第33回東京国際映画祭(2020) クロージング&授賞式

第33回東京国際映画祭 観客賞
大九明子監督『私をくいとめて』に

(まとめ&写真 宮崎暁美)

●P1130701補正2.jpg


東京国際映画祭クロージングセレモニーが11月9日、映画祭会場のTOHOシネマズ六本木で行われた。今年は新型コロナウイルスの世界的な大流行の影響で海外ゲストの来日もなく、グランプリなど従来の賞の審査、表彰は行われず、「TOKYOプレミア2020部門」全32作品を対象に観客投票を募り「観客賞」1作品が表彰され、『私をくいとめて』が観客賞を受賞。大九(おおく)明子監督と主演ののんがセレモニーに登場した。

●P1130578補正.jpg

大九明子監督は「素晴らしい賞をいただきありがとうございます。観客賞をいただくのは私とスタッフにとって2度目になります」と語り、3年前の『勝手にふるえてろ』に続き、今年も観客賞を受賞したことを喜んだ。「海外の映画祭の多くがリモートや配信などで行われているなか、東京国際映画祭が実際にお客様を入れてスクリーンで観ることを実現させたことは素晴らしいことだと思います。まだまだ安心できず不安ななか、この作品のチケットを買っていただき、劇場で映画を観て票を入れてくださった観客の皆さん一人一人の貴重な1票が私たちに賞をくださったのだと感慨深いです。早く一人ひとりのお客様と握手を交わしたり、話したりできる機会がくるといいなとお祈りしています。本当にありがとうございました」と語った。

●P1130604補正.jpg

一方、のんはで笑顔でトロフィを受け取り、観客賞に選ばれたことについて「唯一の賞という事で嬉しく思っています。映画は観客に見てもらって初めて完成するものなので、この賞を大切に受け止めたい」と受賞の喜びを語った。
本作は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で共演した女優の橋本愛(24)との7年ぶりの共演でも話題になった。
「私ごとではありますが、この作品が何年かぶりの主演映画。(作品に)呼んでいただいて、本当に喜びでいっぱいです」と快挙を喜んだ。

●P1130649補正.jpg


『私をくいとめて』公開情報
12月18日(金) 全国ロードショー 劇場情報
原作:綿矢りさ「私をくいとめて」朝日文庫/朝日新聞出版
監督・脚本:大九明子
音楽:髙野正樹 
出演:のん 林遣都 臼田あさ美 若林拓也 前野朋哉 山田真歩 片桐はいり、橋本愛
2020年製作/日本 配給:日活
制作プロダクション:RIKIプロジェクト
企画協力:猿と蛇
公式HP

386c8536ac419d0d.jpg
(C)2020「私をくいとめて」製作委員会

 
『HOKUSAI』舞台挨拶
授賞式後、クロージング作品『HOKUSAI』の上映があり、上映前に舞台挨拶があった。登壇したのは橋本一監督を始め、葛飾北斎の青年期を演じた柳楽優弥さん、老年期を演じた田中泯さん、企画・脚本・出演の河原れんさん。

●P1130861補正.jpg
左から 橋本一監督、柳楽優弥さん、田中泯さん、河原れんさん


●P1130765補正.jpg

●P1130740補正.jpg

●P1130858補正.jpg
●P1130783補正.jpg


第33回東京国際映画祭 クロージングセレモニー写真集(撮影:SIMONE K)をfacebookに掲載しています。併せてごらんください。

ooku_non_audience2020.jpg

yagira_tanaka_closing2020.jpg
(上記2点 撮影:SIMONE K)


10月31日(土)より11月9日(月)までの10日間に渡って開催された第33回東京国際映画祭。新型コロナウイルスの世界的な大流行で海外ゲストはなし。オンライントークなど前例のない形で実施されました。10日間で138本が公式上映され4万人余りが来場。オンラインイベントの動員数は84万に上ったそう(私はオンラインイベントには1回も参加せずでした)。そして今年は第21回東京フィルメックス(10月30日~11月7日)と共催。さらに中国映画週間も10月27日~11月1日にあり、私はあちこちの上映会場を行ったり来たりの怒涛の日々をすごしました。
新型コロナウイルスの影響で4月、5月はほぼ外出せず約2ヶ月家で自粛し、6月以降も出かけるのは週に2回ほど。8月以降になってやっと週に3回ほどの映画鑑賞の日々が復活。映画祭シーズが始まる10月下旬まで週3回ほどの映画の日々でしたが、映画祭シーズンが始まった10月27日から11月9日までの2週間、ほぼ毎日、映画の日々でした。さすがに疲れました。でも快い疲れです。


参照 スタッフ日記 「2020年秋 映画祭の日々

今年は映画祭が重なってしまったので、何年も取材してきた東京国際映画祭オープニングレッドカーペットでの撮影はあきらめ、10月31日はフィルメックス上映の原一男監督作『水俣 曼荼羅』の鑑賞を選びましたが、やはりクロージング&授賞式の取材には参加しました。11月9日のクロージング&授賞式で、今年の映画祭シーズンは一段落(暁)。




この記事へのコメント