祝20周年! SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023 オーニング報告  (咲)

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2004年、まだフィルムの映画が主流の時代にデジタルシネマにフォーカスして、埼玉県川口市で誕生したSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。
今年で20回目を迎えました。

東京オリンピックの影響で、2020年と2021年は9月開催の上、オンライン配信。昨年は7月開催に戻り、会場での上映も行われましたが、通常の形でのオープニングセレモニーは、実に4年ぶりでした。

7月15日(土) 2時からのオープニング・セレモニーには、上映作品の監督などのゲスト、審査員、そして主催者など総勢32名が参加。 満席の映像ホールで、記念すべき20回目の映画祭のスタートを祝いました。


◎主催者のご挨拶

◆映画祭実行委員会会長 大野元裕・埼玉県知事
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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が、記念すべき20周年を迎えることができましたことに、皆様に感謝申しあげます。
デジタルシネマは、編集がしやすく、相対的に安価に製作できることから、若いクリエーターの方に発表の機会を提供するという目的で始まりました。その願いが実を結び、新たな才能がこの映画祭から数多く羽ばたいてきました。
かつて短編部門にノミネートされた石川慶監督は、今年3月『ある男』で日本アカデミー賞最優秀作品賞など8部門を受賞しました。ほかにも白石和彌監督、上田慎一郎監督、片山慎三監督など名だたる監督が、この映画祭において大きな成果を挙げられています。今回、国内コンペティションの審査委員長を引き受けていただいた中野量太監督も、長編部門で監督賞を受賞されたことがあり、2020年に公開された『浅田家!』はワルシャワ国際映画祭で日本映画初となる最優秀アジア映画賞、日本アカデミー賞では優秀作品賞など8部門を受賞され、日本の映画界をリードされる存在となっています。
オープニングで上映する、映画祭20周年、開催地川口市の市政施行90周年を記念した『瞼の転校生』の藤田直哉監督も、本映画祭短編部門で優秀作品賞を受賞されています。

中野量太監督は、先日の記者発表において、本映画祭に応募されたとき、「藁をもつかむ思いだった。応募された皆さんの気持ちが痛いほどわかる」とおっしゃっていました。
明日から7日間にわたり、そんな若手クリエイターの作品24本を上映致します。未来の映画界を担う才能を皆様の目で発掘し、世界へ送り出していただければと思います。
また20周年を記念し、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭出身の監督の最新作を上映し、映画祭への思いやその後の歩みなどを語っていただく特集上映も行いますので、ご期待いただけたらと思います。


◆川口市 奥ノ木信夫市長
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20周年を迎えましたこと、主催都市の代表として、皆様に厚く御礼申し上げます。ほとんどが埼玉県に資金を出していただいているのですが、今年は川口市からも映画祭を支援させていただきました。
今年は映画祭20周年とともに、川口の市制施行90周年でもあります。昭和8年に、川口町が中心となって、青木村、横曾根村、南平柳村と合併し、川口市制が施行されました。その90周年を記念して、県と協力し、オープニング作品として『瞼の転校生』を製作致しました。この作品の中には川口市がいろいろな場面で登場します。
今年のコンペティションには、過去最多の1,246作品が寄せられ、厳選された24作品がノミネートされています。ノミネートされた監督には、本映画祭をステップとして活躍の場が広がることを大いに期待しております。
開催中は川口駅西口から無料直行バスも運転致しますので、多くの方にお越しいただければと思います。また、SKIPシティにようやくNHKのスタジオが4つできる予定です。川口駅だけでなく、西川口駅、鳩ケ谷駅からのバスも増便を考えなければいけないと思っています。


◆八木信忠・総合プロデューサー
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第一回開催は苦難の道でした。反対する方もいました。当時、フィルム映画でないものは、テレビ映画として一段下に見られる時代でした。これからはデジタルの時代。アナログでなく、2K、,4Kの時代になると「デジタル映画」と名付けたところ、「なんぞや?」の声もありました。

(第一回開催から、ほんの数年して、デジタルが主流の時代になりましたので、八木氏の先見の明が証明されました!)


◎コンペティション部門のノミネート作品 審査員紹介
土川勉・映画祭ディレクターより、各コンペティション部門のノミネート作品および監督、予備審査員、審査員が紹介されました。
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予備審査員 11名のお名前

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左から国内コンペティション部門審査員、映画評論家のマーク・シリング、俳優の和田光沙、映画監督の中野量太(審査委員長)、国際コンペティション部門の審査員、映画プロデューサーの豊島雅郎(審査委員長)、明石直弓、パトリス・ネザン

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最後に、全員が壇上に勢ぞろいして、フォトセッション。

★オープニング・セレモニーに参加された国際コンペティション部門のゲスト
『エフラートゥン』(トルコ)
ジュネイト・カラクシュ監督
ヤームル・カールタル・カラクシュ(編集、VFXアドバイザー、アニメーション)

『助産師たち』(フランス)
レア・フェネール監督

『マイマザーズアイズ』(日本)
串田壮史監督

『シックス・ウィークス』(ハンガリー)
アンナ・ヴァーギー(編集)




●この後、オープニング作品『瞼の転校生』の上映。
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上映前に、藤田直哉監督と出演者 葉山さら、松藤史恩、高島礼子の4人が登壇しました。

こちらは別に報告します。


報告: 景山咲子



SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023 

会期:
《スクリーン上映》2023 年 7 月 15 日(土)~7 月 23 日(日)
《オンライン配信》2023 年 7 月 22 日(土)10:00 ~ 7 月 26 日(水)23:00


公式サイト:https://www.skipcity-dcf.jp/





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