映画祭カレンダー2022

2022年度の主な映画祭の予定です。
順次、情報を増やしていきます。
行動予定のご参考に!

2021年12月1日更新

早くも、東京国際映画祭の日程が発表されました。
東京フィルメックスと、ほんの少しずれています。
「声」が届いたようです。
そうはいっても、5日間、重なっていますが・・・


難病克服支援MBT映画祭2021 
2022年1月8日(土)12時30分~19時30分
会場:奈良県 橿原文化会館 大ホール 
https://mbt-filmfes.com/


ジョージア映画祭2022
2022年1月29日(土)~2月25日(金)
会場:東京 岩波ホール 全国順次開催予定 
http://georgiafilmfes.jp/


第14回恵比寿映像祭「スペクタクル後 AFTER THE SPECTACLE」
2022年2月4日(金)~2月20日(日)《15日間》月曜休館
会場:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
https://www.yebizo.com/


イスラーム映画祭7
渋谷ユーロスペース 2022年2月19日(土)~25日(金)
名古屋シネマテーク 2022年春
神戸・元町映画館 2022年4月30日(土)~5月6日(金)
http://islamicff.com/index.html



東京アニメアワードフェスティバル 2022
日程:2021年3月11日(金)~14日(月)
会場:東京都・豊島区池袋
https://animefestival.jp/ja/


第35回東京国際映画祭
2022年10月24日(月)~11月2日(水)【10日間】
http://www.tiff-jp.net


TIFFCOM2022
2022年10月24日(月)~26日(水)【3日間】
http://www.tiffcom.jp


第23回東京フィルメックス
2022年10月29日(土)~11月6日(日)
有楽町朝日ホールほかにて
https://filmex.jp/2021/



第 2 回 True Colors Film Festivalをオンラインで開催

“多様性”への理解、知識、対話を深めるための映像作品を世界中から集めたオンライン映画祭「第2回True Colors Film Festival(トゥルー・カラーズ・フィルム・フェスティバル)」が国際障害者デーである12/3(金)から12/12(日)まで10日間に渡って開催されます。

True Colors Film Festival1.jpg


今回の映画祭のコンセプトは“Perspectives / 視点”。
COVID-19によるパンデミックで、これまで“当たり前”とされていた世界中のさまざまな価値観が変化する中、どのように “多様性”と向き合い、受け入れ、前に進んでいくのか?―観る人の“視点と目線”を広げるようなドキュメンタリーやドラマ、アニメーションなど世界中から集められた作品がオンライン上映、一部の作品では製作者や監督自身によるトークセッションなども配信されます。

本年度のプログラムは、長編・短編作品を合わせた31本を予定。長編はアジア域を中心とした世界45の国と地域で、短編は一部の国を除いた世界各国全てで、無料でオンライン上映されます。
初の“盲ろうの俳優”を起用、2021年アカデミー賞にノミネートもされた『Feeling Through』や2014年アカデミー賞短編実写映画賞受賞、天国を信じない病状末期の少年・アルフレッドを主人公に描かれた、美しく感動的な短編映画『Helium』、2017年のアカデミー賞 短編映画賞を受賞、国内外映画祭でも25賞受賞及び8賞ノミネートされた、耳の聞こえない6才の少女が手話を学ぶことで新しい世界への扉を開く『The Silent Child』のほか、制作スタッフの過半数が障害のある人で構成された初のミュージカル『Best Summer Ever』など、初めて日本語訳付きで鑑賞することのできる貴重な作品もあります。

日本からは、<True Colors Festival>のために作られ、本年のニューヨーク映画賞を受賞、ロンドン・ファッション映画祭のオフィシャル・セレクションにも選ばれたオリジナル・ドキュメンタリー『対話する衣服』と、著名アーティストの作品も手がける“ろう”の写真家・斉藤陽道が、嫌いだった「うた」と出会うための記録を辿ったドキュメンタリー『うたのはじまり』などの河合宏樹監督による2作品や、父の再婚を祝うために実家に戻った娘を待っていた“花嫁”はなんと父親だった…!?独特の視点で多様性を描いたふくだももこ監督の短編『父の結婚』など、いずれも観る人の視点と目線を広げることを重要なテーマに添えた、合計12カ国から集まった珠玉の作品群が上映されます。

「True Colors Film Festival」とは?
https://truecolorsfestival.com/jp/
パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむことを目的に2019年より始まった芸術祭「True Colors Festival」。「True Colors Film Festival」はコロナ禍に自宅から参加できるイベントとして昨年より実施しています。

<配信エリアについて>
・長編映画
アフガニスタン、バーレーン、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、キプロス、朝鮮民主主義人民共和国、香港、インド、インドネシア、イラン、イラク、日本、ヨルダン、カザフスタン、クウェート、キルギスタン、ラオス、レバノン、マレーシア、モルディブ、モンゴル ミャンマー、ネパール、オマーン、パキスタン、フィリピン、カタール、大韓民国、サウジアラビア、シンガポール、スリランカ、シリア・アラブ共和国、台湾、タジキスタン、タイ、東ティモール、トルコ、トルクメニスタン、アラブ首長国連邦、ウズベキスタン、ベトナム、イエメン ※45の国と地域を予定

・短編映画:世界各地
(※中国、キューバ、香港、インドネシア、イラン、朝鮮民主主義人民共和国、スーダン、シリア・アラブ共和国 は除く※予定)

上映作品ラインナップ

<長編部門・ドラマ>
1: 『My Feral Heart』
たくましく自立したダウン症の青年・ルークは、家族との突然の死別によって新しい環境に放り込まれます。そこで彼は通りすがりの介護者と、トラブルメーカーでもある地元の御曹司から予期せぬ協力を得ることになり・・。友情、秘密、そして危険への覚悟。独特な撮影方法と情感的な音楽、そして確かな演技によって、3人のキャラクターが鮮やかに描かれる。
監督:ジェーン・グル/イギリス/2015/83分 
※日本語字幕:あり

2: 『Best Summer Ever』
サマーキャンプで恋に落ち、最高の夏を過ごしたセージ(シャノン・デヴィード)とアントニー(リッキー・ウィルソン・ジュニア)。そして秋の新学期に、セージは思いがけずアントニーと同じ高校へ編入します。二人は生徒同士の派閥や意地悪なチアリーダー、それにセージの家族が引越しを繰り返す秘密と対面し、恋愛関係を続けるかどうか考えなくてはなりません。
このミュージカルは、8曲のオリジナル曲をフィーチャーし、役者を含めた制作スタッフには障害の有無の差別なく、多様な人が起用されています。
監督:マイケル・パークス・ランド、ローレン・スミテリ/アメリカ/2020年/80分
※日本語字幕:あり

3: 『Redha』
息子のダニエルが、理解しがたい疾患・自閉症であることを知った、アリナとラズランの両親としての旅。厳しい現実や、学びへの険しい道のり、優しさとチームワークを経て、彼らはダニエルの生活をより良くする術を見つけることができたのか?
監督:トゥンク・モナ・リザ/マレーシア/2016年/115分
※日本語字幕:あり

<長編部門・ドキュメンタリー>
1:『うたのはじまり』
齋藤陽道は“ろう”の写真家。20歳で補聴器を捨てカメラを持ち、「聞く」ことよりも「見る」ことを選んだ彼が、ずっと嫌いだった「うた」と出会うまでをみつめた記録。
"ろう"の写真家・盛山麻奈美と結婚し、生まれた幼い“聴者”のわが子をあやしていた時に、自分の口からふとこぼれた子守歌をきっかけに、齋藤にある変化が訪れる。
監督:河合宏樹/日本/2020年/86分

2: 『対話する衣服-6組の“当事者”との葛藤-』
気鋭の若手ファッションデザイナーを世界に輩出し続ける私塾「ここのがっこう」。「ここのがっこう」の卒業生と在校生から選抜された6人のデザイナーが、6人の異なるモデルと向き合って作品制作に挑んだ。完成までの数ヶ月、悪戦苦闘しながらもそれぞれの個性に向き合う姿を記録した。
監督:河合宏樹/日本/2021/90分

3: 『草間彌生∞INFINITY』
今では世界で最も売れている芸術家の一人である草間彌生。その過激な視点が国際的に認められるまではいくつもの困難を乗り越えてきた。数十年もの間、彼女は既存の表現へ挑戦し、それは彼女を芸術仲間や、トップアートディーラーから遠ざけることにつながりました。彼女のヴィジョンと自己への強い信念に迫ります。
監督:ヘザー・レンズ/アメリカ/2018年/76分
※日本語字幕:あり

4: 『The R Word』
あなたはこれまで何度、「R」ワード(Retarded:知恵遅れ、知的障害者の蔑称)を耳にしたことがあるでしょうか?家族や障害当事者へのインタビューにアニメ映像を交え、この単語の驚くべき成り立ちや、この言葉をかけられた人に引き起こされるネガティブな作用を解明していくドキュメンタリー。
監督:アマンダ・ルッコフ/アメリカ/2020年/65分
※日本語字幕:あり

5: 『Vision Portraits』
視覚と聴覚に障害のあるアーティストたちのクリエイティブな軌跡を体験しましょう。カメラは写真家(ジョン・ダグデイル)、ダンサー(カイラ・ハミルトン)、作家(ライアン・ナイトン)、その他アーティスト、そして監督本人を追いかけます。
監督:ロドニー・エヴァンス/カナダ・ドイツ・アメリカ/2019年/78分
※日本語字幕:あり

<短編部門・ドラマ>
1:『父の結婚』
愛する母を亡くした父が、再婚するという。化粧品店に勤める美容部員の笹野青子は帰省する前の晩、結婚を意識した彼にフラれる。仕事は最悪。恋も失う。最悪の状態。青子は実家で束の間の安らぎを得られると思っていた。だが実家の台所に立つ“新しい母”に初めての挨拶をすると、振り返った彼女はなんと…!?さらに再婚相手として紹介されたのは、兄の親友でバツ2の子持ち!?まさかの展開続きに青子は反発する。父の結婚はどうなる?
監督:ふくだももこ/日本/2016年/30分

2:『Feeling Through』
第93回 アカデミー賞 短編映画賞ノミネート (2021) 国内外映画祭にて53賞受賞/9賞ノミネート。
夜も老けたニューヨークの路上。偶然の出会いが、貧困に喘ぐティーンエージャーと盲ろう者との深いやり取りへと繋がっていきます。『Feeling Through』は盲ろうの俳優を主役に起用した世界初の映画です。
監督:ダグ・ローランド/アメリカ/2021年/18分
※日本語字幕:あり

3:『Feet in the Sand』
浜辺に住む車椅子の少年、彼の両親、そして彼らを取り巻く傍観者たちのストーリー。誰もが自分の世界だけしか見ていないような日々でしたが、ある時、視覚と認知の仕方に大転換が起こり、お互いが他者の人生をどう認識するか、大きく変化します。
監督:マニ/インド/2015年/6分
※日本語字幕:あり

4:『Helium』
第87回アカデミー賞短編実写映画賞受賞(2014)。天国を信じない病状末期の少年・アルフレッドを主人公に描かれた、美しく感動的な短編映画。清掃員が天国の代わりに「ヘリウム」という場所を思いつきます。
監督:アンダース・ウォルター/デンマーク/2013年/23分
※日本語字幕:あり

5:『The Present』
広い世界を探検するよりも、ビデオゲームで遊んでいたい男の子。ある日、そんな気持ちを一新させるプレゼントが、彼の元に届けられます。
監督: /ドイツ/2014年/4分
※日本語字幕:あり

6:『The Silent Child』
第90回アカデミー賞 短編映画賞 受賞(2017) 、国内外映画祭にて25賞受賞/8賞ノミネート。
耳の聞こえない6才の少女、リビーの世界は全くの静けさに包まれていました。しかし、優しいソーシャルワーカーから手話を学び、新しい世界への扉を開きます。
監督:クリス・オーバートン/イギリス/2017年/20分
※日本語字幕:あり

<短編部門・ドキュメンタリー>
1:『A Web of Hope』
マレーシア在住の難民の希望の扉を開けるために、ある非営利団体では、マイノリティコミュニティが国を問わずに働けるリモートワークの機会を見つけられるように支援しています。
監督:イブティセム・ベン・ナシブ/マレーシア/2021年/8分

2:『Bigger Than Us』
『Best Summer Ever』の舞台裏を記録したドキュメンタリー。『Best Summer Ever』は世界初のSAG*認定された長編映画で主に障害のある役者や制作スタッフが起用されています。
*Screen Actors Guild - 役者を含めた様々な映画業界で働く人の権利と平等を守る団体です。
監督:マヤ・アルバネス/アメリカ/2021年/16分
※日本語字幕:あり

3:『Connecting The Dots: The Story of Feeling Through』
『Feeling Through』の撮影現場と、制作そのもののインスピレーションとなった盲ろうの役者と出会うまでを記録したドキュメンタリー。
監督:ダグ・ローランド/アメリカ/2021年/25分
※日本語字幕:あり

4:『Freedom Within』
世界では約12億人の女性が生理用品の入手に困難を感じています。シンガポールの三人姉妹はこの状況を「フリーダムカップ」で変えようと動き出しました。月経カップは最長15年使用でき、費用と二酸化炭素の排出を抑えることができます。
監督:クリスタル・フー/フィリピン/2018年/4分

5:『Full Picture』
役者、コメディアン、そして活動家の顔を持つサンティーナ・ムハさんは6歳の時から車椅子を使っています。会議や談話、講義などがオンラインに移行したコロナ渦で、彼女には今までにない選択の自由ができました——自らの障害を相手に伝えるのか、どのタイミングで伝えるのか、という意思決定です。
監督:ジェイコブ・リード/アメリカ/2020年/12分
※日本語字幕:あり

6:『Invisible Heroes』
シンガポールの団体「Caregivers Alliance Limited (CAL)」 は精神障害者向けケアワーカーを支援すべく2011年に設立されました。ケアワーカーの技術向上サポートに加え、感情面のニーズにも答えられるよう互助会を開催しています。現在まで、Caregivers-to-Caregivers プログラム (C2C / 介護士から介護士へ)はシンガポール在住のケアワーカー約5000人を支援してきました。通常は非公開のサポートミーティングですが、彼らが立ち向かう困難、そして彼らが最愛の人たちを助ける過程に受けたサポートについて、耳を傾けてみることができました。
監督:クリス・オーバートン/シンガポール/2020年/8分

7:『On Beauty』
ファッションフォトグラファーのリック・グイドッティは、ファッション業界の限定的な美の基準に縛られることに不満を感じ業界を去りました。遺伝的疾患であるアルビノの女性に出会ったことで、リックは影に追いやられがちな人々にレンズを向け、美の見方を変えようとします。本作の中心人物はリックの被写体、サラとジェインの二人です。サラは、顔と脳にあるアザのせいでひどいいじめを受け、中学2年生のときに公立学校を退学しました。アルビノのジェインは東アフリカに住んでいますが、そこでは彼女が必要とする健康面・安全面のニーズは理解されず、いまだに存在する魔術医が彼女のような身体の持ち主を狩り、身体を売り捌く一面もあります。この二人の素晴らしい女性の力を借り、リックはレンズ越しに社会的な慣習とメディアの狭まった姿勢を変えようと奮闘します。
監督:ジョアンナ・ラドニック/アメリカ/2015年/31分
※日本語字幕:あり

8:『The Brightness of the Arts』
「アートは国家の魂である。」この言葉は、カンボジアの非営利団体「Phare Ponleu Selpak」の理念の基盤です。「Phare Ponleu Selpak」はアートの力を使い、恵まれない若者がより良い人生を目指すチャンスを見出し、また、戦争に傷ついた国家が立ち直る手助けになることを目的としています。
監督:ジュリアナ・タン/カンボジア/2019年/5分

9:『The Future is Now! ダイバーシティ・ファッションショー』
モデルの身体を起点につくられたファッションから、義足、車椅子など、テクノロジーとファッションがアップデートする身体の挑戦を見つめ、個々の身体に耳を澄まし、誰しもがもつ身体の多様性に呼応するアダプティブな装いのあり方を考えるオンライン・ファッションショー。
監督:落合陽一/日本/2021年/21分
※日本語字幕、日本手話:あり

10:『Women with Wheels』
デリーを拠点とする非営利団体「Azad Foundation」は低所得層で生まれた女性たちに車の運転など、これまでは「非伝統的」と考えられていた技能スキルの教習を提供しています。
監督:マムタ・シン/インド/2020年/8分

11『Violin Scratches』
音楽家で障害当事者の活動家でもあるゲイリン・リーへのインタビュー。骨形成不全症のあるゲイリンが美についての詐欺性や世の中にある「美しさ」の定義に負けないこと、そして自分自身を受け入れることについて語る。
監督:ロシェル・スミス/アメリカ/2019年/3分
※日本語字幕:あり

12:『Bend or Break』
ミッチ・マートウの人生を取り上げたドキュメンタリー。突然、慢性的な痛みに悩まされるようになった若者が、何度もの誤診を経て「エーラス・ダンロス症候群」という自らの病名に辿り着くまでの道のりを描く。
監督:カラン・シャルマ、シダント・シャルマ/カナダ/2020年/40分
※日本語字幕:あり

13:『Between the Veils』
障害のある人がコロナ禍(COVID-19)を乗り越えるということはどういうことなのか。カメラはひきこもりで不安を抱える一人の若者を追う。
監督:サンディープ・ラメッシュ/インド/2021年/4分
※日本語字幕:あり

14: 『AHMAD』
イランのアフマド・ババエイ・ラドは20歳の若者。身体障害のある彼は、限界を知りつつも母のために自分の能力を高めようとする。パラリンピックへの夢とSNSでつながったスポーツ仲間たちに支えられながら…。
監督:ゼイナブ・フェイジ/イラン/1980年/7分



中央アジア今昔映画祭

chuuou asia.jpg

1991年12月、ソビエト連邦が崩壊。ユーラシア大陸中央部の内陸地域に位置する中央アジアではカザフスタン、キルギス(クルグズスタン)、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの5カ国が独立。それから30年が経ちました。
この度開催される中央アジア今昔映画祭では、中央アジア5か国とも関係の深いアフガニスタンも含めて、9作品が上映されます。

2021年12月11日~ 渋谷・ユーロスペース他
https://trenova.jp/centralasia

渋谷 ユーロスペース 12/11(土) - 12/31(金)
横浜 シネマリン 12/11(土) - 12/24(金)
名古屋 シネマテーク 12/11(土) - 12/17(金)
京都 出町座 12/10(金) - 12/16(木)
大阪 第七藝術劇場 12/18(土) - 12/24(金)
兵庫 元町映画館 12/4(土) - 12/10(金)

各劇場のタイムテーブルなど詳細はこちらで!
https://trenova.jp/centralasia/#theater


*上映作品*

テュベテイカをかぶった天使
Angel v tyubeteyke
監督・脚本:シャケン・アイマノフ 脚本:ヤコフ・ジスキント
出演:アミナ・ウルムザコワ、アリムガズィ・ラインベコフ、ビビグリ・トゥレゲノワ、ビケン・リモワ
ソ連/1968年/ロシア語、カザフ語/カラー/88分


ジャミリャー
Dzhamillya
監督:イリーナ・ポプラフスカヤ 脚本:チンギス・アイトマートフ
出演:ナタリヤ・アリンバサロワ、スイメンクル・チョクモロフ、ボロト・ベイシェナリエフ
ナレーション:チンギス・アイトマートフ
ソ連/1969年/ロシア語、キルギス語/モノクロ+カラー/78分


少年、機関車に乗る
Bratan
監督・脚本:バフティヤル・フドイナザーロフ 脚本:レオニード・マフカモフ
出演:ティムール・トゥルスノフ、フィルス・サブザリエフ、ナビ・ベクムラドフ、アロヴッディン・アブドゥラエフ
ソ連/1991年/ロシア語、タジク語/モノクロ/98分
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/424999974.html


黄色い雄牛の夜
The Night of the Yellow Bull / The Children of the Earthquake
監督:ムラド・アリエフ 脚本:ブラート・マンスーロフ、アシルムラド・マミリエフ
出演:マクサト・ポラトフ、アクゴゼル・ヌリィエワ、タチマメド・マメドヴェリエフ、ロラン・ブィコフ
トルクメニスタン、ロシア/1996年/ロシア語、トルクメン語/カラー/121分


海を待ちながら
Waiting for the sea
監督:バフティヤル・フドイナザーロフ 脚本:セルゲイ・アシケナージ
出演:エゴール・ベロエフ、アナスタシア ・ミクリチナ、デトレフ・ブック、ドニムハメド・アヒモフ
ロシア、ベルギー、フランス、カザフスタン、ドイツ、タジキスタン
2012年/ロシア語/カラー/110分


40日間の沈黙
40 Days of Silence
監督・脚本:サオダート・イスマイロワ 脚本:ウルグベク・サディコフ
出演:ルシャナ・サディコワ、バロハド・シャクロワ、サオダート・ラフミノワ、ファリダ・オリモワ
ウズベキスタン、オランダ、ドイツ、フランス/2014年/タジク語、アラビア語/カラー/88分


彼女の権利
Her Right
監督:サオダート・イスマイロワ
ウズベキスタン/2020年/モノクロ+カラー/15分


アイカ
Ayka
監督・脚本:セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ 脚本:ゲンナージイ・オストロフスキー
出演:サマル・エスリャモワ、ジィパルグリ・アブディラエワ、セルゲイ・マズル、ダヴィド・アラヴェルジャン
ロシア、ドイツ、ポーランド、カザフスタン、中国、フランス
2018年/ロシア語、キルギス語/カラー/114分
作品提供:キノフィルムズ
★第19回東京フィルメックス(2018年) 最優秀作品賞
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/463026879.html


カーブルの孤児院
The Orphanage
監督・脚本:シャフルバヌ・サダト
出演:クドラトラ・カディリ、セディカ・ラスリ、マシフラ・フェラージ、ハシブラ・ラソーリ
デンマーク、フランス、ルクセンブルク、アフガニスタン
2019年/ダリー語、ロシア語、ヒンディー語、ウルドゥー語/カラー/90分


★中央アジアとは
中央アジアはユーラシア大陸中央部の内陸地域で、カザフスタン、キルギス(クルグズスタン)、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの5カ国が該当する。加えて、中国の新疆ウイグル自治区は中央アジアと不可分の関係にあり、タタルスタンやバシコルスタンといったロシアのムスリム地域、アフガニスタンとも非常に深いつながりを持っている。
東アジアと西のイスラーム・西欧世界の交点にあった中央アジアは、テュルク系遊牧集団による征服やイスラーム化といった歴史を経て、複雑に文化が交わる場所として長い道のりを歩んできた。20世紀は長くソビエト連邦の支配下にあって社会主義体制をとってきたが、1991年のソ連崩壊と前後して5カ国が独立国となり、以後、国際社会での存在感を増している。現在、資源や観光、そして文化など様々な観点から大きな注目を集めているエリアである。
(映画祭公式サイトより)



COME BACK映画祭

コロナ禍で自粛を余儀なくされ、上映休止や縮小など影響を受けた映画を再上映する【COME BACK映画祭】があるそうです。
ラインナップの発表をお楽しみに。
Twitter https://twitter.com/CB_MOVIE_FEST
https://comeback-movie-festival.jp

■開催期間  12月4日(土)~12月19日(日)
■開催会場  Hall Mixa(Mixalive TOKYO地下2階)
       ミクサライブ東京(池袋) B2F「Hall Mixa」
      〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-14-3
■チケット 全作品700円(税込)/全席自由席
【インターネット】ローチケWEB
【コンビニ】ローソン・ミニストップ店舗内のLoppi
12/1(水)10時~販売開始 12/4(土)~10(金)公演分
12/6(月)10時~販売開始 12/11(土)~19(日)公演分

【当日券】各回20 枚限定/各公演開場時刻より、会場Hall Mixa 受付にて販売
※開場は開演20分前となります。            
※当日券は諸般の事情により販売しない場合がございます。ご了承ください。
※ローチケWEBで予約購入の場合は、開演の3時間前まで販売いたします。
※Loppiで購入の場合は開演時刻まで販売いたします。
※未就学児のお客様はご入場できません。あらかじめご了承ください。

東京フィルメックス 『砂利道』(イラン) パナー・パナヒ監督Q&A  (咲)

*コンペティション
『砂利道』 Hit the Road  ★長編監督デビュー作
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イラン / 2021 / 93分
監督:パナー・パナヒ( Panah PANAHI )

イランの巨匠ジャファル・パナヒの息子パナーの長編デビュー作。
カンヌ映画祭監督週間でワールドプレミア上映された。

*物語*
車で旅に出る4人家族と1匹の犬。後部座席で、おおはしゃぎする幼い弟。その隣で父親は足を怪我してギブスをして、渋い顔をしている。押し黙って車を運転する兄。助手席で母親は場を明るくしようと気を使っている。
ウルミエ湖が見えてくる。「昔は泳げたのに、今は砂遊びしかできない」と父。
携帯を持ってくるなと言い聞かせていたのに、弟が隠し持っていたのを母親が岩陰に隠す。
自転車レースの一団が来る。自転車選手に声をかけたら転んでしまって、車に乗せる。
どこか張り詰めたような車の中の雰囲気が少し和らぐ。
自転車選手を下ろし、いよいよ目的地に近づき、ひたすら砂利道を行く・・・
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「家も車もあの子を送り出すために失った」という言葉などから、両親が長男を密出国させようとしていることがわかります。約束の場所にいくと、羊の皮を選ぶように言われます。白は目立つからダメというので、それを被って山越えするのでしょう。羊の皮だけなのに、羊一頭分の値段というのが世知辛いです。ウルミエ湖のそばを通ったので、山越えしてイラクに行くのか、トルコに行くのか・・・
途中で乗せた自転車選手、複雑な話になった時に、「ペルシア語で説明するのは難しい。アゼリー(トルコ系のアゼルバイジャン語)じゃないと」と語っています。ウルミエ湖のあたりは、トルコ系や、クルドの人たちの多いところ。
葡萄が名産で、紀元前の昔からワインが作られていたところですが、イスラーム政権になってからワイン醸造は禁止されました。加えて、ダム開発などでウルミエ湖が干上がってきていて、農業にも支障をきたしています。

さて、両親は幼い弟に、兄がいなくなることをどう話すか案じていて、「花嫁と駆け落ちしたっていう」と話しています。
なぜ兄が密出国するのかの理由は、映画を観る私たちにも実は明かされていません。上映後にリモートで行われた監督とのQ&Aで、そのワケも明かされました。
父ジャファル・パナヒ監督の作品とは違うテイストの、緊迫感溢れる中にイラン人らしいユーモアを交えた作品でした。(咲)



◆Q&A (リモート) @有楽町朝日ホール
11月2日(火)18:30からの上映後
jarimichi kantoku.jpg
パナー・パナヒ(監督)
神谷 直希(東京フィルメックス プログラム・ディレクター)
ショーレ・ゴルパリアン(通訳)

監督:ご挨拶を申し上げます。愛している日本で私の映画が上映されて光栄に思っています。日本の人たち、日本の文化、映画、アニメ、すべてを愛してます。この映画を楽しんでいただければ嬉しいです。
今回の上映を客席で皆さんと一緒に観ている私の大好きなパルヴィーズさんに捧げます。いつか日本にいって一緒に食事するのを楽しみにしています。
(ショーレさんより、いらっしゃったらお立ちになってくださいと声がかかり、なんと、立ったのは私の友人のパルヴィーズさんでした! 遠くに見つけて大きく手を振る監督。)

― サミラ・マフマルバフ監督やハナ・マフマルバフ監督たちと比較すると、37歳で長編デビュー作は決して若くないと思うのですが、どういう経緯でこの作品を作られたのでしょうか?

監督:ジャファル・パナヒの息子として、映画を作って一歩踏み出すのが難しかった。どうやって自分のアイデンティティを出せばいいかずっと考えていました。最初の一歩を踏み出す勇気がなかなかありませんでした。映画を愛してきた私が、踏み出すのは今だと思って作りました。写真を撮ったり、撮影助手をしたり、編集をしたり、映画の世界にずっといたのですが、フィーチャーフィルムを作る勇気がなかなかありませんでした。

― 撮影に際して、意識されたことは? 狭い社内と、広大な景色の対比が捉えられていました。

監督:狭いところと広いところのコントラストをテーマの中に入れようとしました。テーマは息子を国から出すという悲劇的な気持ちで動いているのですが、微笑んだりふざけたり冗談を言ったりして笑わそうとしています。国境が近くなって、いよいよ別れなければいけなくなったとき、家族からカメラも離しています。広いところで彼らを映すようにしています。車の中の撮影はとても大変でした。機材の中でもなるべく最小限のもので撮影しました。

― 車の中の撮影はキアロスタミ監督のことを思い出します。

監督:車の使い方ですが、イランでは色々規制があるので他の国とちょっと違います。車の中では好きな音楽を大きな音で出して聴けます。ルールがあって外では聴けない音楽もあります。女性は車の中ではスカーフをはずせます。私たちにとって車はただの車じゃなくて二つ目の家といえます。大都会から逃げて車で自然の中に行くときには自由にいろいろなことができます。車を使うと、余計なロケーションはいりません。
現実的に撮ろうとしても、家の中でも女性がスカーフをはずせません。検閲に引っかかりますので。家の中では撮りたくありません。一人でいるときにスカーフを被っているのはおかしいです。町の中の撮影はストレスが多いので好きじゃないです。静かな中でと思うと、車の中や自然の中で撮ることになります。

― 子役について多くの質問がきています。キャスティングのプロセスとどういう演出をされたのか教えてください。

監督:いろんな人に、こういうキャラクターの子を探してると言ったら、皆からテレビドラマに出ているあの子がいいと教えてくれました。私はそのドラマを見てなかったのですが、会ってみたら、すごいエネルギーを持っていました。6歳半なのに、すごく理解してくれて、すぐに友達になりました。まだ現場で本読みはできないので、母親がセリフを読んで、それを全部覚えて現場に来てくれました。彼と同じ年くらいの気持ちになって遊んで、エネルギーがあがってくると撮影に入りました。とても頭がいいからセリフはちゃんと言ってくれたのですが、いらない動きもしていたので、これはこうした方がいいというと、すぐにやってくれるので、演技力に毎日びっくりしていました。

― 歌が劇中でいくつか出てきましたが、有名な曲でしょうか?

監督:別れる時には、ノスタルジーを感じる曲を聴きたくなると思います。子供時代にドライブに行ったときに社内で聴いていた思い出のある方も多いと思います。使った歌は、革命前の歌だけど、家族で旅する時に車の中でよく聴きます。今作られている歌よりも昔の曲の方が詩もしっかり作られています。イラン人ならよくわかるのですが、ハッピーなメロディーでも、詩は悲しい。一つの歌の中でもパラドックスがありますので、そのような曲を選びました。

― 長男が出国しようとする理由は?

監督:イランの人たちは理由がわかっているので、誰も尋ねません。理由は大切じゃなくて、自分のアイデンティティを探すために外国に出るのです。

― ロードムービーに現代のイラン社会の持つ問題がうまく落とし込まれていました。

監督:どういうジャンルになるか考えずに書いていました。イランの若者は行き止まりに立ってしまった気持ちになっています。闇でイランから出国した友達もみてきました。

―最後に一言お願いします。

監督:神谷さんも会場の皆さんも、遅くまで私の話を聴いていただいて、心からお礼を申し上げます。これからもよい時間を過ごしますように。ありがとうございました。


★映画が終わってから、Q&Aの時に監督から名前の出たイラン人のパルヴィーズさんと、その友人アリさんと3人で焼き鳥屋さんへ。緊急事態宣言が解けて、日比谷界隈の居酒屋はどこも大賑わい。皆でコロナもやっと収まってきたのを実感! でも予断を許さないですね。
二人は20年以上前の東京国際映画祭のイラン映画上映の時に知り合った方たち。パルヴィーズさんは、3年前にイランに帰国した折にパナー・パナヒ監督と知り合ったとのこと。リモートQ&Aで監督から名前が出て驚いていました。37歳という革命前を知らない監督が、王制時代の流行歌を使っていることにも驚いていました。
上映後のQ&Aで、「両親はなぜ長男を出国させようとしているのか?」という質問が出て、「イラン人からは出ない質問」と監督が答えていましたが、二人に「兵役から逃れたいから?」と尋ねたところ、そういうケースもあるけど、それだけじゃないと。
アリさんの隣の家も、家を売って長男を外国に行かせたそうです。アリさんたちは、イラン・イラク戦争に徴兵されて行ったあと、パスポートが貰えて、当時、ビザなしで入国することの出来た日本に来て、その後、それぞれ在留資格を得て日本で暮らしています。
イランに帰れば、広々とした家があるのに・・・


まとめ:景山咲子