第34回東京国際映画祭(2021) ★オンライン Q&A 台湾映画 『最初の花の香り』エンジェル・テン監督

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映画ファンと国内外のキャストや映画製作者をオンラインで繋ぐ「TIFFトークサロン」。今年はTIFF YouTube 公式チャンネルから、どなたでも視聴出来ました。

TIFF シリーズ 部門は、TV放映やインターネット配信などを目的に製作されたシリーズ作品の秀作を日本国内での公開に先駆け、スクリーンで上映する試み。
最終日の11月8日、アジアン・プレミアとして『最初の花の香り』(英題:Fragrance of the First Flower 原題:第一次遇見花香的那刻])が上映されました。同作は、女性の同性愛を扱った台湾のシリーズ。LGBTQ作品に特化した台湾の動画配信サイト GagaOOLala 製作のミニ・シリーズ。平凡な家庭の主婦が、高校の後輩との再会を通し、新しい自分を発見するまでを描いた作品です。


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上映後、東京ミッドタウン日比谷と、台湾のエンジェル・テン監督を繋ぎ、リモート Q&A が始まりました。
プログラミング・ディレクターの市山尚三氏から、「今日は満席でしたよ」と聞いた途端、嬉しそうな笑顔を見せるテン監督。「有難うございます。日本語は少し学んでますが、今回は英語でお願いします」
市山 :監督の作品は映画的なのでTIFFシリーズに選びました。そもそもの企画は?
監督 :非常にラッキーでした。当時は米国にいて、コロナ禍になったため台湾に帰国しました。ちょうど台湾で 同性婚が認められた時だったので、社会的タイミングに合ったんです。
市山 :当初は映画?それともシリーズ?
監督 :キャラクターは映画でしょうか?特に決めていませんでした。短編でしたね。
市山 :場内の観客からの質問に移りましょう。最後に2人の答えを明確に出さなかった意図は?
監督 :2人が再会した時に話したい気持ちあったと思う。この点は女優とも話し合いました。 アジアでは未だ明確に出せないような気がします。
Q :魅力的なキャスティングでしたが、監督の意図は?
監督 :難しいプロセスを踏みました。 伝統的な母にするか?役割をこなせるか? もう1人は愛くるしい顔立ちが必要だったので、台詞を言ってもらい、すぐ決めました。
Q :監督は心理学を学んだと聞いています。同性婚について心理学的観点は?
監督 :心理学は映画作りに影響をもたらしました。人間を観ることが好きです。2人をラベリングしがちですが、 個々の違いはあります。 同性同士 ゲイとレズビアンカップルが家族を作るロマンチックな関係を想定しました。
Q :食事をする場面が面白いですね?
監督 :カメラマンと話し合い、日常的なシーンを作りたくて取り入れました。
Q :台湾の価値観に変化はありましたか?
監督: 変化があったことをドラマに反映させ、出ていると思います。社会の変化にフィードバックするべきだということ。挑戦でもあります
Q: 影響を受けた映画は?
監督: 『藍色夏恋』には影響を受けました。想いを人に知られたくない点など……ですね。
Q :シリーズ作品に於ける工夫は?
監督 :直感的だったが観客の側で考えてみました。2人の圧迫感を解放する運びについてです。
Q :次の企画は?
監督 :同性愛専門の監督と思われたくない(笑) 色々な作品に挑戦したいです。
Q :同じテーマで映画化は考えていますか?
監督 :物語の順番を変えたりすることは考えたが、最終的にはこの繋ぎ方になりました。映画化は考えてないです。 質的にはもう少し高めないと……。この 映画祭で上映できただけで光栄です。
Q :今後は米国に戻りますか?それとも台湾?
監督: 両方出来たらいいなと思います。 ディズニーでも作れたし、台湾でも色々な所で製作したい。 シーズン2を製作中です。
市山 :最後に皆さんへ向けてメッセージをお願いします。
監督:こういった機会を持てたことが嬉しい。東京へ 行けなくて残念です。ぜひ、この映画について 良い面でなくてもいいので意見を聞きたいです。皆さんからのフィードバックが欲しいですね。

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【視聴を終えて】
少女のように恥じらいを浮かべた笑顔を見せながら、よどみなく質問に答えていったテン監督。『藍色夏恋』が好き、という志向性から、今後も切ない恋愛映画を製作してくれそうな気がします。先ずはシーズン2に期待しましょう!
(大瀧幸恵)

★ TIFFトークサロンは、開催時間にリアルタイムで参加できなかった方でも、アーカイブで視聴できます。

第34回東京国際映画祭(2021) クロージングセレモニー(暁)

2021東京グランプリはコソボ・北マケドニア・アルバニア合作映画『ヴェラは海の夢を見る』に

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『ヴェラは海の夢を見る』カルトリナ・クラスニチ監督

会場を日比谷・有楽町・銀座エリアに移動し、装い新たに開幕した東京国際映画祭。2021年10月30日(土)~11月8日まで開催され、11月8日にクロージングセレモニーがTOHOシネマズ日比谷で挙行され、各賞の授賞式が行われた。コンペティション部門の審査委員長はフランスの女優イザベル・ユペールさん。今回「Amazon Prime Video テイクワン賞」が新設され、Amazonスタジオアジアパシフィック責任者のエリカ・ノースさんも審査委員に。
今年のコンペティション部門、最高賞にあたる「東京グランプリ / 東京都知事賞」は、カルトリナ・クラスニチ監督によるコソボ・北マケドニア・アルバニア合作映画『ヴェラは海の夢を見る』に。手話通訳者の中年女性ヴェラが主人公。夫の死によって取り巻く状況が一変。夫が妻に内緒で故郷の家を人手に渡そうとしたことを知り、独力で事態を打開しようと決心。男性中心に回っている世界に挑むヒロインを描いた。今年のコンペ部門には、113の国と地域から1533本の応募があり、15作品が正式出品された。

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コンペティション部門審査員 左から 世武裕子さん、クリス・フジワラさん、イザベル・ユペールさん、青山真治監督、ローナ・ティーさん

第34回東京国際映画祭 受賞作品・受賞者
コンペティション部門
★東京グランプリ/東京都知事賞:『ヴェラは海の夢を見る』(コソボ/北マケドニア/アルバニア)カルトリナ・クラスニチ監督

★審査員特別賞:『市民』(ベルギー/ルーマニア/メキシコ)テオドラ・アナ・ミハイ監督

★最優秀監督賞:ダルジャン・オミルバエフ監督『ある詩人』(カザフスタン)

★最優秀女優賞:フリア・チャベス『もうひとりのトム』(メキシコ/アメリカ)

★最優秀男優賞:アミル・アガエイ、ファティヒ・アル、バルシュ・ユルドゥズ、オヌル・ブルドゥ『四つの壁』(トルコ)

★最優秀芸術貢献賞:
ヒラル・バイダロフ監督『クレーン・ランタン』(アゼルバイジャン)

★観客賞・スペシャルメンション:
『ちょっと思い出しただけ』(日本)松居大悟監督

★アジアの未来部門作品賞
『世界、北半球』(イラン)ホセイン・テヘラニ監督

★Amazon Prime Video テイクワン賞
『日曜日、凪』金允洙/キム・ユンス監督

★Amazon Prime Video テイクワン審査委員特別賞
『橋の下で』瑚海みどり監督


授賞式写真集

『橋の下で』瑚海(さんごうみ)みどり監督
Amazon Prime Video テイクワン審査委員特別賞
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当初予定していなかった特別な賞ということでほんとうに嬉しい。この作品は映画美学校の修了課題で、一緒に作った監督志望の仲間たちにも感謝している。喋り出したら止まらなくなるので(笑)これからも粛々と映画を作っていきたい。

瑚海みどり監督と審査員の方たち(左からアンドリアナ・ツヴェトコビッチさん、行定勲監督、渡辺真起子さん)
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『日曜日、凪』金允洙/キム・ユンス監督
Amazon Prime Video テイクワン賞
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2001年に在日コリアンを主人公にした『GO』を観て、登場人物と同じような学校に通っていた僕は映画を作ってみたいと思い始めた。その映画を撮った行定監督が審査委員長を務められたこの賞を受けるとは1mmも想像していなかった。想像の地平線を広げていけるような映画を作っていきたい。受賞の喜びをキャスト・スタッフ・関係者・応援してくれた方たちと分かち合いたい。アマゾンでたくさん買い物をしてきてよかった(笑)

行定勲監督と
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金允洙監督と審査員
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『世界、北半球』ホセイン・テヘラニ監督
アジアの未来部門作品賞
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黒澤・大島・溝口・小林・小津ら監督の母国日本からこの賞をいただけることは特別でとても感動している。イラン人が外国人に笑顔を見せるのはその人に親近感を持っている時。特に日本人に会うと必ず笑顔になるので私も笑顔で挨拶を送ります。ありがとうございます。

『ちょっと思い出しただけ』松居大悟監督
観客賞・スペシャルメンション
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TIFFは4回目の参加。(トロフィーを持ち)初めて両手に重さを感じている。人と会える瞬間の嬉しさを愛しく思えるように、過去と今を等しく抱きしめられるように作った。この映画は尾崎君の主題歌によって生まれた物語。明日は彼の誕生日なので(受賞を)プレゼントできて嬉しい。関わってくれた皆さん、東京国際映画祭の皆さん、何よりボランティアスタッフの皆さまに敬意を表します。

第32回東京国際映画祭チェアマン安藤裕康氏と
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最優秀芸術貢献賞 ヒラル・バイダロフ監督『クレーン・ランタン』
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初めて撮った作品を母に見せた時に「ストーリーも演技もない。映像と音があるだけ。ただ特別な魂がこもっている」と言ってくれた。10年経っても私の作品を観た人は大抵同じことを言う。しかしそれは映画に大切なことだと思っている。1000本の映画を観ることは簡単だが魂を持つ3人の監督を見つけることは困難だから。審査委員の皆さん、市山さんに感謝します。

最優秀男優賞 アミル・アガエイさん
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放浪監督のバフマンが祖国に帰って自分の好きな映画を作れますように。イラン人である私を仲間に入れてくれた『四つの壁』の俳優チームに感謝します。トルコ語を勉強していた頃にはまさかこんなに貴重に使える日が来るとは思わなかった。賞をトルコのすべての俳優たちに捧げたい。

最優秀男優賞受賞者:アミル・アガエイ、ファティヒ・アル、バルシュ・ユルドゥズ、オヌル・ブルドゥ『四つの壁』©2021 TIFF
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最優秀女優賞 フリア・チャベスさん『もうひとりのトム』 
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皆が一丸となって自分の役割を果たしやり遂げた。この映画を実現させてくれたすべての人に感謝します。私に慈悲を与えてくれた主君クリシュナにも感謝します。俳優イスラエルにも。素晴らしい俳優でこの若さで才能を発揮している。彼の両親もクール。その影響でこのような壮大な役を演じられることになったのだと思う。

最優秀監督賞 ダルジャン・オミルバエフ監督『ある詩人』
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芸術作品の最終的な評価とは時を経て得られるものだが、私たちは映画を作りこのような場で発表していかなければならない。今回の受賞は素晴らしいことであり私個人のみならず撮影チームやカザフフィルム・スタジオにとっての栄誉でもある。今後の私たちの仕事にも力を与えてくれる。どうもありがとうございました。

審査委員特別賞『市民』テオドラ・アナ・ミハイ監督
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7年間かけて手がけた作品で非常に思い入れがある。テーマはデリケートで現在のメキシコにとってはタイムリーな問題。海外の皆さんに見てもらいメキシコの問題を知って議論していただくことが大切だと思っている。名誉ある賞をありがとうございます。

東京グランプリ/東京都知事賞
『ヴェラは海の夢を見る』カルトリナ・クラスニチ監督
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9月に私の初長編『ヴェラは海の夢を見る』がTIFFのコンペティション部門に出品されるとの連絡を受け大変光栄に感じた。東京と日本は私にとっては夢であり、夢のような映画の国だから。この映画祭に初めて参加するコソボ映画だったということも光栄だった。今朝受賞を知り、喜びのあまり大声で叫び笑い泣いてしまった。審査委員の皆さま、この物語を実現させるために一生懸命働いてくれたチーム・キャスト・スタッフに感謝します。ありがとう東京、ありがとう日本。

市山尚三東京国際映画祭プログラミング・ディレクターとカルトリナ・クラスニチ監督
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イザベル・ユペール審査委員長とカルトリナ・クラスニチ監督の代わりにトロフィを受け取ったアルバ-・メフメティ駐日コソボ共和国大使館 臨時代理大使
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イザベル・ユペール審査委員長とアルバ-・メフメティさん、都知事賞の麒麟像を授与した潮田勉東京都副都知事
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安藤裕康チェアマン
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クロージング作品
『ディア・エヴァン・ハンセン』
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スティーヴン・チョボスキー監督リモート舞台挨拶

受賞者の声まとめ:SIMONE K 写真撮影・まとめ:宮崎暁美


日比谷・有楽町・銀座地区に移っての東京国際映画祭。今年も東京フィルメックスと同時期の開催になった。場所がこの地区になり、それぞれの上映会場が近くなったとはいえ、それでもシネスイッチ銀座とTOHOシネマズ日比谷では、私の足では片道20分はかかり往復40分。間の時間が1時間はなければ移動は難しい。結局、今回は東京国際では7本、フィルメックスは8本の作品を観た。そしてTOHOシネマズの上映作品は結局観ることができなかった。東京国際に関してはアジア映画を中心に、プレス試写と読売ホールで上映された作品を観た。受賞作も『ヴェラは海の夢を見る』と『世界、北半球』を観ることができた。
『ヴェラは海の夢を見る』は、主人公ヴェラが中年女性で、しかもTVの手話通訳者というのが珍しくて興味深かった。今村彩監督の作品やイギル・ボラ監督の作品に聾唖の方たちのドキュメンタリー作があるけど、聾唖者への通訳者である手話通訳者が主人公というのは珍しいし、そういう職業の女性が主人公というのが嬉しい。でもこの映画の主人公、煙草吸いすぎ。しょっちゅう煙草を吸っているのが気になった。『オマージュ』も中年の女性監督が主人公の話だったけど、私的には『オマージュ』が今回の映画祭で観た作品の中では一番印象に残った。女性監督が映画を続ける上での苦労や、韓国初の女性監督の話が興味深かった。そういえば、こちらも検閲で削られたシーンが、女性が煙草を吸っているシーンだった。昔は「女は煙草を吸うもんじゃない」と、結構、それが女性差別の中の一つだったから、ウーマンリブ運動の中でわざと煙草を吸う女性も多かったけど、私自身は禁煙派なので、女性・男性に限らず煙草を吸うシーンが多い映画は好きじゃない。最近、映画の中で煙草を吸うシーンが多いのが気になっている。
東京国際映画祭の映画をもっと観たかったけど7本しか観ることができなかったし、中国映画週間とも後半少し重なっていてこちらは4本しか観ることができなかったので、できれば来年以降、フィルメックスの上映をもう少し後半にずらしてもらえたらと切に願っています(暁)。


第22回東京フィルメックス 7作品 オンライン配信(11/7~23)

第22回東京フィルメックスの上映作品のうち、許諾の取れた7作品がONLINE FILMeXで配信されています。
コンペティション部門で最優秀作品賞を受賞した『見上げた空に何が見える?』『時の解剖学』の2作品もオンライン配信されています。ぜひご覧ください。
  
配信期間:11月7日(日)〜11月23日(火・祝)23:59まで

料金:1作品1,700円

配信特設サイト:
https://www.online-filmex.jp/

【配信作品】

2021年 第22回東京フィルメックス
◆コンペティション 6作品◆
『見上げた空に何が見える?』  ★最優秀作品賞  ★学生審査員賞
What Do We See When We Look at the Sky?
ドイツ、ジョージア / 2021 / 150分
監督:アレクサンドレ・コベリゼ(Alexandre KOBERIDZE)
https://filmex.jp/2021/program/fc1

『時の解剖学』 ★最優秀作品賞 
Anatomy of Time
タイ、フランス、オランダ、シンガポール / 2021 / 118分
監督:ジャッカワーン・ニンタムロン(Jakrawal NILTHAMRONG)
https://filmex.jp/2021/program/fc5

『小石』
Pebbles  
インド / 2021 / 74分
監督:P.S.ヴィノートラージ(P.S. VINOTHRAJ)
https://filmex.jp/2021/program/fc4

『ホワイト・ビルディング』
White Building
カンボジア、フランス、中国、カタール / 2021 / 90分
監督:ニアン・カヴィッチ(NEANG Kavich)
https://filmex.jp/2021/program/fc6

『ユニ』
Yuni
インドネシア、シンガポール、フランス、オーストラリア / 2021 / 95分
監督:カミラ・アンディニ(Kamila ANDINI)
https://filmex.jp/2021/program/fc7

『ただの偶然の旅』
Bipolar 
中国 / 2021 / 110分
監督:クィーナ・リー( Queena LI )
https://filmex.jp/2021/program/fc9


◆特別招待作品 1作品◆
『狼と羊』 Wolf and Sheep
デンマーク、フランス、スウェーデン、アフガニスタン / 2016 / 86分
監督:シャフルバヌ・サダト( Shahrbanoo Sadat )
https://filmex.jp/2021/program/specialscreenings/ss10


★プレ・オンライン配信作品★
10月23日よりプレ・オンライン配信されている過去のフィルメックス上映作品も引き続き11月23日までオンラインで観ることができます。

『消失点』
Vanishing Point
タイ / 2015 / 100分
監督:ジャッカワーン・ニンタムロン(Jakrawal NILTHAMRONG)
第16回東京フィルメックス上映
https://filmex.jp/2021/program/pre-online/2015fc04

『昨夜、あなたが微笑んでいた』
Last Night I Saw You Smiling
カンボジア、フランス / 2019 / 77分
監督:ニアン・カヴィッチ(NEANG Kavich)
第20回東京フィルメックス スペシャル・メンション、学生審査員賞受賞
https://filmex.jp/2021/program/pre-online/2019fc2

『見えるもの、見えざるもの』
The Seen and Unseen
インドネシア、オランダ、オーストラリア、カタール / 2017 / 86分
監督:カミラ・アンディニ(Kamila ANDINI)
第18回東京フィルメックス 最優秀作品賞
https://filmex.jp/2021/program/pre-online/2017fc02



第22回東京フィルメックス コンペティション 受賞結果

11月7日(日)16:50より朝日ホールで授賞式が開かれ、各賞が審査員より発表されました。
コンペティション部門 最優秀作品賞は2作品に授賞され、審査員特別賞は今年はありませんでした。

◆最優秀作品賞 2作品

『見上げた空に何が見える?』What Do We See When We Look at the Sky?
監督:アレクサンドレ・コべリゼ(Alexandre KOBERIDZE)
ドイツ、ジョージア / 2021 / 150分

『時の解剖学』Anatomy of Time
監督:ジャッカワーン・ニンタムロン(Jakrawal NILTHAMRONG)
タイ、フランス、オランダ、シンガポール / 2021 / 118分

◆観客賞
『偶然と想像』Wheel of Fortune and Fantasy
監督:濱口竜介(HAMAGUCHI Ryusuke)
日本 / 2021 / 121分

◆学生審査員賞
『見上げた空に何が見える?』What Do We See When We Look at the Sky?
監督:アレクサンドレ・コべリゼ(Alexandre KOBERIDZE)
ドイツ、ジョージア / 2021 / 150分

授賞理由は、下記サイトをご覧ください。
https://filmex.jp/2021/program/competition



◎タレンツ・トーキョー 授賞作品

東京都などが主催する映画の人材育成プロジェクト「タレンツ・トーキョー」の授賞作品も併せて発表されました。

◆タレンツ・トーキョー・アワード2021
「Your Hair is Come From Blue-green Fruits」(木村あさぎ(KIMURA Asagi)/日本)

◆スペシャル・メンション
「A Useful Ghost」(ラッチャプーン・ブンブンチャチョーク(Ratchapoom Boonbunchachoke)/タイ)

「Ria」(アルヴィン・ベラルミノ(Arvin BELARMINO)/フィリピン)

授賞理由など詳細はこちらでご覧ください。
https://talents-tokyo.jp/2021/news/talents-tokyo-2021-award

東京フィルメックス 7日の「特別上映A 」は『時代革命』(香港)

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第22回東京フィルメックスもあと2日となりました。
最終日である明日11月7日(日)の12:40より上映する「特別上映A 」の上映作品につきまして、ようやく発表がありました。

本プログラムの上映作品につきましては、諸般の事情により、タイトルの発表を控えておりました。しかし、無事に上映素材も到着し準備が整ったと判断致しまして、遅ればせながら発表することと致します。
特別上映として『時代革命(Revolution of Our Times)』(2021年、香港、キウィ・チョウ監督)を上映します。


特別招待作品
特別上映A『時代革命』
Revolution of Our Times
監督:キウィ・チョウ( Kiwi CHOW )
香港 / 2021 / 152分
11月7日(日) 12:40~ @有楽町朝日ホール 
チケット購入はこちら

2019年の「逃亡犯条例」改正案は、香港を中国の権威主義的支配に対する戦場へと変えてしまった。本作は、その法案が提出されて以降の香港市民による抵抗運動を、その歴史的背景を踏まえつつ、最前線で戦う若者たちの姿を中心に描いたドキュメンタリー作品だ。監督は『十年』の中の1篇『焼身自殺者』のキウィ・チョウで、他の制作スタッフの名は安全上の理由のため、明かされていない。2019年以降の抵抗運動は、「分権化されたリーダーシップ」、柔軟な戦術を意味する「水になる」、領土全体を使った運動を展開する「どこでも開花する」などの特徴や指針を持っていたが、本作は役割やリーダーシップが分散化された運動家たちのいくつかのグループや個人を追い、この運動の多様な動きの全体像を捉えようとしている。

詳細はこちらで!
https://filmex.jp/2021/program/specialscreenings/ss9