イスラーム映画祭6 2日目 2月21日(日)
10:00からのインド映画『青い空、碧の海、真っ赤な大地』を観るため、ちょっと早起き。
日曜日なので、電車は空いていて助かりました。
『青い空、碧の海、真っ赤な大地』★日本初公開
監督:サミール・ターヒル
2013年/インド/137分/マラヤーラム語・英語・ヒンディー語・オリヤー語・アッサム語・ナガ語・タミル語・テルグ語・ベンガル語
先輩が、オンライン売り出し20分後にアクセスしたら売り切れてたと嘆いてましたが、上映前に「チケットが10分で売り切れました」とイスラーム映画祭主宰の藤本さん。インド映画人気、根強いです。
ケーララのムスリム青年が、突然姿を消した愛する女性の出身地ナガランドを目指して友人とともに4800㌔を旅する青春ロードムービー。多言語国家インドらしく、これだけの距離を移動するので、9つの言語が出てきます。藤井美佳さんにお願いして、すべて違うカッコにしてもらったとのこと。足りなくなって、ベンガル語の歌はカッコなし。
私が聴いて何語とわかるのは英語とヒンディー語だけなので、違いを示してくださったのはとても有益でした。
「青春ロードムービー」と紹介されていたので軽いノリを想像していたら、多様なインド社会を背景にした重厚な作品でした。
上映後のトークは、安宅直子さん(編集者/インド映画研究)による《多宗教、他民族、多言語を体感するインドの旅》。これもとても興味深いお話でした。先住民=指定部族が、不可触民=ダリトと共にインドの最底辺の人たちだということも知りました。
13:30~
『ザ・タワー』
ノルウェーの作家が、レバノンの首都ベイルートのパレスチナ難民キャンプに住むある一家を主人公に、パレスチナ難民70年の歴史をアニメで描いた作品。
2019年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で最優秀作品賞を受賞した素敵な作品。その折に観ているのですが、上映後の川上泰徳さん(中東ジャーナリスト)によるトークが聴きたくて、もう一度観ました。《“タワー”のような家が語る、パレスチナ難民キャンプの70年》と題したトークでは、世代によって体験が違って、考え方が違うことを詳しく説明してくださいました。
★映画とトークについては、別途報告します。
イスラーム映画祭6が始まりました♪ (咲)
首を長くして楽しみにしていたイスラーム映画祭6が始まりました。
当初、2月20日(土)から3月5日(金)までの会期で、 2週目は1日1回夜上映予定でしたが、緊急事態宣言が延長され、2週目は春以降に延期になってしまいました。
そして、トークセッションは、座席制限50%(通常145席 → 73席)での開催。
トーク付きの回で観たいので、これはチケット購入を頑張らなければと!
3日前からのオンライン購入、初日20日のチケット発売は、17日の0時からなので、火曜日の深夜なのに、なぜだか水曜日の深夜と勘違いしていた私。facebookでイスラーム映画祭主宰の藤本高之さん(写真上)が火曜日の夜に「この後深夜0時から販売」と投稿してくださったので、あ、いけない・・・と間に合いました。
土日のトーク付きの回は、結構早く満席になってしまいました。友人知人で取れなかった人も。
そうして迎えた初日2月20日(土)12:30からは『結婚式、10日前』。
イエメン人監督による、初のイエメン国内で商業公開された作品です。
舞台は南部の港町アデン。3年前に結婚する予定が内戦で延期になってしまい、ようやく10日後に結婚式を挙げるというときに、また問題発生・・・ コメディタッチで描かれていますが、イエメン社会の大変な状況も浮かび上がってきます。
上映後には、《内戦終結を願って − 映画から知るイエメンという国》と題して2004〜2005年サナアに留学していた和家麻子さんによるトークが行われました。
続いて、15:30からレバノンのドキュメンタリー映画『シェヘラザードの日記』。
レバノンのバアブダ女性刑務所を舞台に、演劇を通じたドラマセラピーに参加する女性の受刑者たちを描いた作品。
上映後、《#私もシェヘラザード − 語り始めた彼女たち》と題して、アラブ映画研究者の佐野光子さんのトークが行われました。
ロビーで、『イスラーム映画祭アーカイブ2021』を発売しています。
定価1,200円(税込)
今回上映される作品の解説のほか、コラムも満載。
素敵な1冊です。
イスラーム映画祭6の会場での限定販売です。
TIFF Studio 第78回!
映画で世界へ旅に出よう!【イスラーム映画祭】大紹介!字幕制作も大変なんです!
MC:矢田部吉彦
ゲスト:イスラーム映画祭 主宰 藤本高之さん
https://willap.jp/t?r=AAAAjzoUQPiqEdk99n9kYLpYcNMay6kXhIVWQg
見どころをたっぷり紹介しています。