イスラーム映画祭9『アユニ/私の目、愛しい人』(シリア)

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『アユニ/私の目、愛しい人』
原題・英題:Ayouni
監督:ヤスミーン・フッダ / Yasmin Fedda
2020年/シリア=イギリス/74分/アラビア語・英語・イタリア語
予告篇 https://youtu.be/mS7aS_5YNp8

トルコとシリアの大地震から1年です。 能登の状況も大変で、シリア危機についても地震についてもまるで知られていませんが、復興にはほど遠く、今も北西部の非政権支配地域に対するシリア政府とそれを背後で支えるロシア軍の攻撃が続いています。
(シリアでは1970年から 親子2代による独裁政治が50年以上続いています)
『アユニ/私の目、愛しい人』は、そんなシリアの危機的な人道状況がわかる、でも限りない人間的優しさに充ちたドキュメンタリー映画です。
テーマは、アサド政権により長年続く“強制失踪”。
要は“国家による市民の拉致”。

2013年にラッカで強制失踪したイタリア人神父の妹と、2015年にダマスカスで強制失踪したシリア人男性のパートナーが、それぞれに最愛の人の消息を求めて活動する様子を6年にわたり撮影しています。
失踪者の数は10万人以上…。 その数の一人ひとりに掛け替えのない愛と人生がある事を教えてくれる作品です。

何しろこの映画は観ていただきたいので、3/16(土)23(土)の双方でトークを行います。
シリアに関心のある方だけでなく、パレスチナに関心のある方もぜひ。 (藤本高之)

☆東京・渋谷ユーロライブ上映日
3/16(土) 10:00 
上映後トーク
【テーマ】《特集:14年目のシリア革命①― 震災後のシリア北西部と革命の現在地》
【ゲスト】山崎やよいさん(アラビア語通訳/「イブラ・ワ・ハイト」発起人/ NPO法人Stand with Syria Japan監事)

3/23(土)17:50
上映後トーク
【テーマ】《特集:14年目のシリア革命②― 「革命前のシリアは平和だった」言説のまやかし》
【ゲスト】黒井文太郎さん(軍事ジャーナリスト)


3月9日 追記:
イスラーム映画祭9オープニングは、
シリアのドキュメンタリー映画
『アユニ/私の目、愛しい人』です。

今や世界から見放されたも同然のシリア危機、
“強制失踪”という耳慣れない題材、
パレスチナに較べると
注目度は俄然低いかもしれませんが、
この映画こそ、
円安を耐えてでも映画祭を開こうと思った理由です。
良かったらぜひ。
『アユニ/私の目、愛しい人』の上映では、
有料鑑賞お一人につき200円を、
NPO法人Stand with Syria Japanに寄付いたします。
また3/16の『アユニ』上映後に、
トークゲスト山崎やよいさんが発起人の
シリア人女性を応援するプロジェクト、
「イブラ・ワ・ハイト」の物販会を開く予定です。
(ロビーが狭いのでテーブル1台ですが)
『アユニ/私の目、愛しい人』を観て、
シリア人女性によるハンドメイドの
素敵なイブラ・ワ・ハイト商品をご購入いただき、
そして下記リンクのStand with Syria Japanによる
シリア大地震復興支援プロジェクトにも
ご参加いただけると有り難いですが…
ご無理のない範囲で宜しくお願いいたします。
https://syncable.biz/campaign/5779
(藤本高之)


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