SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021 『ライバル』

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021
国際コンペティション

ライバル 英題:Rival 原題:Rivale

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©Mila Teshaieva


監督:マークス・レンツ
出演:エリツァー・ナザレンコ、マリア・ブルーニ、ウド・ザメル
2020年 / ドイツ、ウクライナ / 96分
https://www.skipcity-dcf.jp/films/intl08.html

ウクライナで暮らす9歳のロマンは、祖母が亡くなり、ドイツにいる母の元に赴く。業者にお金を払っての密入国だ。母は、糖尿病を患う太った男ゲルトの看護師として不法で働いている。母はゲルトの妻を3年にわたり看護していたが5か月前に亡くなり、その後も雇ってもらっているとロマンに語る。ある夜、ロマンは母がゲルトとベッドで戯れているのをみてしまう。ゲルトが大事にしている亡き妻の人形の髪の毛を切るロマン。
ある日、母が倒れる。不法滞在なので、ゲルトは病院の入口に母を放置して、森の中の別荘にロマンを連れて潜む。言葉は通じないが、少しずつ打ち解ける二人。かくれんぼをしていた時に、ゲルトが倒れる。救急車を呼びたいが、携帯が通じない・・・

母を取られたような気がして、ゲルトに敵対心をみなぎらせるロマン。そんなロマンに、ママが大好きで、ロマンとも仲良くしたいと、ロマンが理解しないドイツ語で一生懸命語るゲルト。そのゲルトも倒れてしまって、ロマンは銃を構えて敵と対峙するしかない状態に。とても印象的な場面で幕切れ。


◆マークス・レンツ監督インタビューより
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公式サイト動画はこちら

ウクライナからドイツへという発想は?
ドキュメンタリーを撮っていた時に、子連れで不法滞在して働く女性に出会いました。老齢者の介護、雇い主と24時間一緒にいて、共に依存関係にありました。息子とそれぞれの力関係に興味を持ちました。ドイツ人の雇い主を悪人にしないように脚本を書きました。システムに問題があるのです。

少年には脚本を見せずに撮影
9歳の少年には、脚本を見せないで、各シーンごとに説明しました。順撮りして、少年の目線で描きたいと思いました。脚本は細部まで書いていました。

奇跡的にエリツァーを見つける
少年が映画を背負います。キエフで何百人にも会いました。なかなか見つからなくて、途中で女の子にしようかなとも思ったのですが、エリツァー君の動画が届いて、質問の途中で泣き出したのが目に留まりました。キエフで実際に会って、ハードな状況を演じられると確信しました。

(景山咲子)




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