第9回わっかない白夜映画祭

読者の佐藤延枝さんから、日本の最北端で開催されている「わっかない白夜映画祭」のご案内をいただきました。

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コロナ禍で中断し、昨年3年ぶりに開催されたわっかない白夜映画祭。
夏至の日、日本で一番夜が短い稚内でのオールナイト上映を、ぜひお楽しみください。

第9回わっかない白夜映画祭 
(白夜映画祭2023 in 稚内)

2023年6月17日(土)~18日(日)
会場:T・ジョイ稚内 シアター2
https://saihoku-cinema.com/ (T・ジョイ稚内のサイト)
https://www.facebook.com/profile.php?id=100066623420090 (facebook)

◎特別作品上映 (無料) 6月17日 18時~
『わが家にソ連人がやってきた』
終戦後、樺太を占領したソ連は、樺太に多くの自国民を移住させた。国の命令で移住させられたソ連人たちは住む場所もなく、引き揚げを待っていた日本人住宅に上がり込んだ。こうして異国民同士の奇妙な共同生活「混住」が始まった・・・

育英館大学(旧稚内北星大学)の学生さんたちが2021年に製作したドキュメンタリー。
上映後、製作に携わったスタッフによるトークイベントが開催されます。

◆上映作品
『大河への道』
『流浪の月』
『鹿の王』
『七人の秘書』
『異動辞令は音楽隊!』
『ウェディング・ハイ』
『Coda~あいのうた』

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☆映画祭協賛企画 緑1丁目の銭湯「みどり湯」は17日、オールナイト営業し、映画祭の半券を持参すると17、18両日の入浴料が半額となります。

☆コロナ禍で中止されていた日本最北端わっかない白夜祭も、4年ぶりに6月16、17日の両日、JR稚内駅前広場で開催されます。




イタリア映画祭2023 オープニングセレモニー

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2023年5月2日(火)18:00~
有楽町朝日ホールにて


2001年に始まり、今回で23回目となるイタリア映画祭。
会期や場所の変更を余儀なくされたコロナ禍を経て、4年ぶりに有楽町朝日ホールでイタリアからのゲストをお迎えして開会しました。
初日の5月2日(火)夜6時からオープニングセレモニーが行われました。

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主催 イタリア文化会館 館長シルヴァーナ・デマイオさん挨拶
再びイタリアよりゲストをお迎えして開会できることになりました。
23回を重ねてきたことは、イタリア映画が日本の観客の皆さまに受け入れられてきたことと嬉しく思います。クラシックだけでなく、新作にもご興味をもっていただき、今のイタリアを知っていただけます。今回上映する14作品をひと言でまとめるのは不可能です。舞台は北から南、テーマも様々です。どうぞお楽しみください。

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主催 チネチッタCEOのニコラさん挨拶
ボナセーラ!
イタリアからもゲストの皆さまにいらしていただき、交流できることを楽しみにしています。23回を迎えるのも素晴らしいこと。日本の皆さまに評価していただいているからこそと感謝します。イタリアの文化、そして現状を見ていただけることと思います。イタリア映画の製作現場は今、とても忙しいです。14作品、どうぞお楽しみください。

続いて、来日ゲスト8名のお名前が一人一人呼ばれ登壇し、勢ぞろいしたところで、ひと言ずつご挨拶。

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キアラ・ベッロージ監督(『スイングライド』)
初めて東京に来られて嬉しいです。14本をぜひ観てください。私の作品は、ある意味、小さいですが、ご覧いただければ嬉しいです。

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トンマーゾ・ラーニョ(『ノスタルジア』『乾いたローマ』出演)

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ロベルト・アンドー監督(『奇妙なこと』)
イタリア映画とともに世界を回ることができて嬉しいです。1920年代の作家をテーマに撮りました。

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ジュリアン・アンドー(『奇妙なこと』出演)
イタリアから遠いところに来られて幸せです。

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トニ・セルヴィッロ(『奇妙なこと』主演、『夜のロケーション』出演)
こんなに遠いところに来たのは初めてです。日本の文化を尊敬しています。小津安二郎監督や手塚治虫などからたくさんのことを学びました。映画で少しでもお返しができればと思います。

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ルイージ・ロ・カーショ(『蟻の王(仮題)』『デルタ』主演ほか)
17年ぶりの来日です。東京はとても素敵な町。戻ってくることができて嬉しいです。今はあまり長くお話できませんが、明日(3日)の上映後には長くお話できますので、ぜひ観にいらしてください。

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ジャンフランコ・ロージ監督(『旅するローマ教皇』)
皆さまに感謝します。明日(3日)『旅するローマ教皇』でお待ちしています。

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カシャ・スムトニャク(『はちどり』出演)
2回目の来日です。先ほど、『はちどり』の上映後にQ&Aを行って、とても楽しかったです。

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ドメニコ・プロカッチ(『はちどり』製作者)
『はちどり』上映後のQ&Aでは、皆さんと交流できて楽しかったです。5日にもう一度上映がありますので、ぜひ観にいらしてください。


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最後にマスコミ用のフォトセッション。

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目線を中央、舞台に向かって右、また中央、そして向かって左端にいた私がお声をかけたのに、退場態勢に入ったジャンフランコ・ロージさんを、ルイージ・ロ・カーショさんが引き留めてくださって、このショットを撮ることができました。(並びが、前の写真と違うのはそのためでした!)
実は、ゲスト登壇の折、ルイージ・ロ・カーショさんの後、名前を呼ばれないうちにジャンフランコ・ロージさんが登壇して、ルイージさんがからかって笑ったのでした。
その場面は取り損ねたのですが、会場が大いに沸いた次第でした。


この後、オープニング作品『遺灰は語る』の上映。
上映後にオンラインでパオロ・タヴィアーニ監督のトークが予定されていたのですが、オープニングセレモニー直前に監督から風邪を引いたため出られないとのご連絡があったとのこと。90歳を越えた監督にご無理はいえません。楽しみにしていたのに、がっかりしながら『遺灰は語る』を拝見。

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(C)Umberto Montiroli
『遺灰は語る』原題:Leonora addio
2022/90分
監督:パオロ・タヴィアーニ Paolo Taviani
出演:ファブリツィオ・フェッラカーネ、マッテオ・ピッティルーティ、ロベルト・エルリツカ(声)
1936年、ノーベル文学賞受賞作家のピランデッロが亡くなり、「遺灰は故郷シチリアに」と遺言を残すが、時の独裁者ムッソリーニは、その遺灰をローマから手放さなかった。戦後、ようやく遺灰は故郷シチリアに帰ることになるが、次々にトラブルに見舞われる…。
タヴィアーニ兄弟の弟パオロが、兄ヴィットリオ亡き後、初めて発表し、ベルリン映画祭国際批評家連盟賞に輝いた作品。エピローグとしてピランデッロの遺作「釘」から脚色された一編も描かれる。

ギリシアの壺に入れられた遺灰が巡る運命はモノクロで描かれ、エピローグの短編「釘」の部分はカラー。味わい深く、ほのかなユーモアもある1作。
公式サイト:https://moviola.jp/ihai/#modal
★6月23日ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国順次公開

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イタリア映画祭2023

東京でのイタリア映画祭は、5月7日(日)まで
大阪では、6月10日(土)~6月11日(日)にABCホールで開催されます。

公式サイト::https://www.asahi.com/italia
主催:朝日新聞社、イタリア文化会館、チネチッタ
特別後援:イタリア共和国大統領 後援:イタリア大使館、イタリア総領事館

報告:景山咲子