11/4TIFF(白)

11月4日(水)
本日プレス試写『第一炉香』(中国/アン・ホイ監督)あっという間に満席になってしまいました。松岡さん、私もアウト。
ちょうど観たい作品もなく、次に観る予定の『ムクシン4Kデジタル修復版』まで大分時間ができてしまい、ほかに移動。遅い昼ご飯をゆっくり、王子製紙のホールへ久しぶりに紙のサンプルを見に。次のカード作りのヒントがありました。

もういいかなと、ヒルズ前に戻って、行列。『第一炉香』が早く満席になったのは何故?と話していたら、すぐ後ろの女性が「1席あけでした」と教えてくださって。そりゃあぶれるわけです。一般上映は売り切れだし、文芸映画系の映画館で観たいものです。
おうちの猫の話をされたので、会場へ歩きながら「良かったら見てください」と三好さんの案内ハガキを差し上げて名刺交換したら、なんと三留まゆみさんでした!!映画雑誌でページびっしりに俳優たちのイラストを描かれる方です。こんなところで(不思議はないですが)ご本人に会えるなんて嬉しい。試写にあぶれたおかげです。
そうそう、きのう台湾の懐メロを教えてくださったのは、台湾音楽&映画評論家の丸目蔵人さんでした。お名前はプレスや本で知っていましたが、初めてご本人に会えました。 昨日といい、今日といい、ちゃんといいこともあります。禍福はあざなえる縄のごとし…。


muksin.jpg

『ムクシン4Kデジタル修復版』
オーキッドは10歳。いつもラブラブのパパとママ、お手伝いのおばさんと暮らしている。女の子の遊びより、男の子たちとサッカーする方が楽しい。ムクシンはほかの村から親戚の家に移ってきた12歳の男の子。すぐに仲良くなっていつも一緒に遊ぶようになる。
二人の暮らし向きの違いや、思春期に入りかけたムクシンとまだ子供のオーキッドの気持ちのずれに、胸がチクっとします。ヤスミン監督のミューズのアマニをはじめシャリファ姉妹が揃って出ています。

『細い目』(04)『グブラ』(05)、『ムクシン』(06)は、オーキッドが主人公の3部作。中でも人気の『ムクシン』が撮影監督ロウ・スン・キョン監修のもと、日本の修復技術で蘇りました。
2009年7月に急逝したヤスミン・アフマド監督は、マレーシア映画界を牽引し、まとめる力と人望があり、若手映画人が師匠ともお母さんとも慕っていた方です。TIFFでマレーシア映画特集をしたとき、シネジャでもヤスミン監督インタビューを予定していましたが、行き違いがあってキャンセルに。準備していた梅木さん(故人)が気落ちしていました。
亡くなられた後のヤスミン監督映画上映では、司会もゲストもみな涙止まらず、ティッシュが箱ごと手渡されました。客席の私たちも一緒に泣いて、こんなトークショーは初めてでした。
今日も映画の最後にヤスミン監督のご両親がピアノを弾いて歌うところに、監督や妹さん、キャスト・スタッフさんが次々と加わり、大団円となります。ここで満面の笑みを見せているヤスミン監督はもういないのだとまたしんみりしましたが、いつまでも惜しまれ、素敵な作品が残り、志を継ぐ若い人たちがいることを喜ぶことにします。(白)

この記事へのコメント