第9回グリーンイメージ国際環境映像祭 上映日程&作品詳細

第9回グリーンイメージ国際環境映像祭

環境をキーワードに、アニメーションからドキュメンタリーまで、ジャンルを越えた世界の優れた映像作品を上映する、年に1度のフェスティバル。
今年のグリーンイメージ賞に入賞した10作品を上映、また特別プログラムではシンポジウムと上映前に朝活としてワークショップを行います。今年もリアル会場は新潟県十日町市松代、そして全国どこからでも参加いただけるオンライン会場で開催。

期間:2022年3月19日(土)〜21日(月)
会場:新潟・十日町市 道の駅まつだいふるさと会館 常春ホール(新潟県十日町市松代3816-1 ほくほく線「まつだい」駅直結2階)
★オンラインにて同時開催


会場参加:協力費1日1,000円 学生協力費1日500円 3日間通し券2,000円 中学生以下無料・事前予約不要
オンライン参加:協力費1日1,000円 3日間通し券2,000円


★特別プログラム 野外ワークショップ 朝活「まつだいで体験する」
十日町まつだいは日本の原風景である棚田が広がる町です。2020年より、まつだいでは馬で田んぼを耕す光景が見られるようになりました。かつて、昭和の中期までは日本全国でどこでも見られた馬で田を耕す「馬耕」と馬で山から馬で木を運び出す「馬搬」。馬の力「畜力」を使った伝統的な農林業の技術を保持し、まつだいで「馬耕」で酒米を作る馬方の馬搬振興会代表理事 岩間敬さんと(株)三馬力社の協力で、映像祭開催中の20日・21日は上映開始前に馬の力を体験するワークショップを開催。


プログラムの詳細はこちら★ https://green-image.jp/filmfestivals/9th/

プログラム 
3月19日(土)
11:00 静寂を破るあらし(仮題)Swanscombe Cyclone
イギリス / 2021 / 11分
監督:ジョージ・クローク ★上映後トーク
イギリスのスワンズクーム半島は生物多様性豊かな湿地が広がる。そこにヨーロッパ最大のテーマパーク建設計画が持ち上がる。世界で失われつつある生き物の生息地の行く末と、今そこにある美しい自然の姿を詩的な映像で描いた作品


12:45 森を守るまなざし(仮題)I Am Also a Yew
イラン / 2021 / 24分 / ペルシャ語 英語
監督:ヴァジへ・ラザヴィアン
イランの森で貴重な樹木が伐採されている。人々はただ生活のために考えなく伐採してきた。森を守るために、村人が環境の大切さと森の文化を広く伝え、後世に豊かな環境を残そうと活動をはじめた。

13:30 ワイルド東京 Wild Tokyo
日本、イギリス / 2021 / 49分
監督:矢野 晴隆、スティーブ・グッダー
高層ビルが林立する地球最大のメガシティ東京。鉄道や車、人が忙しく行き交うその都会に様々な生き物が生息している。大都会に生きる動物たちの世界を斬新な映像表現で描き出す。
★上映後トーク 早川 正宏さん 『ワイルド東京』プロデューサー

15:00 失われた春 シイタケの教え Fukushima`s lost spring , seen thought Shiitake mushrooms (Vol.1)
日本 / 2019 / 29分
監督:田嶋雅己 ★上映後トーク
福島第一原発の事故は、シイタケ用原木の日本屈指の供給地だった阿武隈の里山を広く汚染した。被害を受けたシイタケ農家や原木業者のその後の姿を丁寧に記録。 今、崩壊の危機に瀕する阿武隈の「里山」と人間の暮らしのあり方を問いかける。


3月20日(日)
10:30 イナサ ~風寄せる大地 16年の記録~ Inasa: Whispers on the Wind
日本 / 2021 / 59分
監督:伊藤純、伊藤 孝雄, 福田秀則
震災前の2005年から16年にわたって仙台・荒浜の半農半漁の地域を記録し続けたドキュメンタリー。大漁と豊作をもたらす風<イナサ>とともに暮らしてきた人々のさりげない日常、そして津波によって「失われたもの」「変わらないもの」「守り継がれたもの」を描く。
★上映後トーク 伊藤純監督、福田秀則監督、竹山史朗さん(株式会社モンベル 常務取締役 広報本部長)


12:40 険しき道をあゆむ人~春山に咲く花(仮題)~ Inasa: Whispers on the Wind
韓国 / 2021 / 48分 / 韓国語(日本語字幕)
監督:グァンロク・リー ★上映後トーク
イム・ギジョン氏は, 重さは40kgから100kgに及ぶ荷物を背負い山の奥深くまで届ける韓国最後の「歩荷」である。彼は雪岳山の僧院や山小屋へ荷を運ぶ仕事を16歳から始めた。険しい山の美しい自然と彼の歩みを描いた作品。

14:00 ホルガット~解けゆく永久凍土より HOLGUT
ベルギー / 2021 / 75分 / ロシア語・サハ語
監督:リザベス・デ・ケウラール
解けゆくシベリア凍土では古代の骨は地表に姿を表し、野生動物の姿が消えつつある。3人のヤクート人が広大な自然の大地に足を踏み入れ、それぞれ異なった冒険の旅に出る。

15:25 気候変動からの逃避(仮題)Climate Exodus
スペイン / 2020 / 63分 / スペイン語・ベンガル語・トゥルカナ語
監督:ダビド・バウテ
ケニア(アフリカ)、インド(アジア)、カリブ(アメリカ)、これらの異なる国と大陸で、気候変動によって全てを失ってしまった3人の女性たちは、新たな生活を始めるために移住を余儀無くされる。

16:40 救いを待つ人たち (仮題)Waiting for God
セネガル / 2021 / 24分 / フランス語・ウォロフ語
監督:ママドゥ・クマ・ゲイ ★上映後トーク
セネガルの北西部に位置するサンルイは海に面した都市で、セネガル川の河口に位置する。近年の海面上昇の影響を受け、海と川に囲まれた地区に住む人たちが影響を受けている。そこに暮らす人々の姿を描いた短編ドキュメンタリー作品。

17:35 孤高の森(仮題)Trees Die Standing Tall
フランス・メキシコ / 2021 / 62分 / スペイン語
監督:ロナン・ケルヌール ファニー・フルシロン ★上映後トーク
メキシコの町チェランで、森で盗伐に苦しむ村の人々が女性たちの小さなグループに率いられ脅威に対抗する。この闘いを通し、村は先住民族タラスコ族としての伝統を取り戻す。


3月21日(月・祝)
11:00 マングローブに生きる Macoconi -The Roots of Our Children
モザンビーク / 2017 / 35分
監督:ファビオ・リベイロ
アフリカで2番目に広いマングローブ林を持つモザンビークは、乱伐の危機に直面している。マングローブの破壊は、林からのささやかな採取で生きる地域の人々の生活への打撃となるばかりではなく、気候への影響をも及ぼしかねない。


12:20 黄金の魚 アフリカの魚 Golden Fish, African Fish
セネガル / 2018 / 60分
監督:トマ・グラン & ムサ・ジョップ
セネガル南部にあるカザマンスは、西アフリカで最後に難民が向かう場所のひとつ。漁師、魚加工業者、移民労働者が集まり、ここで獲れ、加工された魚によって多くのアフリカ諸国の食は支えられている。


13:30 シンポジウム
「持続可能な社会の構築に向けて 中山間地域から考える新しい未来のかたち
~TICAD8に向けて、日本の中山間地から世界との連携」

今年は8月には3年に一度開催される第8回TICAD(アフリカ開発会議)が開催されます。 日本の中山間地域では人口減によるインフラ維持や医療サービスなどで先進技術の必要性が検討されていて、アフリカでは近年の技術発展で農業や医療、公共サービスでのデジタル化が進んできています。 農村という視点から共通する問題を考えるほか、日本の知恵や知識の活用と、先進技術の共有や意見交換でアフリカと日本の連携を模索するとともに、農業・食料、低炭素社会の未来のかたち、持続可能な社会のあり方などを考えていきます。

ゲストスピーカー
上本 真紀子さん 国際連合食糧農業機関駐日連絡事務所リエゾン オフィサー
大澤 誠 さん 農林中央金庫エグゼクティブアドバイザー 前農林水産審議官
加藤 隆一 さん 独立行政法人国際協力機構上級審議役

ファシリテーター
合田 真 さん 日本植物燃料株式会社CEO

ゲスト
ゴルギ・シス 閣下 駐日セネガル共和国大使


15:00 授賞式
グリーンイメージ賞表彰と大賞の発表

審査委員
鵜飼 哲 さん 一橋大学名誉教授
岡田 秀則 さん 国立映画アーカイブ主任研究員
安川 香澄 さん 独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 地熱統括部 特命審議役

審査委員長
佐藤 忠男 さん グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会 委員長 / 映画評論家