5月20日より開催予定だった「ドイツ映画祭 HORIZONTE 2021」が、緊急事態宣言の延長を受けて、11月に延期されてしまいました。
会場は渋谷・ユーロライブが予定されていました。同じ建物の中のユーロスペースやシネマベーラ渋谷は緊急事態宣言中も開館しているので、映画祭主催者の判断だと思います。
ドイツ映画祭 公式サイト:https://www.goethe.de/doitsueigasai2021
今年のドイツ映画祭の上映作品7本のうち5本が、移民の背景を持つ監督による作品で、イラン系3人、アフガニスタン系とトルコ系が一人ずつと、とても楽しみにしていたのです。
*私の注目作品*
『悪は存在せず』モハマッド・ラスロフ監督(ドイツ在住イラン人)
2020年の東京国際映画祭で上映された作品。死刑制度にまつわる4つのエピソードから、人間の尊厳を問うものです。
TIFFトークサロン報告記事
『未来は私たちのもの』ファラズ・シャリアット監督(イラン移民2世)
『マリアム エヴィーン刑務所に生まれて』マリアム・ザレー監督(イランの政治犯収容のエヴィーン刑務所生まれ)
『オライの決断』メフメト・アキフ・ビュユックアタライ監督(トルコ系)
『ベルリン・アレクサンダープラッツ』ブルハン・クルバニ監督(アフガニスタン移民2世)
このうち、『ベルリン・アレクサンダープラッツ』は、5月20日(木)よりMIRAIL(ミレール)、Amazon Prime Video、U-NEXTにてオンライン上映されます。
ひと足早く拝見させていただきました。
西アフリカ・ギニアビサウ出身の男フランシスが、難民としてたどり着いたベルリンで、麻薬組織に巻き込まれ人生を翻弄させられる物語。
原作は、1920年代に出版されたアルフレート・デーブリーンによる現代ドイツ文学の金字塔「ベルリン・アレクサンダー広場」。アフガニスタン人難民の息子として、1980年にドイツで生まれたブルハン・クルバニ監督が、独自の解釈で映画化。原作の主人公は、下層労働者でしたが、それをアフリカからの難民に設定。貧困・人種・難民の問題を盛り込んだ深みのある作品に仕上げています。
作品紹介は、こちらで!
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