イスラーム映画祭9  『ハーミド〜カシミールの少年』 (インド)

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『ハーミド〜カシミールの少年』
原題・英題:Hamid
監督:エージャーズ・ハーン / Aijaz Khan
2019年/インド/108分/ウルドゥー語・ヒンディー語
予告篇 https://youtu.be/vusgEUBUOE8

その帰属をめぐって1947年の分離独立以降、インドとパキスタンの対立の原因となっているカシミールを舞台にした、無垢なムスリム少年の物語です。
父親が失踪した7歳のハーミドはある日、父を返してもらえるよう神様の数字“786”に電話をかけます。 でも、つながったのは意外な人物でした…。
美しい自然を背景にした物語と少年の純粋さに心打たれる一方で、インド映画がカシミールを描く事、そしてそれを“読み解く”事の難しさも含まれている作品です。

クルアーン(コーラン)の
9章(悔悟)を除く全章の冒頭で謳われる文句、
「慈悲深く慈愛あまねく神の名において」の
アラビア語を数字に置き換え、
預言者「ムハンマド」を足すと786になるため、
“786”を神聖な数字とみなす地域があります。
インド映画『ハーミド〜カシミールの少年』は、
その数字を神様への直通ダイヤルだと思い込む、
幼いムスリム少年の物語です。
彼は1年前に失踪した父親を返してもらうべく、
神様に電話をしてお願いしようとします。
物語の舞台は、
1947年のインド=パキスタン分離独立以降、
その帰属をめぐって
両国の対立の原因となっている「カシミール」…。
映画は、
いまだ解決の道筋の見えないカシミール問題を題材に
政治を超えた人間同士の対話の可能性を
エモーショナルに描いています。
上映は3/16(土)限り。
お観逃しなく。
(藤本高之)


★東京・渋谷ユーロライブ上映日
3/16土 14:40
上映後トーク
【テーマ】《カシミールをめぐるインド映画― 『ロージャー』から『PATHAAN/パターン』まで》
【ゲスト】安宅直子さん(南インド映画研究者)



★2023年2月18日 東京外国語大学TUFS Cinema上映時の解説はこちらで
http://cineja4bestfilm.seesaa.net/article/494950599.html


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