日程 2023年11月2日~5日
会場 YEBISU GARDEN CINEMA
(公式HPより)
香港映画祭 Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema は香港特别行政区政府 創意香港の財政支援を受け、香港国際映画祭協会が主催する巡回プログラムです。2022年に始まり、これまで世界20都市以上で開催されてきた本プログラムは、映画の美意識を変え、多元的な社会意識をかつてないレベルで映し出した香港映画を上映してきました。
本プログラムは香港映画の進化を紹介し、過去の成功を祝うと同時に、適応力と創造的革新の上に築かれた新たな夜明けへの洞察を提供しようとするものです。
公式HP
https://makingwaves.oaff.jp/ticket.html
予告編
https://makingwaves.oaff.jp/
風再起時
風再起時/Where the Wind Blows/2022年/144分
▶ 監督:フィリップ・ユン(翁子光)
▶ 出演:アーロン・クォック(郭富城)、トニー・レオン(梁朝偉)、パトリック・タム(譚耀文)、リチャード・ン(呉耀漢)、マイケル・ホイ(許冠文)
1960~70年代、汚職が横行していた暗黒時代の香港を舞台に、実在した汚職警察官を描いたクライム・サスペンス。「四大天王」アーロン・クォックと、香港が世界に誇る俳優トニー・レオンの初共演が大きな話題となった。本作でトニー・レオンが2023年アジア・フィルム・アワード最優秀主演男優賞を受賞したほか、『Mr.BOO!』シリーズで知られるベテラン俳優マイケル・ホイが汚職捜査機関「廉政公署(ICAC)」の委員を演じ、2023年香港電影金像奨最優秀助演男優賞を受賞。
11月2日(木)19:20〜 | 11月4日(土)19:20~
ブルー・ムーン
望月/Once in a Blue Moon/2023年/103分
▶ 監督:アンディ・ロー(羅耀輝)
▶ 出演:グラディス・リー(李靖筠)、ピーター・チャン(陳湛文)、ロレッタ・リー(李麗珍)
コンビニで働く娘、妻との別居を隠している息子、そして彼らの母。それぞれに秘密を抱える家族の再生を描く。2023年大阪アジアン映画祭で上映された『深夜のドッジボール』(2022)でヒロインを演じたグラディス・リーと、昨年香港で大ヒットを記録した『6人の食卓』で三男ルン役を演じたピーター・チャンによる兄妹を女手一つで育ててきた母親役に『最後勝利』(87)など80〜90年代の香港映画で活躍したアイドル出身の俳優ロレッタ・リーが扮し、中年の諦念をにじませて好演。
11月4日(土)16:30〜
7月に帰る
七月返歸/Back Home/2023年/102分
▶監督:ネイト・キー(謝家祺)
▶ 出演:アンソン・コン(江𤒹生)、バイ・リン(白靈)
香港の人気ボーイズグループ「MIRROR」のサブリーダーAKことアンソン・コンが主演を務めた、サスペンス色豊かなホラー映画。幼い頃から陰と陽の目を持ち、幽霊を見ることができるウィンは、ある日母親が自殺未遂をしたという知らせを受け、かつて暮らした家に戻る。慣れ親しんだ場所に帰ってきた彼に、次々と奇妙な出来事が起こる――。ホラー小説家でもあるネイト・キーが、映画製作会社「MM2」による新進監督プロジェクト賞を受賞し、本作で長編監督デビュー、脚本も手がけている。
11月2日(木)16:30〜
マッド・フェイト
命案/Mad Fate/2023年/108分
▶ 監督:ソイ・チェン(鄭保瑞)
▶ 出演:ラム・カートン(林家棟)、ヨン・ロッマン(楊樂文)、ン・ティンイップ(呉玉壽)、ピーター・チャン(陳湛文)
「運命」をキーワードに描かれる、残虐で重厚なサスペンス。東京国際映画祭をはじめ世界各国で絶賛された『リンボ』(2021)のソイ・チェン監督が、『リンボ』に続いてラム・カートンを主演に迎え、ジョニー・トープロデュースで放つ最新作。今年2023年のベルリン国際映画祭でプレミア上映され、第47回香港国際映画祭のオープニングを飾った。占い師を演じるラム・カートンはもちろん、サイコパスを演じる、香港の人気ボーイズグループ「MIRROR」のリーダー、ヨン・ロッマンの演技も見どころ。
11月3日(金・祝)16:30〜
ホワイト・ストーム 世界の涯て
掃毒3:人在天涯/The White Storm 3: Heaven or Hell/2023年/125分
▶ 監督:ハーマン・ヤウ(邱禮濤)
▶ 出演:ルイス・クー(古天樂)、ラウ・チンワン(劉青雲)、アーロン・クォック(郭富城)、ラム・シュー(林雪)、ロー・ガーリョン(羅嘉良)
アウ(ルイス・クー)は潜入捜査官チョン(アーロン・クォック)とともに麻薬王カン(ラウ・チンワン)の組織で働いており、3人は兄弟の絆で結ばれている。香港警察に追われたカンはタイに逃亡するが……。2013年『レクイエム 最後の銃弾』(原題:掃毒)、2019年『ホワイト・ストーム』(原題:掃毒2 天地對決)に続く「掃毒」シリーズ第3弾だが、続編としてストーリーの関連性はなく、麻薬捜査班と麻薬組織の激闘を描くというテーマのみを引き継いだ最新作。爆発連続のど派手なアクションが壮大なスケールで繰り広げられる。
11月5日(日)16:30〜
毒舌弁護人〜正義への戦い〜
毒舌大狀/A Guilty Conscience/2023年/133分
▶ 監督:ジャック・ン(吳煒倫)
▶ 出演:ダヨ・ウォン(黃子華)、ツェー・クワンホウ(謝君豪)、ルイーズ・ウォン(王丹妮)、フィッシュ・リウ(廖子妤)、マイケル・ウォン(王敏德)、ホー・カイワ(何啟華)
▶ 提供・配給:楽天グループ株式会社
10月20日より劇場公開 公式サイト
2023年の旧正月に公開され、香港映画史上初の1億香港ドルを突破し、歴代興収第1位(※2023年9月1日)に輝いた法廷ドラマ。昨年香港で大ヒットした『6人の食卓』でも主演を務めた国民的スター、ダヨ・ウォンが人々のため、香港のために法廷で戦う“毒舌弁護人”を熱演するほか、『アニタ』のルイーズ・ウォン、『リンボ』のフィッシュ・リウら豪華キャストが顔を揃える。監督のジャック・ンは、ダンテ・ラム監督『クリミナル・アフェア 魔警』(14)などの脚本家として知られ、本作で監督デビューをはたした。
11月3日(金・祝)19:20〜
夢翔る人 色情男女
[2Kデジタル・レストア版]
色情男女/Viva Erotica/1996年/99分
▶ 監督:イー・トンシン(爾冬陞)
▶ 出演:レスリー・チャン(張國榮)、スー・チー(舒淇)、カレン・モク(莫文蔚)、ラウ・チンワン(劉青雲)
低予算のポルノ映画の制作を依頼された、売れない映画監督のシン。だが、主演の新人女優モニクは我がままな大根役者で、映画作りは空回りする一方……。映画業界の内幕を描いた、香港版『アメリカの夜』とも呼ぶべき映画愛溢れる傑作コメディ。劇中のワンシーンをレスリー自身が監督したことも話題に。美しい肢体を大胆に披露しモニクを演じたスー・チーは、本作で香港電影金像奨新人賞と助演女優賞をダブル受賞し大ブレイクした。公開当時「出演作中最も好きな映画」とレスリーが公言していた愛すべき作品がスクリーンに蘇る!
11月5日(日)19:20〜
第12回シニア女性映画祭・大阪2023「道を拓く!」
大きい画面はこちらから
2023年11月18日(土)、19日(日)
とよなか男女共同参画推進センター すてっぷホール
主 催:「波をつくる女たち」シスターウェイブス
公式HP:http://sister-waves.fem.jp/
SisterWavesブログ:https://sisterwave.exblog.jp/
過去映画祭のチラシPDF:http://sister-waves.fem.jp/film-fes_02.html
18日
午前「百合子、ダスヴィダーニヤ」 トーク 浜野佐知監督
午後「フェモクラシー 不屈の女たち」 トーク 三井マリコ
19日
午前「幾春かけて老いゆかん」トーク 舟本惠美
午後「マイ・ラブ 日本篇」 トーク 戸田ひかる監督
各プログラム
前売り800円 当日1000円 二日通し券2000円 マイ・ラブ無料
(80歳以上、車椅子利用者と介助者、原発避難者、母子世帯、高校生以下は無料)
詳細はこちらをご覧ください。
http://sister-waves.fem.jp
作品紹介
「百合子、ダスヴィダーニヤ」
監督:浜野佐知
102分/2011年/日本
◆トークゲスト:浜野佐知監督
若き日のロシア文学者・湯浅芳子と小説家・中條(後の宮本)百合子。出会ってすぐに惹かれ合った二人は、自分たちの関係について精魂傾けて討論し、お互いの愛を深めていく。百合子に執着する夫・荒木茂は、妻を引き戻そうと 懸命の努力を試みる。三人が、異性愛と同性愛の交錯する愛憎のドラマを展開した40日間を描いた、100年前の型破りのラブストーリー。
【監督紹介】 1948年生まれ。71年にピンク映画監督デビュー。85年映画制作会社「旦々舎」を設立。以後、監督・プロデューサーを兼任し、性 を女性の視点で撮ることをテーマに300本を超える作品を発表。一般映画の「第七官界彷徨¬尾崎翠を探して」「百合祭」「雪子さんの足音」などは海外でも高く評価されている。著書に「女が映画
を作るとき」(平凡社新書)、「女になれない職業」(ころから)。
「フェモクラシー 不屈の女たち」
監督:トルステン・ケルナー
104分/2021年/ドイツ ドイツ語(日本語字幕)
◆トークゲスト :三井マリ子さん(すてっぷ初代館長•女性政策研究家)
旧西ドイツ連邦議会の女性議員の歩みを、戦後からメルケル政権時代まで追うドキュメンタリー。既得権益にどっぷり浸かった男性たちを相手に、民主的な政策決定への参加を求めて闘った女性議員のパイオニアたち。セクハラと偏見に耐え、臆することなく自分の道を追求する女性たちの姿が頼もしく、勇気を与えてくれる。ゲーテ・インスティトゥート東京のご協力で上映が実現。
【監督紹介】1965年ドイツ・オルデンブルク生まれ。ジャーナリスト、作家でもある。メルケル元首相についてのドキュメンタリー制作や著書もある。
「幾春かけて老いゆかん」
監督 : 田代裕
113 分/2023 年/日本
◆トークゲスト : 舟本惠美さん(歌林の会会員)
「さくら花幾春かけて老いゆかん 身に水流の音ひびくなり」この一首に衝撃を受けた
監督が、作者の馬場あき子さん(95)に密着した1年間のドキュメンタリー。朝日歌壇の選者として著名な馬場さんは若いころ入門した能の喜多流宗家で80歳を過ぎるまで舞を続け、 一方で新作能も発表している。コロナ禍の中でも各地で活動するエネルギッシュな日々を追う。
【監督紹介】1956年生まれ。TVディレクターを十数年つとめた後、独立してドキュメンタリー番組の構成作家となる。現在は「情熱大陸」(TBS 系)などを手がけている。
「マイ・ラブ 日本篇」
<Netflixオリジナルドキュメンタリー>
監督 : 戸田ひかる
73分/2021年/ アメリカ
◆トークゲスト : 戸田ひかる監督
療養所で働いていた絹子さんと、ハンセン病回復者である石山春平さんは恋に落ち1970年に結婚。病気については長年沈黙してきたが、1998年の国家賠償請求訴訟を機に体験を語るようになる。駄洒落を飛ばし明るい春平さんと、短歌を詠みまっすぐに生きる絹子さん。夕暮れの景色や道端の花を愛で丁寧に暮らす二人の姿は、深い愛と潔さに満ちている。
【監督紹介】1983年生まれ。オランダ・ユトレヒト大で社会心理学、ロンドン大学院で映像人類学を学ぶ。大阪の弁護士夫夫(ふうふ)を描いた「愛と法」(2017)は第30回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で作品賞、第42回香港国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。