難民映画祭パートナーズ上映会「困難への挑戦 ー 音楽とともに」(1/12,13)

「難民を支える自治体ネットワーク」にも署名している文京区主催で、難民映画祭パートナーズ上映会「困難への挑戦 ー 音楽とともに」が開催されます。

困難を乗り越える難民の力強さに焦点をあてた珠玉の音楽ドキュメンタリー3作品。
ベネスエラの世界的指揮者ドゥダメル、アフガニスタンの音楽と女性たち、アフリカの気候変動をテーマとしたもの。いずれも登場する人たちの強さと魅力が深く心に残る感動の映画です。
★詳細:https://www.japanforunhcr.org/news/2023/rffp-bunkyoku-20240112

【日時】
2024年1月12日(金)
14:00~16:00 「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」
18:30~20:25 「グレート・グリーン・ウォール」


2024年1月13日(土)
11:00~13:00 「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」
15:00~17:40 「私は歌う~アフガン女性たちの闘い~」 ※トークイベントあり


【会場】
 文京シビックホール・小ホール (東京都文京区春日1-16-21 文京シビックセンター2階)

・参加無料 / 事前申込制・先着順 / 定員280名

【お申込み】
下記のリンクからお願いします(イベントサイトのPeatixに遷移します)。
1月12日(金) 14:00~16:00 「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」
https://rffpbunkyo20240112a.peatix.com/
1月12日(金) 18:30~20:25 「グレート・グリーン・ウォール」 
https://rffpbunkyo20240112b.peatix.com/
1月13日(土) 11:00~13:00 「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」
https://rffpbunkyo20240113a.peatix.com/
1月13日(土) 15:00~17:40 「私は歌う~アフガン女性たちの闘い~」 ※トークイベントありhttps://rffpbunkyo20240113b.peatix.com/


【主催】文京区、国連UNHCR協会

難民映画祭『私は歌う ~アフガン女性たちの闘い~』(咲)

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11月6日から始まった今年の難民映画祭も、オンライン開催はいよいよ11月30日まで。
やっと1本、観ることができました。

『私は歌う ~アフガン女性たちの闘い~』 
原題:va hanuz ham mikhanam 英題:And Still I Sing
監督:Fazila Amiri
2022年 / 90分 / ダリ語 /ドキュメンタリー

歌いながらおしゃべりするゼフラ・エルハムとサディカ・マダドガル。二人は、アフガニスタンの大ヒット番組「アフガン・スター」で勝ち抜き、トップ7に残った女性歌手。これまでの13シーズンで、女性の優勝者が出たことはなかった。アフガニスタンの国民的歌手でアフガン・スターの審査員も務めるアリアナ・サイードが、ゼフラとサディカを指導し、初の女性の優勝を目指して後押ししている。ゼフラとサディカは難民として暮らしていたパキスタンの学校で知り合い、アフガン・スターで再会した。どちらも家族は今もパキスタンにいる。サディカは、残念ながらトップ2に残れなかったが、ゼフラは男性歌手ワシームを抜いて、初めての女性優勝者となる。ワシームの父親が、「いかさまだ、爆破してやる」と脅す。

アリアナ・サイードは、女性の権利を求める活動もしているが、2017年、パリのコンサートでは、肌色の衣装がヌードに見えるとタリバンなどあちこちから脅迫された。アフガニスタンには、児童婚、女性の耳と鼻を切る習慣、性暴力など多くの問題があると語る。アリアナには、かつて婚約者がいたが、歌か結婚かと婚約者の家族に迫られ、歌を選んだ。今は、アリアナのマネージャーであるハシブが婚約者でもある。ハシブは、アフガニスタン独立百周年の行事を任される。メインは、アリアナのコンサートだ。単なる娯楽でなく、文化的にも歴史的にも意義のある催しのすべてを宮殿の周りで行うことを決め、テロ対策もきめ細かく考える。死と隣り合わせの行事だ。
2019年8月、100周年の独立を祝う3日前、ハザラ人が多数を占める結婚式で自爆テロが起こり、63名が亡くなる。アリアナは歌うのを禁じられる。祝典は延期される。

2021年、アメリカ大統領がバイデンに代わり、アフガニスタンからの米軍撤退を決める。
そして、ついに2021年8月15日、タリバンがカーブルを制圧し政権を取り戻す。ガニ大統領はいち早く出国していた。アリアナは空港を目指す。途中の道でタリバンが発砲していたが、空港にはタリバンはいなかった。米軍の兵士と目が合い助けを求める。ヘジャーブで顔を隠していたが、アリアナと気づいた男性が、「彼女は有名な歌手。助けてやってくれ」と言ってくれて、無事飛行機に乗れる。
イスタンブルで、婚約者ハシブと動画を見るアリアナ。アフガニスタンで、音楽を聴いていたというだけで、引きずられている男性の姿に声も出ない。「タリバンは女性の存在を認めない。彼らに政権を持たせてはいけない」と語る・・・
陸路でパキスタンになんとか逃れたゼフラは、クエッタの町で家族といる。
「タリバンの復権は、芸術や文化の終わり。祖国を離れても、命ある限り歌い、女性の代弁者になりたい」

2001年にタリバンが実権を失って以来、少しずつ築いてきた女性の権利も、タリバンの復権ですべて失ってしまいました。 彼女たちが生き生きと歌いながらも、「タリバンが復権したら・・・」と不安を口にしていたのが、現実になってしまいました。
自分の利益にならないとなると、後のことを考えずに撤退してしまったアメリカも恨めしく思います。それはアフタにスタンだけのことではないけれど!
今、アリアナやゼフラは、どんな思いでいるでしょう・・・ いつかまた、彼女たちが晴れやかに歌える日が来ることを願ってやみません。
景山咲子



第18回難民映画祭2023
オンライン開催:11月6日(月)10:00~11月30日(木)23:59
劇場開催(東京):
11月6日(月)TOHOシネマズ六本木ヒルズ
11月23日(木・祝)カナダ大使館・オスカー・ピーターソン シアター
11月25日(土)シダックスカルチャーホール
https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff


UNHCR難民映画祭2018 Refugee Film Festival

世界の各地で紛争や迫害のため、多くの方が難民となる状況は、ますます混迷を深めています。
今年もUNHCR駐日事務所と国連UNHCR協会の主催で、難民映画祭が開かれます。
13回目となる今年の映画祭のテーマは「観る、という支援」。
愛する故郷を追われた人たちに、私たちはどんな支援ができるでしょう?
まず、観て、現状を知ることから始めてみましょう。
映画は無料ですが、会場で寄付を募っています。

公式サイト:http://unhcr.refugeefilm.org/2018/

申し込みは、こちらから
http://unhcr.refugeefilm.org/2018/schedule/

会場と日程:
◆東京
イタリア文化会館 9月7日(金)~9日(日)
  ★9/4までにWebサイトより予約  当日券若干あり
グローバルフェスタJAPAN2018 9月29日(土)
  ★事前申し込み不要

◆札幌
札幌プラザ2・5  9月29日(土)~30日(日)
   ★9/26までにWebサイトより予約  当日券若干あり

◆名古屋

名古屋国際センター 別棟ホール  10月6日(土)~7日(日)
   ★10/3までにWebサイトより予約  当日券若干あり


上映作品
A.ソフラ ~夢をキッチンカーにのせて~
監督 :トーマス・モーガン  舞台:レバノン

B.パパが戦場に行った日
監督 :ニコル・ヴァン・キルスドンク  舞台:オランダ

C.アイ・アム・ロヒンギャ
監督 :ユスフ・ズィーネ  舞台:カナダ(ロヒンギャ難民)

D.君たちを忘れない ~チョン・ウソンのイラクレポート~
監督 :ポール・ウー 舞台:イラク

E. アレッポ 最後の男たち
監督 :フィアース・ファイヤード  舞台:シリア

F. 異国に生きる ― 日本の中のビルマ人
監督:土井敏邦  舞台:日本、ミャンマー