イスラーム映画祭7 東京篇ゲスト情報

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【イスラーム映画祭7】東京篇での上映後のゲスト情報です。

渋谷ユーロスペース 2022年2月19日(土)~25日(金)
http://islamicff.com/index.html

①2/19(土)11:00『ある歌い女(うたいめ)の思い出』上映後
《アラブ映画における女性監督の軌跡 ―ムフィーダ・トゥラートリ監督を偲んで》
【ゲスト】佐野光子さん(アラブ映画研究者)

②2/19(土)16:30『時の終わりまで』上映後
《映画から知るアルジェリア―知られざるその魅力》
【ゲスト】和家麻子さん(危機管理コンサルティング会社勤務/アルジェリア滞在歴5年)

③2/20(日)11:00『ジハード・フォー・ラブ』上映後
《愛のために「たたかう」こと ―イスラームと同性愛の交差点を探って》
【ゲスト】辻大地さん(九州大学大学院博士後期課程)

④2/20(日)13:45『泣けない男たち』上映後
《映画から読み解くボスニア紛争 ―傷ついた者たちのその後》
【ゲスト】山崎信一さん(東京大学非常勤講師/岩波新書『ユーゴスラヴィア現代史 新版』)

⑤2/21(月)13:20『アジムの母、ロナ』上映後
⑦2/23(水)14:30『子供の情景』上映後

《音楽で知るアフガニスタン ―トーク with ミニライブ》
【ゲスト】ちゃるぱーささん(アフガニスタン音楽ユニット)
寺原太郎さん(インド音楽バーンスリー奏者)

⑥2/23(日)11:00『ミナは歩いてゆく』上映後
《一人で始めたアフガニスタン支援の28年 ―女性と子どもたちの今》
【ゲスト】西垣敬子さん(宝塚・アフガニスタン友好協会代表/明石書店『アフガニスタンを知るための70章』)

⑧2/24(木)13:30『ソフィアの願い』上映後
《映画に見るイスラーム世界のジェンダー変容》
【ゲスト】辻上奈美江さん(上智大学総合グローバル学部教授/明石書店『イスラーム世界のジェンダー秩序』著者)

⑧2/24(木)16:15『ジハード・フォー・ラブ』上映後
《セクシュアリティ、ジェンダー、労働問題― 映画が掲げるテーマに私たちは追いついているか?》
【ゲスト】松下由美さん(映画プレゼンター/通訳/大学講師/Sintok シンガポール映画祭2009、2012主宰)



ジョージア映画祭2022

ジョージア映画祭2022 コーカサスからの風
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◎2022年1月29日(土)~2月25日(金)、東京/岩波ホールにて開催! 以降、全国巡回予定
2022年3月25日(金), 26日(土)、30日(水)、31日(木)  
 会場:高崎映画祭(シネマテークたかさき)
022年4月15日(金)~5月5日(木)
  会場:京都みなみ会館
*横浜シネマリンにても上映予定
公式サイト:http://georgiafilmfes.jp/



日本・ジョージア国交樹立30周年記念
主催: ジョージア映画祭2022実行委員会
企画:はらだたけひで/企画協力・日本語字幕:児島康宏/上映素材制作:大谷和之
共催: 一般社団法人コミュニティシネマセンター
協力: ジョージア国立フィルムセンター、ジョージア国立アーカイブ、ジョージア・フィルム、ジョージア映画発展基金、ジョージア映画アカデミー
後援:在日ジョージア大使館


「ジョージア映画祭2022」によせて
はらだたけひでさん(ジョージア映画祭主宰・画家)の本映画祭への思いをぜひご一読ください。
https://georgiafilmfes.jp/#contribution

映画の王国ジョージア(グルジア)、失われていたソヴィエト連邦時代(1921~91)の名作が修復され、あるいはロシアから戻り、今、蘇ろうとしている。政治体制の抑圧にもかかわらず、人間味にあふれ、独創的であり、映画への愛がこめられた黄金期のジョージア映画――その魅惑にみちた歴史的作品の数々を一堂に集めて一挙上映!
いずれの作品も現在、本国ではスクリーンで見ることができません。貴重な機会をどうぞお見逃しなく!


◆上映作品◆
ジョージア語版・日本語字幕。R印はジョージア語版ではありません。

【 Aプログラム 】シェンゲラヤ家の栄光
「ジョージア映画の父」ニコロズ・シェンゲラヤ監督と大女優ナト・ヴァチナゼとの間に誕生したエルダルとギオルギのシェンゲラヤ兄弟。ジョージア映画を草創期から今日まで牽引してきたシェンゲラヤ一家の作品。

『エリソ』Eliso
監督:ニコロズ・シェンゲラヤ
1928年/白黒/80分/サイレント・サウンド版

『アラヴェルディの祭』Alaverdoba
監督:ギオルギ・シェンゲラヤ
1962年/白黒/42分

『白いキャラバン』Tetri karavani
監督:エルダル・シェンゲラヤ、タマズ・メリアヴァ
1963年/白黒/93分

『青い山―本当らしくない本当の話』Tsisperi mtebi anu daujerebeli ambavi/
監督:エルダル・シェンゲラヤ
1983年/カラー/95分


【 Bプログラム 】放浪の画家ニコ・ピロスマニ特集
ジョージアの国民的画家ピロスマニ(1862?~1918)。彼の生涯と芸術を天賦の才に恵まれた二人の監督が見事に描く。

『ピロスマニのアラベスク』Arabeskebi Pirosmanis temaze
監督:セルゲイ・パラジャーノフ
1985年/カラー/22分/R

『ピロスマニ』Pirosmani
監督:ギオルギ・シェンゲラヤ
1969年/カラー/86分/デジタルリマスター新版
シネジャ作品紹介

『ピロスマニ・ドキュメンタリー』Pirosmani
監督:ギオルギ・シェンゲラヤ
1990年/カラー/49分/R

【 Cプログラム 】よみがえった歴史的名作
1920年代にロシア・アヴァンギャルドの影響を受けた後、社会主義リアリズムが提唱され、スターリン時代の粛清の恐怖、第二次世界大戦を経て、雪解けの時代を迎える。そして80年代のペレストロイカ。激動する時代、その時々の知られざる名作。

『ハバルダ』Khabarda
監督:ミヘイル・チアウレリ
1931年/白黒/サイレント/63分/R

『失楽園』Dakarguli samotkhe
監督:ダヴィト・ロンデリ
1937年/白黒/82分

『マグダナのロバ』Magdanas Lurja
監督:テンギズ・アブラゼ、レヴァズ・チヘイゼ
1955年/白黒/71分/1979年復元版

『ナイロンのクリスマスツリー』Neilonis nadzvis khe
監督:レゾ・エサゼ
1985年/カラー/75分

【 Dプログラム 】ミヘイル・コバヒゼ監督特集
世界的に評価されたミヘイル・コバヒゼ監督(1939~2019)は、『音楽家たち』を当局に批判され、彼は抗議をこめて映画界を離れた。

ミヘイル・コバヒゼ監督の短編3作品
『結婚式』Kortsili 1964年/白黒/20分/R
『傘』Kolga 1967年/白黒/19分/R
『音楽家たち』Musikosebi/ 1969年/白黒/13分/R

『井戸』Cha
監督:エルダル・シェンゲラヤ
2020年/白黒・パートカラー/21分
*亡き盟友コバヒゼ監督に捧げたオマージュ


【 Eプログラム 】テンギズ・アブラゼ監督「祈り 三部作」
巨匠テンギズ・アブラゼ監督が20年の歳月をかけて完成させた三部作。ザジフィルムズ配給
シネジャ作品紹介
『祈り』Vedreba 1967年/白黒/78分
『希望の樹』Natvris khe 1976年/白黒/107分
『懺悔』Monanieba 1984年/白黒/153分
シネジャ作品紹介


【 Fプログラム 】第1回ジョージア映画祭アンコール
2018年秋に開催された第1回ジョージア映画祭の上映作品から、ソヴィエト時代に製作された4作品(サイレント時代の2作品と戦後の2作品)を再上映。

『私のお祖母さん』Chemi bebia
監督:コンスタンティネ(コテ)・ミカベリゼ
1929年/白黒/サイレント/67分

『スヴァネティの塩』Jim shvante
監督:ミヘイル・カラトジシュヴィリ
1930年/白黒/サイレント/44分

『大いなる緑の谷』Didi mtsvane veli
監督:メラブ・ココチャシュヴィリ
1967年/白黒/85分

『少女デドゥナ』Deduna
監督:ダヴィト・ジャネリゼ
1985年/カラー/64分

【 Gプログラム 】オタル・イオセリアニ監督特集
1979年にフランスに渡ったが、今日もジョージア映画界の中心的存在でありつづける世界的名匠。ソ連時代に上映禁止の憂き目にあった名作の数々を紹介。*ビターズ・エンド提供

『落葉』Giorgobistve
1966年/白黒/95分
『歌うつぐみがおりました』Iqo shashvi mgalobeli
1970年/白黒/82分
『四月』Aprili
1962年/白黒/47分/2000年復元版
『鋳鉄』Tuji
1964年/白黒/17分/R
『ジョージアの古い歌』Dzveli kartuli simghera
1969年/白黒/21分/R

『皆さま、ごきげんよう』オタール・イオセリアーニ監督に煙に巻かれた記者会見 (咲)


【 Hプログラム 】国民的映画「ケトとコテ」を究める
スターリンの指示で作られた娯楽大作「ケトとコテ」。完成後、長く上映禁止となった。同作の舞台を製作する人々、さらにその背景を取材した2本のドキュメンタリーを通して、作品の秘密や映画の歓びに加えて歴史の闇に光を当てる。

『ケトとコテ』Keto da Kote
監督:ヴァフタング・タブリアシュヴィリ、シャルヴァ・ゲデヴァニシュヴィリ
1948年/白黒/90分

『喜びの家』Sakhli sikharulisa
監督:メラブ・ココチャシュヴィリ
2008年/カラー/61分

『「ケトとコテ」を求めて』”Keto da Kotes” dziebashi
監督:ダヴィト・グジャビゼ
2009年/カラー/66分


【 Iプログラム 】ゴゴベリゼ家・女性監督の系譜
- ラナ・ゴゴベリゼ監督『金の糸』公開記念 -
ヌツァ・ゴゴベリゼはジョージア最初の女性監督。1937年の大粛清で夫は処刑され、彼女は長く流刑された。その娘ラナは戦後ジョージア映画を代表する監督。そしてラナの娘サロメ・アレクシを加え、一家は三世代にわたり映画をとおして女性と社会を捉え続ける。

『ブバ』Buba
監督:ヌツァ・ゴゴベリゼ
1930年/白黒/37分/サイレント・サウンド版/R

『ウジュムリ』Uzhmuri
監督:ヌツァ・ゴゴベリゼ
1934年/白黒/58分/サイレント・サウンド版

『インタビュアー』Ramdenime interviu pirad sakitkhebze
監督:ラナ・ゴゴベリゼ
1977年/カラー/95分

『幸福』Bedniereba
監督:サロメ・アレクシ
2009年/カラー/32分

★ラナ・ゴゴぺリゼ監督 最新作『金の糸』2022年2月26日、岩波ホールほか全国順次公開
公式サイト:http://moviola.jp/kinnoito/




第14回恵比寿映像祭「スペクタクル後 AFTER THE SPECTACLE」

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2022年2月4日(金)~2月20日(日)《15日間》月曜休館
会場:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
https://www.yebizo.com/

第14回恵比寿映像祭では、「スペクタクル後」をテーマに19~20世紀にかけての博覧会や映画の歴史から現代にいたるイメージおよび映像表現について考察。
現代作家による展示や上映、イヴェント、小原真史氏をゲスト・キュレーターに迎えた企画、気鋭の映像作家・遠藤麻衣子によるオンライン映画プロジェクト、さまざまな作品との出会いを拡げる教育普及プログラムなど、映像体験の可能性を探る企画が盛りだくさんです。


展示:東京都写真美術館3F・2F・B1F展示室 *有料のものと無料のものがあります
https://www.yebizo.com/jp/archives/program_type/exhibition
総合テーマ「スペクタクル後 After the Spectacle」を軸に展示。
3F展示室:写真研究者・映像作家の小原真史氏をゲスト・キュレーターに迎えた博覧会資料と写真美術館コレクションによる企画を中心に、19~20世紀にかけての博覧会から現代まで、歴史的にテーマを掘り下げます。
2F、B1F展示室:多様な現代作家の作品群からテーマを紐解き、作品体験を広げていきます。

上映:東京都写真美術館1Fホール  *有料
https://www.yebizo.com/jp/archives/program_type/screening
劇映画から、実験映画、ドキュメンタリー、アニメーション、現代美術作品まで、日本初公開作品含め、恵比寿映像祭のために特別に編まれた国内外からの多様な作品を上映。上映後には、監督やゲストのトークも開催。

オフサイト展示:恵比寿ガーデンプレイス センター広場  *無料
https://www.yebizo.com/jp/archives/program_type/offsiteexhibition
訪れた人々全てが体験可能な屋外作品。


ライヴ・イヴェント:東京都写真美術館
従来の映像の枠を超えたパフォーマンス。
◆2F展示室・2Fロビー 
トヨダヒトシ 映像日記/スライドショー *無料
◆1Fホール
usaginingen 映像と音楽のライヴパフォーマンス  *有料
https://www.yebizo.com/jp/archives/program_type/liveevent

オンライン映画  *有料
https://www.yebizo.com/jp/program/56018
映像作家、遠藤麻衣子によるオンライン映画プロジェクト。
コロナ禍のなかで定着してきたオンライン視聴から、新しい映像体験の魅力をぜひこの機会に味わってみてください。

YEBIZO MEETS地域連携プログラム:地域連携各所、オンラインほか
◆映像と講演 ここだけのフランス映画 II セリーヌ・シアマ監督『ガールフッド』
2022年2月15日 視聴 00:00-23:59 講演 20:10-20:40 日仏会館 / オンライン *有料
https://www.yebizo.com/jp/program/56594
『うずまき』(原作:伊藤潤二。監督:Higuchinsky  *有料
2022年2月5日 シアターギルド代官山
https://www.yebizo.com/jp/program/56796
◆その他無料プログラムはこちらで!
https://www.yebizo.com/jp/archives/program_type/rcp

YEBIZO MEETS教育普及プログラム:東京都写真美術館1Fスタジオ
https://www.yebizo.com/jp/archives/program_type/education
コロナ禍の状況に左右されずに対応可能な鑑賞サポートをはじめとする多様なプログラム。  *無料

シンポジウム
総合テーマ「スペクタクル後 After the Spectacle」を堀り下げるシンポジウム。

ラウンジトーク
インターネット上からアクセスできるオープンな場で、出品作家やゲストを迎えてのトーク。


『リトル・パレスティナ』(山ドキ・小川紳介賞受賞作品)オンライン上映 監督講演会

2021年の山形国際ドキュメンタリー映画祭のアジア千波万波部門で上映され、小川紳介賞を受賞した『リトル・パレスティナ』の監督講演会付きのオンライン上映会が開催されます。参加無料、どなたでも参加できます。(要申し込み)

<オンライン上映会&監督講演会>
上映作品:『リトル・パレスティナ―包囲下の日々―』(Little Palestine, Diary of a Siege)、レバノン・フランス・カタール、89分、2021年
日時:2022年2月6日(日)
18:00~20:00 映画上映
20:00~21:00 アブドゥッラー・ハティーブ(Abdallah Al-Khatib)監督講演会(司会:山本薫 聞き手:岡崎弘樹 通訳:森晋太郎)
言語:アラビア語(字幕・通訳あり)
会場:オンライン
申し込み:https://forms.gle/4WAFg4uJ7jdKvgkY7
(視聴準備のため2月4日(金)24時に申し込みを締め切ります)
参加費:無料

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作品の詳細と、山ドキでのQ&Aの模様はこちらでご覧ください。

山形国際ドキュメンタリー映画祭 『リトル・パレスティナ』
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/483878449.html
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シリア、ダマスカスにあるヤルムーク・パレスティナ難民キャンプ。
アブダッラー・アル=ハティーブ監督自身の出身地である、この難民キャンプが、アサド大統領により道路が封鎖され、インフラは止まり、食料にも事欠くようになった。
本作は、監督がそれまで縁のなかったカメラを廻し、封鎖下の難民キャンプの日常生活を2013年から2015年にわたって記録したもの。