第9回グリーンイメージ国際環境映像祭 上映日程&作品詳細

第9回グリーンイメージ国際環境映像祭

環境をキーワードに、アニメーションからドキュメンタリーまで、ジャンルを越えた世界の優れた映像作品を上映する、年に1度のフェスティバル。
今年のグリーンイメージ賞に入賞した10作品を上映、また特別プログラムではシンポジウムと上映前に朝活としてワークショップを行います。今年もリアル会場は新潟県十日町市松代、そして全国どこからでも参加いただけるオンライン会場で開催。

期間:2022年3月19日(土)〜21日(月)
会場:新潟・十日町市 道の駅まつだいふるさと会館 常春ホール(新潟県十日町市松代3816-1 ほくほく線「まつだい」駅直結2階)
★オンラインにて同時開催


会場参加:協力費1日1,000円 学生協力費1日500円 3日間通し券2,000円 中学生以下無料・事前予約不要
オンライン参加:協力費1日1,000円 3日間通し券2,000円


★特別プログラム 野外ワークショップ 朝活「まつだいで体験する」
十日町まつだいは日本の原風景である棚田が広がる町です。2020年より、まつだいでは馬で田んぼを耕す光景が見られるようになりました。かつて、昭和の中期までは日本全国でどこでも見られた馬で田を耕す「馬耕」と馬で山から馬で木を運び出す「馬搬」。馬の力「畜力」を使った伝統的な農林業の技術を保持し、まつだいで「馬耕」で酒米を作る馬方の馬搬振興会代表理事 岩間敬さんと(株)三馬力社の協力で、映像祭開催中の20日・21日は上映開始前に馬の力を体験するワークショップを開催。


プログラムの詳細はこちら★ https://green-image.jp/filmfestivals/9th/

プログラム 
3月19日(土)
11:00 静寂を破るあらし(仮題)Swanscombe Cyclone
イギリス / 2021 / 11分
監督:ジョージ・クローク ★上映後トーク
イギリスのスワンズクーム半島は生物多様性豊かな湿地が広がる。そこにヨーロッパ最大のテーマパーク建設計画が持ち上がる。世界で失われつつある生き物の生息地の行く末と、今そこにある美しい自然の姿を詩的な映像で描いた作品


12:45 森を守るまなざし(仮題)I Am Also a Yew
イラン / 2021 / 24分 / ペルシャ語 英語
監督:ヴァジへ・ラザヴィアン
イランの森で貴重な樹木が伐採されている。人々はただ生活のために考えなく伐採してきた。森を守るために、村人が環境の大切さと森の文化を広く伝え、後世に豊かな環境を残そうと活動をはじめた。

13:30 ワイルド東京 Wild Tokyo
日本、イギリス / 2021 / 49分
監督:矢野 晴隆、スティーブ・グッダー
高層ビルが林立する地球最大のメガシティ東京。鉄道や車、人が忙しく行き交うその都会に様々な生き物が生息している。大都会に生きる動物たちの世界を斬新な映像表現で描き出す。
★上映後トーク 早川 正宏さん 『ワイルド東京』プロデューサー

15:00 失われた春 シイタケの教え Fukushima`s lost spring , seen thought Shiitake mushrooms (Vol.1)
日本 / 2019 / 29分
監督:田嶋雅己 ★上映後トーク
福島第一原発の事故は、シイタケ用原木の日本屈指の供給地だった阿武隈の里山を広く汚染した。被害を受けたシイタケ農家や原木業者のその後の姿を丁寧に記録。 今、崩壊の危機に瀕する阿武隈の「里山」と人間の暮らしのあり方を問いかける。


3月20日(日)
10:30 イナサ ~風寄せる大地 16年の記録~ Inasa: Whispers on the Wind
日本 / 2021 / 59分
監督:伊藤純、伊藤 孝雄, 福田秀則
震災前の2005年から16年にわたって仙台・荒浜の半農半漁の地域を記録し続けたドキュメンタリー。大漁と豊作をもたらす風<イナサ>とともに暮らしてきた人々のさりげない日常、そして津波によって「失われたもの」「変わらないもの」「守り継がれたもの」を描く。
★上映後トーク 伊藤純監督、福田秀則監督、竹山史朗さん(株式会社モンベル 常務取締役 広報本部長)


12:40 険しき道をあゆむ人~春山に咲く花(仮題)~ Inasa: Whispers on the Wind
韓国 / 2021 / 48分 / 韓国語(日本語字幕)
監督:グァンロク・リー ★上映後トーク
イム・ギジョン氏は, 重さは40kgから100kgに及ぶ荷物を背負い山の奥深くまで届ける韓国最後の「歩荷」である。彼は雪岳山の僧院や山小屋へ荷を運ぶ仕事を16歳から始めた。険しい山の美しい自然と彼の歩みを描いた作品。

14:00 ホルガット~解けゆく永久凍土より HOLGUT
ベルギー / 2021 / 75分 / ロシア語・サハ語
監督:リザベス・デ・ケウラール
解けゆくシベリア凍土では古代の骨は地表に姿を表し、野生動物の姿が消えつつある。3人のヤクート人が広大な自然の大地に足を踏み入れ、それぞれ異なった冒険の旅に出る。

15:25 気候変動からの逃避(仮題)Climate Exodus
スペイン / 2020 / 63分 / スペイン語・ベンガル語・トゥルカナ語
監督:ダビド・バウテ
ケニア(アフリカ)、インド(アジア)、カリブ(アメリカ)、これらの異なる国と大陸で、気候変動によって全てを失ってしまった3人の女性たちは、新たな生活を始めるために移住を余儀無くされる。

16:40 救いを待つ人たち (仮題)Waiting for God
セネガル / 2021 / 24分 / フランス語・ウォロフ語
監督:ママドゥ・クマ・ゲイ ★上映後トーク
セネガルの北西部に位置するサンルイは海に面した都市で、セネガル川の河口に位置する。近年の海面上昇の影響を受け、海と川に囲まれた地区に住む人たちが影響を受けている。そこに暮らす人々の姿を描いた短編ドキュメンタリー作品。

17:35 孤高の森(仮題)Trees Die Standing Tall
フランス・メキシコ / 2021 / 62分 / スペイン語
監督:ロナン・ケルヌール ファニー・フルシロン ★上映後トーク
メキシコの町チェランで、森で盗伐に苦しむ村の人々が女性たちの小さなグループに率いられ脅威に対抗する。この闘いを通し、村は先住民族タラスコ族としての伝統を取り戻す。


3月21日(月・祝)
11:00 マングローブに生きる Macoconi -The Roots of Our Children
モザンビーク / 2017 / 35分
監督:ファビオ・リベイロ
アフリカで2番目に広いマングローブ林を持つモザンビークは、乱伐の危機に直面している。マングローブの破壊は、林からのささやかな採取で生きる地域の人々の生活への打撃となるばかりではなく、気候への影響をも及ぼしかねない。


12:20 黄金の魚 アフリカの魚 Golden Fish, African Fish
セネガル / 2018 / 60分
監督:トマ・グラン & ムサ・ジョップ
セネガル南部にあるカザマンスは、西アフリカで最後に難民が向かう場所のひとつ。漁師、魚加工業者、移民労働者が集まり、ここで獲れ、加工された魚によって多くのアフリカ諸国の食は支えられている。


13:30 シンポジウム
「持続可能な社会の構築に向けて 中山間地域から考える新しい未来のかたち
~TICAD8に向けて、日本の中山間地から世界との連携」

今年は8月には3年に一度開催される第8回TICAD(アフリカ開発会議)が開催されます。 日本の中山間地域では人口減によるインフラ維持や医療サービスなどで先進技術の必要性が検討されていて、アフリカでは近年の技術発展で農業や医療、公共サービスでのデジタル化が進んできています。 農村という視点から共通する問題を考えるほか、日本の知恵や知識の活用と、先進技術の共有や意見交換でアフリカと日本の連携を模索するとともに、農業・食料、低炭素社会の未来のかたち、持続可能な社会のあり方などを考えていきます。

ゲストスピーカー
上本 真紀子さん 国際連合食糧農業機関駐日連絡事務所リエゾン オフィサー
大澤 誠 さん 農林中央金庫エグゼクティブアドバイザー 前農林水産審議官
加藤 隆一 さん 独立行政法人国際協力機構上級審議役

ファシリテーター
合田 真 さん 日本植物燃料株式会社CEO

ゲスト
ゴルギ・シス 閣下 駐日セネガル共和国大使


15:00 授賞式
グリーンイメージ賞表彰と大賞の発表

審査委員
鵜飼 哲 さん 一橋大学名誉教授
岡田 秀則 さん 国立映画アーカイブ主任研究員
安川 香澄 さん 独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 地熱統括部 特命審議役

審査委員長
佐藤 忠男 さん グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会 委員長 / 映画評論家

第8回グリーンイメージ国際環境映像祭 上映日程&作品詳細

第8回グリーンイメージ国際環境映像祭

-映像のまなざし ここから向かう未来-

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期間:2021年3月26日(金)〜28日(日)
会場:新潟・十日町市 道の駅まつだいふるさと会館 常春ホール(新潟県十日町市松代3816-1 ほくほく線「まつだい」駅直結2階)

★オンラインにて同時開催
会場参加:協力費1日1,000円 学生協力費1日500円 3日間通し券2,000円 中学生以下無料・事前予約不要
オンライン参加:協力費1日1,000円 3日間通し券2,000円

日本で唯一の環境をテーマとしたグリーンイメージ国際環境映像祭。
コロナ禍による様々な問題を経験し、今年度の開催は、これまでとは違う映像祭開催へ挑戦する第一歩として、毎年、東京の会場で開催してきたのを、新潟県十日町市の松代に会場を移すとともに、全国どこからでもオンラインでご参加できる新しい開催方式になりました。

自然豊かな環境に囲まれた会場での開催と、一ヶ所に集まらなくても皆さんにご覧いただけるオンライン配信でこれまで以上により多くの皆さんに環境の今を知っていただく機会となっています。

問い合わせ :
グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会 新潟事務所
Tel 090-3200-1992  https://green-image.jp/

★プログラムの詳細はこちら★
https://green-image.jp/filmfestivals/8th/

★オンライン参加情報はこちら★
https://greenimage.peatix.com

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第8回グリーンイメージ国際環境映像祭には、世界43の国と地域の177作品の環境をテーマとして映像作品が応募されました。

映像祭では、その中から2度の審査を通して選ばれたグリーンイメージ賞受賞12作品を上映、最終日には、グリーンイメージ大賞が決まります。

受賞作品は、イラン、インド、オランダ、カナダ、シンガポール、スイス、日本、フランス、ペルーで製作されたドキュメンタリーと短編のアニメーションとドラマ。

水をめぐる物語、
身近な水と遠くの水を繋ぐ子どもの想像力、
気候変動による格差と紛争の火種、歴史といまを繋ぐ生のきらめき、

コミュニティをめぐる物語、
伝統を新しい価値へと育む先住民の女性たち、
野生生物とともに生きることを目指す地域の軽やかな挑戦と奇跡、
豊かさと開発に揺れる地域とひとびとの暮らし、
愛らしいめいぐるみで描かれた世界のいまと歴史を映し出す寓話

生きもの・自然と人の関係を思い巡らし、問う物語、
SNSとセルフィーの時代の自然と人の繋がり、
自然観によって紡がれた野生生物との距離、

いろどり豊かな題材が多様な手法で描かれています。

作品上映と監督トークに加えて、「馬搬・馬耕」をテーマとして里山での多様な馬の利活用の未来を考える、特別プログラムもあります。

世界の優れた環境「映像のまなざし」を通して、地球のいまが見える、日本と世界の環境と「ここから向かう未来」を考える3日間です。

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*プログラム*

◆3月26日(金)March 26 Fri.
10:00 『この水だれの水』Isn't Water
水不足で苦しむ地域の子どもたちの新聞記事を見た少女がとった小さな一歩。
イランから届いたショートドラマ。
イラン Iran / 3 min / 2019 / 言語なし No Dialogue
プロデューサー Producer :Art Department of North Khorasan
監督 Director : Noah AMANI
配給 Distribution : b2bfilm.ir


10:05 『パキスタン - 溶けゆくヒマラヤ』Pakistan's Himalayan Meltdown
「雪の家」という意味の名であるヒマラヤの氷河は、気候変動により、今世紀末までに3分の1が溶けると予測されており、南アジアの約20億人への水の供給が脅かされている。インド・パキスタンの間で起こっているシアチェン氷河を巡る紛争、パキスタンの首都カラチで横行している水泥棒、気候変動緩和のための植林政策など、水を巡る最前線のレポート。
シンガポール Singapore / 50 min / 2020 / 英語(日本語字幕) English with Japanese Subtitles
プロデューサー・監督 Producer & Director :Shehzad Hameed AHMAD
製作 Production : Mediacorp Pte Ltd
【上映後トーク】
シャーザード・ハミード・アフマドさん『パキスタン - 溶けゆくヒマラヤ』監督

<休憩 Intermission>

12:30 『水俣曼荼羅』MINAMATA Mandala
日本四大公害病の一つとして知られる水俣病。その補償をめぐっていまだ裁判の続く患者たちの戦いを15年に渡って撮影し、5年間の編集を経て完成させたドキュメンタリー。
裁判の経過とともに人々の日常生活や水俣病をめぐる学術研究までが網羅された一大叙事詩。
日本 Japan / 369 min / 2020 / 日本語(英語字幕)
プロデューサー Producer :原 一男、小林 佐智子、長岡 野亜、島野 千尋
監督 Director : 原 一男 HARA Kazuo
製作・配給 Production & Distribution : 疾走プロダクション Shisso Production
【上映後トーク】
原 一男さん 『水俣曼荼羅』 監督

19:40 終了予定


◆3月27日(土) March 27 Sat

10:00『母たちの大地』Mothers of the Land
アンデス高地に生きる5人の女性たち。農薬や遺伝子組み換え種子を使う工業的農業が主流となった中、伝統的な有機的方法で農耕を続けようと奮闘する彼女たちの日々を追う。
ペルー Peru / 74 min / 2019 / ケチュア語・スペイン語(日本語・英語字幕)Quechua, Spanish with English & Japanese Subtitles
プロデューサー・監督 Producer & Director : Alvaro SARMIENTO, Diego SARMIENTO
製作・配給 Production & Distribution : HDPeru

<休憩 Intermission>

12:15『たづ鳴きの里』Cries of the Crane
北海道長沼町の農家が100年以上前に姿を消したタンチョウを呼び戻す活動を始めた。洪水対策として造られた遊水地に湿地を復活させ、ツルの繁殖を目指すものだ。空き地が湿地へと変わっていく中、別の動物が訪れて農業被害が起き、ツルを追いまわす撮影者も現れる。住民と農業とツルの共存を目指して模索を続ける農民たちの1500日。
日本 Japan / 47 min / 2020 / 日本語(英語字幕) Japanese with English Subtitles
プロデューサー Producer : 坂本 英樹 SAKAMOTO Hideki
監督 Director : 沼田 博光 NUMATA Hiromitsu
製作 Production : 北海道テレビ放送 Hokkaido Television Broadcasting
【トークセッション】
沼田 博光さん 『たづ鳴きの里』 監督
竹山 史朗さん 株式会社モンベル 常務取締役 広報本部長

<休憩 Intermission>

13:50 『ワットエバートゥリー』WhateverTree
ある1本の枯れ木が、生きものたちを惹きつけ、自然を愛する人々を惹きつけ、大勢のSNSフォロワーたちを惹きつける。ソーシャルメディア時代の人と自然の関係を切り取るアニメーション。
カナダ Canada / 12 min / 2020 / 言語なし No Dialogue
プロデューサー・監督・製作・配給 Producer & Director & Production & Distribution : Isaac KING


14:05 『移民ホッキョクグマ』Migrants
地球温暖化によって北極に住めなくなった2頭のホッキョクグマ。生きる場所を求める旅の中で、ヒグマに出会い、共生しようと試みるのだが‥‥。
愛らしいめいぐるみアニメーションで描かれるこの世界の寓話。
フランス France / 9 min / 2020 / 言語なし No Dialogue
プロデューサー Producer :Carlos De CARVALHO
監督 Director : Hugo CABY, Antoine DUPRIEZ, Aubin KUBIAK, Lucas LERMYTTE, Zoe DEVISE
製作 Production : Pole 3D
配給 Distribution : Je Regarde
【上映後トーク】
ユーゴ・キャビさん 『移民ホッキョクグマ』 監督

<休憩 Intermission>

15:00 『空にある村』Village In The Sky
十分な飲み水も灌漑施設もないインド・アガスワディー村に、最新の風力発電所開発計画が持ち上がる。開発により生活は改善されるはずだったが‥‥。
インド India / 20 min / 2018 / マラーティー語(日本語・英語字幕)Marathi, with English & Japanese Subtitles
プロデューサー Producer :Film and Television Institute of India
監督 Director : Ramesh Laxmanrao HOLBOLE
製作 Production : Film and Television Institute of India

<休憩 Intermission>

15:30 『サマショール 遺言第6章』Samosely: The Will - Chapter 6
放射能汚染により全ての村民が避難した福島県飯舘村。東日本大震災から6年後、避難指示が解除され、仮設住宅で暮らす元酪農家の長谷川健一さんは、ふるさとに戻るのか決断を迫られる。思い立ちチェルノブイリを訪れた長谷川さんが出会ったのは、原発事故から30年後の立入禁止区域に暮らすサマショール(自主帰還者)たちだった。原発事故を苦に命を落とした酪農家仲間の『遺言』と、意志を受け継ぐ飯舘村のサマショールたちの第六章。
日本 Japan / 112 min / 2020年 / 日本語(英語字幕)Japanese with English Subtitles
プロデューサー・監督 Producer & Director : 豊田 直巳、野田 雅也 TOYODA Naomi, NODA Masaya
製作 Production : 映画「遺言」プロジェクト Yuigon Project 
【上映後トーク】
豊田 直巳さん 『サマショール 遺言第6章』 監督

<休憩 Intermission>

18:10『コンビナート』Kombinat
ロシア中央に位置する重工業都市マグニトゴルスク。錆びついた煙突が並び立つ巨大工場の影に、人々の生活がある。製鉄所労働者サシャ、コンビナートの主催講座でサルサを教えるレナ、公害による障がいを持つ娘の親ゲニア、それぞれの日常を通して、この街のかたちが浮かび上がる。
スイス Switzerland / 76 min / 2020 / ロシア語(日本語・英語字幕)
プロデューサー Producer :Xavier DERIGO
監督 Director : Gabriel TEJEDOR
製作 Production : IDIP Films
配給 Distribution : Filmotor

19:30終了予定


◆3月28日(日)March 28 Sun

10:00 『ヒト科ヒト属』The Human
「人間」をネーチャーフィルム風に観察記録するとどう見えるのか?人と自然との関係性を風刺するショートドラマ。
オランダ The Netherlands / 11 min / 2019 / 英語(日本語字幕)
プロデューサー・監督 Producer & Director : Harko WUBS
製作・配給 Production & Distribution : Hark'oh Film

10:15 『ヒグマと老漁師 - 世界遺産・知床を生きる』Bearman of Hokkaido
世界自然遺産登録から15年目の北海道・知床。その奥地にある、ヒグマの世界的密集地帯ルシャにカメラを据え、人とヒグマが共存する姿を36年にわたって克明に記録した。野生のヒグマを叱る老漁師の姿を通して、西洋的な自然観とは異なる、「人も自然の一部にすぎない」という自然観が浮かび上がる。
日本 Japan / 49 min / 2020 / 日本語 Japanese
プロデューサー Producer :松宮 健一 MATSUMIYA Kenichi
監督 Director : 矢内 智大 YAUCHI Tomohiro
製作 Production : NHK札幌拠点放送局 Japan Broadcasting Corp. Sapporo Station 
【上映後トーク】
松宮 健一さん 『ヒグマと老漁師 - 世界遺産・知床を生きる』プロデューサー

<休憩 Intermission>

特別プログラム「馬搬・馬耕-里山での多様な馬の利活用の未来」

13:00 上映『里馬の森から ― 森を活かす古くて新しい技術・馬搬』Working Horses in the Woodlands
現在、日本では人と馬がともに暮らす姿は見ることはできなくなった。山から木を馬と共に搬出する「馬搬」を生業とする馬方は、馬搬が盛んだった東北地方でも岩手県の74歳の職人とその弟子38歳の2人だけになり、全国でも数名を残すのみである。機械に頼らない、山や自然を壊さない生き方が注目されている中、わずかに残る昔ながらの馬との暮らしや文化を1年に渡り記録した。
日本 Japan / 55min / 2016 / 日本語 Japanese
エグゼクティブプロデューサー Executive Producer:小泉 修吉 KOIZUMI Shukichi
プロデューサー・監督 Producer & Director : 尾立 愛子 ODACHI Aiko
製作 Production:グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会 GREEN IMAGE Film Committee

<休憩 Intermission>

14:10 シンポジウム Symposium
【出演者】
中川剛さん 木曽馬保存会事務局
波多野 篤さん スガノ農機株式会社 開発本部長 / 商品開発部長
山口 昇さん  国際大学国際関係学研究科教授
岩間 敬 馬方・一般社団法人馬搬振興会 代表理事

特別プログラム共催:一般社団法人馬搬振興会

<休憩 Intermission>

16:00
表彰式 Award Ceremony

【審査委員】
鵜飼 哲さん  一橋大学名誉教授
岡田 秀則さん 国立映画アーカイブ主任研究員
安川 香澄さん 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 地熱統括部 特命審議役

17:00終了予定

*プログラム、スケジュールは変更することがあります。ご了承ください。



第8回グリーンイメージ国際環境映像祭

期間:2021年3月26日(金)〜28日(日)
会場:新潟・十日町市 道の駅まつだいふるさと会館 常春ホール(新潟県十日町市松代3816-1)
★オンラインにて同時開催
会場参加:協力費1日1,000円 学生協力費1日500円 3日間通し券2,000円 中学生以下無料・事前予約不要
オンライン参加:協力費1日1,000円 3日間通し券2,000円

☆上映作品☆
サマショール 遺言第6章 Samosely: The Will – Chapter 6
日本 Japan / 112 min / 2020年
プロデューサー・監督 Producer & Director : 豊田 直巳、野田 雅也 TOYODA Naomi, NODA Masaya
製作 Production : 映画「遺言」プロジェクト Yuigon Project 
 
たづ鳴きの里 Tazunaki no Sato 
日本 Japan / 47 min / 2020
プロデューサー Producer : 坂本 英樹 SAKAMOTO Hideki
監督 Director : 沼田 博光 NUMATA Hiromitsu
製作 Production : 北海道テレビ放送放送 Hokkaido Television Broadcasting    

ヒグマと老漁師 – 世界遺産・知床を生きる Bearman of Hokkaido
日本 Japan / 49 min / 2020
プロデューサー Producer :松宮 健一 MATSUMIYA Kenichi
監督 Director : 矢内 智大 YAUCHI Tomohiro
製作 Production : NHK札幌拠点放送局 Japan Broadcasting Corp. Sapporo Station

水俣曼荼羅 MINAMATA Mandala
日本 Japan / 369 min / 2020
プロデューサー Producer :原 一男、小林 佐智子、長岡 野亜、島野 千尋 HARA Kazuo, KOBAYASHI Sachiko, NAGAOKA Noa, SHIMANO Chihiro
監督 Director : 原 一男 HARA Kazuo
製作・配給 Production & Distribution : 疾走プロダクション Shisso Production

Isn’t Water
イラン Iran / 3 min / 2019
プロデューサー Producer :Art Department of North Khorasan
監督 Director : Noah AMANI
製作 Production : Art Department of North Khorasan
配給 Distribution : b2bfilm.ir

Mothers of the Land
ペルー Peru / 74 min / 2019
プロデューサー・監督 Producer & Director : Alvaro SARMIENTO, Diego SARMIENTO
製作・配給 Production & Distribution : HDPeru

The Human
オランダ The Netherlands / 11 min / 2019
プロデューサー・監督 Producer & Director : Harko WUBS
製作・配給 Production & Distribution : Hark’oh Film

Kombinat
スイス Switzerland / 76 min / 2020
プロデューサー Producer :Xavier DERIGO
監督 Director : Gabriel TEJEDOR
製作 Production : IDIP Films
配給 Distribution : Filmotor

Village In The Sky
インド India / 20 min / 2018
プロデューサー Producer :Film and Television Institute of India
監督 Director : Ramesh Laxmanrao HOLBOLE
製作 Production : Film and Television Institute of India

WhateverTree
カナダ Canada / 12 min / 2020
プロデューサー・監督・製作・配給 Producer & Director & Production & Distribution : Isaac KING

Migrants
フランス France / 9 min / 2020
プロデューサー Producer :Carlos De CARVALHO
監督 Director : Hugo CABY, Antoine DUPRIEZ, Aubin KUBIAK, Lucas LERMYTTE, Zoé DEVISE
製作 Production : Pôle 3D
配給 Distribution : Je Regarde

Pakistan’s Himalayan Meltdown
シンガポール Singapore / 50 min / 2020
プロデューサー・監督 Producer & Director :Shehzad Hameed AHMAD
製作 Production : Mediacorp Pte Ltd



テヘランの大気汚染を描いた『スモーク』 ★グリーンイメージ国際環境映像祭

第7回グリーンイメージ国際環境映像祭で上映されるイランの短編『スモーク』を試写で拝見させていただきました。

◆『スモーク(仮題)』Smoke
イラン/ 2017年 / 26分 / ペルシャ語
プロデューサー・監督:Mohammad EHSANI
(第3回グリーンイメージ賞を受賞した『ロンリーレイク』の監督です)
作品情報:https://green-image.jp/films/smoke/

映像祭での上映日程:2月22日(土)11:05~

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テヘランでは大気汚染が原因で毎年、5000人もの人々が命を失っている。
テヘランを象徴するミラード・タワーにアーザディー・タワー。そして、建設中のビル群。
大気汚染は、もう30年以上続いている。
今日は特に大気汚染がひどいとニュースが注意を促す。
大渋滞の道路で、ノウルーズ(新年)前の名物、顔を黒く塗ったノウルーズおじさん(ハージー・フィルーズ、アムー・ノウルーズ)が太鼓を敲く。

環境保護庁で働く男性。
80万もの観測地点を一人で担当する。
重い機材を持って観測地点に非常階段を上がっていく。

ガソリンスタンドで働く青年。
汚染と発がん性がつきまとう仕事。

テヘランを拠点に活動する写真家。
最近、汚染のひどい日の人々の表情を撮り始めた。

医師の女性。
肺が専門。大気汚染のひどい日には、患者が増えると語る。

小学校の美術教師の女性。
雲を黒く塗る少女たちを見守る。

スキー場にゴンドラの影が映る中、詩が詠まれ映画は終わりました。
(大気汚染を扱う映画でも、締めは詩なのがイランらしい!)

****

初めてイランを訪れた1978年5月にもテヘランの町は渋滞がひどくて、ほかのイランの町に比べて、すかっとしたペルシャンブルーの空は見えなかった記憶があります。
2度目に訪れた1989年、テヘランで会ったイラン人ご夫妻から、喘息がひどくて郊外のキャラジに引っ越したと聞かされました。通勤に時間がかかるのは覚悟の上での引越し。
その後、何度か訪れた時には、それほどテヘランの大気汚染がひどいと感じなかったのですが、もう10年以上訪れてないので、現状はわかりません。

そんな折、古代オリエント博物館のクローズアップ展「日本・イラン60年の歩み―考古学調査と文化遺産保護での協力-」で、驚く文言を目にしました。

「東京文化財研究所では、テヘランの大気汚染で博物館の金属製品の腐食が進んでいるとして、2016年10月の調査の折りに相談され、2017年から3年にわたり展示収蔵環境の改善をめざす研修事業を行った」

外気にさらされているわけでない博物館の館内に保管されている金属製品が腐食しているというのです。
毎日、空気にさらされている人たちは、どれほど健康を害していることでしょう・・・
これは、テヘランだけでなく、大都市に住む人たちに共有する問題です。
大気汚染にどのように取り組んでいるかは、国や都市によって様々。
新型コロナウィルスへの対応と共に、きっちり対処してもらいたいものですね。(咲)





第7回グリーンイメージ国際環境映像祭 The 7th GREEN IMAGE FILM FESTIVAL

-映像のまなざし ここから向かう未来-
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会期:2020年2月21日(金)・22日(土)・23日(日)
会場:日比谷図書文化館コンベンションホール(東京都千代田区日比谷公園1-4地下1階)

参加:協力費1日1,500円 学生協力費1日1,000円 3日間通し券3,000円 
   中学生以下無料・事前予約不要

世界58の国と地域から応募された238作品の中から選ばれたグリーンイメージ賞 受賞14作品を上映、最終日には、グリーンイメージ大賞が決まります。

上映と監督トークに加えて、
都市と開発をテーマとした制作者を交えたトークセッションと
食と栄養をテーマとした特別プログラムもあります。

世界の優れた環境「映像のまなざし」を通して、地球のいまが見える
日本と世界の環境と「ここから向かう未来」を考える3日間です。

★プログラムの詳細はこちら★
https://green-image.jp/filmfestivals/7th/

◆2月21日(金)
13:00 『風はどこから吹くのか(仮題)』台湾/2018年/ 60分
台湾のある郊外の人々の暮らしは、プラントの稼働で一変した。
日昼夜、プラントの煙突からは煙が吐き出されたが、町には雇用が生まれた。
生活と環境の狭間に生きる人々の声と風景。

14:10 『シカの角が赤く染まる季節(仮題)』ロシア/2019年/ 63分
アルタイ山脈のもと、薬として珍重される鹿茸を生産する人々の物語。
中央から離れたロシアの大地に生きる人々の厳しく困難に満ちた生活が鮮烈なイメージで描かれる。

15:30 『レッドラインーハンバッハの森の中の抵抗(仮題)』ドイツ/ 2019年/ 115分
石炭鉱山の拡張と搬出道路の敷設のため、ドイツ・ハンバッハの森の伐採と周辺の村々の廃村計画が進められた。
いくつかの小さな個人グループによって始まった反対運動は、2018年秋、地域を越えた大きなうねりとなった。

17:40 『ミンガ 抵抗の声(仮題)』ベルギー/2019年/ 76分
パタゴニアからメキシコ山岳地帯まで、各地の先住民たちが立ち上がった。
彼らの土地と生活が破壊されたことへの告発である。
それぞれの文化を生かしつつ、創造的な解決策を模索する彼らの抵抗の声が響きわたる。

19:10 『東京干潟』日本/ 2019年/ 83分
多摩川の干潟でシジミを獲りながら捨て猫たちと暮らす老人を通し、
オリンピックを目前に控えた東京の変わりゆく環境を捉えるとともに、
彼の人生に昭和から平成、令和へと続く時代の流れを反映させて描いたドキュメンタリー。
現在の日本が抱える様々な課題が浮き彫りになっていく。
【上映後トーク】 村上浩康監督

20:55 トークセッション「都市を再定義する」(仮題)
【出演】
村上 浩康さん 『東京干潟』『蟹の惑星』監督
小島 希世子さん 株式会社えと菜園 代表取締役、NPO農スクール 代表理事
井本 喜久さん  一般社団法人The CAMPus 代表理事、株式会社The CAMPus BASE 代表取締役
星野 幸代さん 国際連合人間居住計画(ハビタット)福岡本部(アジア太平洋担当)本部長補佐官
島村 実希さん 一般社団法人WELLE ME 代表理事、大阪大学大学院医学系研究科 特任研究員
トークセッション特別協賛:株式会社ティーアンドエス(東京・渋谷)
21:45終了予定


◆2月22日(土)

11:00 『アポカリプス航空―終末へのフライト(仮題)』ドイツ/ 2019年 / 3分
旅したい、世界を発見したい、自由になりたい、消費したい、空の旅がどんなに環境へ負荷をかけるかを知っていても。
矛盾に満ちた私たちのための「フェイク」コマーシャル。

11:05 『スモーク(仮題)』イラン/ 2017年/ 26分
テヘランは世界で最も大気汚染がひどい都市のひとつ。
大気汚染が原因で毎年、5000人もの人々が命を失っている。
テヘランに生きる人々の言葉で綴る、イランの社会と環境の現在。

11:35 『はるかなる山の子どもたち(仮題)』イギリス・ネパール/ 2018年/ 52分
教育を受けるために家族から離れ、都市で育ったヒマラヤ山脈の村の子どもたち。
12年間の教育を終えて、初めて故郷に帰る少女と少年の旅と再会の記録。

13:30 『溶けゆく氷河の下で(仮題)』カナダ/ 2019年/ 88分
急激な気候変動と溶けゆく氷に脅かされる北極。
その変化に適応する生きものたちを記録する水中写真家たちの旅を追う。
北極グマとセイウチが生きる氷の上、そして未だ知られざる氷の下の世界。

15:10 『ティッピングポイントー迫りくる食糧危機(仮題)』シンガポー/ 2019年/48分
気候変動が世界各地で引き起こす危機の中で、農業の技術開発競争が加速している。
科学者や市民は、迫りくる食糧供給問題の新たな解決策を模索している。

16:35 『オオカミの群れ(仮題)』ロシア/2019年/9分
オオカミの群れと人との関わりを描いた物語。ロシアの美しいアニメーション。

16:45 『なめとこ山』イギリス/2019年/8分
なめとこ山に暮らすクマ撃ちの猟師。
彼はクマを撃つたびに「おれはてめえを憎くて殺したのでねえ」と語りかける。
ある晩、猟師は山の奥で一頭のクマに出くわした。
【上映後トーク】ヤカハラ監督

17:15 『蟹の惑星』日本/2019年/68分
多摩川河口の干潟で15年に渡って独自にカニの研究を続ける吉田唯義さん、83歳。
定年退職後に突如としてカニに目覚めた吉田さんは、その魅力にとりつかれ、毎日のように干潟へ通う。
カニの美しいフォルムや色彩、驚異の生態を究極のクローズアップで捉えた全編“カニづくし”のワンダームービー。
【上映後トーク】村上浩康監督
18:45終了予定

◆2月23日(日)
11:00 『武蔵野―江戸の循環農業が息づく』日本/2018年/111分
江戸時代から360年以上にわたって継承されてきた循環農業が今も息づく埼玉県の北武蔵野地域には、世界でも類をみない大都市近郊の平地林が残る。
農民は、「ヤマ」と呼ぶこの平地林のおち葉を集め、堆肥にして畑に施し農作物を育ててきた。四季を通して、ヤマを活かして生きる農家と地域を描く。

【トークセッション】

『武蔵野―江戸の循環農業が息づく』原村 政樹監督
竹山史朗さん 株式会社モンベル 常務取締役 広報本部長

14:10 特別プログラム「世界中が食べること 生きること」
2020年、東京で栄養サミットが開催されます。
アフリカをはじめとした途上国の食料問題と栄養改善は世界共通の課題です。
大きな鍵となる農業の発展とヘルスケアもあわせ専門家・第一線で活躍するみなさまからお話をうかがいます。
【出演】
色平 哲郎さん JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部地域ケア科、内科医、佐久地域国際連帯市民の会(アイザック)事務局長
黒岩 卓さん 農林水産省 食料産業局企画課 企画官
高橋 裕典さん 味の素ファンデーション 
村田 優久夫さん 外務省アフリカ部アフリカ2課地域調整官
進行:合田 真さん 日本植物燃料 代表取締役

15:45 表彰式 
【審査委員】
鵜飼 哲さん 一橋大学大学院言語社会研究科特任教授
岡田 秀則さん 国立映画アーカイブ主任研究員
安川 香澄さん 独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 地熱統括部 特命審議役

【委員長あいさつ】
佐藤 忠男 グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員長 / 映画評論家

16:30終了予定