第6回グリーンイメージ国際環境映像祭 環境を考える秀作続々 (咲)

2019年2月22日(金)〜24日(日)
会場:日比谷図書文化館コンベンションホール
公式サイト:https://green-image.jp/

2日目、2月23日(土)の午後に上映される4作品を、一足早く試写で見させていただきました。どれも、地球の環境を考えさせてくれる秀作でした。

◆『ナマズとボール(仮題)』Catfish of Balls
ブラジル / 2017 / 5分 / 言語なし
監督:ルイス・ボトッソ & ティアゴ・ベイガ

川で暮らしているナマズ。浮かんでいるバスケットボールを食べようとして、口に詰まらせてしまう・・・
ナマズがとてもカラフルで生き生きしています。でも、ナマズは食べることも、川に潜ることもできなくなってしまいます。
何気なく捨てたものが、川に生きる魚を殺してしまうかもしれないことを子どもたちにわかりやすく描いたアニメーション。

◆『オン・ザ・カバー(仮題)』
On the Cover
イラン / 2018 / 5分 / 言語なし
監督:イェガーネ・モガッダム

野生動物を専門とする写真家が森の中へ入っていくと、動物たちが次々にカメラの前でポーズをとる。彼の撮った写真は、雑誌の表紙を飾る・・・。
テヘラン芸術大学在学中に、動物の絶滅をテーマに描いたアニメーション。
写真家は希少な動物たちをカメラに収めるだけ。絶滅を防ぐにはどうすればいいのか、人々に関心を向けてもらいたいという思いが、短い作品から伝わってきます。
最後、お猿さんが尻尾を振るごとにキャストの名前が出てくるところが可愛い。


◆『世界で最も汚染された川(仮題)』Indonesia, The World’s Most Polluted River
フランス / 2018 / 55分 / 英語・フランス語・インドネシア語
監督:マルタン・ブドット

インドネシア、ジャワ島のチタルム川は世界で最も汚染された川。ワヤン火山の麓の水源は綺麗な湧き水なのに、川沿いにある500もの繊維工場からの排水が、川を都市の下水レベルにまで汚しているのだ。
沿岸の水田では虫を食べる小魚もいなくなり、米の収穫量が激減した。子どもたちの内分泌系に特に影響を与え、5歳までの死亡率が高くなった。事態を憂慮している市民の協力で、チーム「Green Warriors」が長年にわたって行った調査結果を、繊維工場の多くが下請けとなっている世界的な有名企業にも提示する。
問題提起はしているが、企業を訴えるという形ではなく、共に解決策を探るスタンス。
科学者と市民の協力によって完成したこの調査ドキュメンタリーが、チタルム川の水質改善の一助になることを監督は願っている。


◆『黄金の魚 アフリカの魚(仮題)』
Golden Fish, African Fish
セネガル / 2018 / 60分 / フランス語・ウォルフ語
監督:トマ・グラン, ムサ・ジョップ

セネガルの南に位置するカザマンス地方の海沿いの町。漁業が盛んなここには、西アフリカの各地から仕事を求めて労働者や難民がやってきている。内陸のマリ人や、大学を出たけど就職先のないギニアの人など様々だ。男も女も、皆、生きていくために必死で働いている。
映画は、大規模に行われているイワシの燻製産業に焦点を当て、携わる人々の労働環境や、燻製に使う木材の過剰な伐採や煙害などについても言及していく。
イワシの燻製は西アフリカの人々の食糧として重宝されてきたが、最近はペットフードとして世界の市場にも出ているという。
船で網を引きながら歌う男たちの姿が眩しく、また切ない。

★本作、2月23日(土)16:20からの上映後、監督のティーチインが行われる予定です。

その後、17:35~18:35には、トークセッション「「2050年」のアフリカを語る」が行われます。
【出演】
小松原 茂樹さん 国連開発計画(UNDP)アフリカ局 TICAD プログラムアドバイザー
紀谷 昌彦さん 外務省 中東アフリカ局アフリカ部国際協力局参事官アフリカ開発会議TICAD)担当大使
若林 基治さん 独立行政法人国際協力機構アフリカ部次長
清水 貴夫さん 京都精華大学アフリカ・アジア現代文化研究センター設立準備室研究コーディネーター
・総合地球環境学研究所・文化人類学者
【進行】
合田 真さん 日本植物燃料 代表取締役


第6回グリーンイメージ国際環境映像祭の詳細については、下記でご確認ください。
公式サイト:https://green-image.jp/filmfestivals/6th/
シネジャの紹介サイト:http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/463982110.html