TIFF3日目(白)

10月27日(土)

昨日はご飯食べる時間が取れないくらいびっちりでした。
本日は空きはあるものの、ほかに取材できるほどはなし。早く帰りたくなって最後の1本をワールドフォーカスから。

『母との距離』フィリピン
理解ある夫と娘二人を残して家を出て恋人と暮らした妻。5年後恋人が亡くなって一人になった妻を夫は連れ戻す。娘たちには不在だった理由を明かさなかった。大学生になった長女は強く反発する。次女は少しずつ距離を縮めるが・・・
家に戻った妻は、娘の名前も呼ばず、謝る言葉もない。罪を意識するが故と100歩譲っても、一言謝っても罰は当たらないだろうと家族の代わりに怒りたくなる。

『トレイシー』香港
50代に入ったダイホンに高校生のころ親友だったチンの訃報が届く。チンの遺骨を持ってパートナーだったというボンドが香港にやってくる。
これまでずっと隠してきた感情があふれ出すダイホン。
まだ20代のジュン・リー監督の長編デビュー作。姜皓文(フィリップ・キョン)はアンディ・ラウ主演の『爆弾処理班(原題:拆弾専家)』で、第37回香港電影金像奨の最優秀助演男優賞を受賞した人です。そういえばあちこちに出ていたっけ。こんなに切ない役で観たのは初めて。

『ブラザー・オブ・ザ・イヤー』タイ
賢兄愚弟ならぬ「賢妹愚兄」、お互い気になるあまりに喧嘩ばかり。デキル妹は日本留学から帰って、広告会社社員の兄のクライアントである日本企業に就職した。おまけに日タイハーフのモジという社員と恋愛中。兄はいつものように邪魔をするが、結婚まで進みそう。
兄妹はタイとフランスのハーフということで、美男美女。素直になれずにこじれてしまった兄と妹のストーリー。甘い顔のモジ役は韓国のアイドルグループ2PMのニックン。韓国系でなく、お母さんは中国系アメリカン、お父さんがタイ人でアメリカで生まれ育っているんだそうです。

『世界の優しき無関心』カザフスタン
父親が事業の失敗から自殺、母親に借金のカタに身売り同然に出されてしまった娘サルタナット。使用人で娘を慕うクアンドゥクが用心棒のようについていく。借金は大きすぎて二人にはどうにもならなかった。
のどかな田舎道を歩く二人の映像から、厳しい現実にもまれていく。純朴な男だったクアンドゥクがハードボイルドになっていくのがおかしくもあり、哀しくもあり。

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「CROSSCUT ASIA#05 ラララ♪東南アジア」は小さな冊子です。
今年の「CROSSCUT ASIA」のテーマは音楽。上映作品の紹介や関わる人々の記事があって、読み応えのある52p。
細野晴臣さんの記事に続いて、森崎ウィンさんのインタビュー「叶った夢、これから叶える夢」が写真入りで4pありました。おー!
ラヴ・ディアス監督と石坂健治さんの対談「映画の宇宙」、高田漣さんの「ピート・テオを語る」があり、藤元明緒監督が「ミャンマーが僕に教えてくれたこと」を書いています。前は上映会場に入るときに手渡されましたが、今日は映画祭のパンフと一緒にラックに入って持ち帰れました。シネマカフェにも置いてありました。映画と一緒にお楽しみください。より深く残るはずです。(白)

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