦しむ妹の高額な手術代を払うため、より良い暮らしのために、思い切った策に出るジン・ハオ。ところが待っていたのは大きな挫折だった。時間と支払いが迫る中、ジン・ハオは決死の覚悟で賭けに出る。この苦境から抜け出し、希望の光を見出すことができるのか 
 本作『奇跡の眺め』は、2021年中国宣伝部国家電影局の重要映画プロジェクトの一環であり、2021年の共産党創立100周年の祝賀作品です。第18回全国代表人民大会後の深センにおいて、若者が起業する新時代を描いた作品となっています。

監督:文牧野 (ウェン・ムーイエ)
 1985年以降に生まれた(85後)新世代監督・脚本家。
 2018年には『薬の神じゃない!(我不是薬神)』を手掛け、31億元の興行収入を記録した。同作は「金鶏奨」、「香港電影金像奨」、「金馬奨」を総ナメし、更に中国宣伝部が制定した全国精神文明建設分野の「五個一工程」において優秀作品賞を受賞。
 これにより文牧野は名実共に新世代監督の指標となった。 また、『薬の神じゃない!(我不是薬神)』は、抗がん剤の価格設定や供給確保に関する議論提起へと繋がり、ヒューマニズムや社会的繋がりの重要性を示すところとなった。
 文牧野:2020年に監督を手掛けた『私と私の祖国(我和我的祖国)』は、第11回中国映画監督協会監督賞にノミネートされるなど今後の活躍が期待される。
 代表作:『薬の神じゃない!(我不是薬神)』『私と私の祖国(我和我的祖国)』等。

10月19日(水) 奇跡の眺め 18:40~
10月22日(土) 奇跡の眺め 13:30~

●父に捧ぐ物語(原題:我和我的父辈) 
監督:呉京(ウー・ジン)
     章子怡(チャン・ツィイー)
     徐崢(シュー・チェン)
     沈騰 (シェン・トン)
脚  本:俞白眉(ユー・バイメイ)
     張彦(チャン・イェン)
     李媛(リー・ユェン)
     何可可(フー・クーク)
     徐崢(シュー・チェン)
     華瑋琳(ホァ・ウェイリン)
     林炳宝(リン・ビンパオ)
キャスト:呉京(ウー・ジン)
     章子怡(チャン・ツィイー)
     徐崢(シュー・チェン)
     沈騰 (シェン・トン)
     呉磊(ウー・レイ)
ジャンル:ヒューマンドラマ 上映時間:157分

あらすじ:『乗風(風に乗って)』『詩』『鴨先知(先取り鴨)』『少年行(バック・トゥ・2021)』の4つのショートストーリーから成り、革命、建設、改革開放および新時代を歴史座標に据え、「家族と国」の視点から何世代にもわたる父達の奮闘を描く。  
 中国の人々が立ち上がり、豊かさと強さを得て、目覚ましい発展を遂げるまでの姿を伝えることで、人々の絆や精神を伝承し、努力と奮闘に身を投じた懐かしい時代を銀幕のスクリーンに蘇らせる。

監督:呉京(ウー・ジン/ジャッキー・ウー)
 1974年生まれ、北京出身。
 アクション俳優、映画監督。中国伝統武術(武学)を学び、全国大会での優勝経験を持つ。1995年、『功夫小子闖情関』に出演し、芸能界入りを果たす。2008年『狼牙』で監督デビューを果たす。2015年、自ら監督・主演を務めた『ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊』が大衆映画百花賞最優秀監督賞にノミネート。
 代表作
 『ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊』(2015)、 『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』(2017)、『流転の地球』(2019)、『クライマーズ』(2020)、『1950 鋼の第7中隊』(2022)、『父に捧ぐ物語』( 2022)
監督:章子怡(チャン・ツィイー)
 中国の女優・プロデューサー。中央戯劇学院卒。
 2018年: 第10回マカオ国際映画祭にて映画『無問西東(Forever Young)』で最優秀主演女優賞を受賞。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海』で第14回長春映画祭最優秀青年女優賞受賞。
 2017年:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海』で第9回マカオ国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞。
 2016年: 第41回トロント国際映画祭コンペティション部門の審査員に任命される。
 2014年 - 2013年 :『グランド・マスター』出演。華語映画主演女優賞12冠を達成。
 2012年 :『最愛』出演。第3回中国映画監督協会年間女優賞受賞。
 2005年 :『十面埋伏』出演。第11回中国電影華表奨・優秀女優賞を受賞。『2046』出演。香港電影金像奨・最優秀主演女優賞を受賞。
 2000年 :『初恋のきた道』で第23回大衆電影百花奨・最優秀主演女優賞を受賞。
監督:徐崢(シュー・ジェン)
 中国大陸出身の映画監督、俳優、プロデューサー、脚本家。
 中国映画界初の「二十億元」監督であり、監督、主演を務めた作品の総興行収入は230億元を超える。
 映画『薬の神じゃない!』で第35回大衆電影百花奨・最優秀主演男優賞、第32回中国電影金鶏奨・最優秀主演男優賞にノミネート。第55回台湾電影金馬奨最優秀主演男優賞受賞。
 主な代表作:『私と私の祖国』『私と私の故郷』『父に捧ぐ物語』『催眠大師/The Great Hypnotis』『ロスト・イン・タイランド』『港囧/Lost in Hong Kong』『囧媽/ロスト・イン・ロシア』『幕后玩家/Two Steps From Heaven』『超時空同居/How Long Will I Love U』など。

監督:瀋騰(シェン・トン)
 中国大陸出身俳優、映画監督、脚本家。開心麻花の専属俳優。
 2003年に開心麻花の初の舞台劇『想吃麻花現給你擰』に出演。
 2012年には旧正月特別番組『春節晩会』にも出演を果たし注目を浴びる。
 代表作:『夏洛特煩悩/Goodbye Mr.Loser』『西虹市首富/Hello Mr. Billionaire.』『ペガサス/飛馳人生』、『瘋狂的外星人/Crazy Alien)』、『私と私の故郷/我和我的家郷』、『こんにちは、私のお母さん』、『父に捧ぐ物語/我和我的父輩』『四海/Only Fools Rush In』

10月18日(火) 父に捧ぐ物語 18:20~
10月22日(土) 父に捧ぐ物語 18:50~

●月で始まるソロライフ(原題:独行月球)  
監  督:張吃魚(ジャン・チーユイ)
脚  本:張吃魚(ジャン・チーユイ)
     銭晨光(チェン・チェングアン)
     戴思奥(ダイ・スーアオ)
     沈雨悦(シェン・ユーユェ)
キャスト:瀋騰(シェン・トン)
     馬麗(マー・リー)
     常遠(チャン・ユエン)
     李誠儒(リー・チェンルー)
     黄才倫(ホァン・ツァイルン)
     辣目洋子(ラームー・ヤンズー)
     黄子韜(ホァン・ズータオ)
ジャンル: コメディ/SF 上映時間:122分

あらすじ:人類は小惑星の衝突を食い止め、地球を救うために、月に向かい、UNMS計画を実行に移すことに。ところが、隕石の衝突が予想とずれ、乗組員全員が緊急退避することに。整備士の独孤月(ドゥ・―グーユエ、瀋騰演)は隊長馬藍星(マー・ランシン、馬麗演)による避難勧告を聞き逃し、一人月に取り残されてしまう。 UNMS計画が失敗に終わり、「宇宙最後の人類」となった独孤月は、ヤケクソになりながらも月での生活を始める…。

監督:張喫魚(チャン・チーユー)
 浙江省嘉興市出身。中国大陸の映画監督。
 高校卒業後、北京印刷学院に入学し、編集・出版を専攻。
 主に書籍出版に関する専門知識を学ぶ。 大学時代にはネット小説に興味を持つようになり、自らも『我的模特隣居』、『青春是一場折騰』の2作品を発表。
 2011年:開心麻花に脚本家として入社。入社当初はネットドラマの脚本を執筆していたが、次第に現代劇、映画なども手掛けるように。
 2017年:共同監督・脚本を務めたコメディ映画『羞羞的鉄拳』が公開され、興行収入22.13億元を記録。
 2022年:初監督作品SFコメディ『月で始まるソロライフ(原題:独行月球)』を公開。

10月20日(木) 月で始まるソロライフ 18:20~
10月22日(土) 月で始まるソロライフ 16:00~

●片恋~マイブルーサマー~(原題:暗恋・橘生淮南)
監  督:黄斌(ホアン・ビン)
脚  本:黄斌(ホアン・ビン)
     付丹迪(フー・タンディー)
     仇晟(チョウ・シェン)
     李思宸(リー・スーチェン)
     八月長安(パーユエ・チャンアン)
キャスト: 張雪迎(チャン・シュエイン)
     辛雲来(シン・ユンライ)
     伍嘉成(ウー・ジャーチェン)
     劉琳(リュウ・リン)
     辣目洋子(ラームー・ヤンズー)
ジャンル: ラブストーリー 上映時間:102分

あらすじ:“盛淮南(ション・ワイナン)”幼い頃から洛枳(ルォ・ジー)の心に深く刻まれている名前。同じ高校に進学した二人。洛枳は優秀な淮南に見合うよう彼の側で、必死に努力を続けてきたが、淮南が彼女に振り向くことはなかった。大学への入学をきっかけに、新しい生活をはじめようと思っていた洛枳。そこに思いがけず淮南が再び現れる。次第に打ち解け、距離が次第に縮まっていく二人。 洛枳がようやく勇気を出そうと決心した矢先、成長や現実の重圧が次々と襲ってくる。  
 長い長い密かな片想い、洛枳はどのような決断をくだすのか?

監督:黄斌(ホアン・ビン)
 中国大陸出身映画監督
 2008:『in Love We Trust/左右)』プロデューサー(第58回ベルリン国際映画祭銀熊賞)
 2010:『Sacrifice/趙氏孤児」共同プロデューサー(第5回アジア映画大賞ノミネート)
 2012:『An Inaccurate Memoir/匹夫』プロデューサー(第4回英国万像国際華語映画祭)
 2015:『 You Are My Sunshine/何以笙簫黙」監督
 2018:『 Forever Young/無問西東』(第10回マカオ国際映画祭 金蓮花賞)
      共同プロデューサー
 2019:『最高の夏、最高の私たち(原題:最好的我們)』監修、プロデューサー、製作・脚本(2019東京・中国映画週間 観客賞および最優秀新人賞受賞、広州学生映画祭大学生が選ぶ人気恋愛映画作品として選出)
 2022:『片恋 ~マイブルーサマー~/暗恋·橘生淮南』監督

10月19日(水) 片恋~マイブルーサマー~ 16:10~
10月22日(土) 片恋~マイブルーサマー~ 11:00~

●クラウディ・マウンテン(原題:峰爆)
監  督:李駿(リー・ジュン)
脚  本:沙頌(シャー・ソン)
     李駿(リー・ジュン)
キャスト:朱一龍(チュー・イーロン)
     黄志忠(ホアン・チーチョン)
     陳数(チェン・シュー)
     焦俊艷(ジャオ・シュンヤン)
     成泰燊(チェン・タイセン)
ジャンル: ヒューマンドラマ/アクション 上映時間:114分

あらすじ:春節を前に賑わいを見せる、中国西南部の街。この街を取り囲む山では、10年越しで行われていた高速鉄道を通すためのトンネル掘削工事が佳境を迎えていた。技術者たちが休日返上で作業にあたる中、地質学の専門家ホン・イージョウも変動する地殻の再調査にあたっていた。そんな中、トンネル内で突然の湧水が技術者たちを襲い、街では大規模な地盤の陥没が発生。地殻変動により2時間以内に山が崩落し、大量の土砂が市街地へ流れ込むことが発覚する。16万人の住民を救うには山を爆破するしか手段がない中、イージョウがこのミッションに名乗りを上げる。

監督:李駿(リー・シュン)
 中国大陸出身の映画監督、北京電影学院監督科85期卒業生。
 1998年、初監督作品の長編映画『情陥上海灘』を制作以降、幅広いジャンルの監督を手掛ける。
 代表作:
 2005年:ファミリードラマ『中国式結婚/ Marry in Chinese Fashion』
 2008年:サスペンスドラマ『 落地,請開手机/Landing, Please Open Your Mobile Phone』
 2012年:都市ドラマ『青瓷/Green Porcelain』
 2015年:ヒューマンドラマ『北上広不相信眼涙』
 2016年:クライムサスペンス映画『驚天大逆転/Tik Tok』、ヒューマンドラマ『北上広依然相信愛情/City Still Believe in Love』。
 2019年:クライム映画『長安道』
 2021年:アクション映画『クラウディ・マウンテン』、連続ドラマ『揺滾狂花』
 2022年:連続ドラマ『 縦横芯海/The Silicon Waves』
10月23日(日) クラウディ・マウンテン 13:50~

●宇宙から来たモーツァルト(原題:外太空的莫扎特)
監  督:陳思誠(チェン・スーチェン)
脚  本:陳思誠(チェン・スーチェン)
     陳思宇(チェン・スーユー)
     範凱華(ファン・ガイホァ)
     全麗璇(チュアン・リーシュエン)
     唐紅漢(タン・ホンハン)
     楊木子(ヤン・ムーヅ)
キャスト:黄渤(ホアン・ボー)
     栄梓杉(ロン・ズーシャン)
     姚晨(ヤオ・チェン)
     範偉(ファン・ウェイ)
     黄楊鈿甜(ファンヤン・ディエンティエン)
ジャンル:コメディ/SF/ファミリー 上映時間:136分

あらすじ:任大望(レン・ダーワン、黄渤演)は息子任小天(レン・シャオティン、栄梓杉演)をピアニストに育てようと躍起になっているが、シャオティンは天文学が大好きでなかなかピアノに集中できず、親子はいつも喧嘩が絶えない。 ある日、突然謎の宇宙人モーツァルトがシャオティンの前に現れる。そしてシャオティンはモーツァルトの助けを借りて、父に立ち向かうことを決意する。まさか、モーツァルトが別の使命を帯びて地球にやってきたとは、シャオティンは思いもよらないのであった。

監督:陳思誠(チェン・スーチェン)
 中国映画監督、俳優、脚本家、演出家、プロデューサー、声優。
 1996年に瀋陽テレビの番組『学生時代』の司会を務める。
 1999年に中央戯劇学院に入学。 現在は、華誼兄弟文化経紀公司の所属タレントとして活動中。
『スプリング・フィーバー』(原題:春風沈酔的夜)出演
 代表作:『北京愛情故事/BeiJing Love Story』『遠⼤前程/Great Expectations』『僕はチャイナタウンの名探偵』『宇宙のモーツァルト/外太空的莫扎特』等。

*シネマジャーナルHPスタッフ日記 2010年7月第3週
『スプリング・フィーバー』秦昊(チン・ハオ)さんと陳思誠さんインタビュー記事
http://www.cinemajournal.net/diary/2010.html

10月21日(金) 宇宙から来たモーツァルト 18:30~
10月23日(日) 宇宙から来たモーツァルト 19:10~

●トゥ・クール・トゥ・キル(原題:这个杀手不太冷静)
監  督:邢文雄(シン・ウェンション)
脚  本:邢文雄(シン・ウェンション)
キャスト:馬麗(マー・リー)
     魏翔(ウェイ・シャン)
     陳明昊(チェン・ミンハオ)
     周大勇(チョウ・ダーヨン)
     黄才倫(ホァン・ツァイルン)
ジャンル:コメディ 上映時間:109分

あらすじ:万年エキストラの魏成功(ウェイ・チョンゴン)は何度失敗しても諦めることなく、俳優の夢を追い続けていた。ある日、彼は大スターのミランから映画の主役として、正体の知れない殺し屋の役に抜擢される。彼は次第にあるとんでもない“芝居計画”に巻き込まれていることに気づく。ミランの画策した“芝居計画”はやがてコントロールを失い、それぞれの思いやすれ違いが行き交う中、次々と予期せぬ展開が待ち受ける。

監督:邢文雄(シン・ウェンション)
 2007年、熊小様戯劇工作室を設立。これまでに10本以上のドラマや映画を手掛け、北京や上海等各地で高く評価されている。
 2012年、ハルビンに新たな戯劇工作室を設立すると、同年、オリジナル作品『201234』、2013年児童劇『八尾猫伝奇』、2014年には二作目となるオリジナル作品『什么什么婚介所』を手掛けた。ハルビン演劇界の新時代を切り開く代表的人物。
 2022年には『トゥ・クール・トゥ・キル』を手掛け、春節映画として公開された。
 代表作は『天堂的隔壁是瘋人院』『你是瘋而我是傻』『トゥ・クール・トゥ・キル』など。

10月21日(金) トゥ・クール・トゥ・キル 15:50~
10月23日(日) トゥ・クール・トゥ・キル 16:30~

●母への挨拶(原題:带你去见我妈)
監  督:藍鴻春 (ラン・ホンチュン)
脚  本:鄭潤奇(チェン・ルンチイ)
     藍鴻春(ラン・ホンチュン)
     楊冷(ヤオ・リン)
     郭竑邑(グォ・ホンイー)
キャスト:鄭潤奇(チェン・ルンチイ)
     鍾少賢(チョン・シャオシェン)
     盧珊(ルー・シャン)
     鄭鵬生(ジェン・ポンシェン)
     連錫龍(リェン・シーロン)
ジャンル: コメディ/ラブストーリー/ファミリー 上映時間:100分

あらすじ:交際して2年になるズーカイとジンサン。2人は深圳で共に仕事に励み、幸せな日々を送っていた。ところが、広東・汕頭(スワトウ)の実家にいる母は、ズーカイに恋人がいることを知らず、ズーカイの恋人探しに奔走し、時にはお見合い相手を深センに送り込むほど。ズーカイは、離婚歴のあるジンサンを母に受け入れてもらうのは難しいと考え、母に紹介するのをためらっていた。  しかし、母親から結婚を迫られたズーカイは、ついにジンサンとの結婚を決め、彼女を連れて帰郷し、母にすべてを打ち明ける決意を固める。

監督:藍鴻春 (ラン・ホンチュン)
 映画監督・脚本家。
 2009:華南師範大学中文専攻卒業。香港のフェニックスTVでドキュメンタリー作家・ディレクターとして勤務。
 2016:深セン盗夢者文化伝播有限公司の総監督に。
 主な作品
 2022:映画『 Back to Love/帯你去見我媽』監督・脚本
 2018:映画『Proud of Me/爸,我一定行的』監督・脚本家
 2018:CCTVドキュメンタリーシリーズ『奇跡』エグゼクティブ・ディレクター
 2016:iQIYIネットドラマ『脳洞大開』監督・脚本担当
 2012:『Love & Swatow』監督
 受賞歴
 2018: 第5回深セン青年映像祭 最優秀ヒューマン作品
 2019:広東省広播影視奨 二等賞

10月18日(火) 母への挨拶 15:50~
10月20日(木) 母への挨拶 16:20~

●済公 SAI・KOU ~天地降臨~(原題:济公之降龙降世 )
監  督:劉志江(リウ・ジージァン)
脚  本:張挺(チャン・ティン)
     孫武(スン・ウー)
キャスト:朱婧(チュー・ジン)
     白文顕(バイ・ウェンシエン)
     李揚(リー・ヤン)
     逗楽(ドゥ・ルー)
     楊帆(ヤン・ファン)
ジャンル:アニメーション/ファンタジー/冒険 上映時間:93分

あらすじ:城山の麓にある永寧村に住むいたずら好きな李修縁(リー・シューエン)は、母の病気を治すため英雄になろうと決意する。ところが、良い行いをしようとしてもなぜか空回りしてしまい、うまくいかず、村はその度に大騒ぎ。ある時、危険な場面に遭遇した李は自らが大英雄降龍羅漢の生まれ変わりであることを知る。  父である李茂春(リー・モーチュン)は金翎に惑わされ、息子を守ろうと金身(ジンシェン)を盗みとるが、却って息子に世界の救済という使命を課してしまう。金翎は李茂春から仏像を奪い取ると、金翅大鵬を復活させ、世界の滅亡を目論む。  
 李修縁は世界を救おうと全力で戦いを挑み、瀕死の怪我を負う。そして金身よりも愛が大切だと悟った時、降龍羅漢へと変身を遂げたのだった。この世の苦しみを、身をもって体験した降龍羅漢は果位を放棄したのであった。これにより、天界では降龍羅漢は1人減り、人間界では、世界を旅して人々を助ける生き仏が一人増えたのであった。

監督:劉志江(リュウ・ジージャン)
 中国出身映画監督、プロデューサー、写真家。浙江省第1期「五個一批」人材。第11回全国テレビ制作事業において「十大テレビドラマプロデューサー」の名誉称号を授与、プロデューサーとして映画やドラマ制作を担う。
 過去には「五箇一工程奨」をはじめ、「十大優秀テレビドラマ」等数々の賞を受賞。
 2018年から「国家社科基金藝術学重点項目課題研究」の成員に任命される。
 写真家としては、中国撮影出版社から相次いで写真集3冊を出版。
 アニメーション映画『 Monkey King(原題:西遊記之大聖帰来)』の監督を手掛け、興行収入9億5400万元を記録。

10月19日(水) 済公SAI・KOU ~天地降臨~ 13:50~
10月21日(金) 済公SAI・KOU ~天地降臨~ 13:30~

●天書奇譚 4K記念版(原題:天书奇谭 4K记念版)
監  督:王樹忱 (ワン・シューチェン)
     銭運達(チャン・ユンダー)
脚  本:包蕾(パオ・レイ)
     王樹忱 (ワン・シューチェン)
キャスト: 卒克(ビイ・クー)
     丁建華(ディン・ジェンホワ)
ジャンル:アニメーション 上映時間:100分

あらすじ:天宮「秘書閣」の役人袁公(ユエンコン)は、玉帝が瑤池に向かったのに乗じて石龕の門を開けると、天の書を地上に持ち帰り、雲門山白雲洞の石壁にその文言を刻み込んだ。 これを知った玉帝は、天の秘密を漏洩し、天法に違反した罰として、袁公を生涯石壁天書の看守として勤めるよう刑に処した。ある日、袁公が山を巡回していると、白鳥の群れが卵を産んでいるところに遭遇した。袁公は魔法を使って卵を人間の姿に変え、「蛋生(タンシェン)」と名付けた。 袁公は天書を世に伝えるために、蛋生に白雲洞の石壁に刻まれている天書を書き留めるように指示した。蛋生は袁公の言うとおりに、天書を書き写した。
 これを知った三匹の妖狐は、蛋生を疎ましく思い、天の書を盗み出すと、官吏と結託して、民に災いをもたらそうと企む。 蛋生と妖狐が天の書を巡って争っていると、袁公がそこへ駆けつけ天の書を奪い返し、懐から白石鏡を取り出して妖狐を雲門山の麓で押しつぶしてしまった。
 天宮の追手からは逃げられないと悟った袁公は、天の書を蛋生に手渡し、書に刻まれた文字を心に留めておくよう言うと、天の書を神火で焼き尽くしてしまった。 玉帝の勅令により、袁公は捕らえられ、天庭で審判を受けることに。

監督:王樹忱(ワン・シューチェン)
 中国アニメーション映画監督・脚本・美術デザイナー。遼寧省丹東市出身。
 短編映画『謝謝小花猫』(1950)でアニメーターを担当したことをきっかけに、アニメーション分野での活動を始める。短編アニメーション『過猴山』(1958)をはじめ多くの名作を手掛け、中国アニメ業界に多大な功績を残した。
 1991年逝去。享年60歳。

監督:銭運達(チェン・ユンダー)
 江蘇省揚州市生まれ。中国アニメーション監督、脚本家、アニメーションデザイナー。
 1960:短編アニメーション映画『小燕子』を初監督。これをきっかけにアニメーション業界の道を歩む。
 1983:短編アニメーション『天書』共同監督
 1992:短編アニメーション『OK』監督
 2004:児童向けアニメーション『大耳朶図図』美術デザイン
 2009:アニメーション『三国演義』美術デザイン
 2012:アニメーション『邋遢大王奇遇記/Dirty King Adventure』監督

10月20日(木) 天書奇譚 4K記念版 13:50~
10月24日(月) 天書奇譚 4K記念版 18:30~

公式HP:http://cjiff.net/index.html