イスラーム映画祭6

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【イスラーム映画祭6】の上映作品が発表されました。
今回は10作品(初公開7作品)+アンコール4作品(名古屋と神戸は2作品)が上映されます。

日程等 2月13日現在

☆渋谷ユーロスペース
 2021年2月20日(土) - 2月26日(金)
  ※当初、3月5日(金)までの予定で、 2週目は1日1回夜上映予定でしたが、緊急事態宣言が延長され、2週目は春以降に延期となりました。

☆名古屋シネマテーク
 2021年3月20日(土) - 3月26日(金)

☆神戸・元町映画館
 2021年5月1日(土) - 7日(金)

<イスラーム映画祭6延長戦>
☆ユーロスペース ※1週間1日1回夜
 4月中旬以降

「劇場が閉じない限りはコロナ対策を徹底したうえで開催する予定です」とのこと。
どうぞお楽しみに♪

【イスラーム映画祭6上映作品】
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(1)『結婚式、10日間』原題・英題:10 Days Before the Wedding
2018年/イエメン/121分/アラビア語
監督:アムルー・ガマール Amr Gamal
★日本初公開
“史上初めてイエメン国内で商業公開された”記念すべき作品。
舞台は南部の港町アデン。内戦の影響で結婚を阻まれてきた、ひと組のカップルの式までの道のりがコメディタッチで描かれます。


(2)『私の娘の香り』
原題:Kizim Gibi Kokuyorsun 英題:Scent of My Daughter
監督:オルグン・オズデミル  Olgun Özdemir
2019年/トルコ=アメリカ=フランス/96分/トルコ語・フランス語・英語・クルド語・アラビア語 字幕:日本語 / 英語 / トルコ語
★日本初公開
2016年7月14日、南仏ニースで起きたテロで家族を亡くし、父の遺言に従って遺体をトルコで埋葬したアルメニア系フランス人女性と、ISISの拘束からトルコ軍に救出されたものの、難民キャンプにいると思しき姉を捜すため逃走したヤズィード教徒のクルド人少女が出会います。2人は言葉や出自を越えて悲しみを共有し、アメリカ帰りのトルコ人青年の協力で少女の姉を捜しに行くのでした…。
トルコ南部ハタイ県にあるワクフルという国内に唯一残るアルメニア人の村が、共生を謳う場所として登場します。テロや紛争で奪われた無数の命に対する哀悼に充ちた作品です。


(3)『汝は二十歳で死ぬ』原題・英題:You Will Die at Twenty
監督:アムジャド・アブー・アラー Amjad Abu Alala
2019年 スーダン=エジプト=フランス=ドイツ=ノルウェー=カタール/102分/アラビア語
映画祭初のスーダン映画  ★日本初公開

2020年に公開されたドキュメンタリー映画『ようこそ、革命シネマ』が描いた通り、2019年まで30年間続いたイスラーム主義政権下で映画産業が衰退したスーダンで、史上7番目に作られたという長篇作品です。
出生時のズィクル(儀式)で「20歳で死ぬ」と予言されたムザンミル。成長した彼はある日、
洋行帰りの男スライマーンと出会い世界の広さを教えられます…。
スーダンに深く根づくスーフィズム(イスラーム神秘主義)の伝統がよくわかる作品で、
同じくイスラーム社会といっても中東とはまるで異なる風情が美しい映像で描かれています。


(4)『ザ・タワー』原題:Borj 英題:The Tower
監督:マッツ・グルードゥ  Mats Grorud
2018年/ノルウェー=フランス=スウェーデン/77分/アラビア語

2019年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で最優秀作品賞を受賞したアニメ映画
北欧ノルウェーの作家が、レバノンの首都ベイルートのパレスチナ難民キャンプに住むある一家を主人公に、パレスチナ難民70年の歴史を描いた傑作です。
ある年の5月15日“ナクバ”の日。11歳の女の子ワルディは、大好きなひいおじいちゃんのシディがずっと大切に身につけていた鍵を託されます…。
作者はNGO職員の母に連れられ、子どもの頃からパレスチナ難民キャンプを訪れていた経験があるそうです。それゆえに安易な理想主義とは異なる、パレスチナ人に心から寄り添って作った「希望」の物語にきっと胸が熱くなります。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 『ザ・タワー』  ~パレスチナの難民キャンプを描いたアニメーション~  (咲)
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/468134874.html


(5)『シェヘラザードの日記』原題:Yawmiyat Scheherazade 英題:Scheherazade's Diary
監督:ゼイナ・ダッカーシュ Zeina Daccache
2013年/レバノン/81分/アラビア語

レバノンのドキュメンタリー映画 ★日本初公開

レバノンのバアブダ女性刑務所を舞台に、演劇を通じたドラマセラピーに参加する女性囚たちを描いた作品です。演劇は所内で2ヵ月にわたり12回上演されました。
監督はセラピストとしても活動しており、映画はセラピーの様子に加え上演の模様や女性たちへのインタビューで構成されています。
カメラを前に初めて自らの壮絶なDV経験などを語る、彼女たちの言葉に胸を打たれます。
なお、レバノンではその後DVから女性とその家族を守るための法律が施行されましたが、あまり効果的には機能していないようです…。


(6)『ラシーダ』原題・英題:Rachida
監督:ヤミーナ・バシール=シューイフ Yamina Bachir - Chouikh
2002年/アルジェリア=フランス/94分/アラビア語・フランス語

政府・軍とイスラーム主義勢力との対立から始まった1990年代の内戦を題材に、アルジェリア映画で初めて女性監督によって製作された作品です。
そう、『パピチャ 未来へのランウェイ』の、これがオリジンです。
学校教師のラシーダは、ある朝、過激派の若者たちから学校に爆弾を仕掛けるよう脅され、それを拒否したために銃で撃たれてしまいます…。
監督は内戦中に脚本を書き始め、5年の歳月をかけて本作を完成させました。内戦下の残酷な日常を生きた庶民たち、中でも女性や子どもたちの顔の一つ一つが丁寧に描かれています。

アラブ映画祭2005で上映
シネマジャーナル No. 65(2005 夏・秋)に掲載


(7)『痕跡 NSUナチ・アンダーグラウンドの犠牲者』原題:Spuren - Die Opfer des NSU
英題:Traces
監督:アイスン・バデムソイ Aysun Bademsoy
2019年/ドイツ/81分/ドイツ語

ドイツのドキュメンタリー映画  ★日本初公開
2000年代に、ドイツのネオナチ・グループが8名のトルコ系移民を殺害した“NSU事件”。
事件から10年を経て、遺族の声に初めて耳を傾けた作品です。
日本ではあまり知られていませんが、NSU事件はファティ・アキン監督のヒット作『女は二度決断する』の元ネタになった事件です。
現在はドルトムントに暮らす、父親を殺されたある女性の「それでもこの街が好き」という言葉が刺さります…。
ヘイトや人種差別、人類社会が共有すべき問題を声高にならず、しかしはっきりと示す作品です。


(8)『ミナは歩いてゆく』原題・英題:Mina Walking
監督:ユセフ・バラキ Yosef Baraki
2015年/アフガニスタン=カナダ/110分/ダリ語
★日本初公開
現在はカナダ在住のアフガニスタン人監督が、祖父や父親を養うため学校に通いながら路上で物売りをしている12歳の少女を主人公に、彼女の視線を通じてアフガニスタンの厳しい現状を描いた作品です。
主人公のミナを演じる彼女をはじめ、登場する少女少年たちはみな演技初経験。
監督は自らカメラを携え19日間で本作を撮り上げたらしく、アザーンが響くカーブルの街並みは臨場感満点です。
アフガニスタンで女性や子どもが置かれる環境は厳しくも、活発で自己主張も強いミナという女の子をきっと応援したくなります。


(9)『青い空、碧の海、真っ赤な大地』原題:Neelakasham Pachakadal Chuvanna Bhoomi
英題:Blue Skies, Green Waters, Red Earth
監督:サミール・ターヒル Sameer Thahir
2013年/インド/137分/マラヤーラム語・英語・ヒンディー語・オリヤー語・アッサム語・ナガ語・タミル語・テルグ語・ベンガル語
★日本初公開
ケーララのムスリム青年が、突然姿を消した愛する女性の出身地ナガランドを目指して友人とともに4800㌔を旅する青春ロードムービーです。
プリーのビーチ、ナクサライトの村、アッサムの暴動、そして回想で語られる恋人アシとの運命の出会い…。
宗教や民族、様々な経験を得ながら成長してゆく若者の姿がインド各地の美しい大自然とともに描かれます。
計9つの言語が出てくる、インドの旅が好きな人は必見の作品です。


(10)『孤島の葬列』原題:Maha Samut Lae Susaan 英題:The Island Funeral
監督:ピムパカー・トーウィラ Pimpaka Towira
2015年/タイ/105分/タイ語

2015年の東京国際映画祭でアジアの未来部門・作品賞を受賞したタイ映画
バンコクに暮らすムスリムの姉弟が、弟の友人と3人で伯母が住むというタイ深南部のパッターニー県を目指して旅をする不思議な雰囲気のロードムービーです。
仏教国タイにおいてマレー系ムスリムが多い“深南部”は、以北のタイ人にしても偏見を抱きがちな地域のようです。主人公姉弟もそれは同じで、しかし彼らは自身のルーツを求めて旅を始めます。
そしてその旅を追体験するうち、やがて観る者もなぜ人は他者に偏見を抱くのか?
という問いを感じるようになります…。


【イスラーム映画祭6アンコール】

『長い旅』原題:Le Grand Voyage 英題:The Great Journey
監督:イスマエル・フェルーキ Ismaël Ferroukhi
2004年/フランス=モロッコ=ブルガリア=トルコ/101分/アラビア語・フランス語・ブルガリア語・セルボ クロアチア語・トルコ・イタリア語・英語

初年のイスラーム映画祭で好評を博したフランス=モロッコの合作映画・
フランス生まれのモロッコ移民二世の若者が、父親に無理矢理駆り出され、イスラーム最大の聖地マッカを目指して7ヵ国を車で旅する長大なロードムービーです。
神戸では初めての上映です。


『マリアの息子』原題 : Pesar-e Mariam 英題 : The Son of Maryam
監督 : ハミド・ジェベリ Hamid Jebeli
1999年/イラン/72分/ ペルシャ語・アラビア語・アルメニア語

2017年のイスラーム映画祭2で上映し、少年の健気な姿に観た人すべて(自分の知る限り)が感銘を受けた珠玉のイラン映画です。
村で唯一の教会の聖マリア像に見知らぬ母の顔を重ねるムスリムの男の子が、怪我をした神父のために奔走するというお話です。
神戸では初上映となります。


★下記2本は権利の関係で東京のみの再映となります。
 2作品とも最後の上映ですのでぜひご覧ください。

『ゲスト:アレッポ・トゥ・イスタンブール』
原題:The Guest: Aleppo - Istanbul 英題:The Guest: Aleppo to Istanbul
監督:アンダチュ・ハズネダルオール Andac Haznedaroglu
2017年/トルコ=ヨルダン/ 89分/ アラビア語・トルコ語
予告篇https://youtu.be/r_SX2PpXlq0

イスラーム映画祭5 シリア難民を描いた『ゲスト:アレッポ・トゥ・イスタンブール』(咲)


『アル・リサーラ/ザ・メッセージ アラブ・バージョン』
原題:Al-Risâlah英題:The Message
監督:ムスタファ・アッカド Moustapha Akkad
1976-2018年/リビア=モロッコ=エジプト=サウジアラビア/207分/アラビア語・ 英語
予告篇https://youtu.be/bFBedljRGEE
今回の上映にあわせ、日本語字幕をブラッシュアップ!

イスラーム映画祭5 預言者ムハンマドの半生を描いた『アル・リサーラ/ザ・メッセージ アラブ・バージョン』(咲)



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