台湾映画上映会2024 『春行』上映会トークイベント

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3監督 左から工藤将亮、ポン・ツーホイ、ワン・ピンウェン

「台湾文化センター 台湾映画上映会2024」映画『春行』上映会トークイベントが、5月24日(金)に台北駐日経済文化代表処台湾文化センターにて開催された。本上映会は2016年より台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが開催する、台湾の今を描いた名作、意欲作を紹介する人気企画。本年度よりキュレーターに映画監督のリム・カーワイを迎え開催されている。

『春行』はポン・ツーホイとワン・ピンウェンという新人監督による低予算のインディペンデント映画だが、世界4大映画祭のひとつサン・セバスティアン国際映画祭2023にて最優秀監督賞を受賞し、近年盛り上がりをみせる“台湾映画の力”を世界的な映画祭において改めて証明した。日本では2024年3月、大阪アジアン映画祭にてプレミア上映された。今回、「台湾映画上映会2024」にて東京初上映、 上映後トークイベントが行われ、ワン・ピンウェン監督、ポン・ズーフェイ監督(台湾からオンライン)× 工藤将亮監督(映画『遠いところ』)上映会場でのトークイベントが開催された。

『春行』 原題:春行/英題:A JOURNEY IN SPRING
 2023年/93分/台湾  
監督:彭紫恵(ポン・ツーホイ)、王品文(ワン・ピンウェン)
出演:喜翔(シー・シアン)、楊貴媚(ヤン・クイメイ)

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©️今日影像藝術

今年の大阪アジアン映画祭でも上映され、すでに観ていたけど、今回監督とのオンライントークがあるとのことで参加した。
台北の郊外に暮らす熟年夫婦。台北(迪化街あたり?)に買い物に行くシーンがあり、鉄道の駅から、さらにバスに乗って山間地で降り、そこからかなり上にのぼっていく場所に住む夫婦の日常が描かれる。
冒頭から言い争いをしていて、二人一緒に行動するときは、いつも言い争いをしていて、いかに仲が悪いのかがアピールされる。実を言うとこの部分で嫌気がさしてしまい、観に来なければよかったと思ったぐらい。でもその後、言い争いばかりしている夫婦の、見えない絆、思いやりが、そろっと出てくる。妻を突っ放してばかりの夫だけど、妻が転んで足を怪我したりすればおろおろするんだけど、優しく手助けはしない。そんな日常の中で、妻が突然死してしまう。しかし、葬儀をするわけではなく、なんと冷凍保存してしまう。そこの所も、最初、よくわからなかったけど、妻と離れたくないといことの現れだったのか。息子が母親と連絡が取れないとやってきて、そのことが発覚。

上映会&トークイベント
(ここからは、文章を台湾文化センターのレポートから転載)   

「台湾映画は活き活きした“サシミ”のよう!」

台湾ニューシネマの新たな継承者、女性監督たちが切り拓く新しい台湾映画の魅力とは─

「大阪アジアン映画祭で上映されましたが、今日が東京初上映です。今日、工藤監督とみなさんとお会いできてうれしいです。」と、オンライン登壇したワン・ピンウェン監督とポン・ズーフェイ監督が挨拶すると、会場から大きな拍手が起きた。ベルリン国際映画祭でワン監督とポン監督と知り合ったという工藤将亮監督は「台湾とは映画を通しての縁が多くあり、昔、台湾映画に助監督として参加したこともあります。いまは自分の映画の編集を台湾の方が担当して下さっています。台湾映画も大好きなので、今日はポン監督、ワン監督とオンラインで再会して交流することができてうれしいです。」と、再会を喜んだ。

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左から ワン・ピンウェン監督とポン・ズーフェイ監督

「『春行』からは、日本映画が忘れてしまった風景や音の使い方が感じられました。何よりも滝、雨、蛇口という、水というモチーフは、ツァイ・ミンリャン監督の『愛情萬歳』『河』に通じるものを感じました」と工藤監督が自身もファンであるという、ツァイ・ミンリャン監督の作品に絡めた感想を述べた。ワン監督もポン監督もツァイ・ミンリャン監督は大好きだとし、「脚本は彫刻を削るようにそぎ落としながら、脚本家と3人で作りました。現場はとても流動的で、水のモチーフのシーンは、その場でその場で様々な要素取り入れていきました。冒頭の滝のシーンは、脚本の段階で宜蘭にある滝の写真を見せてもらって、取り入れたものです。撮影が冬の終わりから春にかけてという、雨の多い時期で、撮影の時に雨が降っていたら、そのまま雨のシーンにすることもありました。」と、余韻を残す印象的なシーンの数々の秘話を語った。

「以前、ホウ・シャオシェン監督が「映画は監督の人格に由来することがある。理論的というより抽象的に表現されるのが映画」と話していましたが、そうしたパーソナルな部分を表現しながら、共同監督することになった経緯が気になります。」と工藤監督。「私はジャーナリズムを学んだ後、アメリカで映画の勉強をしました。商業映画がメインでしたが、私はアート映画に興味があり、その時に芸術を専攻していたスペインから帰国したポンに出会いました。すぐに意気投合し、『春行』を一緒に撮ることになりました。いままでは製作の際にストーリーを重視していましたが、ポンの影響もあり、精神性を重視した作りになったと思います。」と、ワン監督が共同監督をした経緯を説明し、背景がちがうふたりだからこそ、奥行きのある作品ができたと語った。

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左からポン・ツーホイ監督、ワン・ピンウェン監督、工藤将亮監督、通訳中山大樹さん、リム・カーワイ監督

Q&Aでは「台湾語を使用しているのはなぜか」との問いに、「本作は16 mmフイルム撮影も含め、時代と共に失われていくものを撮りたかったのです。私たちが子どもの頃は、両親の世代は台湾語を使っていましたが、戒厳令下において台湾語は学校で使用は禁止されており、いまは台湾語を使う人は少なくなっています。」と、失われていく記憶をフィルム撮影に収めたとポン監督が語った。「夫ではなく妻が突然亡くなる設定にした理由」については、「この家庭は感情的にも関係が崩れていたが、それを母親が中心的に繋ぎとめていました。父と息子の関係もあまりありません。それが母の死で父と息子の関係が絶たれてしまい、父親と息子、息子の彼氏との関係がどう紡がれていくのかも描きたかったのです。」とし、「父親役のシー・シアンはホウ・シャオシェン監督作品、母親役ヤン・クイメイはツァイ・ミンリャン監督やアン・リー監督作品にも出演しており、台湾ニューシネマを代表する俳優です。私たちは彼らを通して、台湾ニューシネマの作り手たちとの対話、連続性を示したかったのです。」と、ポン監督が台湾ニューシネマへの思いを述べた。

最後に台湾映画の魅力を問われると、「台湾映画の魅力は語り尽くせいないものがあります。アートの本質とは「問い」にある。作り手が観客に問いを投げかけ、それが深ければ深いほど、観客の心に刺さる。ジャーナリズムは社会の動き、人間を観察することからはじまり、真実を曲げずにシンプルに伝えることが根本にある。ワン監督、ポン監督の『春行』には、これらの観客の心に突き刺さり、読後感をもたらすものがありました。本当に台 湾映画が好きでたまらない」と、工藤監督が台湾映画への熱い思いを語った。

ワン監督は「台湾映画には命の哲学のようなものが描かれている」と述べると、ポン監督が「台湾映画は活き活きとしていて、人を惹きつける、まるでサシミよう!」と言うと、会場は大きな笑いと拍手に包まれた。

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©️今日影像藝術

まとめ&写真撮影 宮﨑暁美


*シネマジャーナルHP スタッフ日記
台湾映画・台湾関連映画を5本も観た1週間(暁)
『春行』『中村地平』『狼が羊に恋をするとき』『村と爆弾』『郷愁鉄路』
http://cinemajournal.seesaa.net/article/503671145.html

*「台湾文化センター 台湾映画上映会2024」
・6月の上映会&トークイベント『逃亡者狂騒曲デジタルリマスター版』
日 時:2024年6月29日(土)
13時30分 開場、14時00分開演(上映時間83分)
上映後、トークイベント(16時30分終了予定)
場 所:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
(港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2階) 
登壇者:ワン・チャイシアン監督(オンライン)、荒木啓子(ぴあフィルムフェスティバル ディレクター)
※ゲスト・イベント内容は予告なく変更となる場合があります
申し込みは満席ですでに締め切り

・7月の上映会とトークイベント『少年と少女』
2024年7月21日(日)13:00 開場 13:30 上映開始
TUFS Cinema 台湾文化センター 台湾映画上映会2024『少年と少女』
上映会場 東京外語大学 事前登録制
https://www.tufs.ac.jp/event/2024/240721_c01.html

シネマジャーナルお薦め映画コーナー
http://cineja4bestfilm.seesaa.net/article/503734566.html

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024 ラインナップ発表!

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デジタルシネマにフォーカスして、2004年に埼玉県川口市で誕生したSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。発足当時は、まだフィルムが主流の時代でした。本映画祭の一番の目的は、若い才能の発掘と育成。21回目となる今年も、世界と国内から秀作が集まりました。
メイン会場のSKIPシティには、会期中無料シャトルバスも運行されます。
暑い夏の風物詩、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にぜひお出かけください。

スクリーン上映&オンライン配信のハイブリット開催
スクリーン上映: 7月13日(土)~7月21日(日)
オンライン配信: 7月20日(土)~7月24日(水)


会場:SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール、多目的ホールほか
オンライン配信:本映画祭特設サイトで 配信
公式サイト:https://www.skipcity-dcf.jp

★無料直行バス運行スケジュール
https://www.skipcity-dcf.jp/access.html

★上映スケジュール
https://www.skipcity-dcf.jp/schedule.html


◆オープニング上映◆
『初級演技レッスン』監督:串田壮史×主演:毎熊克哉

◆国際コンペティション◆
10作品 国内初上映
審査委員長:白石和彌監督(『止められるか、俺たちを』)

Before It Ends(英題)
監督:アンダース・ウォルター
2023年 / デンマーク / 101分

嬉々な生活
監督:谷口慈彦
2024年 / 日本 / 91分

子を生(な)すこと
監督:ジュディス・ボイト
2024年 / ドイツ、ノルウェー / 105分

マリア・モンテッソーリ
監督:レア・トドロフ
2023年 / フランス、イタリア / 100分

マスターゲーム
監督:バルナバーシュ・トート
2023年 / ハンガリー / 91分

ミシェル・ゴンドリーDO IT YOURSELF!
監督:フランソワ・ネメタ
2023年 / フランス / 80分

別れ
監督:ハサン・デミルタシュ
2023年 / トルコ / 90分

連れ去り児(ご)
監督:カラン・テージパル
2023年 / インド / 94分

私たちのストライキ
監督:ネシム・チカムイ
2024年 / フランス / 87分

日曜日
監督:ショキール・コリコヴ
2023年 / ウズベキスタン / 97分


◆国内コンペティション◆
長編6作品、短編8作品
審査委員長:横浜聡子監督(『ウルトラミラクルラブストーリー』『いとみち』)

●長編部門
朝の火
監督:広田智大
2024年 / 日本 / 82分

明日を夜に捨てて
監督:張蘇銘
2023年 / 日本 / 60分

雨花蓮歌
監督:朴正一
2024年 / 日本 / 79分

折にふれて
監督:村田陽奈
2024年 / 日本 / 80分

昨日の今日
監督:新谷寛行
2023年 / 日本 / 67分

冬支度
監督:伊藤優気
2024年 / 日本 / 74分

●短編部門
相談
監督:張曜元
2024年 / 日本、中国 / 31分

Loudness
監督:地曵豪
2024年 / 日本 / 22分

立てば転ぶ
監督:細井じゅん
2024年 / 日本 / 48分

チューリップちゃん
監督:渡辺咲樹
2024年 / 日本 / 19分

だんご
監督:田口智也
2024年 / 日本 / 29分

松坂さん
監督:畔柳太陽
2024年 / 日本 / 40分

私を見て
監督:山口心音
2023年 / 日本 / 17分

はなとこと
監督:田之上裕美
2024年 / 日本 / 42分


◆特集「商業映画監督への道」◆
白石和彌監督&横浜聡子監督が商業映画監督デビューについて語る
【白石監督】 7/18(木)『止められるか、俺たちを』上映&トークイベント
【横浜監督】 7/19(金)『ウルトラミラクルラブストーリー』上映&トークイベント


◆「みんなが観たい上映作品」◆
もっと映画を身近に!みんなが選んだ名作上映&特別トークイベント

7/18(木)『スタンド・バイ・ミー』
7/19(金)『ドライブ・マイ・カー』『トップガン マーベリック』『ショーシャンクの空に』

★トークイベント:
『トップガン マーベリック』上映後、字幕翻訳界の第一人者の戸田奈津子さんのトーク


◆2夜連続「野外上映を楽しもう」◆
真夏の星空の下、大スクリーンで楽しむ映画体験
7/14(日)『ペット2』
7/15(月・祝)『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
※ 荒天の場合は、映像ミュージアム1階ガイダンスルームにて上映予定


◆お子さまから大人まで楽しめる関連企画が盛りだくさん♪
映像制作ワークショップ・カメラクレヨン

川口駅東口の公共広場(キュポ・ラ広場)
ブラスバンドによる演奏や地域のおいしいお店・魅力的なお店が出店する「Dシネマルシェ」を開催!


●HP
http://www.skipcity.jp
●Facebook
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イスラーム映画祭9 名古屋編 

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イスラーム映画祭9 名古屋編の日程が決まりました。

会場:名古屋・ナゴヤキネマ・ノイ
https://nk-neu.com/

期間:2024年6月29日(日)~7月5日(金)
※7/2(火)劇場定休日 1日2回上映

★オンラインチケット: 上映日の「10日前」より販売
6/19(水)0時から1日ずつ販売
ナゴヤキネマ・ノイ オンラインチケットサイト
https://nkneu.sboticket.net/


上映作品
『私は今も、密かに煙草を吸っている』
『アユニ/私の目、愛しい人』
『ファルハ』
『戦禍の下で』
『ハンズ・アップ!』
『辛口ソースのハンス一丁』
『私が女になった日』
『スターリンへの贈り物』
『ハーミド〜カシミールの少年』

★東京、神戸で上映した作品のうち下記3作品の上映はありません
『炎のアンダルシア』
『憎しみ』
『メークアップ・アーティスト』


●トークセッション 1
6月29日(日)16:30からの『ファルハ』上映後
ナゴヤキネマ・ノイ オープン特別企画
~ミニシアターが上映してきたパレスチナ関連映画の歩み~
永吉直之(ナゴヤキネマ・ノイ支配人)x 藤本高之(イスラーム映画祭主宰)

●トークセッション 2
7月3日(水)16:30からの『辛口ソースのハンス一丁』上映後
“辛口ソース”のハンスはどこに?
~二つの世界で生きる移民2世の葛藤について~
渋谷哲也さん(ドイツ映画研究者/日本大学文理学部教授)

★なお、トークのない回は、藤本高之さんによるミニ解説があります。

タイムテーブルとトーク詳細は、こちらでご確認ください。
http://islamicff.com/timetable_talksession.html#nagoya_timetable

最新情報は、イスラーム映画祭 Facebookで確認ください。
https://www.facebook.com/islamicff?__tn__=-UC

イスラーム映画祭 公式サイト 
http://islamicff.com/index.html



インディアンムービーウィーク2024パート1

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期間:2024年6月7日(金)〜 7月4日(木)
会場:東京:キネカ大森
https://ttcg.jp/cineka_omori/movie/1118900.html


【チケット料金】
日本語字幕作品:2,000円(税込)均一
英語字幕作品(L, M, Nのみ):3,000(税込)均一
※全席指定/入替制
※特別興行のため、各種割引・招待券・株主優待券はご使用になれません

インディアンムービーウィーク 公式サイト: https://imwjapan.com/


◆初上映作品
日本語字幕版 2作品、英語字幕版 3作品

タライヴァー(原題: Thalaivaa)
※日本語字幕版初上映
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©Sri Mishri Productions
監督 A・L・ヴィジャイ
出演 ヴィジャイ、アマラ・ポール、サティヤラージ、ラーギニ・ナンドワーニ
1988年に起きたムンバイの暴動に懲りてマドラスに戻るラトナムは、恩人ラーマドゥライからその息子ヴィシュワを預かる。25年後、成長したヴィシュワはシドニーでダンサーとして活躍していた。ムンバイに住み続ける父のラーマドゥライは人々から慕われるドンだったが、息子には身分を偽っていた。ヴィシュワは恋人と共にムンバイを訪れ、父に再会するが、そこで予期せぬ暴力が彼らを襲う。人気俳優ヴィジャイを、『神さまがくれた娘』(2011年)のA・L・ヴィジャイ監督が撮った作品。
2013年/タミル語/175分/ G相当


ラームとリーラー(原題:Goliyon Ki Rasleela Ramleela)
※IMW初上映(新訳字幕版にて上映)
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©️Bhansali Productions ©️Eros Worldwide
監督 サンジャイ・リーラー・バンサーリー
出演 ディーピカー・パードゥコーン、ランヴィール・シン/プリヤンカー・チョープラー(カメオ出演)
舞台は西インド、グジャラート州のとある村。ここでは2つの部族が抗争を繰り返していた。ホーリー祭の日に出会ったラームとリーラーはお互いに一目で恋に落ちるが、相手が対立する部族の出身であることを知る。「ロミオとジュリエット」の翻案。『バジラーオとマスターニー』(2015年)、『パドマーワト 女神の誕生』(2018年)で知られる映像の魔術師サンジャイ・リーラー・バンサーリー監督と、ディーピカー、ランヴィールが最初にタッグを組んだ作品で、多くの映画賞を受賞した。
2013年/ヒンディー語/156分/ G相当
字幕 日本語


Seethakaathi(原題:シーダカーディ)
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©️Passion Studios
監督 バーラージ・ダラニダラン
出演 ラージクマール、マウリ、アルチャナ、バガヴァティ・ペルマール、ヴィジャイ・セードゥパティ
ベテラン舞台俳優のアイヤは舞台上で急死する。死後に行われた公演で、ある劇団員の演技が劇的に変化し、関係者はアイヤの魂が彼に乗り移っていると確信する。公演を見た映画監督がその俳優を自作の主演に抜擢し、映画は大ヒット。俳優の中にいるアイヤが人気スターとなる怪現象が起こる。『途中のページが抜けている』の監督、キャストが再集結した、新感覚のスリラードラマ。
2018年/ タミル語/ 173分/ 映倫区分G相当
字幕:英語


Nenjam Marappathillai(原題:魂は忘れない)
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©️Escape Artists Motion Pictures ©️GLO Studios
監督 K・セルヴァラーガヴァン
出演 S・J・スーリヤー、レジーナ・カサーンドラ、ナンディター・シュウェータ
キリスト教の養護施設で育った孤児マリヤムは、施設への恩返しとして献金するために、紡績会社経営者の裕福な家庭のベビーシッターの職を得る。屋敷の主人ラームゼーは、妻の不在時にマリヤムをレイプして殺し、使用人に死体を処分させる。彼女の魂は屋敷に戻り、犯人たちを追い詰めていく。S・J・スーリヤーの演技が話題になった怪作ホラー。 
※性暴力を想起させるシーンがあります。
2021年/ タミル語/ 150分/ 映倫区分PG12相当
字幕:英語


Vaaranam Aayiram(原題:千の象を倒す者)
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© Aascar Film Pvt. Ltd © Cloud Nine Movies
監督 ガウタム・メーナン
出演 スーリヤ、サミーラ・レッディ、ラムヤー、シムラン、ディーパ・ナレーンドラン、アジャイ
対テロ作戦のためカシミールに赴くスーリヤ少佐のもとに、父クリシュナンの死の知らせが届く。1970年代にチェンナイの大学生だったクリシュナンとマーリニの恋物語、結婚して生まれたスーリヤとクリシュナンとの友達のような交歓、成長したスーリヤが出会った女性メーガナとの恋愛などが回想によって綴られ、現在の彼ができるまでを物語る。親子二代をスーリヤが熱演した人間ドラマ。
2008年/ 169分/ タミル語/ 映倫区分G相当
字幕:英語


◆アンコール上映作品 9作品

無職の大卒(原題:Velaiilla Pattadhari)
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©️Escape Artists Motion Pictures ©️Wunderbar Films
監督 ヴェールラージ
出演 ダヌシュ、サムドラカニ、アマラ・ポール
大学で土木工学を学んだラグヴァランは、時代の花形のIT専攻でなかったばかりに、職が見つからない。理解ある母と、隣に越してきたシャーリニの二人から励まされ、大きなチャンスを掴むが、大手建設会社の御曹司と対決することになる。「職のない若者」というインド映画の定番テーマを、ダヌシュならではのキレのあるアクションとダンス、恋愛、ファミリー・センティメントで彩った、爽やかで痛快な一作。
2014年/ タミル語/ 133分/ G
字幕 日本語


永遠の絆(原題:Viswasam)
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©️Sathya Jyothi Films
監督 シヴァ
出演 アジット・クマール、ナヤンターラ、ジャガパティ・バーブ、アニカ、ヴィヴェーク、ヨギ・バーブ
テーニ地方に住むドゥライは有力者だったが、その腕力頼みの生き方に嫌気がさした妻に去られている。村人の懇請もあり、彼はムンバイに出かけて行き、妻と縒りを戻そうと試み、娘を襲撃者から守る。カラフルな田舎の祝祭、お約束の乱闘、コテコテのお笑いなど、伝統的娯楽映画を踏襲しながらメッセージを含む。タミル語映画界で人気を集めるアクション俳優、アジット・クマール主演の大ヒット作。
ジャンル コメディ、ドラマ、アクション
2019年/ タミル語/146分/G
字幕 日本語


兄貴の嫁取物語(原題:Veeram)
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©️Vijaya Productions
監督 シヴァ
出演 アジット・クマール、タマンナー、サンダーナム、ナーサル
5人兄弟の長兄のビナーヤガは腕っぷしが強く、村人たちからも尊敬されていたが、異性関係では超硬派で、女性との付き合いは全くなかった。それぞれの恋人とゴールインしたいのに長兄に言い出せない4人の弟たちは、策略を巡らし、村にやってきた美術修復家の女性コーペルンデヴィとビナーヤガとの間に恋を芽ばえさせようとする。しかし彼女の一家は全員が徹底した非暴力主義者だった。アジット・クマールとタマンナー(『バーフバリ』シリーズ)共演のアクションコメディ。
2014年 / タミル語 / 160分/ G(暴力シーンあり)
字幕 日本語


ウスタード・ホテル(原題:Ustad Hotel)
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©️Magic Frames
監督 アンワル・ラシード
出演 ドゥルカル・サルマーン、ニティヤ・メーノーン、ティラカン、シッディク、マームッコーヤ
裕福な家庭に生まれドバイで育ったファイジはシェフになるのが夢だったが、それに反対する父から勘当される。カリカットの祖父の元に身を寄せ、祖父の経営する大衆食堂を手伝いながら成長していく。カリカットのムスリム社会を背景に、マラバール・ビリヤニ、パロタなど、ケーララ州の名物料理の垂涎ものイメージを交えながら、青年の成長をのびやかに描く。
2012年/ マラヤーラム語/ 151分/ G
字幕 日本語


シャンカラーバラナム 不滅のメロディ(原題:Sankarabharanam)
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©️Poornodaya Movie Creations
監督 K・ヴィシュワナート
出演 J・V・ソーマヤージュル、マンジュ・バールガヴィ、トゥラシ・シヴァマニ、アッル・ラーマリンガイヤ
南インド古典声楽の巨匠シャンカラ・シャーストリと、彼を崇めるトゥラシ。娼家に生まれたトゥラシは神前の巫女のようにシャンカラに仕えたいと望んでいたが、残酷な運命はそれを許さない。二つの純粋な魂の彷徨の道筋を彩る古典音楽と古典舞踊の饗宴。ひたすらに芸を磨く求道と神への無私の信仰が一つになる圧巻のクライマックス。インド映画の「芸道もの」の系譜の中で一時代を画し、南インド全域でヒットした、金字塔と言われる名作。
※2015年にデジタルリマスターされたタミル語吹替版。
1979年(2015年リマスター版)/ タミル語 / 136分/ G
字幕 日本語
シネジャ映画祭報告 http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/491391089.html


ジガルタンダ(原題:Jigarthanda)
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©️Group Company
監督 カールティク・スッバラージ
出演 シッダールト、ボビー・シンハー、カルナーカラン、ナーサル
映画監督を目指すカールティクは、映画監督コンテスト番組に出場する。セミ・ファイナルで選外になりかけたが、審査員を務めたプロデューサーから長編映画の製作を持ちかけられる。提示された条件は、壮絶なギャングの抗争をテーマにした映画をつくることだった。カールティクはおっかなびっくり、南インドのマドゥライで悪名を轟かせる凶悪なギャングのボス、セードゥに関してリサーチを始める。タミル語映画界の鬼才、カールティク・スッバラージ監督が撮った、ギャングスター・ミュージカル。
2014年/タミル語/171分/ PG-12
字幕 日本語


ジガルタンダ・ダブルX(原題:Jigarthana Double X)
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©Stone Bench Films ©Five Star Creations ©Invenio Origin
監督 カールティク・スッバラージ
出演 ラーガヴァー・ローレンス、S・J・スーリヤー、ニミシャ・サジャヤン
新米警察官のキルバイは不可解な事件に巻き込まれ、自身が牢に繋がれる。彼は、政界に強いコネクションを持つ悪徳警視ラトナクマールに脅されて、マドゥライ地方のギャングの親分シーザーの暗殺を命じられる。シーザーに近づくために、彼はサタジット・レイ門下の映像作家と身分を偽り、彼を主演にした映画を撮るふりをする。カールティク・スッバラージ監督が激烈な社会批評を盛り込んだ衝撃作。
2023年/タミル語/172分/ PG12
字幕 日本語


後継者(原題:Varisu)
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©️Sri Venkateswara Creations ©️PVP Cinema
監督:ヴァムシー・パイディパッリ
出演:ヴィジャイ、ラシュミカー・マンダンナ、サラトクマール
大企業オーナー一族が住む屋敷に、当主と衝突して家を出ていた三男ヴィジャイが戻ってくる。彼は事業を引き継ぎバラバラの家族を結びつけようとする。ヴィジャイ(マスター 先生が来る!)主演、インドで2023年1月に公開されたヒット作。
2023年/タミル語/169分/G
字幕 日本語
シネジャ映画祭報告 http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/501749147.html


マジック(原題:Mersal)
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© Sony Music India © Sri Thenandal Films
監督 アトリ出演 ヴィジャイ、サマンタ、カージャル・アグルワール、ニティヤ・メーノーン、S・J・スーリヤー、サティヤラージ
チェンナイの低所得者層地域で開業するマーラン医師は、低額で患者を診る人徳者で、国際会議でも表彰される。しかしその周りで医療関係者の不審死が起こり、警察は彼を拘束して尋問する。そこで浮かび上がったのは、ヴェトリという名の彼と瓜二つの奇術師だった。V・ヴィジャエーンドラ・プラサード(『バジュランギおじさんと、小さな迷子』)が脚本に加わった、娯楽性がある社会派スリラー。
2017年 / タミル語 / 169分 / R15+(肉体損壊の描写あり)
字幕 日本語