東京国際映画祭 『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』 ワールドプレミアイベント

東京国際映画祭 特別招待作品
『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』

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ワールドプレミアイベント
2019年11月3日(日)午後5時 TOHOシネマズ六本木屋外階段
登壇舎:役所広司(63)、テレンス・チャン(70)、チャン・ジンチュー(39)、リン・ボーホン(31)、ユー・フェイ監督(41)

『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』

ヒマラヤ救助隊「チーム・ウィングス」の隊長で“ヒマラヤの鬼”と呼ばれるジアン(役所広司)は、国際会議直前に墜落した輸送機から機密文書を奪還する指令を受ける。遭難した恋人を探すために救助隊に入った女性隊員シャオタイズ(チャン・ジンチュー)や、情熱溢れるヘリパイロット・ハン(リン・ボーホン)と共に、果敢にミッションに挑む。

シネジャ作品紹介

提供:バップ/配給:アスミック・エース/
©Mirage Ltd. 
2019/中国・日本/110分/PG-12
公式サイト:http://over-everest.asmik-ace.co.jp/
★2019年11月15日(金)全国公開!!


◎階段イベント
TOHOシネマズ六本木へあがる屋外階段でのイベント&フォトセッションを取材しました。
この日は、朝から大階段の端っこだけを残して、青い絨毯で階段が覆われ、階段の一番上には、ゲートが設けられ、下から眺めると、まさにエベレストの頂上を目指すような趣。

午後5時、CO2噴射特攻による白い煙があがって、階段上のゲートから、まずテレンス・チャンとユー・フェイ監督、続いて、チャン・ジンチューとリン・ボーホン、そして最後に役所広司が登壇。
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5人揃って、お辞儀したあと、また白い煙があがり、階段を『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』のボードのあるところまで下りてきました。

◆挨拶も様々な言語で
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役所広司:今日はオーバー・エベレストのためにお集まりいただきましてありがとうございます。11月15日から始まります。皆さん、応援してください。

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チャン・ジンチュー:大家好! ここに来られて嬉しいです。日本の観客の皆さんにご覧いただけるのが嬉しいです。(英語で挨拶)

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リン・ボーホン:ミナサン、コンバンハ。(日本語での挨拶に「ワーォ!」とジンチューさん) 私はリン・ボーホンです。 この東京国際映画祭に初めて来ました。どうぞよろしくお願いします。(すべて日本語で!)

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ユー・フェイ監督:特別招待作品に招かれ、ワールドプレミアを迎えることができるのをとても光栄に思います。エベレストは文化的にも歴史的にも平和の的であり、冒険家の楽園でもありました。この映画は自らの理想を求めて闘い続け、挑む物語です。今回、
日本、中国、カナダなどたくさんの国の方たちと協力して作ることができました。今後の国際共同製作にも貢献できることを願っています。映画を気に入ってくだされば嬉しいです。

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テレンス・チャン:今回はプロデューサーを務めました。東京国際映画祭にご招待いただき光栄に思っております。ワールドプレミアをご覧になった皆さまがこの映画を好きになっていただけることを願っております。


◆27時間も役所さんをワイヤーに吊るした監督
役所:怪我もたくさんしましたが、ワイヤーアクションは初めてでした。ジンチューさんを助ける場面だったのですが、助けるどころか、身体があざだらけになりました。いろいろ苦労しましあたが、映画では、ちゃんとジンチューさんを助けています!

ジンチュー:先程はどの言語で話せばいいかわからなかったので英語で話しましたが、中国語でいいと聞いて安心しました。エベレストの映画に参加したのはとても特別な体験でした。役作りは大変でした。27時間撮り続けても、監督は大胆で恐れ知らず。役所さんを27時間もワイヤーでつるすなんて、とてもできないことです。(笑)

ボーホン:僕にとっても過酷な撮影でした。ヘリコプターの操縦士役で、雪山でのアクションシーンもありました。寒さで震えるとコントロールできません。救助隊はメンタルの強いことが重要なのだとわかって尊敬します。

監督:一番好きなのが映画。2番目に好きなのが登山。2つの好きなものを融合できて嬉しかったです。エベレストは世界最高峰。いろいろな人の夢や物語が詰まっているところです。それを映画という言語で語るべきでないかと思ったのが本作の製作のきっかけでした。雪山でのアクションには、精神的なものも描かれています。愛のために、どこまでできるかが重要なテーマです。世界の果てまで歩いていきます。夢や理想を持っていて、なんとか実現させたいと夢想することがあると思います。諦めかけたとしても人生は続いていきます。

テレンス:最初、本作の製作を受けるかどうか迷いましたが、監督の才能と、映画に対する誠意に心を動かされました。アクションはジャッキー・チェンのチームで素晴らしい仕上がりになっています。監督はとても感情豊かで、エモーショナルな部分が伝わってきます。スリルもあり、緊張感あふれるシーンもたくさんありますが、最後には感動的な場面もあります。


◆映画という言語で素晴らしいチームワーク
MC:役所さん、国際的なチームで、ワイヤーアクションも。一番チャレンジングだったのは?

役所:大家好! (中国語での挨拶に、ジンチューさんたちが笑う! 役所さんも照れ笑い)
日本語、北京語、広東語、英語と現場はいろんな言葉が行き交い、コミュニケ―翔央が難しかったけれど、映画という言語で素晴らしいチームワークが取れたと思います。前半、足を怪我をして、スケジュールに迷惑をかけました。今でも申し訳なかったと思っています。皆さんいたわってくれて感謝しています。
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MC:ジンチューさん、救助隊の鬼を演じる役所さんとの撮影はいかがでしたか?

ジンチュー:役所さんとは初めての共演でした。目が凄い。凄すぎる。疑い、絶望、自愛・・・ 様々な感情が出ていました。役所さんに引っ張られて高まることができました。台詞は私が中国語、役所さんが日本語。でも、障害はありませんでした。最後の方で役所さんが「重いよ」という短い台詞がありますが、実はアドリブ。ほんとは長い台詞でした。喜びに満ちた驚きが心からのものになりました。役者にとって、頂点に立ったとき、言語は関係ありません。とても貴重な体験でした。
もう一つ、ワイヤーでつるされて、そのシーンを撮影している時には気づかなかったのですが、撮影が終わって、役所さんの身体を見たらアザだらけでびっくりしました。撮影中は愚痴ひとつこぼさず、撮影が終わって役所さんがにこにこ笑ってらしたので、ほんとにプロフェッショナルだと、とても感動しました。

ボーホン:役所さんの大ファンで、共演に興奮しました。まさか一緒にできるとは! 
プライベートの役所さんは優しくて穏やかな方でした。初めての本読みの時、すでに役所さんの雰囲気はヒマラヤの鬼。普段の役所さんではありませんでした。それに皆、すぐにエベレストの世界に入ることができました。
映画を観てみると、映画の序盤はアクションやスリルのあるシーンで興奮して観ることができます。徐々にドラマチックでエモーショナルな物語が展開していって、悪魔のようなだった隊長が、優しい面を見せてくれます。ミッションをクリアーしていきます。僕自身、映画を観て、ほんとうに感動しました。
カナダチームとの5分くらいの長回しで、すべて英語の台詞だったのですが、リハのときに役所さん一人台本も持たず、すでに暗記されていたので、尊敬しました。神のような存在だと思いました。
(長いスピーチに、役所さんが通訳さんに「大丈夫?」といたわりました。)

MC:監督、長編初作品ですが、こだわったことを教えてください。

監督:先ほど、すべて言ってしまったのですが、特にこだわったのが役者とのコミュニケーションをとって一緒につくりあげることでした。映画は人と人との化学反応でもあると思います。エベレストという極限状態の中で大変なことも多々ありましたが、ベストのものが出来たと思います。

MC:テレンス・チャンさん、日中合作で役所さんとの初めての仕事、いかがでしたか?

テレンス:想像していたよりも素晴らしい俳優。これまでにもいろいろな役を演じられているのを観てきました。脚本より鮮やかな人物を作ってくれたことに感謝しています。


◆ぜひ劇場へ!
役所:たくさん褒めていただいて嬉しいです。ジンチューさんが、僕が一言も愚痴を言わなかったと言ってましたが、日本語だったのでわからなかったのだと思います。
いろいろな国のキャストが集まって、監督の初作品のために力を合わせて頑張りました。チームリーダーとしてジンチューさんは各国のキャストスタッフに気を使って、映画全体を引っ張っていってくれました。
11月15日から公開されます。東京国際映画祭に招待していただいたことを心から感謝します。公開が始まったら、たくさんのお客様が来てくださいますよう、皆さんのご協力をお願いします。ありがとうございました。

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フォトセッション

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CO2噴射特攻の白い煙がまたあがり、イベント修了。

この後、スクリーン2に場所を移動して、観客の皆さんの前で舞台挨拶が行われました。こちらは取材しませんでしたので、他誌サイトのレポートをチェックしてみてください。

撮影・報告:景山咲子