シュルレアリスム100年映画祭

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2024年10月5日(土)よりユーロスペースほか全国順次開催
公式サイト:https://trenova.jp/surrealism100

≪シュルレアリスムとは何か?─ その深遠なる世界を紐解く、10作品一挙公開!≫

1924年10月、アンドレ・ブルトンがシュルレアリスム宣言を発表し、20世紀最大の芸術運動、シュルレアリスムがはじまりました。
それから100年。今の時代にも受け継がれているシュルレアリスムとは何か?
その深遠なる世界を、シュルレアリスム映画の名作と主要人物にフォーカスしたドキュメンタリー作品で紐解きます。

★歴史に残る伝説の作品の名場面や、エリック・サティ、フランシス・ピカビア、マン・レイ、マルセル・デュシャンなどレジェンドたちの出演シーン、マックス・エルンストやルネ・マグリットなど巨匠たちの在りし日の姿を収めた予告編
https://youtu.be/kXLtcMhX-So


≪上映プログラム≫
★日本初公開作3本、日本劇場初公開作3本
シュルレアリスム100周年を飾るのにふさわしい選りすぐりの全10作品7プログラムが上映されます。

プログラムA 『金で買える夢』
プログラムB 『皆殺しの天使』
プログラムC ダダからシュルレアリスムへ 『幕間』『貝殻と僧侶』
プログラムD アンドレ・ブルトン ドキュメンタリー集
『アンドレ・ブルトン あらゆるものにもかかわらず』『野性の目』『2003年3月31日、オテル・ドルーオ』
プログラムE 『マックス・エルンスト 放浪と衝動』
プログラムF 『謎の巨匠 ルネ・マグリット』
プログラムG 『トワイヤン 真実の根源』


≪上映作品概要≫
■プログラムA 『金で買える夢』原題:Dreams That Money Can Buy
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1947/アメリカ/80分/英語/カラー
監督・脚本・編集:ハンス・リヒター 
原案:マックス・エルンスト、フェルナン・レジェ、マン・レイ、マルセル・デュシャン、アレクサンダー・カルダー、ハンス・リヒター
出演:ジャック・ビットナー、ドロシー・グリフィス、マックス・エルンスト、ジョン・ラトゥーシュ
ジョーは家賃の支払いに悩む平凡な男。ある日、人の頭の中を見ることができる能力を持っていることに気づいた彼は、ビジネスを立ち上げ、欲求不満や不安を抱える人々にオーダーメイドの夢を売りはじめるが…。本編に登場する7つの夢は、マックス・エルンスト、フェルナン・レジェ、マン・レイ、マルセル・デュシャン、アレクサンダー・カルダー、ハンス・リヒターがそれぞれ原案を創作。シュルレアリスムや前衛芸術のオールスターが競い合うだけでなく、夢のパートの音楽にはジョン・ケージやポール・ボウルズも参加。若き日のスタンリー・キューブリックのエキストラ出演も。


■プログラムB 『皆殺しの天使』原題:El angel exterminador
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1962/メキシコ/95分/スペイン語/B&W
監督・脚本:ルイス・ブニュエル 
撮影:カブリエル・フィゲロア
出演:シルビア・ピナル、エンリケ・ランバル、ジャクリーヌ・アンデレ、ルシー・カリャルド、エンリケ・G・アルバレス
ある夜、ブルジョアの邸宅で晩餐会が催される。会がはじまると、使用人たちは次々と姿を消し、執事一人が残される。晩餐を終えた招待客は、客間に腰を落ち着かせるが、夜が明けても全員が帰る方法を忘れたかのように何故か外に出ることができなくなってしまい、ついには食料も底をつき…。人間の基本的な欲求が満たされなくなるにつれ、彼らの社会性は急速に崩壊していく。解読不能な夢のようなイメージを次々と登場させブラックユーモアたっぷりに描いた本作は、ブニュエルのメキシコ時代の最高傑作と称される。第15回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞受賞。


■プログラムC ダダからシュルレアリスムへ 
『幕間』原題:Entr’acte
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1924/フランス/22分/B&W
監督・脚本:ルネ・クレール 
脚本:フランシス・ピカビア
音楽:エリック・サティ
出演:ジャン・ボルラン、インゲ・フリス、フランシス・ピカビア、マン・レイ、エリック・サティ、マルセル・デュシャン

『貝殻と僧侶』原題:La Coquille et le Clergyman
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1928/フランス/39分/B&W
監督:ジェルメーヌ・デュラック 
脚本:アントナン・アルトー
撮影:ジョルジュ・ペリナール
出演:アレックス・アリン、ルシアン・バタイユ、ジェニア・アタナシウ

『幕間』は、フランシス・ピカビアのバレエ『本日休演』の幕間に上映するために作られた、名匠ルネ・クレールによるダダイズムの短編映画。音楽は20世紀の音楽に多大な影響を与えたエリック・サティが担当。ピカビア、サティに加えて、マン・レイやデュシャンも出演。『貝殻と僧侶』は、歴史上初めてのシュルレアリスム映画。性的な欲望に取りつかれていく僧侶の妄想を幻想的に描いた作品。シュルレアリスムの詩人であり俳優としても知られるアントナン・アルトーの脚本をジェルメーヌ・デュラックが演出。ダダからシュルレアリスムに至る過渡期の2本を1プログラムで。


■プログラムD アンドレ・ブルトン ドキュメンタリー集 ※日本劇場初公開
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2003/フランス/フランス語/カラー/計63分
『アンドレ・ブルトン あらゆるものにもかかわらず』原題:André Breton malgré tout 27分
『野性の目』原題:L'œil à l'état sauvage  25分
『2003年3月31日、オテル・ドルーオ』原題: Hôtel Drouot, March 31st 200311分
監督:ファブリス・マゼ
シュルレアリスムを主導した詩人・作家であるアンドレ・ブルトンの活動の軌跡を追ったドキュメンタリー『アンドレ・ブルトン あらゆるものにもかかわらず』、彼が生涯をかけて集めたコレクションで満たされた伝説のアトリエの映像と彼の肉声によって、追い求めていたものに迫る『野性の目』、パリのオークションハウス「オテル・ドルーオ」にて、2003年に開催されたブルトンのコレクション展の開幕直前に展示室を撮影し、コレクション散逸前の全貌を記録した『2003年3月31日、オテル・ドルーオ』。ブルトンの思考、思想を深掘りする3つのドキュメンタリーを集めたプログラム。


■プログラムE 『マックス・エルンスト 放浪と衝動』原題:Max Ernst: Mein Vagabundieren – Meine Unruhe ※日本初公開
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1991/ドイツ/100分/英語、ドイツ語/カラー/
監督:ピーター・シャモーニ
出演:マックス・エルンスト 
声の出演:ピーター・マリンカー、シェリー・トンプソン、リンダ・ジョイ
シュルレアリスム絵画の理論的支柱であり、フロッタージュやデカルコマニーといったオートマティスムの技法を駆使して多様な作品を創造した、変幻自在の画家・彫刻家マックス・エルンスト。ドイツ出身の彼は第一次大戦への出征、レオノーラ・キャリトン、ペギー・グッゲンハイムらとの恋愛や別れ、第二次大戦時の迫害と亡命、ブルトンとの確執など波乱の人生を送った。ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞監督ピーター・シャモーニが、エルンストのインタビューや創作活動の貴重な映像、彼と30年連れ添ったドロテア・タニングや周囲の人々の証言などによって、その革命的な精神や創造的な思考に迫る


■プログラムF 『謎の巨匠 ルネ・マグリット』原題:René Magritte, le maître du Mystère ※日本初公開
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2023/フランス/139分/フランス語/カラー
監督:ファブリス・マゼ
出演:ルネ・マグリット、ジャック・ロワザン、リリアン・サバティーニ、グザヴィエ・カノンヌ
シュルレアリスムを代表する画家の一人、ルネ・マグリット。「言葉とイメージ」の関係を探求し、絵画に哲学的要素を取り入れた彼の表現は、従来の美術の範疇にとどまらず、ポップアートやコンセプチュアルアート、広告デザイン、思想家などにも大きな影響を与えた。本作は、ベルギーでの幼少期から、デ・キリコの絵との出会い、パリのシュルレアリストたちとの交流、ブリュッセルでの国際的成功、第二次大戦期の苦境と戦後の新たな活動まで、マグリットの映像と作品もふんだんに使ってその足跡を追い、作風を移行させながら独自の世界を築いた彼の知られざる複雑な個性に迫る。


■プログラムG 『トワイヤン 真実の根源』原題:Toyen, the origin of truth ※日本初公開
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2015/フランス・チェコ/93分/フランス語/カラー
監督:ジュリアン・フェランドゥ、ドミニク・フェランドゥ
出演:アニー・ル・ブラン、アンナ・プラヴドワ、フランソワーズ・カイユ、ジョルジュ・ゴルドフェン
チェコの近代絵画、シュルレアリスムを牽引したトワイヤン。本名はマリー・チェルミーノヴァ。トワイヤンという通称は、仏語で「市民」という意味の単語"citoyen"に由来する。人一倍の好奇心と探究心を持つ彼女は、大戦や共産党政権の台頭など激動の時代の中、芸術活動に取り組み、独自の表現方法を切り拓いた。サーカスや遊園地など娯楽のスケッチから始まる画家の道、画家・詩人のインジフ・シュティルスキーとの協業、「人工主義」の標榜、エロティシズムへの傾倒、シュルレアリスムへの接近、ブルトンやエリュアールらとの親交など、彼女の人生と表現について、丹念に掘り下げていく。



★シュルレアリスム100年映画祭』開催記念ブックフェア&パネル展
東京堂書店神田神保町店と紀伊國屋書店新宿本店5階にて
9月下旬~10月より開催予定



トルコ映画祭(トルコ映画月間:9月)@代々木上原

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代々木上原のモスクの隣にあるユヌス・エムレ インスティトゥート東京にて9月にトルコ映画祭が開催されます。

トルコ映画月間
<開催日時>
 第1回:9/1(日)14:00-17:00 『Aşk Tesadüfleri Sever ~愛は偶然を越えて~』
 第2回:9/8(日)14:00-17:00 『120』
 第3回:9/16(月・祝)14:00-17:00 『Seni Seviyorum Adamım~私が愛するあなたへ~』
 第4回:9/23(月・祝)14:00-17:00 『Direniş Karatay カラタイ セルジューク最後の英雄』
 第5回:9/29 (日)14:00-17:00 『ハッピーエンドができるまで』

参加申込フォーム
https://forms.gle/cJaME1EUNk8oYEgh8
(すべての日程同じフォームで、日にちを選んで一括申し込みできます。)

<会場>
 Yunus Emre Enstitüsü ユヌス・エムレ インスティトゥート東京
 東京都渋谷区大山町1‐19 【東京ジャーミィ(モスク)隣 地下1階】
 千代田線・小田急線 代々木上原駅 西口(徒歩 5 分)

※参加費:全作品無料です

※上映作品は諸事情により予告なく変更となることがあります。予めご了承ください。


<お問い合わせ:>
  (Email) tokyo@yunusemre.or.jp / (TEL) 03-6452-9258

第29回「あいち国際女性映画祭2024」上映作品紹介&スケジュール

2024年9月5日(木)~8日(日)

盛夏の聲 The Midsummer’s Voice
中国/2024年/105分
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9月5日(木)10:00/ウィルホール
9月6日(金)18:30/ミッドランドスクエア シネマ2
日本初公開/監督オンライントーク予定

監督:チャン・ユーディ(張裕笛)
出演:ビエン・チェン(辺程)、
チョウ・メイジュン(周美君)、チェン・シャオシー(陳少熙)
原題は思春期での声変わりを意味する『倒仓』。主人公の少年を中心に、京劇を学ぶ3人の学生が夏の間、大事なコンペティションのため競い、支え合う中で成長する様子を描いた青春映画。出演は、歴史ドラマ等で知られる主役のビエン・チェン『、天使は白をまとう』(2017)、『白い小船』(2023)のチョウ・メイジュン他。

第26回ウディーネ・ファーイースト映画祭コンペティション部門出品
第26回上海国際映画祭「一帯一路」映画週間出品

ジンセン・ボーイ Ginseng Boy
韓国/2023年/94分
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©Korean Academy of Film Arts (KAFA)
9月5日(木)13:30/ウィルホール
9月7日(土)18:30/ミッドランドスクエア シネマ2
9/5 チョ・ハンビョル監督、カン•ジヨン(知英)さん来場予定

監督:チョ・ハンビョル
出演:カン・ジヨン(知英)、イ・ジュウォン、ユ・スンウン

詐欺師のジェニーは、ある日智異山(チリサン)にある村で、不老長寿の効果があるという1000年ものの高麗人参酒の存在を知り、病気の老人からそれを盗もうと試みる。しかし老人の孫で、不思議な少年テンジャンに出会った事で、事態は思わぬ方向へと進んでいく。ガールズグループKARAのメンバー、カン・ジヨン(知英)が主役のコメディ映画。

99%、いつも曇り 99% Cloudy... Always
日本/2023年/110分
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©35 Films Parks
9月5日(木)10:00/大会議室
瑚海みどり監督来場予定

監督:瑚海みどり
出演:瑚海みどり、二階堂智、永楠あゆ美配給:35 Films Parks

母親の一周忌で叔父に言われた「子供はもう作らないのか」の一言に大きく揺れる楠木一葉(45)。子供は作れないと言い放つ一葉の目には、夫の大地(50)が子供を欲しがっている姿が映る。流産した経験もあり子作りに前向きになれない一葉だったが、自分がアスペルガー傾向(発達障害グレーゾーン)にあることに悩みを持っていた。

第36回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門正式出品
第17回田辺・弁慶映画祭コンペティション部門グランプリ、観客賞、俳優賞、わいず倶楽部賞受賞

アディクトを待ちながら Let it rain
日本/2024年/82分
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©2024ギャンブル依存症問題を考える会
9月5日(木)13:30/大会議室
ナカムラサヤカ監督、青木さやかさん来場予定

監督:ナカムラサヤカ
出演:高知東生、橋爪遼、青木さやか、升毅
配給:マグネタイズ

数々のヒット曲を持つ大物ミュージシャン、大和遼が覚醒剤と大麻の所持で逮捕された。人々は驚き、落胆し、大きなニュースとなった。あれから2年。薬物、ギャンブル、アルコール、買い物、ゲームといった依存症患者らで結成されたゴスペルグループ「リカバリー」が、音楽ホールでコンサートを開こうとしていた。そのメンバーには大和の名前があったが、大和は開始時間を過ぎても現れず――。

ミルクティーを待ちながら Waiting for My Cup of Tea
台湾/2021年/114分
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©Rich Young Production Co., Ltd.
9月5日(木)18:30/ミッドランドスクエア シネマ2

監督:ジャン・フーホア(詹馥華)
出演:サイモン・リアン(連晨翔)、エレン・ウー (吳子霏)、アレックス チョウ(周予天)
協力:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/
Cinema Drifters /大福

台湾でベストセラーになったインターネット小説を原作者自らが映画化。バレンタインデーの夜、卒業を控えた主人公の美術学生、シャオホアが、恋人を寒い中待ち続けた青年に温かいミルクティーを差し出す事から始まる青春ラブストーリー。主役のエレン・ウーを始め、サイモン・リアン、アレックス チョウらの出演で注目された。

第14回アジアン・ポップアップ・シネマ映画祭クロージング作品
Asian Cinerama by Asian Film Awards 2022クロージング作品

シティ・オブ・ウィンド City of Wind
フランス、モンゴル、ポルトガル、オランダ、ドイツ、カタール/
2023年/103分
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©AURORA FILMS GURU MEDIA UMA PEDRA NO SAPATO VOLYA FILMS 2023
9月6日(金)10:00/ウィルホール

監督:ラグワドォラム・プレブオチル
出演:テルゲル・ボルドエルデネ、
ノミンエルデネ・アリウンビヤンバ協力:大阪アジアン映画祭

モンゴルに暮らす17歳のゼは高校生活の傍ら、シャーマンとしてコミュニティの重要な精神的ガイダンスの役も担う。ある日、シャーマンとして訪れた先でマララーという少女と出会い、それを機に彼の両立した生活に変化が起き…。シャーマンと思春期の少年という、伝統と現代生活の間で葛藤する主人公の姿を描く。大阪アジアン映画祭グランプリ受賞。

第80回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門男優賞(テルゲル・ボルドエルデネ)受賞
第96回アカデミー賞国際長編映画賞モンゴル代表
第19回大阪アジアン映画祭グランプリ受賞

春行 A Journey in Spring
台湾/2023年/90分
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©Diversion, Being Film and Art Co.
9月6日(金)13:00/ウィルホール

監督:ワン・ピンウェン(王品文)、ポン・ズーフェイ(彭紫惠)
出演:シー・シアン (喜翔)、ヤン・クイメイ(楊貴媚)、ラン・ウェイホア (藍葦華)

台湾の山中で暮らす熟年夫婦が主人公。お互い文句を言いながらも長い間支え合ってきた2人の生活は、妻の突然の死をきっかけに一変する。ある朝、妻が亡くなっている事に気づいた夫は、その遺体を古い冷凍庫に入れて保存しようとするが…。静かに進行するストーリーと全編スーパー16ミリで撮影された味のある映像が印象的な作品。

第71回サン・セバスティアン国際映画祭最優秀監督賞受賞
第34回シンガポール国際映画祭脚本賞、最優秀演技賞(ヤン・クイメイ)受賞
第19回大阪アジアン映画祭特別注視部門・特集企画
台湾:電影ルネッサンス2024出品
協力:大阪アジアン映画祭

真昼の女 Blind at Heart
ドイツ、スイス、ルクセンブルク/2023年/137分
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©LUCKY BIRD PICTURES GMBH,C-FILMS AG, IRIS PRODUCTIONS S.A.
9月6日(金)15:10/ウィルホール
監督:バルバラ・アルベルト
出演:マーラ・エムデ、
マックス・フォン・デア・グレーベン、トーマス・プレン

原作はドイツの作家、ユリア・フランクによる同名小説。1920年代のドイツ。医師を志すユダヤ人女性、ヘレーネは姉と共にベルリンに移り、やがてカールという男性と出会い結婚する。しかし華やかな時代が終わり、ナチスが政権を握ると、彼女の人生は取り返しのつかない方向へと動き出す。2つの大戦を背景に力強く生き抜いた女性の半生を描く。

第36回東京国際映画祭コンペティション部門出品
第27回タリン・ブラックナイト映画祭出品第54回インド国際映画祭出品
協力:東京国際映画祭

パルバティ・バウル 黄金の河を渡って 
Parvathy Baul 〜 Cross the Golden River
日本/2024年/108分
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©サキプロ(阿部櫻子)
9月6日(金)10:00/大会議室

監督:阿部櫻子
出演:パルバティ・バウル、梶原徹也、阿部一成
配給:サキプロ

インドの最高カースト「バラモン」の家庭に生まれながら、吟遊行者「バウル」の道に入ったパルバティ。パルバティ・バウルの 30年来の友人、阿部櫻子監督が、パルバティの来日公演を通してインドのバウルと日本の神楽や聖地のふれあいが起こす化学変化を捉え、バウルという修行者の精神世界を掘り下げるドキュメンタリー。

わたしの物語 Is There Anybody Out There?
イギリス/2023年/87分
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©Hot Property ITAOT Limited 2023
9月6日(金)16:30/ミッドランドスクエア シネマ2

監督:エラ・グレンディニング
出演:エラ・グレンディニング
配給:パンドラ

“私と同じような脚の人っている? ”股関節がなく、大腿骨が短い20代のイギリス人映画監督エラ・グレンディニングが、好奇の目線を無遠慮に投げかけてくるこの世界で、自分を肯定するためには何が必要かを知るため、SNSを通じ“自分と同じ障がいがある人”を探す“セルフ・ポートレイト”ドキュメンタリー。

2023年サンダンス映画祭ワールドシネマ部門正式出品
2023年クラクフ映画祭最優秀ソーシャル・イシュー映画賞受賞
2023年ミルウォーキー映画祭審査員特別賞受賞 他

3つのコードと真実 Three Chords and the Truth
オーストラリア/2022年/80分
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9月7日(土)10:00/ウィルホール
監督オンライントーク予定

監督:クレア・パスヴォルスキー
出演:ジャッキー・マーシャル、
メイジー・オウエンス、マシュー・ヘイズ

かつては女性版ボブ・ディランとも称されたミュージシャンのアンジーは、3度目のがん宣告を受け、経済的に困窮しながらも最期のアルバムを作ろうとする。そんな中、父親の元を飛び出した少女ルビーと出会い、アンジーは、心さまよう彼女に過去を癒す方法として曲作りを教えるが…。主役のアンジーを自身もがん闘病中のジャッキー・マーシャルが熱演。

第28回ブリスベン国際映画祭出品 第70回シドニー映画祭出品
オーストラリア監督協会(ADG)最優秀長編映画監督賞受賞
協力:一般社団法人N.O.W.

恩田千佐子アナウンサー講演会「すべてが生きる糧」
『3つのコードと真実』上映&監督オンライントーク終了後
9月7日(土)12:15~13:15/ウィルホール

参加費無料

2017年に乳がんの手術を受けた恩田千佐子アナウンサー。治療を受けながらの就労やキャリアを積まれるなかでのご苦労など、さまざまな壁を乗り越えた今だからこそ語れること・感じることなどをお話いただきます。

中京テレビアナウンサー 恩田千佐子 さん
1967年生まれ、東京都小平市出身。
共立女子中学・高校から青山学院大学に進学し、 1990年中京テレビ放送(株)では初めての総合職女性アナウンサーとして入社。「クイズ知って得 Q 便!」
「おはようテレワッサン「」P.S. 愛してる!「」ピアット」
「ミヤネ屋@ナゴヤ店」と数々の番組を担当し、平日夕方の生放送「 News リアルタイム「」news every. 」を経て、現在の「キャッチ!」メインキャスターは12年目に突入。30歳で長女、33歳で長男を出産。39歳で夫がくも膜下出血で急逝し、その後はシングルマザーで子育
てをしてきました。50歳で乳がんと診断され、右乳房乳腺と右腋リンパ節を全提出。およそ2ヶ月の抗がん剤治療の後、ホルモン療法7年目(あと3年)。
進行役:佐藤久美(名古屋国際工科専門職大学教授・当映画祭イベントディレクター)
・恩田千佐子アナウンサー講演会のみの参加は無料です。
・『3つのコードと真実』上映後の監督オンライントークが終了する午後12時 5分ごろ開場します。
・『3つのコードと真実』のチケットをお持ちの方は、そのまま同じお席でご参加いただけます。

わたしのかあさん ―天使の詩―
My Mom, My Angel: A Journey of Love and Acceptance
日本/2024年/114分
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©現代ぷろだくしょん
9月8日(日)10:00/ウィルホール
山田火砂子監督来場予定 シーン•ボイスガイド付き

監督:山田火砂子
出演:寺島しのぶ、常盤貴子、高島礼子

障がい者特別支援施設の園長である山川高子はある日、親友から母親・清子のことを本にしないかと声をかけられた。今でこそ福祉に従事する高子だが、両親は知的障がい者であり、かつてはそれを恥じた時期があった。そんな高子の心を癒したのは母清子の裏表のない、何より高子を愛する気持ちであった。

配給:現代ぷろだくしょん

何も知らない夜 A Night of Knowing Nothing
インド、フランス/2021年/100分
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9月8日(日)13:20/大会議室

監督:パヤル・カパーリヤー

映画を学ぶ学生が恋人へあてた手紙を中心とした架空の物語を通じて、インドの若者たちの激動の日々が浮かび上がる。現実とフィクションが融合し、夢、記憶、幻想、不安が交じり合う。カースト制度、政府への抗議運動、学生運動の弾圧事件など自由を求める若者たちの闘争を映し出す。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2023
インターナショナル・コンペティション
ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)受賞
協力:山形国際ドキュメンタリー映画祭

★特 別 企 画
人間の境界 Green Border
ポーランド、フランス、チェコ、ベルギー/2023年/152分
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©2023 Metro Lato Sp. z o.o., Blick Productions SAS, Marlene Film Production s.r.o., Beluga Tree SA, Canal+ Polska S.A., dFlights Sp. z o.o., Česká televize, Mazovia Institute of Culture
9月5日(木)15:20/ミッドランドスクエア シネマ2

監督:アグニエシュカ・ホランド
出演:マヤ・オスタシェフスカ、 ベヒ・ジャナティ・アタイ、モハマド・アル・ラシ

「ベラルーシを経由してポーランド国境を渡れば、安全にヨーロッパに入ることができる」という情報を信じて祖国を脱出した、幼い子どもを連れたシリア人家族。しかし、亡命を求め国境の森までたどり着いた彼らを待ち受けていたのは、武装した国境警備隊だった…。

第80回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞 受賞
第59回シカゴ国際映画祭観客部門 最優秀国際長編映画賞受賞
第53回ロッテルダム国際映画祭観客賞受賞

配給:トランスフォーマー

国際交流企画/名古屋難民支援室&AIWFF共同企画
ピース・バイ・チョコレート Peace by Chocolate
カナダ/2021年/96分
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9月6日(金)14:50/大会議室

監督:ジョナサン・カイザー
出演:アイハム・アブ・アンマー、ハテム・アリ、マーク・カマチョ

シリア内戦により難民となったテレクは、家族と共にカナダのアンティゴニッシュという小さな街に移り、そこで、内戦で保留になった医学部卒業を目指そうと試みる。一方、ダマスカスで一流のチョコレート職人だった父親のイッサムは、人々の支援を得てチョコレート販売を再開し、成功の道が開けるが…。実在するチョコレート店の心温まるサクセスストーリー。

コルディエラ映画祭2021 最優秀監督賞受賞
ポート・タウンセンド映画祭2021ワールドレンズ賞受賞
ライジングサン国際映画祭2021(日本)最優秀映画賞
最優秀俳優賞受賞

配給:D6モーション・ピクチャーズ

上映後
シンポジウム「カナダに学ぶ『多文化主義』と移民・難民政策」
多文化主義をアイデンティティーに持つカナダ。日本文化にも造詣が深いパデュー領事と、名古屋を中心とする地域に在住する難民の支援活動をされている羽田野さんに、多文化主義、難民・移民をキーワードにお話を伺います。
進行役:佐藤久美(名古屋国際工科専門職大学教授•当映画祭イベントディレクター)ゲスト:デイヴィッド•パデュー さん(在名古屋カナダ領事館 領事)
羽田野真帆 さん(名古屋難民支援室コーディネーター)

勝手に流れた星だから Baby,Even Shooting Stars shining
日本/2023年/24分
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9月7日(土)14:20/ウィルホール シーン•ボイスガイド付き

監督:安藤桃子
出演:中村里帆、深澤嵐、奥田瑛二配給:桃山商店

「…忘れ物をしてきてしもうたがよ…湖の底に沈んだ…住んじょった家の中に…」祖母夏江の最後の言葉を胸に、結はかつてダムの底に沈んでいった、夏江が住んでいた魚梁瀬(やなせ)村へ向かった。作家・原田マハが原作・脚本を手掛ける。

パスト ライブス/再会 Past Lives
Past Lives
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Copyright 2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
9月7日(土)16:10/ミッドランドスクエア シネマ2

監督:セリーヌ・ソン
出演:グレタ・リー、ユ・テオ、ジョン・マガロ

ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後24歳になったふたりは、オンラインで再会を果たす。そして12年後の 36歳、ヘソンはノラが結婚していることを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とは――。

第96回アカデミー賞作品賞・脚本賞ノミネート 
第81回ゴールデングローブ賞
最優秀作品賞・最優秀主演女優賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀非英語映画賞ノミネート
第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品
配給:ハピネットファントム・スタジオ

一月の声に歓びを刻め Voice
日本/2023年/118分
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©bouquet garni films
9月8日(日)13:20/ウィルホール
三島有紀子監督、カルーセル麻紀さん来場予定

監督:三島有紀子
出演:前田敦子、カルーセル麻紀、哀川翔

三つの島を舞台に〝、ある事件〟と〝れいこ〟を探す心の旅。八丈島の雄大な海と大地、大阪・堂島のエネルギッシュな街と人々、北海道・洞爺湖の幻想的な雪の世界を背景に「、性暴力と心の傷」に向き合い、心の中に生まれる罪の意識を静かに深く見つめ、人間たちの “生”を圧倒的な映像美で描いていく。

配給:東京テアトル

カラフルな魔女〜角野栄子の物語が生まれる暮らし〜
Kadono Eiko's Colorful Life: Finding the Magic Within
日本/2024年/96分
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©KADOKAWA
9月8日(日)10:00/大会議室
宮川麻里奈監督来場予定

監督:宮川麻里奈
出演:角野栄子 語り:宮﨑あおい

「魔女の宅急便」の作者として知られ、88歳になった今でも現役の児童文学作家として精力的に執筆に励む角野栄子さん。鎌倉の自宅ではテーマカラーである「いちご色」に囲まれ、カラフルな眼鏡とワンピースがトレードマーク。 88歳のキュートな“魔女”が、老いや衰えさえも逆手にとって今もなお、夢いっぱいな物語を生み出す秘訣とは。

配給:KADOKAWA

ワタシって何もの What the heck am I? 
日本/2023年/42分
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9月7日(土)『勝手に流れた星だから』上映後/ウィルホール
監督来場予定 シーン•ボイスガイド付き

監督:奥田瑛二
出演:佐月絵美、TOKO、奥田瑛二

奥田瑛二が企画、脚本、監督を務める約10年ぶりの新作映画。自分とはいったい何者であるのか、自己の存在価値を自覚できずに家族、友達、周囲の大人に問いかける一人の少女の物語。彼女が答えを見つけた時、きっとあなたも気付かされる…

配給:ゼロ・ピクチュアズ

★フィルム・コンペティション(アニメーション部門・ドキュメンタリー部門・ドラマ部門)ノミネート作品

9月7日(土)10:00~大会議室

①Braided
②Felina
③ASAP HUMAN!!
④Alma’s Condition
⑤I AM NOT INVISIBLE
⑥Mrs. Iran's Husband
⑦Life is Journey
⑧まつぼっくりと牛丼
⑨Shake Up
⑩The List
⑪A Tough Girl
⑫梵字~BONJI 〜
⑬嘘つきは〇〇のはじまり
⑭愛 LOVE Mother
⑮Our Summer


審査委員
審査委員長:奥田瑛二(俳優、映画監督)
審査委員:服部徹(映画祭運営委員代表)、木全純治(映画祭ディレクター)、佐藤久美(映画祭イベントディレクター)、李相美(株式会社Sang Sang Blocks代表取締役)、ショーレ・ゴルパリアン(映画プロデューサー)

*詳細はこちら
https://www.aiwff.com/2024/films/competition/764/

★招待作品
山形国際ドキュメンタリー映画祭2023アジア千波万波奨励賞受賞作
フィルム•コンペティション ノミネート作品上映後
『ベイルートの失われた心と夢』
A Lost Heart and Other Dreams of Beirut
フランス/2023年/36分
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監督: マーヤ・アブドゥル=マラク
協力:山形国際ドキュメンタリー映画祭

海に飛び込む少年たち、嘆く猫、煙草を吹かす年老いた女性…。彼らは夢の中のみに存在する、ゴーストタウンの住人。ベイルートで暮らす住民の夢を通して、この街の今を探索する。

★スケジュール表
https://www.aiwff.com/2024/schedule/

★上映作品の前売りチケット購入についてhttps://www.aiwff.com/2024/tickets_access/tickets/

★あいち国際女性映画祭2024の公式HP
https://www.aiwff.com/2024/
(暁)




第7回東京イラン映画祭 今年も充実 (咲)

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会期:2024年8月9日(金)~11日(日)
会場:港区立男女平等参画センター、リーブラホール
主催:イラン・イスラム共和国大使館文化部(イラン文化センター)
共催:港区国際交流協会
開催概要:http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/504065307.html

上映された7作品のうちの2作品が今年の映画祭で初上映でしたが、『ティティ』は東京国際映画祭2020で観ているので、私にとって初めての作品は『No Prior Appointment』1本でした。それでも、せっかくの機会、かつて観た作品も1本を除き拝見。2度目、3度目でも新たな発見があって、充実の3日間でした。
なにしろ、「予約不要・参加無料」という気軽に参加できるのが嬉しい映画祭。
日本語字幕を頑張って付けられたイラン文化センターの森島聡さんに感謝です。
来年も同時期に開催予定とのこと。

◆8月9日(金)
13:00~
『ペインティングプール』 原題:howz-e naqāšī
監督:マーズィヤール・ミリー 2013年 92分
アジアフォーカス・福岡国際映画祭2014で、『絵の中の池』のタイトルで上映された懐かしい作品。2019年の第2回東京イラン映画祭でも上映されています。

マリヤムとレザーは軽度の知的障がいを抱えているが、一人息子のソヘイルを愛情たっぷりに育ててきた。小学年の高学年になったソヘイルは、両親が普通とちょっと違うことに気付いて、学校に来てほしくない。先生からの連絡メモを隠してしまう。 そんなソヘイルも世間並みに遊園地に行きたいと両親におねだり。地下鉄に乗って遊園地に行くが、マリヤムが怖がって、楽しみにしていた乗り物に乗れずじまい。
親友のアミールアリのお母さんは、自分たちの学校の教頭先生。学校の帰りに、よく一緒に彼の家に行って、宿題をして、手作りの美味しいピザを食べるのが楽しみだ。 両親が疎ましいソヘイルは、ついに、教頭先生に「お母さんになって」とお願いする。家に帰らず、アミールアリの家で寝泊まりするソヘイル。
一方、マリヤムとレザーは薬工場で働いているが、制裁で減産を余儀なくされ、レザーがクビになってしまう。レザーは、ソヘイルの好きなピザの配達をしたいと思うも、バイクがないと無理と言われる。
ソヘイルが自宅に荷物を取りにいき、鳥をアミールアリに見せようと屋上にあがっている時、レザーが中庭でおんぼろバイクに乗っている姿をみる・・・


平穏に見える教頭先生の家も、夫が失職して、もう1年以上仕事を探していて、鬱病の薬を飲んでいるらしいことが描かれています。 二人の間に会話もなさそうです。
教頭先生が夕食にコトレット(イラン風ハンバーグ)を作ってくれるのですが、「お母さんのコトレットのほうが少し美味しい」とソヘイル。「教えてもらいに行かなくちゃね」と先生。
マリヤムとレザーがピザの上に楽しい絵を作り上げます。(上にチーズを乗せて焼いたら、せっかくのデザインもわからなくなってしまいそうでしたが・・・)
マリヤムは絵を描くのも大好きで、画帳に描いた絵をいつもソヘイルに見せて、〇を付けてもらうのを楽しみにしています。 ほんとに愛情込めて子育てしているマリヤムとレザー。 「お前のお父さんでごめん」というレザーの言葉に涙でした。 
ソヘイルは、先生の夫から「ソヘイルというのは、“希少な星”という意味で、ご両親がどうしてもこの名前にと付けてくれたのだよ」と聞かされます。障がいのある両親を恥じているソヘイルですが、きっと両親思いの青年に育つことでしょう。

15:20~
『ヤドゥ』
監督:メフディー・ジャアファリー 2020年 86分
1980年9月のイラン・イラク戦争開戦直後。イラン南西部、イラクに国境を接する町アバダンは瞬く間にイラク軍に包囲される。住民のほとんどが避難する中、ヤドゥの母親は「逃げるのは臆病者」と、頑なに町を離れようとしない。亡くなった父親が親戚付き合いを断絶した為、行くアテがないのも理由だ。「戦争に行くより、母さんを連れ出すほうが100倍難しい」と嘆くヤドゥ。 市場が爆撃され、ようやく母親が避難する決意をする。気が変わらないうちにと大急ぎで支度をして、“虎のナデル”に荷物運びを頼むヤドゥ。「アバダンがイギリスに一日包囲された時にも、荷物を運んだ」と豪語するナデル。多くの荷物を持っていけない中、母親がヤギを連れていくという。父親が亡くなった後、ヤドゥと幼い弟妹を育ててくれたのが、このヤギのお乳だから、恩があって置いてはいけないというのだ。港に着くと、案の定、ヤギは乗せられないと言われる。日没までに出航しないとイラク軍に攻撃されるとせかされ、泣く泣くヤギを置いて船に乗り込む・・・

頑なな母親とヤドゥの会話が、なんとも可笑しくて、戦場になってしまった町が舞台なのに、あまり悲壮な気持ちにならずに済みました。とはいえ、事態は悲惨。
前に観た時の記憶が曖昧だったのですが、船着き場に船に乗せられなかった家具や冷蔵庫などが点在していた場面だけは、はっきり覚えていました。
ヤドゥと弟が、人のいなくなった家から物を持ち出してくると、母親に「ちゃんと書いておきなさい」と言われ、ヤドゥたちは玄関ドアに品名を書き残します。躾がきちんとしている~と感心します。 皆、いつ戻ってこられるかわからないけれど、ドアに書かれたのを見て、思わず笑ってしまうのではないでしょうか。返せとは言わないでしょう。
船に乗った後、ヤドゥが取った思わぬ行動については、まだ観ていない方のために伏せておきます。

18:00〜18:30 
オープニング式典
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イラン・イスラム共和国大使館公使、港区国際交流協会事務局長のご挨拶のあと、今回も上映される『ジャスト6.5 闘いの証』を買い付けたオンリー・ハーツ社長の奥田真平さんのお話。
「2019年の東京国際映画祭で『ジャスト 6.5』を観て、たまげました。イランの映画というとキアロスタミのイメージがずっと強かった。『ジャスト 6.5』は、大都会の暗黒世界を描いていて、エンターテインメント、アクション、同時にアートもある。当時、30歳位の監督。観た翌日、すぐにイランの会社に電話して、ぜひ日本で公開したいとお願いしました。もう一本、『ウォーデン 消えた死刑囚』も一緒にと言われました。『ジャスト 6.5』と同じ女優さんが出ています。観た時に熱量やイランの数千年の歴史や文化のエネルギーが沸々とわいてくる感じがしました」
主としてヨーロッパの映画を配給してきたオンリー・ハーツさんが、こうして、イラン映画2本を配給されたのでした。

18:30~
『ティティ』 原題:titi
監督:アーイダー・パナーハンデ  2020年 102分

ブラックホールを研究テーマにする物理学者のイブラヒム。入院中にやっと解き明かしたが、意識を失っている間に、書き付けた紙を、離婚係争中の妻が病室の清掃を担当しているロマ(ジプシー)の女性ティティに処理を頼んだという。ティティの家を訪ね、紙の行方を尋ねると、数枚は彼女の家にあったが、肝心の解明した書き付けのある紙は、アミールササンというミュージシャンの男に渡したことがわかる。彼はロマの人たちと一緒に音楽活動をしていて、今は町にいない・・・

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イブラヒムは、アミールササンに紙の写メを送ってくれと頼むのですが、ウサギの籠の下敷きにしていて無理と言い、さらに町に帰ってきてからも、なかなか渡してくれません。ティティと親しそうにしているイブラヒムに嫉妬しているようにも思えます。 ティティは、アミールササンの指示で、ある夫婦と代理出産契約を結んでいて、それも2回目。どうやらティティは、アミールササンに惚れ込んでいるようです。 それでも自分の家を建てようと、大きなお腹を抱えて、日々ブロックを積み上げています。

イランにもロマが1500年前位に移り住んできて、今も1万人程が暮らしていることを知った監督が、ロマの文化を織り込んで描いた女性の自立の物語。

2020年に東京国際映画祭で上映された折に、監督に、ZOOMでインタビュー。(コロナ禍でした)
こちらで、何を描きたかったのか、どうぞお読みください。
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東京国際映画祭『ティティ』アイダ・パナハンデ監督インタビュー
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/478549886.html
TIFFトークサロン『ティティ』
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/478550368.html

さて、イブラヒムは解明を書き付けた紙をアミールササンから取り戻せたのか・・・ なのですが、実はオープニングセレモニーの前に食べた広東風ワンタン麵でお腹いっぱいで、映画の最初の方ではウトウト。もうあと少しで終わるという時にはお腹が痛くなって、会場を抜け出し、肝心の場面を見逃してしまいました。 という次第で、翌日、もう一度観ることに。

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8月10日(土)
13:00~
『ティティ』 
2020年の東京国際映画祭で観ているのですが、結末をはっきり覚えてなくて、前日の上映でも見逃してしまったので、再度挑戦。 さすがに、いろいろな伏線がよくわかりました。 最後のイブラヒムとティティの選択した行動も。 お蔭様ですっきり♪
いずれまた上映の機会があると思いますので、ここでは伏せておきます。

15:20~
『No Prior Appointment』 原題:Bedoone Gharare Ghabli
監督:ベヘルーズ・ショアイビー 2020年 115分

今回のイラン映画祭が初上映。
タイトルは、あえて英語のままにしたと森島さん。

ドイツで医者として働くヤサミン。イランの弁護士から、父親が亡くなり、遺言があるのでイランに来てほしいとの連絡を受ける。父とは、もう30年音信不通。友人からは、イランにいる親戚のナルゲスに任せて、イランには行くなと言われるが、発達障がいを抱えた息子のアレックスを連れて、ヤサミンはテヘランに赴く。遺言には、父の著書の著作権と、マシュハドのエマームレザー廟の中庭にある先祖代々の墓を譲るとあった。弁護士から、ぜひマシュハドでお墓を見てほしいといわれる。休暇を延ばして、列車でマシュハドに行く。親戚の女性ナルゲスが迎える。また、マシュハドには、2年前からFacebookを通じてやりとりしていた男性がいて、初めて対面する。実は彼が父の弟子で、娘への愛をとうとうと語るので、Facebookで名前を検索して連絡したのだという・・・

小さいときに両親が離婚し、ドイツに行ってしまい、ペルシア語は話せるけれど、読めないというヤサミン。遺言を読んでもらいます。「長男がいるのに、なぜ先祖代々の墓を私に?」と問うヤサミンに弁護士は、「お父様のすることにはすべて意味があります」と答えます。しかもその先祖代々の墓に父は埋葬されていないのです。 
マシュハド郊外の村の家に連れていかれます。疎開(イ・イ戦争時代か?)していた時に、ヤサミンはこの家で生まれたと聞かされます。  ラクダの群れ、バルーチーの人たちの踊り、高台にある不思議な形の建物・・・
そして、圧巻はマシュハドの町の中心にあるエマームレザー廟。素晴らしさに息をのみました。 
私は初めてイランに行った1978年5月にマシュハドを訪れましたが、まだ革命前なのに、この町はこの廟があるからか、バスも男女別になっていたり、町を歩く女性もチャードル姿の割合が多くて、敬虔な町という印象を受けました。エマームレザー廟に入るときには、私もチャードルを借りました。皆が泣きながら棺の周りをめぐっている姿に、私も感極まったのを思い出します。

さて、マシュハドの父の墓石には、現代の神秘主義詩人シャフィーイー・キャドキャニーの詩が刻まれていました。
Facebookでやりとりしていたのは、もしかしたら、弟子の名前を借りた父本人だったのでは?とも思えました。ぜひもう一度観たい作品です。

18:00~
『ゴラームレザー・タフティ』  原題:Gholamreza Takhti
監督:バフラーム・タヴァッコリー 2019年 113分

イランの国技レスリングの英雄ゴラームレザー・タフティの生涯を描いた物語。
幼いころ、父親の所有していた氷室を壊され、貧しい暮らしを強いられながらも、身体を鍛え、めきめきと力をつける。1956年メルボルンオリンピックで、レスリングフリースタイル87キロ級金メダルに輝く。イラン初の金メダリストとして国民的英雄に。その後も、オリンピックや世界選手権でメダルを獲得するが、精巣癌の手術後、引退表明。
モハンマド・レザー・パフラヴィー国王により追放されたモハンマド・モサッデク首相を支持していた為、代表チーム監督の話も立ち消えになり、収入の道を閉ざされる。
1968年1月7日にホテルの部屋で死体で発見された・・・


タフティは、稼いだお金で親友に花屋を開業させたり、困っていると訪ねてくる人には、気前よくお金を渡します。収入以上に支出しているタフティに花屋の親友は苦言を呈しますが、笑うだけのタフティ。タレガニー師が収監中には家族の面倒もみていたというタフティ。 それにしても、タレガニー師のスピーチを聴く男性たちが、皆、ネクタイ姿で、革命前はそうだったのだなぁ~と。
最後に、葬儀と埋葬の時の実際の映像が流されました。 まさに国民的英雄だったのが見て取れました。
イラン政府は自殺と発表していますが、秘密警察により暗殺されたとの説もあるとのこと。真相は?

昨年のイラン映画祭では、最後の20分、日本語字幕が間に合わなくて英語字幕で拝見。
イランの近現代史を背景にしたタフティの生涯は、とても興味深いものでした。 来年のイラン映画祭でも再上映予定とのこと。これも、ぜひもう一度観たい作品です。

8月11日(日)
15:20~
『古代遺跡シャフレ・スーフテ』
監督:ナーセル・プーイェシュ 2019年 53分

アフガニスタン国境に近いイラン南東部スィースターン・バルーチェスターン州にある古代遺跡シャフレ・スーフテ(焼失した都市)。イランで17番目にユネスコ世界遺産として登録された古代遺跡。幻想的なドキュメンタリー。

5000年から6000年前ごろの青銅器時代の都市。塩分濃度が高くなった為、様々なものが残っていて、出土品から高度な生活が営まれていたことがわかります。
さらに、考古学者の調査によると、この都市には武器が全く存在せず、暴力による非自然死の遺体も存在しないことから、戦いのない平和な社会だったと推察されています
映画で、若い女性の埋葬場面が再現されますが、当時の言葉を想像して表現している為、日本語字幕も、英語字幕を参照にしたとのこと。 


★上映後 トークショー
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30分程度を予定し、登壇者二人より、それぞれ15分の持ち時間でお話がありました。その後、二人の間でそれぞれへの発表への感想や質疑、会場からの質疑応答で、大幅に時間を超えて、1時間近くの充実したトークとなりました。

鈴木均氏
*イラン映画とイラン革命(1979年)の関係
アメリカやイスラエルは、革命後の体制は一時的なものと考えているが、現在まで体制が続いていることを踏まえて考えないといけない。
革命後のイラン社会を一番表しているのが映画。
革命後の映画の歴史を見ると、イランの人たちのレベルの高さ、映像への思い、表現力の高さを感じる。

去年2月、イランでホメイニー師の知らなかった映像を見ることができた。革命直後に革命の記録として作られた映画『自由のために(baraye aazadi)』にも使われなかった映像。
1979年2月、ホメイニー師がパリからエールフランス航空の特別機で帰国した時の機内で、同乗したジャーナリストがインタビュー。
「イランに戻られるにあたって、どういうお気持ちですか?」との問いに、ただ一言「hich(ヒーチ: 何も!)」 
メヘラバード空港に着いた時に、「これが最後の一歩だ」と感極まった話し方をしているのが印象的で、このような表情は見たことがなかった。
また、テヘラン南部のヘベシュテザフラー墓地に行き、「革命の過程で亡くなられた方に哀悼を捧げます」とスピーチ。

ゴドラットラー・ザーケリー氏 
(明治大学大学院、2021年にイランで「イランと日本の映画」を出版)
イランと日本の合作映画について、革命前、革命後、それぞれ要領よくまとめた資料を見せながら、お話してくださいました。

革命前
『イラク・イラン探検の記録 メソポタミア』(1957年)
『三人の悪童日本へ行く』 (1966年) 監督:ムハンマド・モデヴァッセラーニー
『陽は沈み陽は昇る』(1973年) 監督:藤原惟繕  一部をイランでロケ
『ゴルゴ13』(1973年) 監督:佐藤純弥 主演:高倉健  *日本・イラン最初の合作映画
『燃える秋』(1978年) 監督:小林正樹 主演:真野響子

革命後
◆1980年代に日本に来たイラン人労働者をテーマにした映画
『太陽の男』 (1995年) 監督:ホマーユーン・アスアァーディヤーン 
 *日本では高くて撮影できず、マレーシアと香港で撮影
『旅の途中で FARDA』 (2002年) 監督:中山節夫 監修:アッバース・キアロスタミ
『ケイファル(処罰)』 (2009年) 監督:ハサン・ファトヒー 
*一部のイラン人による犯罪問題をテーマにしています。
『ホテル・ニュームーン』(2019年) 監督:筒井武文 女優マフナズ・アフシャルが出演

◆イラン人監督が日本で監督・製作した日本映画
『CUT』(2011年) 監督:アミール・ナデリ
『ライク・サムワン・イン・ラブ』(2012年) 監督:アッバース・キアロスタミ
『二階堂物語』(2018年) 監督:アーイダー・パナーハンデ

◆カマール・タブリーズィー監督と日本
『風の絨毯』(2003年) 日本・イラン合作 
『世界中の走者』(2010年) 日本のお笑いタレント間寛平を主演に起用した作品

◆アボルファズル・ジャリーリー監督と日本
『ハーフェズ ペルシャの詩』(2007年) 主演:麻生久美子
『ダーン』(1998年) すべてイランでロケした映画だが、日本の資金が出ている
『少年と砂漠のカフェ』(2001年) 同上

◆その他の日本との合作映画
『米の袋』(1997年) 『柳と風』(1998年) 監督:モハンマドアリー・ターレビー
『ブラックボード 背負う人』(2000年) 監督:サミラ・マフマルバーフ

最後に:
日本とイランの映画を通じての交流をみていただきました。
なにより、ショーレ・ゴルパリアンさんの存在は忘れてはなりません。
私たちイラン人は、日本の映画を通じて日本を知りました。
イランの映画を観て、イランを知っていただければと思います。

*****
この後、18:00から『ジャスト6.5 闘いの証』の上映がありましたが、今回は観るのをやめて、友達と食事をしながらゆっくりおしゃべりして帰りました。
また来年のイラン映画祭が楽しみです。  景山咲子



あいち国際女性映画祭2024 1

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あいち国際女性映画祭2024


29回目を迎える今回は、世界初公開1作品、日本初公開3作品、愛知初公開9作品を含む招待作品等20作品と、フィルム・コンペティション作品16作品(山形国際ドキュメンタリー映画祭からの招待作品1作品を含む)の、全36作品が上映されます。
ゲストには、監督を始め、韓国ガールズグループKARAのメンバーのカン・ジヨン(知英)さんや、カルーセル麻紀さん、青木さやかさんを迎えてのトークイベントや、中京テレビアナウンサーの恩田千佐子さんによる講演会など見どころ満載です。
映画という親しみやすい素材を通して、女性の活躍促進や男女共同参画意識の理解を深めていただける充実したプログラムです。

あいち国際女性映画祭2024(29回目)
2024年9月5日(木)から9月8日(日)まで4日間
(1) 愛知県女性総合センター(ウィルあいち)
名古屋市東区上竪杉町1
(2) ミッドランドスクエア シネマ2
名古屋市中村区名駅4-11-27 シンフォニー豊田ビル2階

●作品上映後、女性監督等を招いてトークイベントを実施。今年度は、韓国ガールズグループKARAのメンバーのカン・ジヨン(知英)さんや、カルーセル麻紀さん、青木さやかさんらが、監督とともに登壇してトークを行います。日本初公開作品『盛夏の聲』と『3つのコードと真実』の上映では、海外在住の監督によるオンライントークを実施。

<作品別ゲスト一覧>
【海外作品】
・『盛夏の聲』(中国映画)
チャン・ユーディ(張裕笛)監督 ※オンライン
・『ジンセン・ボーイ』(韓国映画)
チョ・ハンビョル監督、カン・ジヨン(知英)さん
・『3つのコードと真実』(オーストラリア映画)
クレア・パスヴォルスキー監督 ※オンライン

【国内作品】
・『99%、いつも曇り』 瑚海みどり監督
・『アディクトを待ちながら』ナカムラサヤカ監督、青木あさやかさん
・『パルバティ・バウル 黄金の河を渡って』阿部櫻子監督
・『わたしのかあさん ―天使の詩―』山田火砂子監督

【特別企画】
・『ワタシって何もの』奥田瑛二監督
・『一月の声に歓びを刻め』三島有紀子監督、カルーセル麻紀まきさん
・『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』
宮川麻里奈監督

●フィルム・コンペティション
9月7日(土)10:00~
今回から「ドキュメンタリー部門」を新設し、「アニメーション部門」「ドラマ部門」を合わせた三部門において、国内外の女性監督が制作した30分以内の短編作品を上映。(アニメーション部門4作品、ドキュメンタリー部門4作品、ドラマ部門7作品、招待作品1作品の計16作品)
審査委員長は、昨年に引き続き、俳優で映画監督の奥田瑛二さん。
授賞式では、各部門の「グランプリ(賞金各20万円)」及び観客の皆様に審査していただく「観客賞(賞金各3万円)」を授与。

●シンポジウムの実施
9月6日(金)14:50~16:30
『ピース・バイ・チョコレート』上映後
シンポジウム「カナダに学ぶ『多文化主義』と移民・難民政策」
多文化主義をアイデンティティーに持つカナダ。日本文化にも造詣が深いパデュー領事と、名古屋を中心とする地域に在住する難民の支援活動をしている羽田野さんに、多文化主義、難民・移民をキーワードに話を伺います。
ゲスト:デイヴィッド・パデューさん(在名古屋カナダ領事館 領事)
羽田野真帆まさん(名古屋難民支援室コーディネーター)
進役:佐藤久美(名古屋国際工科専門職大学教授・映画祭イベントディレクター)

●講演会の実施
9月7日(土)12:15~13:15 『3つのコードと真実』上映後
講演会「すべてが生きる糧」
2017年に乳がんの手術を受けた恩田千佐子アナウンサー。治療を受けながらの就労やキャリアを積まれるなかでのご苦労など、さまざまな壁を乗り越えた今だからこそ語れること・感じることなど。

ゲスト:恩田千佐子さこさん(中京テレビアナウンサー)
進行役:佐藤久美(名古屋国際工科専門職大学教授・当映画祭イベントディレクター)
参加費:無料

映画祭リーフレットPDFデータ
詳細は公式HP

問い合わせ
あいち国際女性映画祭
(公財)あいち男女共同参画財団 企画協働課
〒461-0016 名古屋市東区上竪杉町1 ウィルあいち2F
電話 (052) 962-2520
※月曜休館(祝日の場合は翌日も休館)