第12回シニア女性映画祭・大阪2023「道を拓く!」

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2023年11月18日(土)、19日(日)
とよなか男女共同参画推進センター すてっぷホール

18日 
午前「百合子、ダスヴィダーニヤ」 トーク 浜野佐知監督
午後「フェモクラシー 不屈の女たち」 トーク 三井マリコ

19日 
午前「幾春かけて老いゆかん」トーク 舟本惠美
午後「マイ・ラブ 日本篇」 トーク 戸田ひかる監督

各プログラム 
前売り800円 当日1000円 二日通し券2000円 マイ・ラブ無料
(80歳以上、車椅子利用者と介助者、原発避難者、母子世帯、高校生以下は無料)
詳細はこちらをご覧ください。
http://sister-waves.fem.jp

作品紹介

「百合子、ダスヴィダーニヤ」
監督:浜野佐知
102分/2011年/日本
◆トークゲスト:浜野佐知監督
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若き日のロシア文学者・湯浅芳子と小説家・中條(後の宮本)百合子。出会ってすぐに惹かれ合った二人は、自分たちの関係について精魂傾けて討論し、お互いの愛を深めていく。百合子に執着する夫・荒木茂は、妻を引き戻そうと 懸命の努力を試みる。三人が、異性愛と同性愛の交錯する愛憎のドラマを展開した40日間を描いた、100年前の型破りのラブストーリー。

【監督紹介】 1948年生まれ。71年にピンク映画監督デビュー。85年映画制作会社「旦々舎」を設立。以後、監督・プロデューサーを兼任し、性 を女性の視点で撮ることをテーマに300本を超える作品を発表。一般映画の「第七官界彷徨¬尾崎翠を探して」「百合祭」「雪子さんの足音」などは海外でも高く評価されている。著書に「女が映画
を作るとき」(平凡社新書)、「女になれない職業」(ころから)。

「フェモクラシー 不屈の女たち」
監督:トルステン・ケルナー 
104分/2021年/ドイツ ドイツ語(日本語字幕)
◆トークゲスト :三井マリ子さん(すてっぷ初代館長•女性政策研究家)
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旧西ドイツ連邦議会の女性議員の歩みを、戦後からメルケル政権時代まで追うドキュメンタリー。既得権益にどっぷり浸かった男性たちを相手に、民主的な政策決定への参加を求めて闘った女性議員のパイオニアたち。セクハラと偏見に耐え、臆することなく自分の道を追求する女性たちの姿が頼もしく、勇気を与えてくれる。ゲーテ・インスティトゥート東京のご協力で上映が実現。

【監督紹介】1965年ドイツ・オルデンブルク生まれ。ジャーナリスト、作家でもある。メルケル元首相についてのドキュメンタリー制作や著書もある。

「幾春かけて老いゆかん」
監督 : 田代裕
113 分/2023 年/日本
◆トークゲスト : 舟本惠美さん(歌林の会会員)
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「さくら花幾春かけて老いゆかん 身に水流の音ひびくなり」この一首に衝撃を受けた
監督が、作者の馬場あき子さん(95)に密着した1年間のドキュメンタリー。朝日歌壇の選者として著名な馬場さんは若いころ入門した能の喜多流宗家で80歳を過ぎるまで舞を続け、 一方で新作能も発表している。コロナ禍の中でも各地で活動するエネルギッシュな日々を追う。

【監督紹介】1956年生まれ。TVディレクターを十数年つとめた後、独立してドキュメンタリー番組の構成作家となる。現在は「情熱大陸」(TBS 系)などを手がけている。

「マイ・ラブ 日本篇」
<Netflixオリジナルドキュメンタリー>
監督 : 戸田ひかる 
73分/2021年/ アメリカ
◆トークゲスト : 戸田ひかる監督
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療養所で働いていた絹子さんと、ハンセン病回復者である石山春平さんは恋に落ち1970年に結婚。病気については長年沈黙してきたが、1998年の国家賠償請求訴訟を機に体験を語るようになる。駄洒落を飛ばし明るい春平さんと、短歌を詠みまっすぐに生きる絹子さん。夕暮れの景色や道端の花を愛で丁寧に暮らす二人の姿は、深い愛と潔さに満ちている。

【監督紹介】1983年生まれ。オランダ・ユトレヒト大で社会心理学、ロンドン大学院で映像人類学を学ぶ。大阪の弁護士夫夫(ふうふ)を描いた「愛と法」(2017)は第30回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で作品賞、第42回香港国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。

第11回シニア女性映画祭・大阪2023 未来を変える!

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チラシ大きく見たい方はこちらで 

開催日:2023年3月11日(土)・12日(日)
会 場:とよなか男女共同参画推進センター すてっぷ ホール
    エトレ豊中 5F(定員77人)   
    〒560-0026 大阪府豊中市玉井町1丁目1−1 501
    阪急「豊中駅」直結
    地図→https://tinyurl.com/mvwwh4pd
主 催:「波をつくる女たち」シスターウェイブス
公式HP:http://sister-waves.fem.jp/ 
SisterWavesブログ:https://sisterwave.exblog.jp/
過去映画祭のチラシPDF:http://sister-waves.fem.jp/film-fes_02.html
協 力:フリークの女たち
協 賛:とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ
チケット:前売り800円 当日1000円(入替制)
     1日通し券 1300円
     2日通し券 2300円
     高校生以下・80歳以上・車椅子利用者・介助者・原発避難者は無料
※前売り予約:sister-waves@qc.fem.jp
       携帯:090-2700-4557
※保育あり:先着5人、各回550円

上映作品:
3月11日(土) 10:00開場 『わたしの描きたいこと』 
       13:30開場 『東京メトロ「非正規」物語』
3月12日(日) 10:00開場 『メラルはどこに!』 
       13:30開場 『姉妹よ、まずかく疑うことを習え』

詳細
●3/11(土)10:00開場
『わたしの描きたいこと』

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 監督クオン・ヒョ
 ドキュメンタリー/93分/2012/韓国(日本版2018)
 トークゲスト:中西美穂さん(文化研究者)

2007年、日本の絵本作家の提案で日・中・韓の絵本作家がそれぞれ平和の絵本を作り、3カ国で出版することになった。韓国のクオン・ユンドクさんは元従軍慰安婦の花ばあばシム・ダリョンさんの物語を書くことにした。「慰安婦」は日中韓すべてに関わる問題だからだ。しかし制作途中で日本の出版社から修正依頼が来た。(原画は表現の不自由展2022京都・神戸で展示された。)

【クオン・ヒョ監督紹介】
「日中韓平和絵本プロジェクト」に関わったことから、日本軍「慰安婦」問題に関心を持ち「わたしの描きたいこと」(2012年)を制作。韓国の市民放送局RTV「メディアで開く世界」のプロデューサー、メディア教育などを中心に活動する。

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●3/11(土)13:30開場
 『東京メトロ「非正規」物語』
 
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制作:松原明・佐々木有美
 ドキュメンタリー/82分/2021/日本
 特別ゲスト:女闘労倶楽部(めとろくらぶ)後呂良子さん、加納一美さん。瀬沼京子さん

東京メトロ売店の非正規女性たちは正社員との格差差別に立ち上がり、組合を結成。直談判と座り込みで少しずつ改善を実現。支援の輪を広げ、2020年の最高裁・判決まで頑張り抜く。この映画は彼女たちの8年間の闘いの物語。いまや非正規労働者は2100万人を超え、7割は女性たち。彼女たちの闘いは、高齢女性の貧困問題そのものだ。

【制作者紹介】
1989年、自主ビデオ制作集団「ビデオプレス」設立。労働・反戦・医療・環境問題などを制作。代表作「人間らしく生きよう-国労冬物語」(2001)、「メトロレディーブルース三部作」(2013/2014/2018)など。

※交流会「シニア女性映画祭10周年記念誌出版祝賀会」
 3/11(土)17:00~19:00
 ホテルアイボリー3F(徒歩5分)
 会費:4000円(食事付)
 要予約:20人(締切3/4)090-2700-4557(正木)

●3/12(日)10:00開場
 『メラルはどこに!』

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白服のメラル

監督:メレク・オズマン
 日本初上映!
 ドキュメンタリー/37分/2012/トルコ/字幕:日・英
 トークゲスト:正井礼子さん(ウィメンズネットこうペ代表)

 2011年、トルコ政府は女性を暴力から守るEUのイスタンブール条約を批准した。その直後、一人の女性が殺害された。メラルは夫の暴力に耐えきれず22歳で娘をつれて離婚。自立のため資格をとり、未来への夢に向かっていた。だが元夫がメラルの美容院に現れた…。母の悲しみと怒り、女性への暴力反対を音楽で訴える女たちのドキュメンタリー。

【監督紹介】
 MeLk Özman(メレク・オズマン)
 1974年生まれ。2001年、トルコのフィルモア女性映画祭の設立に参加。
 女性のためのビデオワークショップにも力をいれ、制作者を育成。
 「女たちの反逆-トルコの女性解放運動」など作品多数。

●3/12(日)13:30開場
 山川菊枝の思想と活動『姉妹よ、まずかく疑うことを習え』

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 監督:山上千恵子
 ドキュメンタリー/76分/2011/日本
 トーク:山上千恵子監督

 100年ほど前、山川菊栄は、女性が制度的にも抑圧され声をあげにくい時代に「なぜ女性は生きづらいのか?」と声をあげた。男女平等社会実現のための彼女の思想と活動の軌跡を、インタビューでたどり、その現代的意義を問い、今を生きる人たちにつなぐドキュメンタリー。山川菊栄はいまも呼びかける、「姉妹よ、まずかく疑うことを習え」と。

【監督紹介】
 1980年からビデオ制作を始める。2001年、ソウル女性映画祭「Dear Tari」で観客賞受賞。「30年のシスターフッド」(2004)、「闘いつづける女たち」(2017)など。2004年、映像記録を残すため<女たちの歴史プロジェクト>を瀬山紀子と立ち上げる。
(暁)

第10回 シニア女性映画祭・大阪2021

10周年記念 このつながりを力に
https://sisterwave.exblog.jp/

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2021年10月29日(金)、30日(土)
大阪・豊中すてっぷホールにて上映
〒560-0026 大阪府豊中市玉井町1-1-1-501号
電話 06-6844-9773
アクセス

10月29日(金)10時開演        
『原発の町を追われて10年』
監督 堀切さとみ ドキュメンタリー/ 50分/2021年/

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福島第1原発事故で7000人の住民が全国散り散りになった双葉町。10年経った今、中間貯蔵施設だけが聳え立ち、家屋も緑豊かな風景も破壊された町に帰還する人はいない。五輪を理由に復興を進め、来年には帰れると言われても町民の思いは複雑だ。原発の間近で暮らしていた家族の10年の軌跡を辿り、復興の在り方を問うドキュメンタリー。

10月29日(金) 午後1時半開演 
 生誕120年記念
『大老女-関久子さん』
監督 伊藤えり子 ビデオ/28分/1996/日本
監督トーク 伊藤えり子さん

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1901年生まれの平和運動家関久子は、敗戦後大阪で婦人民主クラブの結成に尽力し、1970年に能勢ナイキ基地反対闘争加わる傍ら、その地の休耕田を借り薬草と野菜を育て始める。後継者である製作者は、「関さんが元気なうちに形にして感謝をつたえたい」との想いで、95歳で亡くなる晩年10年間を記録した。

10月30日(日)午前10時開演
『響き合う女たちの声』
監督 簡偉斯(チェン ウエイスー)
ドキュメンタリー/60分/1997/台湾(日本語字幕)

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1971年、台湾に帰国した呂秀蓮は、「女子学生が増えたことを資源の浪費といい、浮気を理由に妻を殺した夫に同情が集まる社会風潮」に対して、批判の意見を発表。ここから台湾の新しい女性解放運動が始まった。戒厳令の弾圧の中、民主化運動と共に歩んだ女たちの感動の記録。

10月30日(日) 午後1時半開演
シニア女性映画祭10周年記念特別上映(協賛・ルクセンブルク大使館)
『女たちの物語(A History of Women)』
監督 アン・シュローダー 
ドキュメンタリー/70分/2018/ルクセンブルク(日本語・英語字幕)

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ルクセンブルクは人口63万人の多言語国家だ。2019年に女性参政権100年を迎えた。2018年制作のこの映画は、20~21世紀の異なった世代の女性それぞれ5人が語る個人史と女性解放運動の歴史のドキュメンタリー。2021EU映画祭で日本初上映。(今回の上映にあたりルクセンブルク大使館のご協力をえました。)

「交流会~映画祭10周年を祝う」
  10月30日(土)17時~19時
  場所 ホテルアイボリー3F(徒歩5分)
  会費 3500円(食事付)
  要予約 20名(23日締切)

チラシ・ポスター

これまでの映画祭上映作品 

作成 宮崎暁美