イタリア映画祭2023 オープニングセレモニー

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2023年5月2日(火)18:00~
有楽町朝日ホールにて


2001年に始まり、今回で23回目となるイタリア映画祭。
会期や場所の変更を余儀なくされたコロナ禍を経て、4年ぶりに有楽町朝日ホールでイタリアからのゲストをお迎えして開会しました。
初日の5月2日(火)夜6時からオープニングセレモニーが行われました。

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主催 イタリア文化会館 館長シルヴァーナ・デマイオさん挨拶
再びイタリアよりゲストをお迎えして開会できることになりました。
23回を重ねてきたことは、イタリア映画が日本の観客の皆さまに受け入れられてきたことと嬉しく思います。クラシックだけでなく、新作にもご興味をもっていただき、今のイタリアを知っていただけます。今回上映する14作品をひと言でまとめるのは不可能です。舞台は北から南、テーマも様々です。どうぞお楽しみください。

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主催 チネチッタCEOのニコラさん挨拶
ボナセーラ!
イタリアからもゲストの皆さまにいらしていただき、交流できることを楽しみにしています。23回を迎えるのも素晴らしいこと。日本の皆さまに評価していただいているからこそと感謝します。イタリアの文化、そして現状を見ていただけることと思います。イタリア映画の製作現場は今、とても忙しいです。14作品、どうぞお楽しみください。

続いて、来日ゲスト8名のお名前が一人一人呼ばれ登壇し、勢ぞろいしたところで、ひと言ずつご挨拶。

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キアラ・ベッロージ監督(『スイングライド』)
初めて東京に来られて嬉しいです。14本をぜひ観てください。私の作品は、ある意味、小さいですが、ご覧いただければ嬉しいです。

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トンマーゾ・ラーニョ(『ノスタルジア』『乾いたローマ』出演)

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ロベルト・アンドー監督(『奇妙なこと』)
イタリア映画とともに世界を回ることができて嬉しいです。1920年代の作家をテーマに撮りました。

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ジュリアン・アンドー(『奇妙なこと』出演)
イタリアから遠いところに来られて幸せです。

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トニ・セルヴィッロ(『奇妙なこと』主演、『夜のロケーション』出演)
こんなに遠いところに来たのは初めてです。日本の文化を尊敬しています。小津安二郎監督や手塚治虫などからたくさんのことを学びました。映画で少しでもお返しができればと思います。

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ルイージ・ロ・カーショ(『蟻の王(仮題)』『デルタ』主演ほか)
17年ぶりの来日です。東京はとても素敵な町。戻ってくることができて嬉しいです。今はあまり長くお話できませんが、明日(3日)の上映後には長くお話できますので、ぜひ観にいらしてください。

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ジャンフランコ・ロージ監督(『旅するローマ教皇』)
皆さまに感謝します。明日(3日)『旅するローマ教皇』でお待ちしています。

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カシャ・スムトニャク(『はちどり』出演)
2回目の来日です。先ほど、『はちどり』の上映後にQ&Aを行って、とても楽しかったです。

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ドメニコ・プロカッチ(『はちどり』製作者)
『はちどり』上映後のQ&Aでは、皆さんと交流できて楽しかったです。5日にもう一度上映がありますので、ぜひ観にいらしてください。


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最後にマスコミ用のフォトセッション。

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目線を中央、舞台に向かって右、また中央、そして向かって左端にいた私がお声をかけたのに、退場態勢に入ったジャンフランコ・ロージさんを、ルイージ・ロ・カーショさんが引き留めてくださって、このショットを撮ることができました。(並びが、前の写真と違うのはそのためでした!)
実は、ゲスト登壇の折、ルイージ・ロ・カーショさんの後、名前を呼ばれないうちにジャンフランコ・ロージさんが登壇して、ルイージさんがからかって笑ったのでした。
その場面は取り損ねたのですが、会場が大いに沸いた次第でした。


この後、オープニング作品『遺灰は語る』の上映。
上映後にオンラインでパオロ・タヴィアーニ監督のトークが予定されていたのですが、オープニングセレモニー直前に監督から風邪を引いたため出られないとのご連絡があったとのこと。90歳を越えた監督にご無理はいえません。楽しみにしていたのに、がっかりしながら『遺灰は語る』を拝見。

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(C)Umberto Montiroli
『遺灰は語る』原題:Leonora addio
2022/90分
監督:パオロ・タヴィアーニ Paolo Taviani
出演:ファブリツィオ・フェッラカーネ、マッテオ・ピッティルーティ、ロベルト・エルリツカ(声)
1936年、ノーベル文学賞受賞作家のピランデッロが亡くなり、「遺灰は故郷シチリアに」と遺言を残すが、時の独裁者ムッソリーニは、その遺灰をローマから手放さなかった。戦後、ようやく遺灰は故郷シチリアに帰ることになるが、次々にトラブルに見舞われる…。
タヴィアーニ兄弟の弟パオロが、兄ヴィットリオ亡き後、初めて発表し、ベルリン映画祭国際批評家連盟賞に輝いた作品。エピローグとしてピランデッロの遺作「釘」から脚色された一編も描かれる。

ギリシアの壺に入れられた遺灰が巡る運命はモノクロで描かれ、エピローグの短編「釘」の部分はカラー。味わい深く、ほのかなユーモアもある1作。
公式サイト:https://moviola.jp/ihai/#modal
★6月23日ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国順次公開

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イタリア映画祭2023

東京でのイタリア映画祭は、5月7日(日)まで
大阪では、6月10日(土)~6月11日(日)にABCホールで開催されます。

公式サイト::https://www.asahi.com/italia
主催:朝日新聞社、イタリア文化会館、チネチッタ
特別後援:イタリア共和国大統領 後援:イタリア大使館、イタリア総領事館

報告:景山咲子

イタリア映画祭2023 (東京&大阪)

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2001年に始まり、毎年春の恒例イベントとして今年で23回目の開催となる「イタリア映画祭2023」が東京、大阪の2拠点で開催されます。
新型コロナウイルスの感染拡大で春の開催の中止や会場の変更を余儀なくされていましたが、今年は東京会場は4年ぶりとなる有楽町朝日ホール、大阪会場は例年通りのABCホールでの開催となります。
上映作品はすべて本映画祭での上映が日本初公開。

公式サイト::https://www.asahi.com/italia

◆東京会場
会期: 2023年5月2日(火)~5月7日(日)
会場:有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階)
主催:朝日新聞社、イタリア文化会館、チネチッタ
後援:イタリア大使館
☆チケット 4月1日より販売https://l-tike.com/st1/asahi-id-top-29

◆大阪会場
会期:2023年6月10日(土)~6月11日(日)
会場:ABCホール(大阪府大阪市福島区福島1-1-30)
主催:朝日新聞社、イタリア文化会館-大阪、チネチッタ
後援:イタリア大使館、イタリア領事館
☆チケット 4月21日より販売予定https://l-tike.com/st1/asahi-id-top-29


◆上映作品◆
バラエティに富んだ新作イタリア映画が計14本取り揃えられました。
オープニング作品は、パオロ・タヴィアーニ監督作『遺灰は語る』に決定、
特別上映作品として330分の超大作ながら昨年のカンヌで話題を集めたマルコ・ベロッキオ渾身の一作『夜のロケーション』の1回限りの上映もあります。

A.『スイングライド』 2022, 96 分
監督:キアラ・ベッロージ
出演:ガイア・ディ・ピエトロ、アンドレア・カルペンツァーノ、バルバラ・キキャレッリ
社会や家族から外れたアウトサイダーの二人の出会いと小さな旅を、研ぎ澄まされた映像と抑制された語り口で描く女性監督 C・ベッロージの2作目。両親と二人の妹と郊外に住む15歳のベネデッタは、日中はほぼ家と学校を往復するだけ。真夜中には 冷蔵庫をあさるので母とは対称的に肥満体だった。ある日、移動式遊園地が家の近くにやって来る。その一員でトランスジェン ダーのアマンダとの出会いが、ベネデッタの日常を変えていく。ベルリン国際映画祭パノラマ部門出品。

B.『あなたのもとに走る』 2022, 113 分
監督:リッカルド・ミラーニ
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ミリアム・レオーネ
エンタメにも社会性を巧みに織り込むコメディーの名手R・ミラーニ監督(『これが私の人生設計』『ようこそ、大統領』)のヒット作。5 0歳のジャンニは、ハンサムな独身のスポーツマンで、有名な靴ブランドを経営していた。一方で、女性を虜にすることに情熱を注ぐプ レイボーイで、新たなターゲットはひょんな事から車椅子に乗るキアラに。誘惑するために自分も車椅子を使用していると必死に偽装 するジャンニだが、キアラと時を重ねるうちに考え方に変化が生じ始める。

C.『ノスタルジア』 2022, 118 分
監督:マリオ・マルトーネ
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、フランチェスコ・ディ・レーヴァ、トンマーゾ・ラーニョ
カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選ばれ、主演P・ファヴィーノの重厚な演技が絶賛された名匠マルトーネ監督(『笑いの 王』)の濃密なドラマ。国外に生活の拠点を移した中年男性フェリーチェは、年老いた母親に再会するために40年ぶりに故郷のナポ リに戻ってきた。郷愁にかられて滞在が延びていくが、国外に突然去るきっかけになった秘密の過去に向き合うことを余儀なくされる。 アカデミー賞国際長編映画賞イタリア代表作品。

D.『警官ジジのアドベンチャー』 2022, 102 分
監督:アレッサンドロ・コモディン
出演:ピエル・ルイージ・メッキャ、エステル・ヴェルゴリーニ
マジックリアリズム的な表現で不可思議な世界を表出させる稀有な存在、A・コモディン監督の3作目。イタリア北東部ののどかな 田舎を車でパトロールする警官ジジの日常は一見、平和そうだ。しかしある日、少女が列車に飛び込んで自殺してしまう。こういっ たことが起こったのは初めてではなく、自殺が相次ぐという説明しがたい状況に直面したジジは、現実とファンタジーの間をぬって奇 妙な世界を調べ始める。ロカルノ国際映画祭で次席の審査員特別賞を受賞。

E. 『デルタ』 2022, 105 分
監督:ミケーレ・ヴァンヌッチ
出演:アレッサンドロ・ボルギ、ルイージ・ロ・カーショ
スケールの大きさを感じさせる若手M・ヴァンヌッチ監督の骨太な2作目は、スターのA.ボルギとL・ロ・カーショが共演。舞台は厚い霧 に包まれたポー川のデルタ地帯。外国から移ってきたフロリアン一家は、密漁を行っていた。地元の住民は川を守るために密漁を取 り締まろうとするが、一家は監視の目をかいくぐる。住民と一家の間で対立は次第に高まり、ついには危機的な事態に陥る。ロカルノ 国際映画祭ピアッツァ・グランデでプレミア上映。

F. 『無限の広がり』 2022, 94 分
監督:エマヌエーレ・クリアレーゼ
出演:ペネロペ・クルス、ヴィンチェンツォ・アマート、ルアーナ・ジュリアーニ
傑作『海と大陸』から11年ぶりとなる鬼才クリアレーゼ監督の5作目は、主演がペネロペ・クルス。1970年代のローマを舞台に、ある 一家族を通してその絆や愛情について問いかける。新しいアパートに引っ越してきたボルゲッティ一家。愛情が冷めている夫婦をつな ぎとめていたのは3人の子供だった。だが、12歳の長女が自身のジェンダー・アイデンティティーに疑問を持つことをきっかけに、家族の 絆が崩れ始める。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

G. 『乾いたローマ』 2022, 124 分
監督:パオロ・ヴィルズィ
出演:シルヴィオ・オルランド、ヴァレリオ・マスタンドレア、モニカ・ベルッチ
3年経っても雨が降らないローマとその市民はどうなるか?危急の問題に大胆な設定と大予算で挑んだのは群像劇の名手ヴィル ズィ監督(『人間の値打ち』)。誤って脱獄してしまった囚人、タクシー運転手、病院の医師、インフルエンサーの美女、SNSに熱 中する中年男性、移民の青年ら。水不足で生活様式が変わり社会的格差が拡大する首都で、老いも若きも富める者もそうでな い者もはたして救済されるのだろうか?ヴェネチア国際映画祭特別招待作品。

H. 『奇妙なこと』 2022, 103 分
監督:ロベルト・アンドー 出演:トニ・セルヴィッロ、サルヴァトーレ・フィカッラ、ヴァレンティーノ・ピコーネ
芸術性と娯楽性を兼ね備えるR・アンドー監督(『修道士は沈黙する』)の新作は、ノーベル文学賞受賞作家ルイー ジ・ピランデッロ(戯曲『作者を探す六人の登場人物』など)が主人公の喜劇。主演に再び名優トニ・セルヴィッロを迎 え本国イタリアではヒットを記録。1920年、創作の危機に陥っていたピランデッロは彼の師である有名な小説家の誕生 日のためにシチリアに帰郷する。そこで昼は墓堀人で、夜はアマチュア劇団を率いる二人の男との出会いが、大きな驚 きをもたらすことになる。

I 『キアラ』 2022, 106 分
監督:スザンナ・ニッキャレッリ
出演:マルゲリータ・マッズッコ、アンドレア・カルペンツァーノ、ルイージ・ロ・カーショ
ヒロインの映画を作り続けてきたS・ニッキャレッリ監督(『ミス・マルクス』)の5作目は、女性の修道会のための独自の会則を書い た最初の修道女、聖キアラの物語。アッシジ、1211年。結婚させられそうになった18歳のキアラは家を飛び出し、貧しい人々や 病気の人々を助け、神に仕えるフランチェスコの活動に加わる。カリスマ的なキアラは、自分自身のみならず、女性たちや自由とい う夢のために闘い始める。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

J.『はちどり』 2022, 125 分
監督:フランチェスカ・アルキブージ
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、カシャ・スムトニャク、ベレニス・ベジョ
イタリア文学の最高峰ストレーガ賞に輝き、世界20言語以上に翻訳された小説をアルキブージ監督(『ハートの問題』)が豪 華キャストで映画化したヒット作。眼科医マルコ・カッレーラ(愛称は「はちどり」)の運命的な偶然と絶対的な愛に揺さぶられる 人生を、時間軸を巧みに交錯させながら描く。ヴァカンスで青年マルコはルイーザと恋に落ちるが、二人は離ればなれに。大人に なったマルコは別の女性マリーナと結婚するが・・・。ローマ国際映画祭オープニング作品。

[オープニング作品]
W. 『遺灰は語る』 2022, 90 分
監督:パオロ・タヴィアーニ 出演:ファブリツィオ・フェッラカーネ、マッテオ・ピッティルーティ、ロベルト・エルリツカ 1936年、ノーベル文学賞受賞作家のピランデッロが死去。ムッソリーニは、その遺灰をローマから手放さなかった。戦後、ようや く遺灰は故郷シチリアに帰ることになるが、次々にトラブルに見舞われる…。タヴィアーニ兄弟の弟パオロが、兄ヴィットリオ亡き 後、初めて発表し、ベルリン映画祭国際批評家連盟賞に輝いた。エピローグとしてピランデッロの遺作「釘」から脚色された一編 も描かれる。6/23ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国順次公開。

[特別上映]
X. 『蟻の王』(仮題) 2022, 130 分
監督:ジャンニ・アメリオ
出演:ルイージ・ロ・カーショ、エリオ・ジェルマーノ、サラ・セッラヨッコ
1960年代末、同性愛に対する差別がはびこる中、教え子の青年と恋に落ち、教唆罪で投獄された実在の詩人で劇作家アルド・ブ ライバンディの人生にインスパイアされた物語。裁判で偏見にさらされるアルドと、家族によって矯正施設送りとなる青年エットレ。二人 の愛の行方は…。監督は名匠ジャンニ・アメリオ。「今も存在する“違う人”に対する憎悪に、立ち向かう勇気を与えたい」と制作の動 機を語る、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作。

Y. 『旅するローマ教皇』 2022, 83 分
監督:ジャンフランコ・ロージ
ドキュメンタリーの名匠ジャンフランコ・ロージ監督最新作では、ローマ教皇の真の姿に迫る。 2013年から9年間、37回の旅、53か国 を訪れた教皇の旅の膨大な記録映像と、これまで圧倒的な映像美により世界を切り取ってきた監督による撮りおろし映像を交えなが ら紡いだ新たなドキュメンタリーの傑作が誕生した。貧困、紛争などさまざまな問題を抱える世界の片隅で生活する市井の人々の姿が 教皇の旅を通して描き出される。2023年秋全国順次公開予定。

Z. 『夜のロケーション』 2022, 330 分
監督:マルコ・ベロッキオ
出演:ファブリツィオ・ジフーニ、マルゲリータ・ブイ、トニ・セルヴィッロ
巨匠マルコ・ベロッキオ監督の渾身の一作は、上映時間330分の超大作。1978年、世界を震撼させる事件がイタリアで起こる。アル ド・モーロ元首相が極左テロ組織「赤い旅団」によって誘拐、暗殺された。監督は6つのエピソードを設け、それぞれにパウロ6世(ロ ーマ教皇)、モーロの妻、内務相など中心的な人物を配置し、多角的な視点で謎めいた事件の真相を浮かび上がらせようと挑む。 集大成的な本作はカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、絶賛された。