『イスラーム映画祭エンサイクロペディア』刊行記念上映会@神戸・元町映画館
2015年12月にスタートしたイスラーム映画祭は、昨年の第10回で終了しました。
主宰の藤本高之さん選りすぐりの作品が毎年楽しみな映画祭でした。この度、10回のイスラーム映画祭をまとめた書籍『イスラーム映画祭エンサイクロペディア』が発刊されました。
10年間で上映した中東から南米までの102作品を世界10地域に分けたうえで年代順に網羅したものです。本書は映画祭の公式パンフレット、『イスラーム映画祭アーカイブ』6冊を1冊にまとめたもので、識者28名による合計11万字を超える32本のコラムはアーカイブからの転載ですが、102本の解説は、藤本さんが1本1本丁寧に大幅に加筆・修正されたものです。過去のアーカイブをお持ちの方も、10年の集大成としてぜひお買い求めください。
2月1日に東京・ユーロライブで、先行発売上映会が行われましたが、この度、神戸・元町映画館で刊行記念上映会が開かれます。
2026年3月21日(土)18:30 『青い空、碧の海、真っ赤な大地』
2026年3月22日(日)18:40 『スターリンへの贈り物』
2026年3月23日(月・祝)12:20 『青い空、碧の海、真っ赤な大地』
3/21および22の前番組は、いずれも中央アジア今昔映画祭です。
いずれも、見ごたえのある大好きな作品です。
『青い空、碧の海、真っ赤な大地』
監督:サミール・ターヒル
2013年/インド/137分/マラヤーラム語・英語・ヒンディー語・オリヤー語・アッサム語・ナガ語・タミル語・テルグ語・ベンガル語
ケーララのムスリム青年が、突然姿を消した愛する女性の出身地ナガランドを目指して友人とともに4800㌔を旅する青春ロードムービー。多言語国家インドらしく、これだけの距離を移動するので、9つの言語が出てきます。藤井美佳さんにお願いして、すべて違うカッコにしてもらったとのこと。足りなくなって、ベンガル語の歌はカッコなし。
「青春ロードムービー」と紹介されていたので軽いノリを想像していたら、多様なインド社会を背景にした重厚な作品でした。(咲)
『スターリンへの贈り物』
原題:Podarok Stalinu 英題:The Gift to Stalin
監督:ルスタム・アブドゥラシェフ / Rustem Abdrashev
2008年/カザフスタン=ロシア=ポーランド=イスラエル/95分/ロシア語・カザフ語・ヘブライ語
1949年。スターリンの強制移住策によって中央アジアに送られたユダヤ人少年を、ムスリムの老人やキリスト教徒女性が匿うという物語です。
ユダヤ人、ムスリム、キリスト教徒。 カザフ人、ロシア人、ポーランド人や朝鮮人。
ソ連の圧政下で宗教や民族を超えて身を寄せ合う人々の姿が叙情味豊かに描かれます。
でも、彼らが暮らす土地の近くには、ある実験場があるのでした…。
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/502614786.html
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