イスラーム映画祭9 『ハンズ・アップ!』(フランス) チェチェンの少女

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『ハンズ・アップ!』
原題:Les Mains en L'Air  英題:Hands Up
監督:ロマン・グーピル / Romain Goupil
2010年/フランス/92分/フランス語
予告篇https://youtu.be/Ji7ZlzNXpzI

強制送還されそうな非正規滞在のチェチェン人少女を、同級生たちが体を張って守ろうとする子どもたちのレジスタンス映画です。
映画は、主人公ミラナが2067年の未来から2009年の記憶を回想するという形で語られます。本国で公開された2010年はブルカ禁止法が施行された年でもあり、移民社会に対し強硬的だったサルコジ政権下の雰囲気もうかがえます。
しかし、いつの世も子どもたちの世界に、大人が引いた境界線は関係ないのです。

『憎しみ』の影に
隠れてしまった感もありますが、
それ以上に好評を得るのでは、
あるいは得たらうれしいと思っているのが、
3/16(土)と23(土)に上映する
同じくフランス映画『ハンズ・アップ!』。
強制送還されそうなチェチェン人少女を
子どもたちが体を張って守ろうとする、
移民版『さよなら子供たち』
+『小さな恋のメロディ』のような逸品です。
舞台は、
移民政策に厳しかったサルコジ政権下の2009年。
主人公ミラナが2067年の未来から、
自身が10歳だった当時を
振り返るという形でストーリーが進められます。
深刻な社会的テーマを扱いながら、
大人が引いた境界など関係ない
子どもたちの世界がみずみずしく描かれていますので
『憎しみ』だけでなくこちらもぜひ。
なお『ハンズ・アップ!』は
過去に東京国際映画祭や
日仏学院でも上映されていますが、
チェチェン語での会話部分は
訳されていなかったはずですので、
今回はジョージア映画の翻訳などで知られる
児島康宏さんを通じ、
ジョージア在住のチェチェン人女性の方に
チェチェン語の会話場面を訳していただきました。
完全版での上映となります。
(藤本高之)


★東京・渋谷ユーロライブ上映日
3/16土 17:45
 

3/23土 15:00
上映後トーク
【テーマ】《2023年「暴動」をふり返る― 映画から読み解くフランスの移民事情【復習編】》
【ゲスト】森千香子さん(同志社大学社会学部教授/『排除と抵抗の郊外 フランス〈移民〉集住地域の形成と変容』著者)




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