【日時】2019年7月4日(木)18:30~
【場所】 有楽町スバル座
【登壇者】ガリン・ヌグロホ、ブリランテ・メンドーサ、エリック・クー、カミラ・アンディニ、ナワポン・タムロンラタナリット森崎ウィン(スペシャルゲスト)安藤裕康(国際交流基金理事長)、久松猛朗(東京国際映画祭 フェスティバルディレクター)
国際交流基金アジアセンターが、日本と東南アジアの文化交流事業を幅広く紹介する祭典「響きあうアジア2019」。舞台芸術、映画、混成サッカーチーム国際親善試合などの様々なイベントプログラムのひとつとして、躍進目覚ましい東南アジア映画を様々な形で紹介してきた東京国際映画祭と共に、スペシャルプログラムを組み特集上映。国際的に活躍する東南アジアの監督を迎えての上映とトーク、日本と東南アジアの映画交流に関するシンポジウムなどが実施されている。
特集上映「東南アジア映画の巨匠たち」のオープニングセレモニーが7月4日、東京・有楽町スバル座で行われ、ゲストとしてガリン・ヌグロホ監督(インドネシア)、ブリランテ・メンドーサ監督(フィリピン)、エリック・クー監督(シンガポール)、ヌグロホ監督の長女であるカミラ・アンディニ監督、ナワポン・タムロンラタナリット監督(タイ)、安藤裕康氏(国際交流基金理事長)、久松猛朗氏(東京国際映画祭フェスティバル・ディレクター)が出席。ミャンマー出身で俳優、アーティストとして活躍する森崎ウィンも登壇。
ヌグロホ監督は「わたしのキャリアの一部は日本で形成されたといっても過言ではありません。東京国際映画祭では12本もの作品が上映されました」と感謝の言葉。また、昨年、第31回東京国際映画祭コンペティション部門の審査委員長を務めたメンドーサ監督は、「来年早々にも日本との合作をプロデュースする」と語り、「日本の映画人の皆さんと映画作りを続けていきたい」と結んだ。
森崎ウィンは「東南アジア各国を代表する監督の皆さんに来ていただいたこの場に呼んでいただき、感謝しています」と語り、「現在は日本とミャンマーの両国で活動をしていて、夢はアジア各国の映画に出ること。海外に東南アジアの魅力を伝えられたらと思います。そして最先端の東南アジア映画に触れて、そのカルチャーにも注目してもらえれば」と語った。
『メモリーズ・オブ・マイ・ボディ』『アルファ 殺しの権利』『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』『ミーポック・マン』[デジタルリストア版]』『一緒にいて』『十年 Ten Years Thailand』『飼育』『見えるもの、見えざるもの』『ダイ・トゥモロー』『アジア三面鏡2018:Journey』など全10プログラムが上映される。
オープニングセレモニー後にはガリン・ヌグロホ監督の最新作『メモリーズ・オブ・マイ・ボディ』(2018年)がジャパンプレミア上映された。
中部ジャワのレンゲル(女装した男性が踊る女形舞踊)のダンサーを主人公にし、地域の伝承芸能に根付くLGBTQの伝統を描いた。「ひとつの身体の中に混在する男性性と女性性、を描き、男性の身体の美しさを表現しました」とトークで語った。
(2018/インドネシア/106分)
特集上映「東南アジア映画の巨匠たち」は、7月10日まで有楽町スバル座で開催。
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