難民映画祭パートナーズ上映会「困難への挑戦 ー 音楽とともに」(1/12,13)

「難民を支える自治体ネットワーク」にも署名している文京区主催で、難民映画祭パートナーズ上映会「困難への挑戦 ー 音楽とともに」が開催されます。

困難を乗り越える難民の力強さに焦点をあてた珠玉の音楽ドキュメンタリー3作品。
ベネスエラの世界的指揮者ドゥダメル、アフガニスタンの音楽と女性たち、アフリカの気候変動をテーマとしたもの。いずれも登場する人たちの強さと魅力が深く心に残る感動の映画です。
★詳細:https://www.japanforunhcr.org/news/2023/rffp-bunkyoku-20240112

【日時】
2024年1月12日(金)
14:00~16:00 「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」
18:30~20:25 「グレート・グリーン・ウォール」


2024年1月13日(土)
11:00~13:00 「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」
15:00~17:40 「私は歌う~アフガン女性たちの闘い~」 ※トークイベントあり


【会場】
 文京シビックホール・小ホール (東京都文京区春日1-16-21 文京シビックセンター2階)

・参加無料 / 事前申込制・先着順 / 定員280名

【お申込み】
下記のリンクからお願いします(イベントサイトのPeatixに遷移します)。
1月12日(金) 14:00~16:00 「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」
https://rffpbunkyo20240112a.peatix.com/
1月12日(金) 18:30~20:25 「グレート・グリーン・ウォール」 
https://rffpbunkyo20240112b.peatix.com/
1月13日(土) 11:00~13:00 「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」
https://rffpbunkyo20240113a.peatix.com/
1月13日(土) 15:00~17:40 「私は歌う~アフガン女性たちの闘い~」 ※トークイベントありhttps://rffpbunkyo20240113b.peatix.com/


【主催】文京区、国連UNHCR協会

東京国際映画祭コンペティション部門『ゴンドラ』Q&A報告 (咲) 

第 36 回東京国際映画祭 コンペティション部門
『ゴンドラ』Gondola
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監督:ファイト・ヘルマー
出演:マチルデ・イルマン、ニニ・ソセリア
2023年/ドイツ・ジョージア/82分/カラー/セリフなし字幕なし

*物語*
ゴンドラに棺が乗せられ、山の下に運ばれる。黒い喪服の女性が見送る。ゴンドラの車掌の男性が亡くなったのだ。村の人たちが皆、棺を見守る。
若い女性の車掌が着任する。すれ違うゴンドラのもう一人の女性の車掌との間に淡い恋心が芽生える・・・


◎10月25日 (水)10:20からの上映後のQ&A  @TOHOシネマズ シャンテ スクリーン1
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登壇ゲスト:ファイト・ヘルマー(監督/脚本/プロデューサー)、ニニ・ソセリア (俳優)ケイティ・カパナゼ(アシスタント・ディレクター)
司会:安田祐子

安田:午前中からとてもいい気持になれる映画でしたね。皆さんいかがでしたでしょうか?

監督:ようこそおいでくださいました。2~3年で作った映画で、どんな反応をされるか、観客にみせて初めて意義あるものかどうかがわかります。これまで1回上映しまして、とてもポジティブなリアクションがあって、東京国際映画祭でワールドプレミア出来て嬉しいです。

安田:やっとニニさんの声が聞けますね。

ニニ:ハロー。出来上がった映画をここで初めて観ました。大きな機会をありがとうございました。 すぐにでも東京に戻ってきたいほど東京が気に入りました。

ケイティ:東京に来られてほんとに嬉しいです。初めての東京です。3日になりますが、素晴らしい町で、観客も素晴らしい。食事も美味しくて、早くまた戻ってきたいです。

安田:事前に台詞がない映画とわかっていた方もいると思いますが、途中から台詞がないことに気づいた方も、台詞がないことが全く気にならなくなったのではないでしょうか?
監督は最初から台詞のない映画にしようと思っていたのでしょうか?

監督:できるだけ映画に言葉を使わない方針です。映画のエッセンスは、イメージ、音、映像です。会話があったとたん壁が出きてしまいます。字幕やアフレコが必要になります。イメージだけにすると、感じ取れます。観客の皆さんの気持ちがオープンでないとできないことです。受け入れられないという方もいると思います。OKな方とはお友達です。

安田:ニニさんに。オファーが来たときに、台詞がないという映画はいかがでしたか?

ニニ:脚本を渡された時に、台詞がないのは初めてでしたので、不思議だなと戸惑いました。撮影が開始されますと、指示がはっきりしていて難しさはなかったです。
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安田:女優二人がジョージアの方で、ロケーションもジョージア。ケイティさんはジョージアで撮影することで大変だったことは?

ケイティ:女性どうしの愛が描かれていますが、ジョージアでもほかの国でも受け入れてくれない人たちがいます。これからジョージアで公開される時に受け入れられるかどうか、受け入れてもらうために闘わないといけないと思っています。(大きな拍手)

◆会場から
―(女性)ロマンティックで素敵な映画で感動しました。日本ではジョージア映画祭がおこなれる位、人気です。ジョージアの映画で影響を受けたものやお気に入りの映画は?

監督:最初の長編映画『ツバルTUVALU』(1999)がジョージアで上映された時に、何人もの監督にお会いできました。オタル・イオセリアニと、ナナ・エクチミシヴィリには特に影響を受けました。大勢のジョージアのスタッフとも仕事をしています。
『ブラ!ブラ!ブラ!胸いっぱいの愛を』(2018)もジョージアとアゼルバイジャンで撮影しました。アゼルバイジャンで撮影していた時に、ジョージアの有名な俳優さんがレストランに入ってきて、皆が立ち上がってレスペクトしていました。ジョージアには映画を愛する人が多いと思いました。

ニニ:ジョージアの映画をたくさん観ています。数か月前に観た『Room of Mine』がとても気に入っています。

ケイティ:私もたくさん観ています。古い映画が特に好きです。ナナ・エクチミシヴィリ監督の『My happy family』も好きです。
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―(女性)ファンタスティックな映画をありがとうございます。ゴンドラから見える風景、主に建物ですが、羊が移動していくときに3人の女性が手を振っていたそばの小さな造形物がたくさん並んでいました。木を切っている家など、実際のジョージアの風景でしょうか?

監督:すべて実在するものです。少し変えたところもあります。ゴンドラの内部、家はフーロの町の伝統的なものです。大きな問題は、この村にはゴンドラが一つしかないことでした。
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クタイシには二つのゴンドラがあるのですが、黄色だったので、赤に塗り替えて、すごいロウアングルで2台のゴンドラを撮りました。(椅子に座ったまま、下から撮った時のポーズをしてくださいました)
家が遠くにあるのが問題でした。すぐそばに家があるマウリポリに撮りにいったのですが。そこのゴンドラは青だったので赤に塗りましたが、雨ではげて塗り直しました。
そこの住民には、すごく協力してもらいました。予算が少なかったので、ほんとに助かりました。
もう一つストーリーがあって、ロケ地に行ったら、トラックが来て、ゴンドラの駅を新しいものに変えると言われました。ヴィム・ベンダース監督も「とにかく早く撮らないと」とおっしゃっています。古いままの駅を撮りたかったので、とても急いで撮る必要がありました。

― ニニさんは多才ですね。鍵を開けることができるし、楽器は吹けるし、いろんなことができますね。どのエンターテイメントが大変でしたか?

ニニ:実は高所恐怖症でしたので、ゴンドラでの演技が大きなチャレンジでした。鳴れたらゴンドラが自分の家のようになりました。


フォトセッション
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「映画は気に入りましたか?」の監督の質問に大きな拍手が贈られました。
監督が皆さんの写真も撮りたいと、5秒だけマスクを外して立ち上がってくださいと声をかけました。

安田:皆さんも観客の作品の出演者になってしまいました。


イスラーム映画祭9 (2024年開催) 上映日程&作品が発表されました!

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イスラーム映画祭9
東京・渋谷ユーロライブ:2024年3月16日(土)~17日(日)、23日(土)~24日(日)*4日間 1日5回上映
  東京のチケット発売:3/13(水)深夜0時から会期中の4日分を一斉に販売

名古屋・ナゴヤキネマ・ノイ  期間未定

神戸・元町映画館:4月27日(土)~5月.3日(金) 1日2回上映

主催:イスラーム映画祭
公式サイト:http://islamicff.com/
X(旧:Twitter):http://twitter.com/islamicff
Facebook:http://www.facebook.com/islamicff

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藤本高之さん一人の手弁当で開催されているイスラーム映画祭。
来年は開けないかもしれないとの話もあったのですが、昨今の世界情勢も鑑みて、開催を決断されました。上映作品と、東京での上映やトークの詳細も決まりました。
ぜひ、皆さまご予定ください。

ここに、藤本さんの開催に向けての言葉をお届けします。

☆イスラーム映画祭主宰 藤本高之さんの言葉☆
2015年12月にスタートし、中東や北アフリカに広がる「イスラーム文化圏」の映画を紹介してまいりました本企画。
昨今の円安で次回の開催が危ぶまれておりましたが、継続を望む多くの声に支えられ、規模を縮小することにより第9回を開催することとなりました。

名古屋では、先日発表されました、本年7月に閉館した名古屋シネマテーク跡地に新たに誕生する、「ナゴヤキネマ・ノイ」にて開催する予定です。

今回は、10月7日に発生したパレスチナ・ガザ地区を拠点とするイスラム組織ハマスの越境攻撃と、その「報復」や「自衛」と呼ぶにはあまりに苛烈なイスラエルのガザ侵攻が続いている現状を鑑みまして、パレスチナ問題の原点である1948年のイスラエルによる民族浄化、“ナクバ”(アラビア語で“大災厄”)を少女の視点から描いた劇場未公開の傑作『ファルハ』を緊急上映いたします。(東京・神戸のみ)

また、緊迫するパレスチナ情勢の影で今なお民衆革命への弾圧が続いている隣国のシリア。
その独裁政権下で長年行われている人道犯罪、“強制失踪”の被害者家族を追ったドキュメンタリー映画、『アユニ/私の目、愛しい人』を日本初公開。

他にも、イスラーム映画祭7から続く北アフリカ・マグリブ諸国の女性監督を紹介するシリーズの決定打として、アルジェリア内戦中フランスへ亡命した俳優兼舞台演出家が、公衆浴場「ハマム」を舞台に抑圧下の女性たちを描いた戯曲を、自ら映画化したワンシチュエーション・ドラマ、『私は今も、密かに煙草を吸っている』も初公開いたします。

さらに今回は、フランスの都市郊外(バンリュー)に暮らす移民ルーツの若者たちの実態を、モノクロのシャープな映像で描いて本国公開時(1995年)に一大センセーションを巻き起こし、日本でも1996年に公開され話題となったフランス映画のエポックメイキング、『憎しみ』を28年ぶりに劇場リバイバル。(東京・神戸のみ)

歴史大作からヘビーな社会派ドラマ、移民をテーマにした子ども映画やコメディまで、9年続く企画としての連続性と、“今、世界で起きているのに忘れられている事”も意識しつつ、多彩な12作品を揃えました。

気鋭の研究者やジャーナリストを迎えて毎回好評を博している上映後のトークセッションも、東京では過去最多の11回を予定しております。


◆イスラーム映画祭9上映作品◆

【イスラーム映画祭9上映作品①】
『炎のアンダルシア』 ★26年ぶりの劇場リバイバル
原題:Al-Massir 英題:Destiny
監督:ユースフ・シャヒーン / Youssef Chahine
1997年/エジプト=フランス/135分/アラビア語・フランス語
知る人ぞ知る巨匠、故ユースフ・シャヒーン監督(1926-2008)作。中世に実在した大哲学者イブン・ルシュド(ラテン名:アヴェロエス)が主人公の歴史大作。
時は12世紀末、ムワッヒド朝カリフ・マンスール治世下のアンダルス(スペイン南部)。世には権力を背に偏狭なイスラム主義が蔓延し始め、信仰と理性の両立を説くアヴェロエスの哲学書にも焚書の危機が迫ります…。
20世紀末のエジプト社会を反映しつつ現代にも通じる普遍的なテーマを謳った、エンターテインメント要素も満載の壮大な作品。
予告篇 https://www.youtube.com/watch?v=lusJxBk8ha4

☆東京上映日
3/17(日) 12:00 

3/24(日)15:05
上映後トーク
【テーマ】《思想には翼がある ―12世紀アンダルスより21世紀への伝言》
【ゲスト】金子冬実さん(東京外国語大学非常勤講師)


【イスラーム映画祭9上映作品②】
『私は今も、密かに煙草を吸っている』★日本初公開
原題:À mon âge je me cache encore pour fumer
英題:I Still Hide to Smoke
監督:ライハーナ / Rayhana
2016年/フランス=ギリシャ=アルジェリア/90分/アラビア語・仏語
予告篇 https://youtu.be/DWdFgxJHTjQ
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全編ほぼ“ハマム”を舞台にした、抑圧下の女性たちを描く人間ドラマです。
アルジェリア軍とイスラム過激主義勢力による内戦が激化していた1995年。
ハマムは女性たちにとって、唯一自由に話せる場所でした…。
監督のライハーナはアルジェリアの俳優兼演出家で、90年代末にフランスへ亡命。
2009年に本作の元となる戯曲をフランス語で上演しています。
ハマムのシーンはギリシャにて、女性のスタッフのみで撮影されました。

☆東京上映日
3/16土 12:35 
3/24日 20:40



【イスラーム映画祭9上映作品③】
『アユニ/私の目、愛しい人』
原題・英題:Ayouni
監督:ヤスミーン・フッダ / Yasmin Fedda
2020年/シリア=イギリス/74分/アラビア語・英語・イタリア語
予告篇 https://youtu.be/mS7aS_5YNp8
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シリアのアサド政権下で続く人道犯罪、“強制失踪”の被害者家族を追った深淵なるドキュメンタリー映画。
2013年にラッカで強制失踪したイタリア人神父の妹と、2015年にダマスカスで強制失踪したシリア人男性のパートナーが、それぞれに最愛の人の消息を求めて活動する様子を6年にわたり撮影しています。
失踪者の数は10万人以上…。 その数の一人ひとりに掛け替えのない愛と人生がある事を教えてくれる作品です。

☆東京上映日
3/16土 10:00 
上映後トーク
【テーマ】《特集:14年目のシリア革命①― 震災後のシリア北西部と革命の現在地》
【ゲスト】山崎やよいさん(アラビア語通訳/「イブラ・ワ・ハイト」発起人/ NPO法人Stand with Syria Japan監事)

3/23土 17:50
上映後トーク
【テーマ】《特集:14年目のシリア革命②― 「革命前のシリアは平和だった」言説のまやかし》
【ゲスト】黒井文太郎さん(軍事ジャーナリスト)


【イスラーム映画祭9上映作品④】
『ファルハ』
原題・英題:Farha
監督:ダリン・J・サラム / Darin J. Sallam
2021年/ヨルダン=スウェーデン=サウジアラビア/92分/アラビア語・ヘブライ語・英語
予告篇https://youtu.be/2UT6Zw4-Yg0
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パレスチナにルーツを持つヨルダン出身のダリン・J・サラム監督作。
1948年、イスラエルによるパレスチナの民族浄化、“ナクバ(アラビア語で“大災厄”)”を目撃する少女の物語です。
映画は、ナクバでシリアに逃れ、サラム監督の母親に自身の経験を語ったというパレスチナ女性の物語に基づいており、主人公ファルハの体験は、イスラエル建国の1ヵ月前に起きた
“デイル・ヤーシーン村の虐殺”を彷彿とさせます。
本作はNetflixで配信された際、イスラエル政府の大きな反発を招きました。(つまり、イスラエルによるパレスチナの民族浄化はホロコーストと同じく歴史的な事実だからです)


★SKIPシティ国際Dシネマ映画祭『ファルハ』 1948年のパレスチナ 少女が隙間から覗いた惨劇 (咲)  
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ダリン・J・サラム監督 Q&Aも掲載しています。
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/489961622.html


☆東京上映日
3/17日 14:45

上映後トーク
【テーマ】《ホロコーストとナクバ―起源の暴力と暴力の起源》
【ゲスト】岡真理さん(京都大学名誉教授、早稲田大学大学院文学研究科教授/アラブ文学者)


【イスラーム映画祭9上映作品⑤】
『戦禍の下で』
原題:Sous les Bombes 英題:Under the Bombs
監督:フィリップ・アラクティンジ / Philippe Aractingi
2007年 フランス=レバノン=イギリス/93分/アラビア語・英語・フランス語
予告篇https://youtu.be/jwtEWdsVgZc

2006年に起きたイスラエルによる第二次レバノン戦争後、1年足らずのうちに撮影された、まるでドキュメンタリーと見紛う戦禍の傷痕をたどるドラマです。
この戦争は現地では7月戦争と呼ばれます。 妹と息子の消息を探すシーア派ムスリム女性と、彼女に雇われたタクシー運転手のレバノン南部をたどるフィクションが、やがて実際の被災地や被災者の声をたどるドキュメンタリーの役割をなしてゆくのです。
瓦礫の山と化した現地の様子は現在のガザとも重なります。

☆東京上映日
3/17日 17:50 

上映後トーク
【テーマ】《我々は映像で闘う ―2006年第二次レバノン戦争とレバノン映画人》
【ゲスト】佐野光子さん(アラブ映画研究者)

3/23土 20:30

ヨーロッパの移民映画小特集1
【イスラーム映画祭9上映作品⑥】
『憎しみ』
原題:La Haine  英題:Hate
監督:マチュー・カソヴィッツ / Mathieu Kassovitz
1995年/フランス/98分/フランス語
予告篇https://youtu.be/MjEVNWNhA1o?si=PaaZzGX5cvZseuYl

<郊外(バンリュー)映画>の隆盛はここから始まった!
フランス映画のエポックメイキング、マチュー・カソヴィッツ監督作『憎しみ』を28年ぶりに劇場リバイバルします。
かったるい日々を生きるユダヤ系のヴィンス、アラブ系のサイード、サブサハラ・アフリカ系のユベール。 暴動が起きたカオスな街で、警官が紛失した拳銃を拾った3人の24時間…。
都市郊外(バンリュー)に住む移民ルーツの若者たちの実態を描いた本作は、公開当時本国で賛否両論の一大センセーションを巻き起こしました。

★東京上映日
3/23土 12:00

上映後トーク
【テーマ】《「郊外(バンリュー)」から声をあげる ―フランスの移民事情とラップ・フランセ》
【ゲスト】陣野俊史さん(ライター/『魂の声をあげる 現代史としてのラップ・フランセ』『ジダン研究』著者)

ヨーロッパ移民映画小特集2
【イスラーム映画祭9上映作品⑦】
『ハンズ・アップ!』
原題:Les Mains en L'Air  英題:Hands Up
監督:ロマン・グーピル / Romain Goupil
2010年/フランス/92分/フランス語
予告篇https://youtu.be/Ji7ZlzNXpzI

強制送還されそうな非正規滞在のチェチェン人少女を、同級生たちが体を張って守ろうとする子どもたちのレジスタンス映画です。
映画は、主人公ミラナが2067年の未来から2009年の記憶を回想するという形で語られます。本国で公開された2010年はブルカ禁止法が施行された年でもあり、移民社会に対し強硬的だったサルコジ政権下の雰囲気もうかがえます。
しかし、いつの世も子どもたちの世界に、大人が引いた境界線は関係ないのです。

★東京上映日
3/16土 17:45 


3/23土 15:00
上映後トーク
【テーマ】《2023年「暴動」をふり返る― 映画から読み解くフランスの移民事情【復習編】》
【ゲスト】森千香子さん(同志社大学社会学部教授/『排除と抵抗の郊外 フランス〈移民〉集住地域の形成と変容』著者)


ヨーロッパ移民映画小特集3
【イスラーム映画祭9上映作品⑧】
『辛口ソースのハンス一丁』
原題:Einmal Hans mit scharfer Soße 英題:A Spicy Kraut
監督:ブケット・アラクシュ / Buket Alakus
2013年/ドイツ/92分/ドイツ語・トルコ語
予告篇https://youtu.be/SklT3XcHt10

親の祖国と生まれ育った国の価値観に挟まれながら、自身の幸せを探す移民二世の姿を描くコメディ映画です。
妊娠した妹の結婚を、姉が先に結婚すべきという伝統的価値観の親に認めさせるため、主人公ハティジェは偽りの婚約者探しを始めます…。
移民二世に共通するアイデンティティの揺らぎを賑やかかつポジティブに描いて印象は軽快。
『おじいちゃんの里帰り』と同じく、トルコ系の女性監督による作品です。

★東京上映日
3/16土 19:40 

上映後トーク
【テーマ】《「ドイツのアリはいないのか?」 ―トルコ系移民二世の恋愛と家族関係》
【ゲスト】渋谷哲也さん(ドイツ映画研究者/日本大学文理学部教授)

3/23土 10:00


【イスラーム映画祭9上映作品⑨】
『私が女になった日』
原題:Rouzi Ke Zan Shodam  英題:The Day I Became A Woman
監督:マルズィエ・メシュキニ / Marziyeh Meshkiny
2000年/イラン/74分/ペルシャ語
予告篇 https://youtu.be/194rTpQhQF0?si=wjKGO5DPADSNFmzd

『子供の情景』のハナ・マフマルバフ監督、『午後の五時』のサミラ・マフマルバフ監督に続いてマフマルバフ・ファミリーから、マルズィエ・メシュキニ監督作。
チャードルを初めてまとう日を迎えたハッワ。 離婚を望みながら自転車レースに挑むアフー。 かつて華やかな結婚式を夢見ていたフーラ…。
3人の女性を通じて、イランのイスラム社会における女性の置かれた状況が寓話的に描かれます。 女性たちを中心とする政権抗議デモが起きた今こそ観るべき作品を、22年ぶりにリバイバルです。

★2000年 第1回東京フィルメックスで上映された折にマルジェ・メシキニ監督にインタビューした懐かしい作品です。インタビューは、シネマジャーナル52号に掲載。(咲) 

☆東京上映日
3/17日 20:45 


3/24日 10:00
上映後トーク
【テーマ】《それは本当に“反スカーフ”なのか? ―起ちあがったイラン女性たち》
【ゲスト】村山木乃実さん(日本学術振興会特別研究員PD(東京大学))


【イスラーム映画祭9上映作品⑩】
『メークアップ・アーティスト』
原題・英題:Makeup Artist
監督:ジャファール・ナジャフィ / Jafar Najafi
2021年/イラン/76分/ペルシャ語
予告篇https://youtu.be/tfJB_Uis16M?si=MPwH5HYbommpFXHH

メークアップを勉強する大学に通うため、強固な家父長制的価値観を持つ夫や義母と丁々発止の日々を繰り広げる女性を追った、ドキュメンタリー映画です。
本作のポイントの一つは、主人公のミーナたちが少数民族のバフティヤーリー族である事で、イランにおける女性の置かれた状況がわかるとともに彼の国の多民族国家ぶりもうかがえます。 『私が女になった日』から状況は何も変わらずとも、イランの女性たちが確実に前進している事を実感できる作品です。

★山形国際ドキュメンタリー映画祭2019 上映時の感想とジャファール・ナジャフィ監督Q&A
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/483935250.html

☆東京上映日
3/24日 12:35

上映後トーク
【テーマ】《多民族国家イランの魅力と、イランを知るための映画・文学》
【ゲスト】村山木乃実さん(日本学術振興会特別研究員PD(東京大学))


【イスラーム映画祭9上映作品⑪】
『スターリンへの贈り物』
原題:Podarok Stalinu 英題:The Gift to Stalin
監督:ルスタム・アブドゥラシェフ / Rustem Abdrashev
2008年/カザフスタン=ロシア=ポーランド=イスラエル/95分/ロシア語・カザフ語・ヘブライ語
予告篇 https://youtu.be/dTI52pQ-fkY

1949年。スターリンの強制移住策によって中央アジアに送られたユダヤ人少年を、ムスリムの老人やキリスト教徒女性が匿うという物語です。
ユダヤ人、ムスリム、キリスト教徒。 カザフ人、ロシア人、ポーランド人や朝鮮人。
ソ連の圧政下で宗教や民族を超えて身を寄せ合う人々の姿が叙情味豊かに描かれます。
でも、彼らが暮らす土地の近くには、ある実験場があるのでした…。
イスラーム映画祭では久々となる、中央アジア映画の埋もれた逸品です。

★上映日
3/17日 10:00 
3/24日 18:40



【イスラーム映画祭9上映作品⑫】
『ハーミド〜カシミールの少年』
原題・英題:Hamid
監督:エージャーズ・ハーン / Aijaz Khan
2019年/インド/108分/ウルドゥー語・ヒンディー語
予告篇 https://youtu.be/vusgEUBUOE8

その帰属をめぐって1947年の分離独立以降、インドとパキスタンの対立の原因となっているカシミールを舞台にした、無垢なムスリム少年の物語です。
父親が失踪した7歳のハーミドはある日、父を返してもらえるよう神様の数字“786”に電話をかけます。 でも、つながったのは意外な人物でした…。
美しい自然を背景にした物語と少年の純粋さに心打たれる一方で、インド映画がカシミールを描く事、そしてそれを“読み解く”事の難しさも含まれている作品です。

2023年2月18日 東京外国語大学TUFS Cinema上映時の解説はこちらで
http://cineja4bestfilm.seesaa.net/article/494950599.html

★上映日
3/16土 14:40

上映後トーク
【テーマ】《カシミールをめぐるインド映画― 『ロージャー』から『PATHAAN/パターン』まで》
【ゲスト】安宅直子さん(南インド映画研究者)

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リーフレットのダウンロードは、こちらからどうぞ
http://islamicff.com/pdf/iff9_tokyo.pdf


映画祭カレンダー2024

2024年度の主な映画祭の予定です。
順次、情報を増やしていきます。
行動予定のご参考に!

2024年2月25日更新


第13回江古田映画祭 ~3.11福島を忘れない~
2024年2月24日(土)~3月11日(月) *2月28日(水) 3月4日(月)5日(火)は休み
会場:武蔵大学 2/24(土)・3/2(土)
会場:ギャラリー古藤 2/25(日)~3/11(月) 東京都練馬区栄町9-16(武蔵大学正門斜め前)
http://furuto.info/index.html


第19回大阪アジアン映画祭
2024年3月1日(金)〜10日(日)
https://oaff.jp/oaff2024/outline/


第4回SAITAMAなんとか映画祭
2024年3月2日(土)・3日(日)
会場:さいたま市 RaiBoC Hall レイボックホール(市民会館おおみや)
https://www.nantokaff.com/


2024年・第14回大倉山ドキュメンタリー映画祭
2024年3月9日(土)~3月10日(日)
会場:横浜市大倉山記念館
http://o-kurayama.jugem.jp/


東京アニメアワードフェスティバル2024
2024年3月8日(金)~11日(月)
東京・池袋
https://animefestival.jp/ja/


新潟国際アニメーション映画祭2024
2024年3月15日(金)~20日(水)
新潟市内
https://niigata-iaff.net/


TBSドキュメンタリー映画祭2024
2024 年 3 月 15 日(金)より全国 6 都市にて順次開催。
東京:ヒューマントラストシネマ渋谷:3月15日(金)~3月28 日(木)
大阪:シネ・リーブル梅田:3月22日(金)~4月4日(木)
名古屋:センチュリーシネマ:3月22日(金)~4月4日(木)
京都:アップリンク京都:3月22日(金)~4月4日(木)
福岡:キノシネマ天神:3月29日(金)~4月11日(木)
札幌:シアターキノ:3月30日(土)~4月11日(木)
https://www.tbs.co.jp/TBSDOCS_eigasai/


2024年イスラーム映画祭9
東京・渋谷ユーロライブ:2024年3月16日(土)~17日(日)、23日(土)~24日(日)*4日間 1日5回上映
名古屋・ナゴヤキネマ・ノイ  期間未定
神戸・元町映画館:4月27日(土)~5月.3日(金) 1日2回上映
http://islamicff.com/index.html


横浜フランス映画祭 2024        
2024年3月20日(水・祝)~3月24日(日)
会場:みなとみらい21地区を中心に開催
https://www.unifrance.jp/festival/2024/


小原徳子映画祭
2024年3月20日(水・祝)〜24日(日)
会場:横浜シネマノヴェチェント


なら国際映画祭2024
2024年9月14日(土)〜9月22日(日)
ならまちセンター他
https://www.nara-iff.jp/


ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2024
2024年9月26日(木)~9月29日(日) ※予定
会場:夕張市内にて調整中
https://www.yubarifanta.jp/outline.php





★★★★★終了した映画祭★★★★★


インディアンムービーウィーク2023パート2
2023年12月15日(金)~2024年1月11日(木)
キネカ大森
https://ttcg.jp/cineka_omori/topics/2023/11221800_25092.html


神戸クラシックコメディ映画祭2024
2024年1月6日・7日 会場:神戸映画資料館(新長田)
2024年1月8日 会場:旧グッゲンハイム邸(塩屋)
https://kobe-eiga.net/programs/1517/


難病克服支援のための第3回MBT映画祭
2024年1月13日(土) 
よみうり大手町ホール
https://mbt-filmfes.com/


トルコ・日本外交関係樹立100周年記念 トルコ映画週間  
2024年1月25日(木)~1月28日(日)連日夜
東京・丸の内TOEI スクリーン2
無料 トルコ語・英語字幕


第15回京都ヒストリカ国際映画祭
2024年1月23日(火)~1月28日(日)
会場:京都文化博物館 3F フィルムシアター、6F 和室、1F ろうじ店舗
https://historica-kyoto.com/


蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭
会期:2024年1月5日(金)~2月4日(日)※会期中の休館日:月曜日
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/cinema_ritrovato202312/


オーストラリア先住民映画祭 2024
2024年2月3日(土)
渋谷・ユーロスペース
★一部オンライン視聴可能(無料)
オンライン視聴申込ページ:https://peatix.com/event/3778545/


第31回あきた十文字映画祭
2024年2月3日(土)~.4日(日)
秋田県横手市 十文字コミュニティセンター
http://akita-jcf.sakura.ne.jp/


ペルー映画祭
前橋シネマハウス 2024年1月27日(土)~ 2月9日(金)
https://www.buenawayka.info/festival2


第8回岩槻映画祭
2024年2月10日(土)・11日(日)
市民会館いわつき
https://iwatsuki-movie.com/


第13回死刑映画週間 喪失と悲しみ、そして赦すこと
2024年2月10日(土)~2月16日(金)
会場:渋谷ユーロスペース
http://forum90.jp/event/archives/60



第14回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)
オンラインのフランス映画祭
2024年1月19日〜2月19日
https://www.myfrenchfilmfestival.com/


恵比寿映像祭2024「月へ行く30の方法」
会期:2024年2月2(金)~2月18日(日) 月曜休館
   ※ただし12日(月・振休)は開館し翌13日(火)休館
会場:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所 ほか
https://www.yebizo.com/jp/


爆音映画祭inユナイテッド・シネマ アクアシティお台場vol.13
2024年2月9日(金)〜18(日)
https://www.unitedcinemas.jp/campaign/bakuon_odaiba_vol13/


第15回よこはま若葉町多文化映画祭
2024年2月17日(土)~2月25日(日)
シネマジャック&ベティ、横浜パラダイス会館
https://www.facebook.com/ParadiseFes




『PS1 黄金の河』*インディアンムービーウィーク2023パート2

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©️Madras Talkies ©️Lyca Productions

『PS1 黄金の河』原題:Ponniyin Selvan: Part One
監督:マニ・ラトナム
出演:ヴィクラム、アイシュワリヤー・ラーイ、カールティ、トリシャー、ジェヤム・ラヴィ
2022年/タミル語/167分
10世紀末のタミル地方中部、チョーラ朝は最盛期を目前にしていたが、宮廷では王位簒奪の陰謀が進行していた。マルチスターの歴史絵巻。

10世紀末の南インド・タミル地方中部、最盛期を目前にしたチョーラ朝。スンドラ王には、二人の息子と一人の娘がいた。長男アーディタは北のラーシュトラクータ朝と戦い、次男アルンモリは南に向かいランカ島に上陸する。
王位継承者であるアーディタは、財務大臣パルヴェータが他の重鎮たちと共謀して、本来の王位継承者であるマドゥラーンタカンを担ぎ上げようとしていることに気づく。実は、24年前、前王が急死した時、王子であるマドゥラーンタカンが幼かった為、前王の甥であるスンドラが王位についたのだ。スンドラ王は、王子が成人しても王位を譲らず、自分の長男に王位を譲る気でいる。
謀反の動きを知ったスンドラ王の娘クンダヴァイ姫は、アルンモリを呼び戻そうと、ランカ島に伝令を送る。
謀反の中心人物パルヴェータの若い妻ナンディニーは、実は、かつてアーディタと恋仲だった。ナンディニーが孤児であることから、結婚を許されず、彼女は復讐しようと目論んでいた・・・

登場人物が多くて、しかも名前が長くて、なかなか覚えられません。
人間関係も複雑なのですが、上記のあらすじを頭に入れて観れば、なんとかわかるのではないかと思います。(私なりに整理してみました。)
よくわからないながらも、女性たちは綺麗だし、謀反を中心にした物語なので、いったい誰が次の王位につくのか、わくわくします。
本作は、Part1なので、まだまだ先が見えません。
原題のPonniyin Selvanとは、「カーヴェーリー河の息子」という意味。ラージャラージャ1世が子供の頃にカーヴェーリー河に落ちたところを、河の女神の助けによって助かったことから付けられた名前。後のラージャラージャ1世になるのは、さて誰なのでしょう。 原作があるので、答えはすぐにわかりますが、ここでは伏せておきます。
マニ・ラトナム監督をはじめ多くの映画でお馴染みのAR・ラフマーンが音楽を担当していて、安定感があります。 Part2が早く観たくなる歴史絵巻です。(咲)



インディアンムービーウィーク2023パート2
2023年12月15日(金)~2024年1月11日(木)
会場:キネカ大森
★上映スケジュールは、こちらで!

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