イスラーム映画祭9 『私が女になった日』(イラン)

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『私が女になった日』
原題:Rouzi Ke Zan Shodam  英題:The Day I Became A Woman
監督:マルズィエ・メシュキニ / Marziyeh Meshkiny
2000年/イラン/74分/ペルシャ語
予告篇 https://youtu.be/194rTpQhQF0?si=wjKGO5DPADSNFmzd

『子供の情景』のハナ・マフマルバフ監督、『午後の五時』のサミラ・マフマルバフ監督に続いてマフマルバフ・ファミリーから、マルズィエ・メシュキニ監督作。
チャードルを初めてまとう日を迎えたハッワ。 離婚を望みながら自転車レースに挑むアフー。 かつて華やかな結婚式を夢見ていたフーラ…。
3人の女性を通じて、イランのイスラム社会における女性の置かれた状況が寓話的に描かれます。 女性たちを中心とする政権抗議デモが起きた今こそ観るべき作品を、22年ぶりにリバイバルです。

☆東京・・渋谷ユーロライブ上映日
3/17日 20:45

3/24日 10:00
上映後トーク
【テーマ】《それは本当に“反スカーフ”なのか? ―起ちあがったイラン女性たち》
【ゲスト】村山木乃実さん(日本学術振興会特別研究員PD(東京大学))


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その映画が「傑作」かどうかを決めるのは
実際にお金を払って観た方だと思っているので、
上映する側は「これこれこういう映画です」と
ススメはしても傑作などと
過度に持て囃すべきではないと思っています。
でも、
これだけは「傑作」と言って差し障りないと思うほど
何度観ても素晴らしいのが、
3/17(日)と24(日)に上映する
イラン映画『私が女になった日』です。
9歳になってヒジャーブを着せられる女の子と、
自転車レースに挑む壮年期の女性と、
誰かの遺産で買い物をする老境に達した女性。
本作はそれぞれが主人公の3つの物語によって、
イラン女性が送る一生を描いています。
舞台はペルシャ湾に浮かぶ美しいキーシュ島。
高度な社会批評と
イラン映画面目躍如の詩的リアリズムが融合した、
今の時代にこそ合う
珠玉の74分をどうぞご堪能ください。
ショーレ・ゴルパリアンさんを通じ、
今回初めてロンドンにある
マフマルバフ・フィルム・ハウスと取引をしました。
(ただ上映料が£払いなので1£=190円…)
モフセン監督のご子息メイサム氏がとても親切で、
リマスターではありませんが
昔の素材をわざわざデータ化して送ってくれました。
『私が女になった日』、ほんと大好きな映画です。
(藤本高之)


★マルジェ・メシュキニ監督インタビュー
2000年 第1回東京フィルメックスで上映された折にマルジェ・メシュキニ監督インタビューに同席した懐かしい作品です。
シネマジャーナル52号に掲載したインタビューを、今回のイスラーム映画祭9での上映を機に、Webに掲載しました。
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(撮影:宮崎暁美)
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/502620357.html
お読みいただければ嬉しいです。(咲) 




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