第21回大阪アジアン映画祭 上映作品

2025年8月29日(金)〜9月7日(日)、10日間に渡って開催される「第21回大阪アジアン映画祭」で上映される作品を紹介します。ラインナップされた作品は66作品。20の国と地域(ブータン、中国、フランス、香港、イタリア、インド、日本、カザフスタン、ラトビア、モンゴル、ミャンマー、ノルウェー、フィリピン、カタール、シンガポール、台湾、タイ、アメリカ、ベトナム)で製作された作品が上映されます。

■会場:ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂
■上映スケジュールはこちら
■チケット 8月20日(水)より順次発売。詳細はこちら

≪コンペティション部門≫
ジャパンプレミア以上となるアジア映画(日本映画を含む)およびアジアと深い関係を有する映画を上映します。審査委員により、グランプリ(最優秀作品賞)、来るべき才能賞等が選定されます。

『ワン・ガール・インフィニット』 アジア初上映
2025年/100分/アメリカ、シンガポール、ラトビア
英題:1 Girl Infinite
監督:リリー・フー (Lilly HU/胡嘉穎)
10代の少女インジャーとトントン。万引きをし、車にオレンジを投げてはしゃぎ、同じベッドで眠る。やがてトントンが麻薬の売人と恋仲になると、インジャーは彼女への愛ゆえに、すべてを犠牲にする決意を固める。疎外された中国の若者たちを大胆な色彩をまとってリアルに描いた、衝撃的で生々しい青春映画アカデミー賞受賞脚本家エリック・ロスがエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねている。

『世界日の出の時』 日本初上映
2025年/101分/中国
原題:世界日出時/英題:All Quiet at Sunrise
監督:ジュー・シン (ZHU Xin/祝新)
人類の最初の祖先ルーシーの論文に取り組む大学院生。彼の指導教官はその主張に疑問を抱きつつも、論文の中に自身の娘の失踪に関わる手がかりを見出す。次第に彼の人生が論文に描かれた世界と重なりはじめていき…。

『退避』 日本初上映
2025年/80分/カザフスタン
原題:Evacuaciya/英題:Evacuation
監督:ファルハット・シャリポフ(Farkhat SHARIPOV)
ナチスによるソビエト連邦侵攻がはじまり、多くの人が避難を余儀なくされた。避難民で混乱する鉄道駅で、ナタリアは幼い娘とはぐれてしまい…。『愛の兵士』(OAFF2025)監督最新作。

『アイ、ザ・ソング』 日本初上映
2024年/113分/ブータン、フランス、ノルウェー、イタリア
英題:I, the Song
監督:デチェン・ロデル(Dechen Wangmo Roder)
拡散されたポルノ動画の女性は、自分に瓜二つだった─。教師のニマは無実を証明するため、その女性を探しだそうとする。失踪した女性の人生を辿るうちに、ニマは次第に不確かな真実の網の中に絡め取られていく…。デチェン・ロデル監督の長編デビュー作『Honeygiver Among the Dogs』は、釜山国際映画祭、ベルリン国際映画祭(共に2017年)にノミネートされた。本作は2作目となる。

『紅い封筒』 日本初上映
2025年/128分/タイ
原題:Song-Daeng-Taeng-Pee/英題:The Red Envelope
監督:チャヤノップ・ブンプラゴーブ(Chayanop BOONPRAKOB)
うっかり赤い封筒を拾ったばかりに幽霊と結婚するハメに?!台湾映画『僕と幽霊が家族になった件』をタイが誇るスーパースター、ビルキン&PPクリットを主演に迎えリメイク!笑って泣けるキュートなホラーコメディ!製作は『団地少女』『おばあちゃんと僕の約束』『いばらの楽園』(OAFF2025)等で知られるGDH。

『シャンバラストーリー』 世初上映
2025年/108分/日本、アメリカ、インド
英題:Shambhala Story
監督:関根俊夫(SEKINE Toshio)
インドのダージリンから来た敬虔なチベット僧侶は日本での修行中、老人と、過去を抱えた孫娘と親しくなる。僧侶は孤独な彼女の精神的な支えになるが、距離が縮まるにつれ、戒律を裏切る禁断の感情が芽生え始める。金馬奨で最優秀主演男優賞(22)、最優秀助演男優賞(24)に輝いたモー・ズーイーと、アメリカのFantastic Festで最優秀主演女優賞を受賞、近年は国内外でも活躍の場を広げる武田梨奈のダブル主演。武田はOAFF2015にてコンペティション部門の審査員を務めている。また本作が俳優・火野正平の遺作となった。

『寒いのが好き』 日本初上映 Japan Premiere
2025年/107分/韓国
原題:차가운 것이 좋아!/英題:Some Like It Cold!
監督:ホン・ソンウン(HONG Sungeun/홍성)
ゾンビ・エンデミックの時代、今やゾンビたちは人間の迫害から逃れるために逃亡を余儀なくされている。ゾンビ掃討チームで働くナヒは、言葉を話すゾンビをアラスカに避難させるため、長い旅出ることになる。『おひとりさま族』でOAFF2022グランプリに輝いたホン・ソンウン監督の最新作。

コンペティション部門 ≪Special Focus on Hong Kong EXPO 2025≫
『浅浅歳月』 日本初上映
2024年/109分/香
原題:淺淺歲月/英題:True Love, Once in My Life
監督:ドロン・シウ(Delon SIU/蕭冠豪)
幼馴染で結婚したアンドリューとサブリナ。一生添い遂げようと過ごしてきたが、アンドリューの浮気に耐えきれずサブリナは離婚を切り出す。数年後アンドリューの病気が発覚、二人だけの愛が再び、懐かしく結ばれてゆく。

コンペティション部門 ≪台湾:電影ルネッサンス EXPO 2025≫
『私たちの意外な勇気』 日本初上映
2025年/111分/台湾
原題:我們意外的勇氣/英題:Unexpected Courage
監督:ショーン・ユー(Shawn YU/游紹翔)
敏腕女性マネージャーと若手ディレクターの事実婚カップル。毎日慌しい二人の前に45歳の妻の妊娠という奇跡が舞い降りる。同時に浮上する結婚は?家族って?五月天の阿信がプロデューサーに名を連ねる注目作。レネ・リウ(『星空』OAFF2012)主演作。

『最後の夏』 海外初上映
2025年/90分/中国
原題:夏墜/英題:The Last Summer
監督:シー・レンフェイ(SHI Renfei/史任飛)
10階のベランダから落ちた灰皿。地上で遊んでいた幼女に激突し死なせてしまう。不注意で落としてしまった女子高生は、良心の呵責と家族の秘密に挟まれ、苦悩し続ける。あなたならどうする?の問いが静かに迫る問題作。

『サンシャイン』 日本初上映
2024年/91分/フィリピン
英題:Sunshine
監督:アントワネット・ハダオネ(Antoinette JADAONE)
将来を期待される体操選手のサンシャイン。予期せぬ妊娠が発覚し、夢と現実に押し潰されそうになる彼女の前に、不思議な少女が立ちふさがる。少女は彼女の選択に疑問を投げかけ、その決断の重さと向き合わせていく。

特別注視部門
まだポピュラーにはなっていなくても、今年、特に注視しておきたい潮流、才能を厳選してピックアップ!

『橋』 世界初上映
2025年/21分/ブータン
原題:Zampa/英題:The Bridge
監督:チャンドラ・クマール・ライ(Chandra Kumar Rai)
寺院へ続く橋の上で佇む青年は通行人たちの目を気にしながら自死のタイミングを見計らっている。そこへ、優しく声をかけ彼に寄り添う若者が現れる。2人の対話は予想を超える結末を迎える。

『D-デイ、フライデイ』 日本初上映
2024年/26分/韓国
原題:디-데이, 프라이데이/英題:D-Day, Friday
監督:イ・イダ(LEE Yida/이이다)
両親の店を手伝う少女は店前を通る野球部の青年に片思い中。彼が初出場する試合を見に行きたいが、両親は叔父の法事への参加を強要する。広州事件から4年後の1984年を舞台に繰り広げられる青春ラブストーリー。

『明日が来る前に』 世界初上映
2025年/17分/中国
原題:明天到来之前/英題:Departing
監督:フー・ダンディー(FU Dandi/付丹迪)
悩みを抱えた男女はどちらも受けたくない電話のせいでタイムループに閉じ込められてしまう。同じ一日から逃れられない2人は明日を迎えることができるのか?鳴りやまない電話に隠された秘密とは……ヴィヴィアン・ティエン、シー・チーティエン主演作。

初めての夏』 日本初上映
2025年/30分/韓国
原題:첫 여름/英題:First Summer
監督:ホ・ガヨン(HEO Gayoung/허가영)
長年のダンスパートナーだった男性から連絡が途絶えてしばらく経ち、明日に孫の結婚式を控えた老婦人。音信不通だった番号からの突然の電話は、彼の息子からの四十九日法要への招待だった……。第78回カンヌ映画祭ラ・シネフ部門グランプリ受賞作。

『その間』 世界初上映
2024年/54分/インド
原題:Majhe/英題:In Between
監督:アマル・ファウジャダール(Amar FAUZDAR)
コルカタの映画学校の入学選考過程で出会ったエンジニア男性と既婚女性。2人は安定した生活を送りながらも夢を諦めきれずにいた。試験結果が出るまでの短い学生生活で悩める大人たちは深い友情を育んでいく。

『MA-沈黙の叫び』 日本初上映
2024年/74分/ミャンマー、韓国、シンガポール、フランス、ノルウェー、カタール
英題:MA-Cry of Silence
監督:ティーモーナイン(The Maw Naing)
都会の紡績会社で家族へ仕送りするため働く主人公は、賃金未払いのストライキを起こそうと言う同僚にためらいを感じる。そんな時、ある人間に出会うことで闘いに目覚めてゆく。主人公が抱く苦悩と覚醒が胸に迫る力作。

コンチェッタ、どこにいるの?』 海外初上映
2025年/19分/タイ
原題:Concetta, ¿Dónde Estás?/英題:Only Ever Be Empty or Ever Flowing
監督:エムアイ・ポンピタック(Aim-ei POLPITAK)
燃え尽きた若い小説家は隣人男性と謎の女性の関係に興味をそそられる。彼らの関係を探りたい衝動を抑えられず観察し始めるが、その関係は終わったようだ。好奇心はさらに強まり、小説家は謎の女性に近づいていく。タイのクィア系作家として知られるLADYSの小説を映画化。

『トゥームウォッチャー』 日本初上映
2025年/92分/タイ
原題:สุสานคนเป็น/英題:Tomb Watcher
監督:ワタンユー・インウィワット(Vatanyu INGKAVIVAT)
裕福な妻のもと絵を描きながら暮らす夫は、妻の工場の社員と浮気中。それを知った妻は心労のあまり亡くなるが、夫が財産を受け取るには100日間妻の墓を守るよう遺言を残す。それは妻の恐怖と狂気に満ちた復讐だった。

『ウィービング』 海外初上映
2025年/27分/韓国
原題:위빙/英題:Weaving
監督:チェ・ミンジ (CHOI Minzy/최민지)
初めてのプロボクシング試合に向けて練習に励む女子ボクサーは新人女子と練習を重ねる内、次第に彼女に惹かれていく。この動悸はボクシングのせいか、それとも恋なのか…監督自身のボクシング経験を生かした作品。

『あなたを植える場所』  アジア初上映
2025年/17分/韓国
原題:너를 심은 땅/英題:Where Roots Go
監督:ホ・ガヨン(HEO Gayoung).
魔女を蔑む社会の中、娘を亡くし身を潜め暮らしている女。彼女の歪んだ欲望によって植物のような怪物のような存在となった娘は、鉢から出して大地に植えて欲しいと母に懇願する。

特別注視部門 ≪Special Focus on Hong Kong EXPO 2025≫
『クィアパノラマ』 日本初上映 Japan Premiere
2025年/88分/香港、アメリカ
原題:眾生相/英題:Queerpanorama
監督:ジュン・リー(Jun LI/李駿碩)
関係を持った相手になりすまし、出会いを重ねていくゲイの青年。誰かになりきることでしか自分自身を表現できない彼は、次第に現実感を失っていく─。硬質なモノクロの映像で都市に生きる若者の姿を切り取っていく。『トレイシー』(2018)『香港の流れ者たち』(2021)監督の最新作。ベルリン国際映画祭2025パノラマ部門出品。

インディ・フォーラム部門
斬新で挑戦的な作品を紹介するインディ・フォーラム部門。気鋭の監督による作品を上映します。新しい才能の出現にご注目ください。なお、インディ・フォーラム部門で上映される日本映画を対象にニューヨークのジャパン・ソサエティーよりJAPAN CUTS Awardが授与されます。

『生きているんだ友達なんだ』
2025年/39分/日本
英題:As Long As We’re Alive
監督:上野詩織(UENO Shiori)
田舎に暮らす20歳の優実には、変わり者で無責任な歳の離れた友人・石井がいる。なぜか二人は気が合った。家族でも恋人でもない、友達と呼ぶには心もとない、そんな相手との出会いがそっと人生を動かしていく。ドラマ「初恋、ざらり」「彼女がそれも愛と呼ぶなら」等の脚本家・上野詩織監督デビュー作。『ALL THE SONGS WE NEVER SANG』(OAFF2024)の永瀬未留が主演を務めている。

『結局珈琲』 世界初上映
2025年/55分/日本
英題:Coffee After All
監督:細井じゅん(HOSOI Jun)
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
下北沢で愛される喫茶店「こはぜ珈琲」の移転までの日々を描いた群像劇。店長とスタッフの他愛もない会話、聞き耳を立てる常連客の日常の終わりと始まり。藤原さくら、柄本時生出演、他ゲスト出演に磯村勇人ら。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024 にて観客賞を受賞した『立てば転ぶ』監督の最新短編作。

『白昼夢』 世界初上映
2025年/75分/日本/R15+
英題:Daydream
監督:山城達郎(YAMASHIRO Tatsurou)
配給:アルバトロス・フィルム
誰にも言えない病癖を持つ渡会はマンションの階下に住む真柄夫妻を覗き穴から見るのが日課となっていた。そんなある日、妻が知らない夫の秘密を知ってしまう。江戸川乱歩の「白昼夢」「湖畔亭事件」を原案に映画化。『ダラダラ』『心平、』の監督最新作。

『カミナンって、呼ぶな。』 世界初上映
2025年/28分/日本
英題:Don't Call Me Kaminan
監督:飯塚俊光(IIZUKA Toshimitsu)
母校の創立50周年記念で、久しぶりに校舎を訪れた38歳の田中は、18歳のままの初恋の彼女・神田南と出会う。忘れていた想いがよみがえる――。監督の実際の母校を舞台に描かれる、再び青春と向き合う物語。

『夢と進路』 世界初上映
2025年/20分/日本
英題:Dreams and Paths
監督:前田聖来(MAEDA Seira)
全国大会を目前に、陸上部のエース・芽依が突然の退部。「芸能の道に進みたい」と言う彼女に、かつて役者を目指していた担任・瑞穂は進路指導を試みるが…。夢と現実のはざまで、二人の対話が導く答えとは——。同じくインディ・フォーラム部門入選の『結局珈琲』にも出演している日高七海が主演を務めている。

『火の華』 世界初上映
2025年/124分/日本
英題:Flames of a Flower
監督:小島央大(KOJIMA Oudai)
配給:アニモプロデュース
2016年の自衛隊日報問題を題材に、元⾃衛官の壮絶な経験と宿命を克明に描いたオリジナルストーリー。日本伝統の花火をモチーフに、<戦う>ということや<平和>の在り方、そして人間の本質を問いかける。『JOINT』(OAFF2021)監督最新作。長編2作目となる本作では、主演の山本一賢とともに共同企画・脚本を担い、さらに編集と音楽を手掛けている。

『息子の鑑』 世界初上映
2025年/25分/日本
英題:Ideal Son
監督: 野原位(NOHARA Tadashi)
神戸の運送会社で働く日柳は、配送中に破損した虎のオブジェについて、社長の桜井と共に送り主・小川の元へ謝罪に訪れる。破損したのは小川の息子・純の作品。無垢な純の言動に胸を打たれ、日柳はある行動に出る。
『三度目の、正直』で長編監督デビューを果たした野原位監督短編作品。主演・津田健次郎。野原監督は濱口竜介監督作品『ハッピーアワー』に共同脚本・プロデューサーとして参加している。

『イマジナリーライン』
2025年/90分/日本
英題:Imaginary Line
監督:坂本憲翔(SAKAMOTO Kensho)
配給:ランプ
母親の遺灰を納骨できずにいた文子は、友人の夢の提案で海に散骨することを決意。そうして亡き母の故郷、鎌倉へと向かうが、夢が警官に捕まり収容されてしまう。冷酷な入管制度の壁が、二人の前に立ちはだかる。東京藝術大学大学院 映像研究科映画専攻卒業制作作品。前作短編『窓辺のふたり』は東京国際映画祭「Amazon Prime Video テイクワン賞」にノミネートされている。

『糸の輪』
2025年/75分/日本
英題:Itonowa
監督:寺嶋環(TERASHIMA Tamaki)
大学生の百瀬波留は、外側へと接する目に見える肉体と、その中に閉じ込められた見えない自分自身との狭間でゆらぎ、がんじがらめになりながら生きていた。現代を生きる若者たちの「身体性」を丁寧に紡いだ物語。

『たぶん未来が呼んでいる』 世界初上映
2025年/34分/日本
英題:Maybe the Future Is Calling
監督:谷口慈彦 (TANIGUCHI Yoshihiko)
アラサー女子の隆子は、ニートで同居人の兄・新司を煩わしく思いながらも見捨てられないでいた。結婚相談所で知り合ったエリートの攻貴と仲を深め、結婚を機に兄との決別を目指して奮闘するのだが…。
長編監督作『嬉々な生活』はSKIP シティ国際Dシネマ映画祭2024国際コンペティション部門にて審査員特別賞とSKIPシティアワードをW受賞している。

『ミルクレディ』  日本初上映
2025年/19分/日本
英題:Milk Lady
監督:宮瀬佐知子(MIYASE Sachiko)
50代の独身女性であるアケミは、30年以上にわたり牛乳配達の仕事を続けている。若い同僚たちとの会話を通じて、彼女は自身が長年耐えてきた性差別が今なお変わらずに存在していることに深い憤りを感じていく。ソウル国際女性映画祭ノミネート作。

『よそ者の会(2025)』
2025年/45分/日本
英題:The Outsiders’ Club(2025)
監督:西崎羽美(NISHIZAKI Hami)
OAFF2025インディ・フォーラム部門正式出品作『よそ者の会』(2023製作)を完全自主リメイク。新メンバーと共に再構成された集団群像劇。よそ者たちの対話と衝動が交錯する、連帯の記録。

『桃味の梨』 世界初上映
2025年/23分/日本
英題:Peach Flavored Asian Pear
監督:蘇鈺淳(SU Yu Chun)
同級生相手にレンタル彼氏をしている高校生・真。お金を貯めて、好きな友達のために高級枕をプレゼントしようとするが...。『走れない人の走り方』(OAFF2024)の蘇監督が手掛けた短編青春映画。

『わたのはらぞこ』
2025年/105分/日本
英題:The Sea Unseen
監督:加藤紗希(KATO Saki)
配給:点と
東京での日々に息苦しさを感じた主人公は、“休憩”を目的にこの街へとやって来た。長野県上田市の共生の取組みに刺激を受け制作された本作。新鮮な音楽劇的サウンド、上田の風景が織りなす、軽妙で奥深い物語。PFF観客賞を受賞した『距ててて』の創作ユニット「点と」による長編第2作。三浦康嗣(□□□)が映画音楽を初めて手掛けている。

『星野先生は今日も走る』 世界初上映
2025年/67分/日本
英題:Mr. Hoshino Runs Again Today
監督:相馬雄太(SOUMA Yuuta)
産休代替教員として学校に赴してきた星野裕一は、自他共に認める「熱血教師」。 教育虐待、不登校など様々な悩みを抱える令和の子どもたちに星野は全身全霊でぶつかっていく中で、物語は少しずつ形を変えていく。お笑い芸人・みやぞんの初主演映画。『カノジョは嘘を愛しすぎてる』等の大原櫻子共演。

『嘘もまことも』 世界初上映
2025年/104分/日本
英題:Truth or Lies
監督:磯部鉄平(ISOBE Teppei)
母が急死して、彼氏に浮気されて、どん底状態の田中梨沙。仕事を一時休職する間、親友の美優に強引に誘われ、代行サービスの「サクラ」のバイトをすることに。嘘がつけない梨沙は、嘘をつく仕事に没頭していく。『凪の憂鬱』で第37回高崎映画祭で新進監督グランプリ、最優秀新進俳優賞 (辻凪子) を受賞。『予定は未定』(OAFF2018)、『夜のまにまに』等の監督最新作。

『まっすぐな首』 日本初上映 Japan Premiere
2025年/10分/日本、中国
英題:A Very Straight Neck
監督:空音央(SORA Neo)
悪夢から目覚めた女性は首の激しい痛みに苦しみながら、活発な幼い娘の世話をしようとしている。亡くなった昔の友人のことを思い出す。過去と現在が混ざり合い、彼女の世界は徐々にバランスを失っていく。第78回ロカルノ国際映画祭正式出品作。安藤サクラ主演。

インディ・フォーラム部門 <焦点監督・田中未来>
新進気鋭の監督、田中未来に焦点を当て、カンヌ映画祭入選作を含む3作品を上映します。

『ブルー・アンバー』 世界初上映
2025年/34分/日本
英題:Blue Amber
監督:田中未来(TANAKA Miki)
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
映画監督を目指すカメラマンの木崎翔也は、これまで一度も人を好きになった経験がなく、常にどこか孤独を感じていた。それでも明るく社交的な翔也は、一見社会に順応できているようにみえるのだが…。主演を『HAPPYEND』(空音央監督)の栗原颯人が務めている。

『エミレット』
2025年/32分/日本
英題:Emillet
監督:田中未来(TANAKA Miki)
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
にーなは、恋人である三崎と誰もが羨む同棲生活を送っていた。何も問題などないように見える二人だったが…。「肉体的接触がなくても恋人関係は成り立つのか」という題材をテーマにした「大人の絵本」のような作品。

『ジンジャー・ボーイ』
2024年/48分/日本
英題:Gingerboy
監督:田中未来(TANAKA Miki)
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
地方銀行の営業マンで急遽東京への異動が決まった岸田と、東京でフリーターをしている高校時代からの友人・倉の、終わりゆく友情を繊細に紡ぐ。映像美とテクニカルなショットが映える。第78回カンヌ映画祭ラ・シネフ部門第3位入賞作。

特集企画<台湾:電影ルネッサンス EXPO 2025>
台湾文化部の協力による、台湾映画の“今”を感じることのできる作品と、国家電影及視聴文化中心(TFAI)によって復元された貴重な旧作を特集します。

『黒犬』 日本初上映
2024年/20分/台湾
原題:黑犬/英題:The Black Dog
監督:ヤン・リン (YANG Ling/楊羚)
10歳の娘が夜中に聞こえた奇妙な遠吠えをたどると、行き着いたのは父親の寝床。癌で闘病中の母は容体が悪化する一方で、父は妻を失う大きな恐怖と向き合っていく。OAFF2025『寂しい猫とカップケーキ』監督作。

『洗』 日本初上映
2025年/13分/台湾
原題:洗/英題:Gurgling
監督:クリスティーン・マーガレット・ウー(Christine Margaret WU/無岳)
誰かに覗かれている……夫の両親と一緒に暮らす専業主婦は家庭に無関心な夫の帰りを待ちながら平凡な日常を過ごしていた。ある日のシャワー中、窓の向こうに人影が見えて以来、あらぬ欲望が体中を駆け巡り始める。

小特集<台湾クラシックスとTFAIのレストア成果>
『ドラゴン・スーパーマン』(レストア版) 日本初上映 Japan Premiere
2024年(オリジナル版:1968年)/90分/台湾、日本
原題:神龍飛俠/英題:Dragon Superman
監督:小林悟(KOBAYASHI Satoru)、シャオ・バオフイ(SHAO Bao-hui/邵寶輝)
悪の組織「宇宙党」が、ひとりの男を殺害した。事件を追う記者は、盲目の歌姫と運命的な出会いを果たす。犯行を重ねる宇宙党の前に、謎の覆面ヒーローが立ちふさがる!台湾特撮映画の幕開けを飾った記念碑的作品。桑田次郎の漫画「まぼろし探偵」を原作とした、日台映画人による合作映画。日本映画『まぼろし探偵』シリーズ第2、3作を手掛けた小林悟と、台湾の邵羅輝の共同監督作品。台湾特撮映画のパイオニアと評され、続編『月光大俠』『飛天怪俠』(共に1968年)も製作された。

『進学を拒絶した人生』(2Kレストア・ディレクターズカット版)  日本初上映
2025年(オリジナル版:1979年)/94分/台湾
原題:拒絕聯考的小子 2K修復 2025 導演版/英題:The Fellow Who Rejected College - 2025 Director's Edition of 2K Restoration
監督:シュー・チンリャン(HSU Chin-liang/徐進良)
「人生は果たして、この終わりのない試験のためだけに存在するのか─」熾烈な大学受験を前に、人生の意味を模索する高校生。大学入試を拒むと、その選択は周囲の反発や招き、恋人との関係にも亀裂が生じてしまう…。当時21歳だった台湾の作家・呉祥輝による同名小説を原作とした作品。当時の体制に対する反発を描いた人気小説をウー・ニェンチェン(呉念真)が脚色し、18歳未満の新人俳優のみを起用して制作された。若者の内面と社会を鮮やかに映し出し、商業的にも成功をおさめ高い評価を受けた。

『さようなら十七歳』(2Kレストア版) 世界初上映
2025年(オリジナル版:1969年)/91分/台湾
原題:再會十七歲/英題:Goodbye Seventeen
監督:シン・チー(HSIN Chi/辛奇)
麗芬は秋生にひそかに想いを寄せていたが、いじめっ子の美珍に目をつけられてしまう。壮絶ないじめから彼女を救ったのは、美珍の父だった。美珍の父母と麗芬の母、果たされなかった愛の記憶が彼らの運命を揺さぶっていく。主題歌はジュディ・オングの感動的な一曲。社会問題を鋭く描きながら、若い観客へのアピールを試みた、台語映画の新たな一歩を示した作品。

『寂寞十七歳』(レストア版) アジア初上映
2025年(オリジナル版:1967年)/96分/台湾
原題:寂寞的十七歲/英題:Lonely Seventeen
監督:パイ・ジンルイ(PAI Ching-jui/白景瑞)
17歳の少女は想いを寄せていた従兄の死を自分のせいだと思い込み、心の均衡を崩し、錯綜する世界で罪の意識に苛まれる。少女の混乱した心理状態を、斬新なカメラワークと色彩表現で映し出した。

≪コンペティション部門≫ ≪台湾:電影ルネッサンス EXPO 2025≫
『私たちの意外な勇気』 監督:ショーン・ユー(Shawn YU/游紹翔)
※本作はコンペティション部門にも入選。詳細はコンペティション部門の欄

≪オープニング作品≫
『万博追跡』(2Kレストア版) 世界初上映
★8月29日(金)夜、ABCホールにてオープニングセレモニーに続いて上映予定
2025年(オリジナル版:1970年)/97分/台湾
原題:萬博追踪(2K數位修復)/英題:TRACING TO EXPO ’70 (2K RESTORATION)
監督:リャオ・シャンション (LIAO Hsiang-Hsiung/廖祥雄)
出演:ジュディ・オング(Judy ONGG/翁倩玉)、フォン・ハイ(FENG Hai/馮海)
1970年、大阪万博のコンパニオンになった少女。かつて母と自分を助けてくれた台湾の恩人を探すため、少女は万博会場を駆け巡る!華麗なミュージカル、アクションを融合させたスペクタクル・エンタテインメント映画がレストア版で蘇る。主演ジュディ・オング。『小翠』『ニセのお嬢さん』のリャオ・シャンション監督作品。

特集企画<Special Focus on Hong Kong EXPO 2025>
多様な顔を見せる香港映画の現在を映し出す作品と名作クラシックを特集します。

『レッド・キス』 海外初上映
2025年/24分/香港
原題:刺鳥/英題:The Red Kiss
監督:スティーブ・リー (Steve LI/李昊) 、エミー・チャン(Amy CHAN Tsz Kwan/陳芷君)
16歳。2人の少女は、夏休み中に恋愛舞台劇の練習に励んでいる。友情と恋愛の間で揺れ動き自分たちの本当の気持ちが分からないまま、新学期開始前に秘密のキスシーンが暴露され、公演は禁止されてしまう……

『フルムーン・イン・ニューヨーク』(デジタル・リマスター版)
1989年/89分/香港
原題:人在紐約/英題:Full Moon in New York
舞台はニューヨーク。この街で長く暮らす台湾出身の女優、仕事で成功するも恋愛には縁が無い香港出身のビジネスウーマン、結婚のため中国からやってきた花嫁。偶然出会った3人は、異国での疎外感、孤独を共有する。女性の心理を繊細に、巧みに描写することに定評のあるスタンリー・クワン監督によるシスターフッド映画の名作。

『上海ブルース』(レストア版)  日本初上映 Japan Premiere
1984年/103分/香港
原題:上海之夜/英題:Shangai Blues
監督:ツイ・ハーク(TSUI Hark/徐克)
1937年、上海。空襲の夜、橋のたもとで出会った男と女は再会を約束した。再会を信じるふたりは、10年後…。運命に翻弄される3人の男女の友情と愛をコメディタッチに描いた、珠玉のラブ・ストーリー。

コンペティション部門 ≪Special Focus on Hong Kong EXPO 2025≫
『浅浅歳月』 監督:ドロン・シウ(Delon SIU/蕭冠豪)
※本作はコンペティション部門にも入選。詳細はコンペティション部門の欄

特別注視部門 ≪Special Focus on Hong Kong EXPO 2025≫
『クィアパノラマ』監督:ジュン・リー(Jun LI/李駿碩)
※本作は特別注視部門にも入選。詳細は特別注視部門の欄

特別招待作品部門
アジアの華やかな話題作を上映します。

『フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡[私闘編]』 世界初上映
2025年/103分/日本
英題:FLAME UNION
監督:阪元裕吾(SAKAMOTO Yugo)
配給:キングレコード
『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの阪元裕吾監督が放つ、京都最強のフリーの殺し屋・国岡昌幸の日常を追った人気シリーズ最新作。 国岡の相棒・真中との絆と成長を主軸に、シリーズ最高のアクションが全編に炸裂!

神戸女学院大学国際学部協賛上映
神戸女学院大学国際学部の学生有志が字幕翻訳を手がけた、ベンガル語映画『晩秋』を上映。

『晩秋』 日本初上映
2024年/146分/インド
原題:Bijoyar Pore/英題:Autumn Flies
監督:オビジット・スリダス(Abhijit SriDas)
秋祭りに子供たちの帰省を待つ高齢の夫婦。妻オロカは、長年夫と疎遠な娘に帰省を促す。しかしやっと家族が揃ったとき、夫アノンドに異変が起こる。年老いた両親とバラバラな子供たちが、生と死を越えて絆を取り戻す感動作。
≪神戸女学院大学国際学部協賛上映≫シンポジウムも開催予定。

特別上映 《VIPO Film Awardの成果》
海外の国際映画祭併設企画マーケットでVIPO(映像産業振興機構)が優秀な企画を表彰するVIPO Film Award。
『ポストハウス』 海外初上映
英題:Posthouse
監督:ニコラス・レッド(Nikolas RED)
落ちぶれた映画編集マンは、父親の死後受け継いだ古い映画編集施設で、未編集のフィルムを見つける。触れてはいけない映画の編集が、密室の悪魔を呼び覚ます。VIPO Award受賞の注目作(BIFAN2022)。

≪クロージング作品≫
『好い子』 世界初上映
★9月7日(日)夜、ABCホールにて上映予定
2025年/105分/シンガポール
原題:好孩子/英題:A Good Child
監督:ワン・グォシン (ONG Kuo Sin/王國燊)
出演:リッチー・コー(Richie KOH/許瑞奇)、ホン・フイファン(HONG Hui Fang/洪慧芳)、ジョニー・ルー(Johnny LU/路斯明)、チャーリー・ゴー(Charlie GOH/吳清樑)、シェリル・チョウ(Cheryl CHOU/周智慧)
ドラァグクイーンの阿好は、父の死をきっかけに認知症の母がいる実家に戻る。阿好を“娘”と信じ込んだ母は、娘とその仲間たちを受け入れ、新たな思い出を作っていく。過去の確執を乗り越え関係が深まる中で、母は阿好にある秘密を打ち明け…。
『男兒王』(2020年金馬奨衣裳デザイン&メイク賞)で注目される、ワン・グォシン監督の最新作。『花路阿朱媽』でシンガポール初の2022年金馬奨最優秀主演女優賞にノミネートされたホン・フイファンが、認知症の母親役を熱演。

■第21回大阪アジアン映画祭 公式HP

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