フランス映画祭 祝! 30回! 3年ぶりにゲストを迎えた盛大なオープニング

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1993年、当時のユニフランス会長で映画プロデューサーのダニエル・トスカン・デュ・プランティエにより横浜で始まったフランス映画祭。 2006年に会場が東京に移されましたが、2018年に13年ぶりに横浜に戻ってきました。
30回の節目を迎えた今年のフランス映画祭には、コロナ禍で叶わなかったフランスからの来日ゲストも3年ぶりに駆け付け、盛大なオープニングセレモニーが開かれました。
また、みなとみらいホールでのオープニングセレモニーの後には、コロナ禍での産物ともいえるドライブインシアターでのイベントも開かれました。

☆フランス映画祭2022 横浜 オープニングセレモニー☆

2022年12月1日(木)18:30~19:30
会場:横浜みなとみらいホール

5時半の開場を待ち構えたお客様たちが続々入場。満席の会場で、まずは30周年映画祭VTRが上映されました。
続いて、真っ暗な会場で舞台の袖のグランドピアノにスポットライトが当たり、映画音楽作曲家でシンガー・ソングライターの世武裕子さんによるピアノ演奏。フランス映画『軽蔑』『愛人/ラマン』『アメリ』『ぼくの伯父さん』のサントラに続き、間奏に『ロシュフォールの恋人たち』のメロディーを挟みんだあと、世武さんオリジナル作品の「みらいのこども」が歌唱付きで演奏されました。力強い演奏に圧倒され、会場から大きな拍手がおくられました。
ここで、MCの矢田部吉彦さんが登場。日本語とフランス語の両方で会場に語りかけました。さすが、流暢なフランス語です。先ほどの選曲について、世武さんから、フランス映画の中から思い出の名曲を少しずつと、みなとみらいホールでの開催なので、未来に向けて「みらいのこども」を組み合わせたことが語られました。
矢田部さんから、1993年に始まったフランス映画祭が30回を迎えたこと、2020年からコロナの影響で、それまでしばらく6月に開催していたのを、12月に変更したこと、ゲストを迎えられなかったのが、3年ぶりに大勢のゲストをお迎えできたことが説明されました。

ユニフランス代表ダニエラ・エルストナーさん挨拶
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「関係者の皆さま、会場の皆さま、大きくて美しいみなとみらいホールでお会いできたことに感動しています。30回目を祝うためにいらして下ったことに感謝します。日本の観客の皆さまにこそある映画祭です。開催のために多大な協力をしてくださったパートナーの方たちに、ユニフランスを代表して感謝申しあげます。これからアーティストがご挨拶に登壇します。初めて日本に来た者もいます。大半はパリから参りましたが、ブルターニュなど地方から来た者もいますし、ニューヨークの映画祭を終えて駆け付けた『あのこと』のメンバーもいます。オードレイ・ディヴァン監督、おめでとうございます! 
多彩なフランス映画を楽しんでいただき、ゲストと交流をはかってください。観客賞にはエールフランスが協力してパリ行の航空券も当たります。オープニングに上映する『エフェル』ではパリの姿をご覧いただけます。ロマン・デュリス演じる主人公の愛とロマン溢れる作品です。フランス映画祭は、日本とフランスの交流の場です。この映画祭は、作品を通して過去と現在のフランスの姿を映し出します。そこには常に映画監督の視点があります。彼らの巧みな演出で衝撃を受けたり、感動したり、喜びを味わうこともできます。映画祭の成功を祈りつつ、わたしの映画への愛を語りたいと思います。(日本語で)映画バンザイ! アリガトウゴザイマス」

山中竹春横浜市長
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「ようこそ、横浜へ。記念すべき30回目となるフランス映画祭、フェスティバルミューズに石田ゆり子さんをお迎えして開催いたしますこと、横浜市長として大変光栄に、嬉しく思っています。ユニフランス、日産自動車の皆さまにも感謝いたします。3年ぶりにゲストが来日してくださいました。交流も楽しみです。横浜では、12月をフランス月間としています。夜はイルミネーションで、みなとみらい全体で心ゆくまでご堪能ください。」

フィリップ・セトン駐日フランス大使
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「今回、30回目となるフランス映画祭で横浜に伺うことができて嬉しく思います。日仏間の文化事業の中で、映画祭は最も大きなイベントです。同時に日仏間の交流において、横浜が占める位置が大きいことを皆さんもご理解いただけているのではないかと思っております。12月はフランス月間で、時期に多くの催し物が行われているからです。フランス映画祭が30回目を迎えたのも、日本の皆さんが変わることなくフランス映画を愛してくださっていることを証明しています。今季あの開催に合わせ、3年ぶりにゲストの来日が果たせたことも嬉しく思っております。30回目となり、これまで支えてきてくださったことを感謝します。特に横浜市と日産自動車、そしてユニフランス、ミューズを務めてくださる石田さんに感謝申しあげます。何より、映画を輸入し配給してくださる方々にも感謝します。私の願いは、これからの30年も続きます様、それが横浜で行われますことです。」

日産自動車株式会社 田川丈二専務執行役員チーフサステナビリティオフィサー
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「ここ横浜は日産自動車発祥の地であり、このホームタウンでフランス映画祭が開催されますこと、心より嬉しく思っております。電気自動車に限定したドライブインシアターも、ユニークな取り組みだと思っております。映画祭をどうぞ楽しんでください。」


幕下から賑やかな声がして、いよいよゲストが登壇。矢田部さんが一人一人のお名前を呼び、壇上に4列になって並びました。

☆フランス映画祭代表団 登壇ゲスト☆
マルタン・ブルブロン(監督) 『EIFFEL(原題)』
ロマン・デュリス(俳優) 『EIFFEL(原題)』
エリック・グラヴェル (監督) 『フルタイム 』
バンジャマン・ヴォワザン(俳優) 『幻滅』
アラン・ウゲット(監督) 『イヌとイタリア人、お断り!』

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オードレイ・ディヴァン(監督) 『あのこと』 写真:右
アナマリア・ヴァルトロメイ(俳優)『あのこと』 写真:左
ミカエル・アース(監督) 『The Passengers of the Night (英題)』
ローラ・キヴォロン(監督) 『ロデオ』
パスカル・グレゴリー(俳優) 『ワン・ファイン・モーニング(仮)』
メルヴィル・プポー(俳優) 『ワン・ファイン・モーニング(仮)』
エロイーズ・フェルレ(監督) 短編『くすんだ海』『風の娘たち』
クロエ・アリエズ(監督) 短編『崩れる関係』
ヴィオレット・デルヴォワ(監督)短編『崩れる関係』
ブリュノ・コレ(監督) 短編『記憶』
サラ・ヴァン=デン=ブーム(監督)短編『レイモンド、もしくは縦への逃避』
ルイーズ・メルカディエ(監督) 短編『姉妹』
フレデリック・エヴァン(監督) 短編『姉妹』

来日ゲストの最後に、『EIFFEL(原題)』マルタン・ブルブロン監督と主演のロマン・デュリスが登壇した後、石田ゆり子さんが登壇。

フェスティバル・ミューズ 石田ゆり子さん
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「皆さんこんばんは。下手くそですが、フランス語のあいさつを用意してきましたので、これからフランス語でご挨拶したいと思います。間違えっていたら許してください。
(ここからフランス語で) 紳士、淑女の皆さま。横浜の皆さま、そしてフランスの皆さま、こんばんは。フランス映画祭、30周年おめでとうございます。私にとってフランスは、世界のどこよりも感銘を受ける国です。ですので、こうして皆さんと一緒にいられて本当に幸せです。フランスから来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。日本での日々を堪能してください。ありがとうございました」

この後、マルタン・ブルブロン監督とロマン・デュリスさんの簡単なスピーチの後、石田ゆり子さんと共に開幕宣言。
ロマン・デュリスさんの口から、日本語の「腹、へった」が聞こえたのですが、訳した矢田部さん、「覚えた日本語も」と愛を込められていました。

フランス映画祭横浜2022の大きなパネルが運び込まれ、全員でフォトセッション

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正面真ん中にいた公式カメラマンの方からは、お顔が重ならないよう立ち位置を調整されたのですが、舞台に向かって右端にいた私からは見えない方々も。


◆オープニング作品『EIFFEL(原題)』舞台挨拶
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矢田部さんより物語の説明と、ロマン・デュリスさんの出演作について最新作『キャメラを止めるな!、』や『真夜中のピアニスト』、マルタン・ブルブロン監督については、コロナ後の大作『三銃士』の監督に抜擢されたことが紹介されました。

ロマン・デュリスさんの「モシモシ」という第一声に、矢田部さん、「あらためて挨拶をお願いします。そして、エッフェルさんがどのような人なのかもお話ください」と促しました。
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ロマン・デュリスさん「エッフェルは何も恐れない人。エッフェル塔を建てるという果てしない夢を着実に実現した革命家です。彼は合理主義で天才ですが、好きな女性の前では弱いところを見せてしまう人間的な感情も持っています。とても魅力的な人物です」

続いて、矢田部さん、ブルブロン監督には、エッフェルを描くきっかけや、魅力を尋ねました。
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「この企画は数年前から温めてきたものです。誰もが知っているエッフェル塔について語ることに野心を持ちました。エッフェルの人間的な部分も一緒に見せたいと思いました。。気に入っていただければ嬉しいです」とこれから観る方たちに語りました。


★ドライブインシアター 『EIFFEL(原題)』舞台挨拶★
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オープニングセレモニーの後、みなとみらいホールから歩いて5分ほどのところにあるパシフィコ横浜 国際交流ゾーン プラザ広場にドライブイニンシアターが設置され、ここでもオープニング作品『EIFFEL(原題)』が上映されました。こちらは電気自動車(EV)でご来場いただける方を応募し招待して行われました。電気自動車なら、日産自動車に限らず応募できたとのことです。

まずは、駐車場の後ろの入り口からレッドカーペットを歩いて、脇にあるイルミネーションライトの下でフォトコール。
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左から、フィリップ・セトン駐日フランス大使、ユニフランス代表ダニエラ・エルストナーさん、マルタン・ブルブロン監督、石田ゆり子さん、ロマン・デュリスさん、日産自動車株式会社 田川丈二氏、山中竹春横浜市長

最後の「ありがとうございました」の声に、「ドウイタシマシテ」と応えるロマン・デュリスさんでした。

次に、正面スクリーンの下で舞台挨拶。
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MCは、オープニングセレモニーと同じく矢田部吉彦さん。
ゲスト登壇前に、EV車で来場された方たちに、ハザードランプでの拍手の練習。
「先ほど、華やかにフランス映画祭は開幕しました。ゲストの来日は3年ぶりです。コロナ禍でもできるドライブイニンシアターが企画されました」と紹介。

スクリーンの枠は、ビニールを膨らませたような素材。(ゴムボートのイメージ?)
スクリーンの脇から登壇したロマン・デュリスさん、珍しそうに思わず触ってみます。続いて入ってきた石田ゆり子さんも、真似て触っていました。

日産自動車株式会社の田川丈二氏、「今日はこんなにたくさんのEV車が来てくださって、カーボンニュートラルを進める日産としてはうれしい限りです。いつもの劇場ではなく、ぜひ車の中のプライベート空間でフランス映画を楽しんでいただければと思います」

石田ゆりこさん「私もはじめてこのような経験をして、ビックリしています。今の時代ならではの、すてきな発明だなと思います、私も車から映画を観たいです」

ユニフランスのエルストナー代表「ハザードランプで迎えていただいてとても感動しました。震えているのは感動なのか寒さなのか・・・ 」
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ロマン・デュリスさん「日本に来られたのは夢のようです。車の中で、しかもEV車の中でフランス映画を観てくださることに、監督と一緒にびっくりしています」

ブルブロン監督「日本は本当に大好きな国。来られて幸せです。車の中で楽しんでください」

この後、エッフェルについて、矢田部さんより問われ、ロマン・デュリスさん:エフェルは天才的なクリエーター。エッフェル塔や世界中の橋を作り、カリスマ的な人物だけど、監督から自由に演じていいよ、人間的な部分も出していいよと言われました。観に来てよかったという映画になっていると思います」
監督からは「二つの映画のジャンルを結び付けることができると思いました。エッフェル塔の建設と、エッフェルという人物を語ることで人間臭い部分も出せると思いました。」

最後に、矢田部さんが石田ゆり子さんに、「いつか二人とのお仕事もあるかもしれないですね」と言うと、「そんなそんな」と謙そんしつつも、「フランスが大好きで、フランスの文化、歴史、芸術、本当にすべて大好きですので、今日、こうして皆さんにお会いできるだけで夢のようです。共演の機会がありましたらよろしくお願いします」と石田ゆり子さん。
ブルブロン監督も「僕もそう願っています」と笑顔を見せました。その様子に、ハザードランプで拍手を送る観客の皆さん。
ロマン・デュリスさんの「じゃ、また」の日本語でドライブイニンシアターでの舞台挨拶は終了しました。

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上から眺めたドライブインシアター

★Facebookに アルバム「フランス映画祭2022 横浜 オープニングセレモニー&・ドライブインシアター」をアップしています
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.589442023183387&type=3

報告:景山咲子


祝・30周年記念回! フランス映画祭2022 横浜 

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1993年に始まり、今年で記念すべき30回目を迎えるフランス映画祭。
今年は12月1日(木)から4日(日)の4日間、クリスマスシーズンの祝祭感溢れる冬の横浜で開催されます。

フランス映画祭2022 横浜   
Festival du film français au Japon 2022      

期間:2022年12月1日(木)~12月4日(日) 全4日間

会場:みなとみらい21地区を中心に開催

主催:ユニフランス
共催:横浜市、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
特別協賛:日産自動車株式会社
公式サイト:https://www.unifrance.jp/festival/2022/
★チケット発売中★ https://unifrance.jp/festival/2022/ticket/


11月7日、フランス大使館 大使公邸で行われた記者会見には、ユニフランス代表のダニエラ・エルストナーをはじめ、フィリップ・セトン駐日フランス大使、山中竹春横浜市長、日産自動車の田川丈二専務執行役員 チーフサステナビリティオフィサーらが出席。フランス映画祭2022 横浜の作品ラインアップが発表されました。
今年のフェスティバル・ミューズに決定した石田ゆり子さんも登壇し、「ボンジュール。石田ゆりこです」と、心を込めたフランス語で挨拶。好きなフランス映画のことや、2018年に『マチネの終わりに』という映画の撮影で3週間モンパルナスに滞在した思い出などを語られました。

記者会見の模様はこちらで!
https://unifrance.jp/festival/2022/news/info/1218/


◆上映作品◆

『フルタイム』À PLEIN TEMPS
監督:エリック・グラベル
出演:ロール・カラミー、アンヌ・スアレス、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ

『EIFFEL(原題)』EIFFEL
監督:マルタン・ブルブロン
出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アルマンド・ブーランジェ

『幻滅』Illusions Perdues
監督:グザヴィエ・ジャノリ
出演:バンジャマン・ヴォワザン、セシル・ド・フランス、ヴァンサン・ラコスト、グザヴィエ・ドラン

『イヌとイタリア人、お断り!』Interdit aux chiens et aux Italiens
監督:アラン・ウゲット

『The Passengers of the Night (英題)』LES PASSAGERS DE LA NUIT
監督:ミカエル・アース
出演:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、エマニュエル・ベアール

『あのこと』L'événement
監督:オードレイ・ディヴァン
出演:アナマリア・ヴァルトロメイ、ケイシー・モッテ・クライン、ルアナ・バイラミ、ルイーズ・オリー=ディケロ

『メグレ(仮)』MAIGRET
監督:パトリス・ルコント
出演:ジェラール・ドパルデュー、メラニー・ベルニエロデオ

『ロデオ』Rodeo
監督:ローラ・キヴォロン
出演:ジュリー・ルドルー、ヤニス・ラフキ、アントニア・ブレシ、コディ・シュローダー

『ワン・ファイン・モーニング(仮)』UN BEAU MATIN
監督:ミア・ハンセン=ラブ
出演:レア・セドゥ、パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー

『VORTEX』VORTEX
監督:ギャスパー・ノエ
出演:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ、キリアン・デレ

フランスのストップモーション・アニメーションの世界
短編映画6作品
『くすんだ海』À la mer poussière
『風の娘たち』Les Filles du vent
『崩れる関係』Les Liaisons Foireuses
『記憶』Mémorable
『レイモンド、もしくは縦への逃避』Raymonde ou l’évasion verticale
『姉妹』Sororelle


◆来日ゲスト一覧(予定)◆
マルタン・ブルブロン(監督) 『EIFFEL(原題)』
ロマン・デュリス(俳優) 『EIFFEL(原題)』
エリック・グラヴェル (監督) 『フルタイム 』
バンジャマン・ヴォワザン(俳優) 『幻滅』
アラン・ウゲット(監督) 『イヌとイタリア人、お断り!』
オードレイ・ディヴァン(監督) 『あのこと』
アナマリア・ヴァルトロメイ(俳優)『あのこと』
ミカエル・アース(監督) 『The Passengers of the Night (英題)』
パトリス・ルコント(監督) 『メグレ(仮)』
ローラ・キヴォロン(監督) 『ロデオ』
パスカル・グレゴリー(俳優) 『ワン・ファイン・モーニング(仮)』
メルヴィル・プポー(俳優) 『ワン・ファイン・モーニング(仮)』
ギャスパー・ノエ(監督) 『VORTEX』
エロイーズ・フェルレ(監督) 短編『くすんだ海』『風の娘たち』
クロエ・アリエズ(監督) 短編『崩れる関係』
ヴィオレット・デルヴォワ(監督)短編『崩れる関係』
ブリュノ・コレ(監督) 短編『記憶』
サラ・ヴァン=デン=ブーム(監督)短編『レイモンド、もしくは縦への逃避』
ルイーズ・メルカディエ(監督) 短編『姉妹』
フレデリック・エヴァン(監督) 短編『姉妹』



◆フランス映画祭の変遷◆
1993年、当時のユニフランス会長で映画プロデューサーのダニエル・トスカン・デュ・プランティエにより横浜で誕生。2006年に会場を東京に移し、2011年より2016年まで、有楽町朝日ホール及びTOHOシネマズ日劇で開催。2012年からは、アンスティチュ・フランセ日本の協力により、地方での開催を実施。
第25回の2017年には、フランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーヴが団長として来日。フランスでも人気の高い北野武監督が親善大使を務めた。
2018年に13年ぶりに横浜へ場所を移した。

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★これまでにWeb版シネマジャーナルに掲載したフランス映画祭関連記事★

第12回 フランス映画祭横浜2004
〜華麗に軽やかに♪〜
http://www.cinemajournal.net/special/2004/france/index.html

フランス映画祭2009 記者会見&オープニングレポート
http://www.cinemajournal.net/special/2009/france/index.html

フランス映画祭2010 オープニングイベントレポート
http://www.cinemajournal.net/special/2010/fffj2010/index.html

フランス映画祭2011『セヴァンの地球のなおし方』
ジャン=ポール・ジョー監督、古野隆雄さん 舞台挨拶レポート
http://www.cinemajournal.net/special/2011/severn/index.html

フランス映画祭2019 横浜
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/466890900.html

フランス映画祭2019横浜 『カブールのツバメ』 ザブー・ブライトマン監督&エレア・ゴべ・メヴェレック監督インタビュー
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/467418249.html

フランス映画祭2019横浜 『マイ・レボリューション』ジュディス・デイビス監督 インタビュー
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/467414956.html

フランス映画祭2019横浜  『シノニムズ』
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/467418028.html

フランス映画祭2020 横浜
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/478862399.html

フランス映画祭 2020 横浜 中東絡みの作品たち  (咲)
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/478868949.html




マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)

*オンラインのフランス映画祭
2021年1月15日(金)~2021年2月15日(月)
公式サイト:https://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/

8つのテーマ別に活力にあふれ多様性豊かな現代フランス語圏映画をご自宅で楽しめます。
視聴: 動画配信サービスWATCHA
短編作品は、 クレジットカードなどの情報を登録することなく、 1ヶ月間限定で無料でご視聴いただけます。 (パソコンのブラウザのみ)

◆作品一覧はこちら

【ラインナップ】
テーマ:フォーエバー・ヤング
もがきながら大人になっていく若者たちの姿を描いた、 繊細な輝きを放つ作品を集めました。
『思春期 彼女たちの選択』 『アデュー』 『幕あい』

テーマ:クレイジー・ラヴィング・ファミリー
優しい視線で複雑な家庭環境を描く、 エスプリの効いた作品はこちらから。
『ジャスト・キッズ』 『フェリチタ!』 『奥様は妊娠中』 『ソレ・ミオ~私の太陽』『核家族』

テーマ:トゥルー・ヒロイン
それぞれに複雑な事情を抱えた女性たちが、 傷つき、 怒りながらも、 運命を自分で切り開いていく…。 見えない敵と闘うすべての女性にエールを送る作品を集めました。
『カミーユ』『ワーキング・ガールズ』『言葉にならない』『青く震える娘』『クエシパン~私たちの時代』

テーマ:フレンチ・ゴースト・ストーリー
ときには、 フレンチスタイルのゴーストストーリーはいかがでしょう。
『バーニング・ゴースト』『空っぽの場所』『オルフェ』『二十歳の死』

テーマ:オン・ザ・ロード
国際紛争から逃れてさすらう人々を描いた作品です。
『ジュゼップ』『英雄は死なない』『犬っころ』

テーマ:ラヴ・イズ・ラヴ
あらゆる角度から「愛」について問うドキュメンタリー1作品と短編3作品
『ビューティー・ボーイズ』『ミス・シャゼル』『友だちの友だち』『マダム』

テーマ:キッズ・コーナー
言葉を介さずに、 フランス映画の楽しみを小さなお子さまと分かち合えるアニメーション作品です。
『O28』『お遊戯会』『ダリアの世界』『マエストロ』『都会のオオヤマネコ』



フランス映画祭 2020 横浜 中東絡みの作品たち  (咲)

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当初6月に予定されていたフランス映画祭 2020 横浜が、コロナ禍で延期され、12月10日から開催されます。
上映される長編10作品の内、9作品は日本公開が決まっていて、オープニング作品の『ゴッドマザー』のみ、配給未定です。試写の案内をいただき、主役の役柄が「アラビア語通訳」とあったので、これは観なければ!と、飯田橋のアンスティチュ・フランセ東京に駆けつけました。
また、ショートショート フィルムフェスティバル & アジアとのコラボで無料配信される6本の短編の中に中東絡みの作品が2本ありましたので、併せてご紹介します。

フランス映画祭 2020 横浜 公式サイト:https://www.unifrance.jp/festival/2020/


オープニング作品
『ゴッドマザー』 原題:LA DARONNE
監督:ジャン=ポール・サロメ
出演:イザベル・ユペール、イポリット・ジラルド

警察でアラビア語の通訳として働くパシャンス(イザベル・ユペール)。今日も、麻薬捜査班の取り締まりに同行して、通訳を務める。パシャンスの目下の悩みは、介護施設にいる我儘な母親のこと。介護士ハディージャ(*注)の優しさに支えられている日々だ。
ある日、警察の依頼で通話の盗聴をしていて、大麻の密輸事件のドラッグディーラーの一人が、介護士ハディージャの息子だと気づいてしまう。どうしても、その息子を助けたいと、パシャンスは大胆な計画を立てる・・・
(*注:ハディージャは、預言者ムハンマドの最初の妻の名前。介護士がムスリマであることがわかります。)

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「イザベル・ユペール主演の社会派コメディ」のうたい文句通り、まぁハチャメチャなドラッグ密輸組織を揺るがすゴッドマザーの大活劇! 
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大量の大麻樹脂を元手に、パシャンスはドラッグディーラーのちょっと抜けた二人組に取引きを持ちかけ、ヒジャーブ姿でアラブの女に成りきって出かけます。いつしか「ゴッドマザー」と呼ばれるようになるパシャンス。

パシャンス(忍耐)という名前は、ろくでもない父親がつけてくれたらしいのですが、オマーンの首都マスカットにある墓に眠る父を訪ねたあと、パシャンス号と名付けられた船でオマーンの海に乗り出します。思いもかけず、オマーンの美しい風景も楽しめた作品でした。
麻薬を扱う男たち相手の通訳は、わざとわかりにくい方言を使われたりして、大変な仕事であることも垣間見れました。



◎ブリリア ショートショート シアター オンライン配信作品から

◆『音楽家』原題:ペルシア語Navozande, フランス語 le musician
監督:レザ・リアヒ
フランス/14:56/アニメーション/2020
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~引き裂かれた恋人たちはいつまでも想い合う〜
1219年、ペルシア。モンゴル軍の侵攻で、恋人の音楽家と引き裂かれた女性。40年後、宮廷で働く彼女は、盲目の楽師が生き別れた恋人だと気づく・・・
残虐なモンゴルの襲撃、そして華やかな宮廷の宴が、伝統楽器の美しい調べと共に繰り広げらるアニメーション。
ペルシア語を学び始めた時に、「モンゴル軍が来て、焼いて、殺して、破壊して・・・」と順序は忘れましたが、動詞を覚えるのに教わったのを思い出しました。ペルシアにとって、モンゴルの侵攻はそれほど残虐な記憶。それを象徴する15分でした。


◆『思い出たち』 原題:Souvenir Souvenir
監督:Bastien Dubois
フランス/15:10/アニメーション/2020
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~戦争を語ること、知ることの難しさ〜
祖父がアルジェリアから持ち帰ったサソリの標本。この10年、アルジェリア戦争のアニメ映画を作ろうとして、戦争に行った祖父に実態を知りたいと聞くけれど、仲間や狩りの楽しい話ばかり。問い詰めると、招集されて行くしかなかったとポツリ。
実戦で地獄を見た人ほど、戦争経験を話さないのはいずこも同じ。思い出したくない記憶を抱えて生きる人たちに思いを馳せました。


★上記2作品を含めて、6作品を下記のサイトで視聴できます。
配信サイト:ブリリア ショートショート シアター オンライン
特設ページ: https://sst-online.jp/magazine/9184/
配信期間 12/5(土)10:00〜12/18(金)10:00

『真西へ 』(原題:Plein Ouest)監督:アリス・ドゥアール
『アデュー』(原題:Un adieu)監督:マティルド・プロフィ
『ローラとの夜』(原題:La Nuit, tous les chats sont roses)監督: Guillaume Renusson / BSSTO作品
『音楽家』(原題:Navozande, le musicien)監督:レザ・リアヒ
『岸辺』(原題:Rivages)監督:ソフィ・ラシーヌ
『思い出たち』(原題:Souvenir Souvenir)監督:バスティアン・デュボワ


景山咲子

フランス映画祭2020 横浜

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期間:2020年12月10日(木)〜12月13日(日)全4日間
*当初、6月25日(木)〜6月28日(日)に予定されていたものを延期して開催

会場:横浜みなとみらい21地区、イオンシネマみなとみらいほか
主催:ユニフランス
共催:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、横浜市
特別協賛:日産自動車株式会社
公式サイト:https://www.unifrance.jp/festival/2020/

上映作品
オープニング作品
『ゴッドマザー』
監督:ジャン=ポール・サロメ 出演:イザベル・ユペール 
  ★オープニングの本作のみ日本公開未定
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作品内容は、こちらで!


『カラミティ(仮)』
『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』
『FUNAN フナン』
『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』
『パリの調香師 しあわせの香りを探して』
『MISS(原題)』
『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』
『私は確信する』
『マーメイド・イン・パリ』


◆特別マスタークラス  *SSFF & ASIAとのコラボ企画
フランス映画祭2020 横浜
×
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 特別マスタークラス

配信日時:12月11日(金)11:00〜12:00 (予定)*生配信
配信URL:https://www.youtube.com/c/フランス映画祭2020横浜
(フランス映画祭2020 横浜公式チャンネル)
テーマ フランスのショートフィルムでみる親と思春期の子の関係
対象作品
『真西へ 』(原題:Plein Ouest)監督:アリス・ドゥアール
『アデュー』(原題:Un adieu)監督:マティルド・プロフィ
『ローラとの夜』(原題:La Nuit, tous les chats sont roses)監督: Guillaume Renusson / BSSTO作品

★ブリリア ショートショートシアター オンラインで6作品配信

上記特別マスタークラスの3作品のほか、下記3作品を無料配信
『音楽家』(原題:Navozande, le musicien)監督:レザ・リアヒ
『岸辺』(原題:Rivages)監督:ソフィ・ラシーヌ
『思い出たち』(原題:Souvenir Souvenir)監督:バスティアン・デュボワ

配信サイト:ブリリア ショートショート シアター オンライン
特設ページ: https://sst-online.jp/magazine/9184/
配信期間:12/5(土)10:00〜12/18(金)10:00

作品内容ほか詳細はこちらで
https://www.unifrance.jp/festival/2020/event/

『音楽家』と『思い出たち』は、こちらもどうぞ!
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/478868949.html